約1週間ぶりのキャバレー。何か変わってるかな〜?とわくわくしながら見てきました。全体的に若干、コンパクトになった印象が…なくなったセリフもあったり*1。アドリブ的なものは逆に増えているかも知れませんが(笑)。見てる最中は色々思ったり、アレ?とかなったりするんですが…覚えてられないんだな…。
未來さんのクリフは、表情が豊かになった気がしました。そこ、そんなお顔しちゃうんだ!みたいな。いい意味でこなれてきたと思います。
いつも、すごい楽しいんだけど所々辛くて、特にラストが大好きな雰囲気の終わり方なんだけど、大好きだけど満面の笑みでカーテンコールという感じにはなれなくて…微妙な顔でカテコになってしまいます。その、満面の笑みになれない感じこそが、好きなんだけど!
久しぶりのキャバレー、大したことは拾えませんが覚え書きを。
ネタバレあるので畳みます。
- 阿部さん客いじり凄いですねー! 絶対されたくないや(笑)。されそうな席に座る予定はないんですけどね。せいぜい、お金貸して下さい程度ね。
- 大きな紙袋のお荷物を足元に置いておかれたお客さん。その袋に食い付きまくるMC…勘弁して〜(笑)。
- サリー紹介する前? 源ちゃんのコートをひっぺがして階段を登ったMC、途中の電球にコートが引っ掛かった! しばらくじたばたして外したら、電球がぐねっとなってました(笑)。
- エルンストの「凄い乗り方で乗りました。やってみましょうか?」がまるまるカットされてしまいました…好きだったのになアレ。エルンストの奇嬌さがとても良く見えて(笑)。あわててつっこむクリフの「大丈夫ですか!?」も「降りようとしてますよねそれ!?」も好きだったんだけどな! 非常にあっさりとした印象になりました。
- クリフの部屋に入ってきたシュルツさんが、最初すんごい顔でクリフを睨んでるのが面白いです。
- あと地味に「ぅひゃっほーい!」とクラッカー鳴らすシュルツさんも好きです。小さく「ぅ」が付くのが好きです。
- キッカケ込みのコート着込むクリフ、コートの袖からしゅびっと手を出した瞬間に、何かが左袖から落ちて、出ていく前に何気なく拾っていたのですが…何? 腕時計かな?
- キットカット・クラブのカウントダウン、MCが持ってる松尾さんの生首の出来が良くて怖いです(笑)。一回、鎌と鉄球忘れたことがあったなぁ。先週の日月のどこかで。
- クリフのナイスなポエム、「マックヴィル」(?)という町名だけやたらわざとらしーい英語っぽーい発音になってて面白かったです。
- そして目が離せないマックスのパフォーマンス! 渾身の力で嫉妬深さを表現してるわ! もう階段降りてきてる時から釘付けです。タマラン。
- ラインダンスの端っこのお姉さんに意地悪されるクリフとか、かわゆい。
- ボビーとヴィクターにナイチンゲールの話を持ち出された時の「あちゃー」顔も激しくなってる気がします。先週比。
- エルンストに英語を教えるクリフ、「ノー・プロブレム」に合わせて動いちゃうエルンストに「これ(手振り)はいらない」って(笑)。
- 部屋に来たサリーにキスされたまま「違うんだ」ってモガモガ云ってるのが何か良かったです。無理やり塞がれてる感しまくりで(笑)。
- その後の可哀想展開も大好き。
- サリーと契約成立しちゃうシュナイダーさんを追い掛けるクリフが、情けな度大幅アップでした。こういう、細かい部分の表情が見違えるように…細やかになった、というか。起伏というかコントラストがはっきりした印象を受けました。
- あはは〜待てよ〜どこ行くんだよお〜うおおおい!? 素晴らし過ぎる!
- プレイリーオイスター一気飲み。途中で後ろを向くクリフ(笑)。サリーは平気な顔で飲むのね! すげぇな!
- すいません今日やっとわかりました。「美味しいってところが、いいよね」はペプシNEXのCMだったんですね! 何か聞いたことあるんだけど何だっけ…と気になっていたのですが。教えてもらってスッキリした!
- クリフの口元を指で拭って、その指をペロッと舐めるサリー。…いいなぁ(笑)。
- ホモ連呼後のクリフのセリフが、「本当は…ほんとなんだ」から「本当は…ホモなんだ」に変わってたんですが…変わったんですか? 前の方がいいなぁ何となく…。
- ナイスなお歌の最後の方、「でもベッドはひとつ」の後のサリーのパートがいつも聞き取れなかったんですが、「何かありそう?」ですよね…?*2
- テュルッテュル王子と云われてます!の後のサリーのセリフは「まぁ、よっぽど〜?」にも聞こえる。けどわかんないんだなー。
- パイナポーの歌の後は拍手のタイミングが難しいんですよー小松さん! 振り向いて吐息つくところで、まだ歌うのかな?と思いがちなんですよ! で待ってると次に進んじゃうんですよ!
