ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

キャバレー レーズン2粒目(昼)/3番テーブル(夜)

 さっさと虜になっちまいました。長い長い一瞬の人生に。ギターの弦が切れるまでの短い夢幻に。
 マチネのラストで、何だか唐突に涙が出そうになって、どうしてだかよくわからないのですが…何とも云い難い、たまらない気持ちになりました。甘さと、寂寥感と、悲しいのと切ないのと虚しいのと悔しいのと、その辺がごっちゃになって…ふわふわ揺れるキャバレーの皆さんを眺めながら、泣きたくなった。
 人生はキャバレー。束の間のキャバレー。夢のキャバレー。

 昼夜拾った欠片たちを畳んでおきます。ネタバレ有り注意!

 
 この先ネタバレあります。
 
 
 順不同で拾ったものだけ。
<昼公演>

  • クリフとサリーがベッドに倒れ込んだ、「なんだかヤラシイ」状態のセットが、ハケる時にひっかかったようで…しばらく舞台上手にはみ出してました。ハラハラ!
  • 家賃交渉。50マルクに負けてくれそうなシュナイダーさんに向かって、期待のこもりまくったものすごい顔を向けるクリフ(笑)。
  • 乳首生え換わるんですか!
  • プレイリーオイスター、何だかとても飲み辛そうでした…うってなってた…しんぱい!
  • 問題のプレイリーオイスターを作りながら松雪さん、セリフが飛んじゃった! エルンストはすごいの、外国人だとチェック甘くなるから脳みそテュルッテュルそうなアメリカ人捕まえて云々、の辺りがしっちゃかめっちゃかに(笑)。聞きながら相づち打ってるクリフもハラハラしてました。
  • そんなアメリカ人いない、の後に正にそれが自分だと気付くクリフ、が分かりやすくなりました。昨日は普通に流してたから…。
  • サリーの椅子ダンス、映画の時から大好きだったけど、松尾版でもやっぱり大好きです。歌もかっこいいし松雪さんの声は素晴らしいし、「ダス・エンデ」とかドイツ語が少し残ってるのもかっこいい〜。
  • ナイスなお歌、今日は安心して心の底から堪能致しました! あーもうアイドリィだわ! かっこいキューツだわ! しかも三揃えのジャケット無し。たまらなすぎる。
  • すごい飛ぶけど、婚約パーティー中に戻ってきた時、クリフが書類鞄持ってなくて、自分の旅行鞄をエルンストに渡してた…(笑)。だめじゃん! ミッョン失敗じゃん!
  • のー・ぷれぶれむれむ! だんだん「惜しい!」から遠くなっていくエルンスト。
  • そういや阿部さんの猫ヒゲが昨日より太くなっていた。
  • 源ちゃんにも細く猫ヒゲがあったんですが…昨日もあったっけ?
  • サリーの「よっぽど〜!?」に対してクリフが拒否反応起こす「それキライ!」がやたらかわゆいです。
  • サリーの妊娠を知って取り乱すクリフ。パスタをさっと茹でる後、ベッドに脱ぎ捨ててあったサリーの蛾みたいな毛皮コートにくるまってました…可愛かった…。
  • 松尾さんはどうしてそんなにお米券が好きなんでしょうか。何があるんだお米券。
  • ドイツ娘が男らし過ぎて全く娘に見えないんですがー! 何で猪木顔とかするんですかー? しかもハケる時にめっちゃがに股なのがわかるんですけどー!
  • シャルウィー・ハーゲンダッツ?(笑)
  • ちなみにハーゲンダッツはアメリカ企業です。
  • …しかもユダヤ系移民のご夫婦が創始者だって! 何か、わざとだったらすごい皮肉だな…(笑)。
  • シュナイダーさんがぶっちゃけまくるところ、可笑しいんだけど内容が実はすごく重くて…昨日笑っちゃったけど、今日は笑えませんでした…何か、「太陽は四角」ていうプロレタリア文学?思い出した…。
  • カテコで松雪さんからご挨拶が。何だっけ、ありがとうございました的な…それくらいだったと思います…。
  • 銀テープ射出にびっくりして逃げていなくなる出演者たち(笑)。知ってるくせに〜!

