そういえば今回初めてマチソワしたぞ。ソワレだけパターンが多めでしたね何となく。朝ゆっくりしたい欲が出てしまった。
日曜日は渋谷の街で何やらイベントがあったようで人ごみがすごかったそうです。駅前を避けて来てしまうのでわたしは巻き込まれずに済んだ…そういえばラグビーワールドカップの試合終了後も何かすごいことになってたみたいですね?? そんな日曜日はマチネ開演前にお手洗いを出たら大阪のN嬢がいて、……???!?ってまーーじまじと見てしまった(笑)。びっくりした!
10/19ソワレ
- 中二階バルコニー下手だったかな。ちょっとすでに記憶が曖昧で…。
- アンティゴネーちゃんイスメーネーちゃんが、また髪下ろしてる組だったんだけど、マチネは髪結ってるとかで分かれてるのかなー。それともわたしのタイミングが髪下ろしてる組と重なり気味なんだろうか。髪降ろしてるアンティゴネーちゃんはおててがキューピーちゃんみたいで可愛いのです。ちっちゃいなぁ。
- いつも思うんだけど、最初に市民の元に降りてきたオイディプスが、お前たちがここに来たときに眠っていたとでも思っているのか?って云う時イオカステが毎回顔を背けるのが面白いなって。ねーー寝てたもんねーー??
- 厚顔オイディプスとわりと素直なイオカステ。
- ラストの歌の歌詞をちゃんと聴きたいと思うのだけど、毎度胡散臭い政見放送にもってかれてしまうんだな…いつか聞けるようになるかな…。
10/20マチネ
- 日曜マチネは2階正面最前。大変視界良好でした。全部一望できるね!
- 冒頭の、市民たちが扉の向こうから入ってくる時、監視カメラがちゃんと切り替わって市民たちが映ってた。
- ヘリで来た使者が、コリントス市民はオイディプスを王にと望んでいます、って云うのに市民の誰かが「マジか」って云ったように聞こえたんですがマジでしたかね。どうでしたかね。ちょっと面白かったですね。
- アンティゴネーちゃんとイスメーネーちゃんは引き続き髪降ろしてる組でした。カテコで最前列のお客さんにちょっとお手手振っていくのほんと…アンティゴネーちゃん可愛い…。ところでわたしお下げに結ってる方の姉妹を観られるんだろうか。
10/20ソワレ
- …という不安を払しょくするソワレにお下げ組来たー!!
- とりあえず先にアンティゴネーとイスメーネーについて語ってしまう。えっっあの、お下げ組すごいですね?!?! わたし今回初めて、この作品で涙がにじんだんだけど、完全にこの涙は姉妹に向けてでしたね?!?!
- Wキャストだと認識してから初めての(やっと!)お下げ組だったけど、下ろしてる組と年齢層が違う感じでおもしろかったです。お下げ組のほうがそれぞれ2歳くらい年上な感じがする。だから父親が追放されることも、追放の示す意味も、それが自分たちにどう影響するかもわかっている感じの別離シーンになっている、ように見える。
- 髪下ろしてる組はふたりとももっと幼くて、何だかわからないけど恐ろしいことが起きて、母親は死んだと告げられ、父親は血塗れで怖い、みたいな、わけのわからない恐怖に泣いてる感じ。ただただ無垢にパニックになっている印象。これはこれでとても可哀想なんです。
- 兵士たちに父親から無理やり引き離されてからも、ずっと泣いてるのは年上組だったなぁ。年下組(かどうか知らんけど)はただ茫然としてるよね…訳が分からずぽかんとしているような。
- アンティゴネーが駆け出すのも、お下げ組は別離の悲しみが頂点に達し、追放される父親の行く末が地獄の苦しみであることを理解して、居ても経ってもいられず駆け出すみたいな。で、その後のアンティゴネーの苦難も想像できてしまう姉の絶叫、って感じでめっちゃドラマティック。
- 下ろしてる組だと、咄嗟の子供の本能的に駆け出すアンティゴネーと、妹の突然の行動にただただ驚くイスメーネーの驚愕の「アンティゴネー?!」って感じ…。どっちもとても好きだけど悲痛さが伝わるのはお下げ組、無垢さが響くのは下ろしてる組かな。下ろしてるアンティゴネーちゃんほんとちっちゃいもんね…。
- どっちも好きです。泣かされたのはお下げ組の方だけど。
- また、カテコもお下げ組、最初に出てきてセンターでふたり手をつないでお辞儀、次の人を呼び込むお手手まで完璧に役者のそれであった…プロの子役さんだ…。
- よし。子役については落ち着いた。
- リーダー、「家畜の餌もありません、だから家畜は死にました」だったのがマチネから「家畜の餌もありません、だから家畜は死んでいきます」かな?なんか言い回しが変わってた。
- あっ神官、神よのおうたちょっと間違えましたね。神よ2回目なのに運命と~って歌い出して運命とともに導きたまえになっていた。
- 市民やクレオンだけじゃなく羊飼いもテイレシアスも監視カメラにちゃんと映るんですねー。やっと全部見えた。
- ソワレはほどほどの席のセンターでこれくらいが一番いい感じなんだな!とわかりました。が隣の隣辺りにいたおっさ……壮年男性が、連れと何か小声で喋ったり途中でチラシがっさがささせたり挙句退席したり*1、環境はあんまり良くなくて残念。
- 呪われた寝室に飾られていた花を神殿に捧げるイオカステ、投げ出されたそれは「汚染」の境界線に並べられるの、なんかすごいなって…。
- それにしても我らがリーダー、踊るお顔がどうしてあんなに美しいんでしょうかね…がっつり髭なのに髭を髭とも感じさせぬ美しさよ……毎度、顔が綺麗……ってなってしまう。いや、全身隈なく美しいんだけどね?? がっと開いた足とか…片膝をついた時の伸ばした後ろ足とか…鈴を振り鳴らす手とか……最高か。最高だ。
- しかも声まで良いとかどういうことだろう。オクターブ上がった瞬間の広がりったらない。あのひと声で完全に場を制圧できる。
- 市民のリーダーとしてオイディプスに語りかける声と、神官として祈りを捧げる時の声と、コロスとしてナレーション的な部分を担う時の声と、指導者として市民に向かって語りかける声と、ぜんぶ違うんだよなー。だから混乱はしない。んだけど、超越者っぽさはどうしても感じてしまう(笑)。
- あっそういえばあの、緑っぽい上下の上からブルゾン着てる女性、「この六か月間、一度も!」って云う人、あの人看護師さん(か助産婦さん)なのかなって思ってる。緑の服が手術着みたいなのに見えるんだ。
- 羊飼いは何かトラディショナルな山の人って感じの身なりだし、じゃあツナギ着てる柳本さんは何かエンジニアとかそういう感じなのかなーとか。きっとひとりずつに裏設定があるんだ。永麻さんは子供を死産した女性だよね…。
- 改めて観てやっぱり、オイディプスが扉から出ていく先の穢れは払われているんだなぁと思いました。追放が決まった時点でもう晴れてるんじゃないかなタイミング的に。
- でも、先がどんなに清浄で明るい世界でも、オイディプスの目には闇しか感じられない、んだよね。たぶん。それが盲目でそれが闇。
*1:だったらもっと早く出て行ってほしかった!!!