- 仕掛けがわかっててもドアノブは見事です。
- シュルツさん、「グロッシエン玉はアヤスシくないでしょ!」云えてないのが愛おしい(笑)。
- コストの「股関節、だっきゅーん☆」も大好きです。
- 前見た時の関節だっきゅーん後は「何なんだ…」みたいな感じだったのに、今日見たら「…痛さといやらしさを同時に表現している…」になってた! 何かタマランな!!
- サリーの「よっぽど〜!?」に拒否反応起こすクリフの「それキライ!」がさらに一段とカマめいて…(笑)。両手の指をピーンと伸ばして膝の上に重ねる仕草とか、ちょっと、あなた(笑)。
- パスタ! パスタ茹でますね!って何故か丁寧語なクリフ(笑)。
- 「え、ちょっと、行かないで! 茹でないで!」「茹でないの!? 生で食べるの!? ダメだよ生で食べちゃ、さっと、さっと茹でるから!」この辺のどうしようもないダメな感じが大好きです。
- 「薄いし」で笑いが起きるってことは、やっぱりそういうイメージというか、そう云われて納得できちゃう何かがあるというか、何か、つまりはそういうことなんですかね。いや肌の色とお顔は薄いけど他は知らないし〜。毛とかあんま薄くないし〜。
- 窓ぶち破って登場したエルンストに「ドア…もいいよ、ドアの可能性もね…」って呟くクリフ。ドアの可能性って一体!?(笑)
- 乾杯に乱入するMC。志村けんの真似するMCに笑いをこらえる村杉エルンスト、それを見て阿部さんが「…プルプルしてるね?」
- それ聞いて笑っちゃう未來さんでした(笑)。目がなくなってた! がばゆい!
- 僕の可愛いルーブル銀貨、ロシア娘のオルガ(だっけ?)な康本さんのヘッドドレスが取れちゃった。
- アメリカ娘の今日の一言は「セルフサービス!」…英語ですらない(笑)。
- そして我らがドイツ娘、ブリュンヒルデ嬢(笑)。何かねぇ、もんのすごくヒドい印象だったせいか、久々に見たら思ったより可愛く見えました。いや、相変わらず男らしかったですけどね。クリフとか、何にもしてない方がどっちかっつと中性的な雰囲気強いような気がしてしまう…。女装によって引き立てられる男らしさ(笑)。
- コストの「あかべこ!?」後のシュルツさんのセリフ、「○○なあかべこなんだ」が聞き取れないのです。客席の笑い声で。
- 白い花嫁人形と踊るMC、上から天の声(?)が「ウフフ、アハハ、場面転換って楽しいね…」そんなこと云ってたんだ!
- 旗、ユダヤとハーケンクロイツとドイツ国旗が並んでるんだけど…ドイツ国旗が広がらなかった…。
- サリーと踊ろうとしたルーディにパンチ入れるクリフ、何かかなり本気で入ってませんでしたか? 痛そうだったよ源ちゃん(笑)。
- でその後、サリーと階段に座ってから、何やら暫く笑ってるお二人でした。松雪さん後ろ向いて笑ってるし!
- レッツゴー!後に大盛り上がりでいなくなるシュナイダーさんたちを手拍子で見送ってからのクリフの一言が、今までは「大丈夫かなぁ」みたいなのだったのが、今日は「何なんだアレは」みたいなことを云ってました。
- サリーに「踊りに行こう」と連れていかれるクリフ、「え、踊るの〜?」と何故か渋る。何で?