<夜公演>

  • プレイリーオイスター一気飲み、やっぱりきつそう…だけどもしかしたら演出かも。初日は割りと平気に飲んでた*1しなぁ。
  • 「…初めてママに嘘ついちゃったよ〜」でごろんとひっくり返るクリフ。ちょうどそこに旅行鞄があって、頭…こめかみ?の辺りをぶつけてました。痛そうだった…!
  • 最前列と2列目のサブセン(センター寄り通路際)が2席ずつ空いていて、冒頭で阿部さんがいじるというかキレてたのですが(笑)、その席のお客さんが途中で入って来たのです。…ステージ上も客席も、みんなで拍手でお迎えしました(笑)。何が起きてたのかわかったかなぁ!
  • その後結局、最後までいじられてました。美味しいと…云えなくも、ない。
  • 遅刻と云えばマチネの休憩明けで友達がシュルツさんのチョコポッキーに追われていた(笑)。
  • 未來さんの右手人差し指付け根(親指側)に、治りかけの傷がありました。何か、べろって剥けてた…。
  • 婚約パーティの雲行きが怪しくなって、ハーケンクロイツの小旗を振りながら歌う人々を上から見下ろすクリフ。の身体の部分に、照明でハーケンクロイツが映っていました。…何でだろう、でもあそこにクリフがいないとアレはきっと見えないハズだからな。
  • ラストの「フィナーレ」、クリフが歌うヴィルコメンの部分がたまらないのです。Je suis enchante*2、って…うっひゃあ…! 鼻母音! かねがね聞いてみたかった、云わせてみたかった、森山未來の声で鼻母音! たまらなーい! そのままついでに「hein!」とか云ってみてよ〜。星の王子さま原語朗読してみてよ〜!*3
  • ソワレはサブセン通路沿いの席だったので、ラストでクリフが横を通りました。トレンチコートの裾が掠めて行き、微かにタバコの匂いがしました。あとテュルテュルだなぁ…と改めて思った…さすが王子。
  • 夢から現実に立ち返る唯一のキャラクターなのに、正に現実へと振り戻る瞬間で、どうしてそんなに存在が夢みたいなんですかね…。横歩かれても現実感の欠片もないひとでした。
  • まぁ妖精みたいなものだからな!
  • ついでに赤い髪のサダヲさんに蹴られたりもしました、通路側席。目の前にヒールで怖いよちょっと(笑)。
  • サリー妊娠に取り乱すクリフ、赤ちゃんもさっと茹でるし、が子供もさっと茹でるし、になっていました。多分、続く「僕子供好きだし」が混ざったのだと。…が、どっちにしろ茹でるなよ!
  • マネマネ流れのアメリカ娘の本日のお言葉。初日「フリーダム!」本日昼「フリーライター!」本日夜「ホットペッパー!」…すでにフリーでさえない! すごい自由度!
  • ママに手紙を打ってるクリフ、ニットベストからシャツの裾がはみ出してました。そのラフ感がまたたまらなーい! よっぽどー!!
  • 「びめでとう」も可愛いです(笑)。
  • クリフが云うとだんっだん可笑しく聞こえるようになってきてしまった「マゼルを!」。ヘブライ語では「マザル・トーヴ」で「グッド・ラック」的な意味になるそうです。へー!
  • 最後、電車の中で小説の冒頭を書き出すクリフ。カバンの上で走り書きするの、昨日はなかった…と思うんだけど。手書きで走り書きするので、ああタイプライターは売っちゃったんだ…と切なくなります…。
  • その前に耐えきれなくなったように、顔を伏せて泣きそうになるの…辛い…けど可愛い…。
  • カテコ。バンドのコンダクターさんに下から手を振る未來さん、振り返される(笑)。相変わらずミュージシャン大好きなようです。
  • 小さくノリノリなのもかわゆいのです。
  • ハケる時、ついうっかり的に片手を上げてしまう未來さん。仕方なさそうに(笑)手を振りました! 珍しーい! でもすんごい「うっかり」っぽーい!(笑)大変ぎこちないし!
  • やっぱり鳴り止まない拍手に阿部さん、松雪さんに挨拶を振りました。松雪さん、ありがとうございましたの後に、困ったように小さく「もうカエレ!」って…! すんごいかわゆかった〜!! ふぎゃーってなりました、あまりの可愛らしさに。

 とりあえずざらりと。いやぁクリフたまりません。すんげぇ好きです。が、それだけでは済まなくて、登場人物全員が愛おしい。セリフ全部が面白い。ダンス全部がクールでセクシー、曲の全てがかっこいい。つまり、全編通して見所であり拾いポイントであり、返ってレポとかが非常にしにくい状態であります(笑)。だって全部大好きなんだもん〜。全部は覚えられないんだもん〜。

*1:ように見えた

*2:ほんとはeにアクサンテギュ

*3:意味わからなくてかまわないからただ音として聞きたい