ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

きゅうかくうしお新作関連

 幡豆でのレジデンスの動画がアップされたり、もぞもぞしているきゅうかくうしおの様子が公式サイトで観られます。もぞもぞ…ぬたぬた…しておられる(笑)。

kyukakuushio.com

www.miraimoriyama.com

 何やら今回は重心低めな感じなのでしょうか。これからさらに香港を経て、どんな作品に仕上がるのか、まだまだ先だけど楽しみです。もうその頃にはオイディプスも終わってるし今年ももうすぐ終わりなんだな……1年あっという間だな……。

アピチャッポン・ウィーラセタクン「フィーバー・ルーム」@東京芸術劇場プレイハウス(6/30昼)

 こちらは2017年に横浜で上演されて、これもまた日々界隈がざわついているのを面白そうだな~って思っていたけど行けなくて、池袋で再演されるとのことでやったぁ!とチケットを取りました。いやー行けて良かった…とても面白い体験ができました。これ瀬戸芸で観るタイプの作品ですね…?

fr2019.jfac.jp

 アピチャッポン・ウィーラセタクンは映画監督や映像作家として活躍されているそうで(存じ上げなくて申し訳ない…)、でも「フィーバー・ルーム」は映画というカテゴリーで上演…上映されるわけでもなさそうで、映画…ではない…のかな? んだよな?? じゃあ何なんだろうね??くらいのぼんやりとした認識で向かいました。会場は芸劇のプレイハウスだったんだけど全席自由の整理番号制で、プレイハウスで自由席って一体…??と思っていましたが、これは入ったらわかった。わたしの知っているプレイハウスじゃなかった。むしろシアターイーストとかウエストな感じ…だったけど、でもあれをやるにはプレイハウスが必要なのもわかる…機構的にもサイズ的にも……。たぶんステージ側に雛壇組んで客席を作ってたんだと思う、普段は入れないところを通るのがかなりわくわくしました。が入る時は真っ暗過ぎてあんまりよくわからなかった…帰りにあれっこれ袖じゃない!?ってなって、ステアラの前方退出みたいな感じだったよ。

 また再演されることを祈りつつネタバレしませんが、映画…なのかな、と思いつつでも映画ならわざわざ芸劇でやらないよな…と内心首を傾げていたら、あれっ!?ってなって、うわぁ…!!ってなって、すげぇことになりました。ものすごい体験をした。これは、演劇ではない、けど、映画…の枠には収まってはいなくて、拡張型劇場映画…? 体験型映像作品?? とにかくわたしの印象は「瀬戸芸でやろう」でした(笑)。めちゃくちゃ楽しんだ!! 瞳孔かっ開いた!! 感覚としては、地中美術館ジェームズ・タレル作品のふわぁーー!!って感じの楽しさ…伝われ……。

 ストーリーがあるのかないのか、わたしはあんまりそこを感じ取ることができなくて、ただぼんやりと、夢なのかな…くらいだったんだけど、発される言葉は話者を変えて繰り返されるし、映像もタイの日常風景を切り取ったような点描が繰り返されるので、ああ、演出された作品なんだな、と。当日パンフを退出時に頂いて、その中にけっこう詳細な解説やインタビューが掲載されていたので、それを読んでなるほど、と思ったけど、あんまりはっきりとは読み取れなかったし、アピチャッポンさんもストーリー性はほぼない、くらいのことを云ってらしたので、いいんですね。ただもう、体験としてものすごかった。悠久の時を越えたしワームホールを通過したし成層圏突破したし宇宙の始まりから終わりまでとか雲の生まれる瞬間とか台風の真ん中とか何かいろいろ見えた…そしてすぐに消えた…。プレイハウスって奥行き何光年あるんですかね?? 天井高何千メートルあるんですかね???