- エルンストに雷が落ちた時、後ろでクリフは「なになに? どしたの?」みたいなことを云いながら心配そうな顔してて、で大丈夫?と訊かれたエルンストが「うん」と応えると、「大丈夫だって」とほっとしたような笑みを覗かせるのですが…てことはこの時点ではまだ、エルンストの落雷の理由に思い当たってはいない、てことなのかな。シュナイダーさんを呼び出す辺りからクリフの表情が曇るんですよね。
- 「明日は目の前」(Tomorrow Belongs To Me)はナチスの党歌的なイメージで作られたオリジナル曲だそうですが…朝に歌われる時には、キナ臭い部分を「流れるのはさておき」ですっ飛ばすのがすごいです。
- じゃなくてー。映画だと、民衆の間に浸透していくナチズムの恐怖と違和感、みたいな演出なんですが、松尾版だとまた印象が違います。コストやサリーやキットカット・クラブの踊り子たちは、ナチスがユダヤ人排斥を謳っていることや、偏った国粋主義であることなんかは多分、知らないんだろうね。何の他意も悪気もなく旗を振り、合唱する。あの時代の一般的なドイツ国民は多分、みんなそんな認識で、不況から救ってくれる民衆の味方!くらいの認識で、ナチスを支持したんだろうな、と。ぼんやりと思いました。ユダヤ人を憎んでいたドイツ人なんて多分、元々はいなかったんだろうな。
- ナチスを支持…とは云わないまでも反対することはせず、同時にシュルツさんとも仲良くする。そこに矛盾があることに気づかない、んだろうね。知らないって怖い。
- で、外国人であり「我が闘争」も一応読んでみたクリフには、その辺の事情がもう少し、客観的に、俯瞰で、見えてるんだな、と。色を変えてしまったパーティーを上から見下ろすクリフの、凍りついたような顔を見つめながら思いました。
- 2幕も、サービスしちゃうわよ☆(バキューン)が大好きです。
- シュナイダーさんの「…わかったわ…」が、ずっしりと重く響きます。悲しい。
- そこに畳み掛けるように「僕の目で見たら」なんだよなー! キッツイな…。
- 職探しから帰ってきたクリフがベッドで読む新聞が、ル・モンド紙からなぜか「モロッコ・スポーツ」紙?に変わっていました。何故モロッコ…?
- 今日も飛び蹴りは美しく、そしてヒジも綺麗に決まりました。
- クリフが殴られてる時のボビーとヴィクターに注目してたのですが、いまいち…友達が云ってたような、「クリフが殴られたことに対してキレた」ようにも…どっちに対して加勢してんのか判りかねる、くらいに見えました。クリフ連れていかれながら、エルンストがドイツ兵?にキスする時なんか、ふたりとも大喜びだしな!(笑)クリフ別室に連行されてんのにな!
- 包帯姿で荷造りするクリフを訪ねるシュルツさん。…筋とか道理とか、そういうのが通らないのが怖い世界になっていくんですよねこれから…。
- サリーの鏡を投げ付けるクリフ。効果音はパリーン!ていつも鳴ってたけど、アレいつか本当に壊すよね、て友達と云ってましたが、ついに…何か今日、飛び散ってました…。欠片的なものが。
- 部屋を出るクリフに「ねぇクリフ」と呼び掛けるサリー。一瞬動きを止めるクリフの背中が、何かを期待して、次の言葉を聞いた瞬間にその期待が失望に変わっていく、そんな風に見えてしまう。そんな、背中。
- 小説の冒頭を書き付けるクリフ。「僕たちは眠りながら踊っていた…歌っていた…」呟くような声が悲しくて綺麗でたまりません。続く「WILKOMMEN」の冒頭を歌うのも…口先だけで歌うんじゃなくて、何というか、顔の筋肉総動員で歌う感じが…とても好きです。万感こもった一節。
- タバコをMCに渡して舞台を降りるクリフの、立ち止まって振り返る顔が、半分帽子の影に隠れてあんまり見えませんでした。
- あのラストのぼんやりしたシーン、全員タバコ吸ってるんですよね。夢の始まりは源ちゃんのタバコで、その夢が終わりを告げるのもまたタバコの煙の向こうで。…大好きです。
- 暗転後の爆撃音を聞きながら、ほんの短い時間だけど、サリーはこの空の下でどうしてるのかな、シュナイダーさんは、シュルツさんは、コストは、キットカット・クラブの女の子たちは…なんて思っては胸苦しくなってしまうのでした。
- なので、カテコの「人生はキャバレー、束の間のキャバレー、夢のキャバレー」がね…眉間に皺寄りながらでも笑顔、みたいな顔になってしまうのです。
- 今日のカテコご挨拶は村杉さんでしたー! わーい☆ 阿部さんに何やら、稽古中に胸にしこりが云々、とか振られて、「そうなんですよ」「でもこうやって(手をかざしながら)何か治してくれるすごい人に治して貰いました」「怪しいやつじゃありませんよ」みたいなことをむにゃーと仰って、「もう終わりの時間なのでおしまいです」って走ってハケちゃった。
- みんな、自分以外に振られたとわかるとさっさと後ろに下がって、未來さんなんか階段に座って、すっかり他人事なんですね!(笑)
- あ、何回目かにハケる時、また未來さんがためらいがちに、低い位置で、しかたなさそうに小さく、手を振りました。なんでそんなにためらいがちなの〜!
あー無駄に長くなった。そんな感じでした。