「ネジと紙幣」落書きみたいな図面15枚目/大千穐楽
終わりました。
ゆきちゃんは最後までダメだったけど、最後まできっちり、やりました。何というか、これで最後、この1回を終わらせれば、この終わらない悪夢から抜け出せる、そういう気分のラストネジだったので…もう、やり遂げるのを見守る気分、でした。変な見方というか感覚なのは重々承知の上で云います(笑)。これさえ、この1回*1さえ終わらせれば、解放されるから…!みたいな。だから頑張って!みたいな(笑)。そういうんじゃないのはわかってるんですけどね…困った脳みそだ。
昨日の前楽メモが、すんごい最初の方で書きかけのまま止まってるんですが、先にざっくり千秋楽を。ほんとにざっくりと。
- 始まる前も始まってからも、やたら心臓がどっきんどっきんして、息苦しいくらいで、何の緊張なのか全くもって思い当たらないんですが(笑)、とにかくどきどきぜぇはぁしていました。何の緊張だ!?
- と思ったら、どうやらただの不整脈だったようです(笑)。緊張してんのかと思ったら! 何か違ったみたい〜。
- 久留美ちゃんとの「断っちゃえよ〜」、久留美ちゃんが指ねじねじする代わりにゆきちゃんの両手を取ったから、ゆきちゃんもそのまま両手をぶんぶん振って、くねくねしながらスイングしてました。で、何か久留美っつか江口さんが笑っちゃってた(笑)。自分から仕掛けておいて!
- 工場セットが、すっごく静かに、スムーズに、出てきました。観劇された方のブログ*2で拝見したのですが、あのセット移動、キャスト12人で押してる、そうで…何か、すごく厳かな気持ちになる転換でした…。
- 行人の事件の後、テルウチの工場はなくなっているというか、更地になっている、んでしょうね。だから栗尾と和佳のシーンではテルウチのセットはないんだろうな。
- お父さん、「キャッチボール」の発音がやけに英語っぽくなってた(笑)。きゃっちぼぅる!って(笑)。
- 千秋楽でも惜しむ気持ちは薄いんですが、それでもゆきちゃんの作業着姿は惜しい。心底惜しい。焼き付ける勢いで惜しむ。
- マイナスイオンぶっかけに、オマケが付く。ぶーーーっ、…ぶっ!って。それ最後ほとんど唾じゃないか…?
- く〜り〜お〜さ〜〜ん、もみあげを指先で撫で上げるように始めるのが何だかやけに…エロいんですが(笑)。
- 飛び蹴りの打点が高い! 栗尾の頭上飛び越えられそうな高さで、下に向かって蹴り落とすようなキックでした。
- 何か田口さんが面白い。「彼と話してると思うんだ、俺はおちゃべりだなって」…おちゃべり?(笑)
- 和佳ちゃんの一発を! ゆきちゃんが! 上に飛んで避けた〜!! うわ何だそれいきなり!
- すんごいびっくりしましたが、我々よりもひかりちゃんがびっくりしたことでしょう…。
- 突き出した右腕に跨がるようにゆきちゃん着地。完全に和佳ちゃんの腕に乗っかってた(笑)。
- で、和佳ちゃんの頭を片手で押さえて「もっかい!」とか「心の準備が!」とかなゆきちゃん、ずるい!と頭でぐいぐい押して追い詰める和佳ちゃん。お父さんが「なにやってんだ、ケンカか?」て戻ってきて、「そんなもん」て和佳ちゃんが応えるけど、その時の和佳ちゃんが、髪くしゃくしゃで前髪止めてるピンも外れちゃって*3、笑っちゃうってよりはむしろびっくりして泣きそうに見えて…未來さんひどいよ!(笑)と思いました。ありゃーびっくりするよ…。
- 田口さんが面白い。わからなくなっちゃっちゃーないか。ちんぞーほっさ。
- 家族の危うい均衡が、一気に崩れていく場面。義理の父親を嘲笑う行人が、笑いながら泣いてるように見えて…土下座しかけながら泣きそうなのを、無理やり笑い飛ばしてるように見えて…あのシーンで初めて涙が出た。いつも、息は止まるけど、泣きはしなかったんだけど。
- 行人を蹴り出す父親、を見ながら、和佳ちゃんが…泣いてるように見えた…。あんな顔の和佳ちゃん、初めて見た…。
- 赤地に捕まる行人、またちょっとだけ左肩はだけてて、タンクトップの肩がチラ見えでした。ううんもうちょっと!(笑)
- 桃子の工場で、ストーブ点いてるのを見たゆきちゃんが、コココココココ、と7回舌を鳴らした。苛立ってます。
- 仰け反りはゴチンせず、イテェもなし。あんなに綺麗に反れないなぁ。