 タイの政治的な背景とか、メッセージ性とかを全然読み取れなかったわたしが残念だったけど、とにかく体験としてとても鮮烈でした。またやるなら行きたいしまたやってほしい…。

www.cinra.net

ディミトリス・パパイオアヌー「THE GREAT TAMER」@彩の国さいたま芸術劇場大ホール(6/28夜)

 何だか楽しげな語感のお名前だなぁとか、最近良く耳目にするなぁとか、一部界隈がざわざわしてるなぁとか、宣伝写真*1かっこいいなぁとか、何となく気になっていたパパイオアヌー作品、さい芸で観てきました。

natalie.mu

 これは、ダンス…なのかな、どうなのかな、ダンサーや役者が舞台の上で行うパフォーマンスだからダンスのカテゴリーなのかもしれないけど、もっと…総合芸術だった。動的で舞台上に行われるインスタレーションというか…どの瞬間を切り取っても絵画的な1枚になるであろう、知っているようで観たことのない情景の連続で、ものすごいイマジネーションとセンスオブワンダー体験。今、この瞬間の、この場所から、いつの間にかふわりと漂うように浮かび上がって、気づくと宇宙空間にいたり、気づくと太古の昔から遠い未来までぐるっと一周して戻ってきていたり、そんな感じの90分でした。

 客席に入るとすでに、舞台上には黒づくめの男性が立っていて、体勢は変えないまま時折客席を見たりしていました。舞台は八百屋というか、奥に向かって不均一に勾配がついてせり上がる感じ。手前側はステージ床から一段高く設えてあった。せり上がった床は継ぎはぎだらけというか、パッチワーク状に黒っぽく塗られた板が積み重なっているようで、上手奥の傾斜の途中に小さめの丸テーブルがひとつ置かれている、くらいだったかな。シンプルでミニマルな舞台美術、という印象でした、この時点では。まさかあんないろいろ…いろいろ起こるとは、本当に思っていなかった…(笑)。

 引き伸ばされ、歪んだ音でゆっくりと奏でられる「美しき青きドナウ」が流れる中、黒衣の男性は靴をその場に脱ぎ置いてテーブルへ近づき、そこで全ての服を脱ぎ、全裸で床の真ん中へ仰臥する。別の黒衣の男が彼に近づき、寝そべる彼の身体の上へ白いビニールシートを乱暴にかけ、その身体を覆い隠す。と、別の黒衣の男がまた彼に近づき、彼の脇の床板(は薄いベニヤ板のようなものだった)を一枚剥がすと、それをぱたり、と倒す。板が起こした風が、彼の身体を覆っていた白いシートを吹き飛ばし、裸体が現れる。と、また黒衣の男が近づきシートをバサリとかけ、別の男が板を倒して風を起こしシートを吹き飛ばす。の繰り返しがけっこうな回数行われて、どうしてもビニールで隠される裸体がbody感というか死体のような気がしてしまうのだけど、吹き飛ばされるとちょっとまた生きてるような気もして、だんだん面白くもなってくる…のは反復の妙でしょうか。基本、全裸の男がいろんな目に遭う、みたいな感じだったけど、全裸の男が途中で入れ替わって、ひとり服を着ると別のひとりが全裸になる、みたいな。常に誰かが全裸の舞台上だった…。

 全裸の男の他にも、上半身と両腕と両脚がバラバラな女性*2とか、宇宙飛行士とか、ヴィーナスの誕生(男性版)とかレンブラントの絵画とか、印象的なものがいろいろ…本当にいろいろあって、90分間ずっと口が開いている状態でしたよ。引き伸ばされたヨハン・シュトラウスが、時間の流れや速度そのものが歪められているようで、ああ、もうこの空間は均一な、正常な時間の流れではないところになっているんだな、と感じるし、黒バックの中に浮かぶ石だったり、平行に浮かぶ黒衣の男性ペアだったりを観ていると、もう重力という常識からも解き放たれているんだな…と思うし、色々な「こうあるべきもの」たちの隙間や、エアポケットみたいなところにすとん、と入り込んで揺蕩っている感覚。でも、そのすべてを包むのが「美しき青きドナウ」のあのキャッチーで誰もが知っている、ある意味知られ過ぎて若干陳腐にも思えてしまうメロディ(が歪んだもの)なので、舞台上に描かれる情景すべてが、誰もが持つ共通して普遍的なものとして染み込んでくる、気がする。織り込まれる絵画モチーフや映画のイメージ、宗教的情景なんかも普遍性を通して、個人的な感覚を共有するのに一役買っている、んじゃないかな。キャッチーなものを纏わせて、個人的な情景を描くと、キャッチーな要素の部分で染み込みやすくなる、とか、何となくそんなことをぼんやり思いながら、次々に現れる観たことないけど観たことあるような気がしてしまう情景をわくわく堪能しておりました。ほんとねぇ次なにが起きるのか全然わからないけどとりあえず起きることはすげぇ! どうなってるの!! かっこいい!!なのでとても…楽しかったです。単純に脳が楽しい、そして美しい。

