ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

カンパニー ルーブリエ/ラファエル・ボワテル「When Angels Fall/地上の天使たち」@世田谷パブリックシアター(10/18夜)

 何となく気になっていたフランス現代サーカスのこちらの公演、スケジュール的に厳しいかなと思っていたけど何とか行けそうだったので、初日の夜に行ってきました。前の方だなって思っていたら最前でびっくりしてしまった。オイディプスは最前なかったのに!!(笑)

 前知識もなく観に行ったのですが、ずっと口が開きっぱなしでした。圧巻…!! コンテンポラリー的な表現要素も含みつつ、アクロバティックでスタイリッシュで、演劇的でもあって、ユーモアも感じられつつディストピア感も凄かったし、そしてずーっと美しかった。モノトーンと光と闇の世界。音楽も素敵だったし、セットというか蠢く機械たちもかっこよくて、好き要素だけで構成されている上に、まぁ技術が! すげぇな!!

 うっかりサーカスであることを忘れて、舞台芸術として世界観を楽しんでいると、突然もの凄い身体能力をこれでもかと見せつけられて、あっそうだった…この人たちみんなサーカスの人なんだ…そりゃすごいわ。ってなる瞬間が何だか面白かったです。

 教師のような厳格そうな男と、生徒なのかな?と思わせる少女たち、会話や対話、お喋りが禁じられた、沈黙と機械的な運動と闇の世界で、言葉を求め言葉を口にし光を求める少女、彼女を引き留め引き戻そうとする大人、何となくそういう雰囲気を感じました。あと蠢くライトは機械の支配なのかしら。かっこよかった! 世界観がとても好みだった…そこにアクロバットとかポールダンス?とかエアリアル的な?ものとかが加わるからほんと…びっくりしながらうっとりだけどハラハラもするんだよ…結果口が開いてしまうんだよ……。

 ダイナミックに動く機構が、実はかなり人力っぽくて、その辺にもサーカスっぽさを感じたりもするのだけど、まぁすごいんだ。どうなってるのそのオペレーション!? 力技なの!? めっちゃ動くしほんとダイナミック…頭上を天使が吹っ飛んでいったよ…こんなの小学生の頃に観たピーターパン以来だ。そしてカテコで並ぶメンバーに、これだけの人数しかいなかったのか…ってなる。いやぁ素敵でした。衣装もスタイリッシュで可愛かったなぁ! ハンガーごと着て吊るされるコート可愛かったなぁ!

 ちょっと予定が連日過ぎてしんどいかな…と思っていたけど、行って良かったです。素晴らしかった。現代サーカスってそれこそシルク・ド・ソレイユくらいしかイメージなかったけど、こんなに洗練されているんだねぇ!

 

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