- 頭の血がまた噴出。桃ちゃんに云われて「え?」て頭触るの、いつもは左手なのに、今日は右手で触ったからあれ?て思ったんだけど、明らかに触って付いたんじゃない血痕が右手の親指と人差し指の間辺りに跳ねていたので、先に右手に付いちゃったから右手で頭触ったのかな〜と。すごくどうでもいい。
- 口ん中に塗り終わった綿棒をゴミ箱に投げ捨てるの、ゴミ箱に入らずすっ飛ぶ。桃ちゃんが拾って捨てました。いつも上手く入るなぁと思ってたのに(笑)。
- 桃子に金を寄越せと迫るところ、東京で観た時よりも、行人が、金しか見えてない風に見えました。もうちょっとで全額揃う、それしか頭にないみたいに。それさえ揃えば全て上手くいくと思ってる、みたいに。
- 靴が汚れてまた舌を鳴らした。イライラ。
- 「どうしてくれんだよお!!」がピークでスイッチなんだな…。
- で、ギアを進ませるのが桃子の言葉なんだ。一言ずつ、行人を追い込み追い詰める。
- 油が染みるのが早い。色が濃い。油なのか血なのかわからない。
- 殺しは…苦行みたいな気分になる。もう、これで終わりだから、もうやらなくて済むから、って…そればっかり思ってた…。
- 最後、センターに這いずりながら、封筒を前へ飛ばしちゃう桃子。舞台から落ちたかと一瞬、すっごいヒヤッとした…!
- センター手前に落ちた封筒に向かい、手を伸ばす桃子、その行く先を塞ぐように座り込む行人。
- すごく、激しくもあり、淡々ともしていて…為すべきことを終わらせる為だけに行為に没頭する行人の硬質な背中と、情念の塊みたいになって絡み付く桃子の全身の対比が…熱くて冷たい、みたいな。凄かった、どちらも。
- わたくしは涙こぼしながら、よし。終わった。もういいよ。と…達成感のような感覚でしたよ…。早く手ぇ洗おうねゆきちゃん…。
- 凶器を置く前に、舞台キワに落ちてる封筒を拾う行人。もうね、ゆきちゃんの足が当たって舞台から落ちるんじゃないかと…ヒヤヒヤだったので…早めに回収してくれて良かったです。
- 血まみれなのに白い背中が、何故か清らかで…何なんだろうあれ。綺麗なんだ…。
- 栗尾の「…気に入らなかったから」は、つまり、お前の下では働かない、ですよね。
- 赤地がお金を数えようとしないのが。あとちょっとだけが足りなくて、行人はあんなことになっちゃったのに、数えようとしないのが。数えないんなら、ちょっとくらい足りてなくても平気だったかも知れないじゃないか…。
- そんで追い討ちをかけるように「これ面白いねぇ」…わたし号泣。ゆきちゃんが笑う代わりにわたし号泣。
- 手を洗い続ける行人に、もういいよ、と。終わったよ、と。洗い流そうね、どんなに洗ってもその手は、グリスを嫌うその白い指は、もう綺麗にはならないけどね、と。そんな終わりでした…ほんと、ゆきちゃんお疲れ様、つらかったね、もういいよ、でした…。
- だからカテコのちらっと笑顔がね、嬉しくてね。さすがに立てました。終わったよ抜け出したよおめでとう!気分で。
- 田口さんが滑っておっと!ってなった(笑)。
- 2回目のカテコで、上手から出てきたまま下手へ消える未來さん。これは、ね。倉持さんを呼んで来て、自分は下手端の草太の隣に。
- 東京楽でぐだっとなっちゃったからか、端っこから「せーの!」とお辞儀のキッカケを出す座長さん。
- そのまま下手にハケて、上手キワではともさかさんと倉持さんがふたりでお辞儀。倉持さんも滑りそうになってたなぁ。
- もう一度出てきて、でも下手組しか出て来なくて(笑)。田口・高鹿・野間口・草太だけで…しばらく、あれ?みたいに笑ってました。…って、これは3回目? もっかいあった?
- 上手側が出てこなかったのは、下手にハケた未來さんが上手に回るのを待ってたのかな?と今思った…でももう流れがうろ覚えで…。
- もう一度揃って、未來さんセンターでお辞儀、上手にハケ際にともさかさんとふたりでお辞儀。おつかれさまでしたー!!
大変良い千秋楽でした。やりきった、未來さんもゆきちゃんもやりきったよ! おかしなスイッチが入って、カテコ途中で顎に梅干しできる勢いの泣きっ面を晒し、客席が明るくなるのがとても恥ずかしい気分でしたが(笑)、良い千秋楽だった! 終わってからお声かけて下さったお隣の方、挙動不審ですみませんでした…いろいろばっちくて申し訳なかったです…。
ああもう電池がない。とりあえずこれで! 送っちゃえ!