 最終的に肉体は土へ還るし全裸の男は白骨化して発見されるけれど、それまでの90分間で宇宙に行って戻って来たり時空を超え歴史を遡ったり、宗教的事象に巻き込まれたり、なかなか波瀾万丈な宇宙一周、歴史一周を全裸の男と一緒に旅してきたような、そんなラストでした。全体的に奇妙でユーモラスではあるんだけど、どこか物悲しくて、寂寥感が漂っていて、このひんやりとした荒涼は何なのだろう、と思っていたら、アフタートークでこの作品が作られるきっかけになった事件の話を聞いて、なるほど、と。その事件をモチーフにしたわけではなく、なので事件そのものが作品に描かれているわけでもないのだけど、どこかそういう…空気感があったのはそういうわけなのかな、とちょっと納得しました。

 とにかく観たことのない、けどちょっと懐かしいような気もする、何だか物悲しいへんてこな夢の中みたいな情景が、それでも美しく描き出される、浮遊感のある作品でした。時は偉大な調教者。凄いものを観た。

 

natalie.mu

natalie.mu

*1:足裏から細い根っこが生えてる靴のアップ

*2:それぞれ別のダンサーの手足が組み合わさってひとり分の肉体に見える

大河ドラマ「いだてん」第25話

 なんだか一週間早かったなぁ。今週からいよいよ東京オリンピック編突入のいだてんです。まだもうちょっと孝蔵さんの出番もありそうで良かった。お名前が何なのかはわからないけど(笑)。怒濤の号泣回連続だったけど、今日はどうでしょうか…いきなり泣かされはしない…よね…どうかな……??

 志ん生師匠からスタートの新章、かと思いきやもうちょっと関東大震災と治五郎先生のやり残しが。パリオリンピックの選手選考会…ってマジか。四三さんすごいな…。

 おっ河童のまーちゃん、が阿部サダヲになったーー!! 色が白いな相変わらず(笑)。

 おおー新オープニング、地図が昭和の町になってる。風景も競技も新しい~キャストも一新…おっ未來さんは続行だ。なんかちょっと感慨深いなぁ、ここまで来たんだなぁ大河ドラマ

 大正13年の東京でまーちゃんと四三さんがすれ違ったー。朝日新聞の記者になるの? まぁちゃんすごいな…これ面接なのか。面白いけどめんどくさいぞこの人。うわぁもうクドカンのサダヲ節全開だなぁ楽しいなぁ。 えっ顔がいいから採用!? いいのか!? いやいいけどね!? …と思ったらちゃんと五りんくんが突っ込んでくれた(笑)。

 わーんこの朝日新聞社楽しい~。楽しい人ばっかり出てくるよ~桐谷くんにシソンヌじろうさん! 

 四三さんのパリオリンピックは……そっか……なんか、不遇というか…不運だよね四三さん…国内じゃこんなに強かったのにね。そうか体協の陸上贔屓、そう見えるというかそっちに片寄ってはいたよね確かに…だって設立がそうだったからさぁ。うわぁまーちゃんすごいな、いきなり台風の目だな。治五郎先生さすがの投げ技です。ああ楽しい~勢いが楽しい~~なんか相当むちゃくちゃなことになってるけどまぁいいや楽しいから。五りんくんもがんばって!

 鶴さんカヲルさん楽しい。もうずっと楽しい。突然できた水連の下に水槽が…えっこれプールにするの!? すごいな!? これもどうせ史実なんだろうな?? 野口くんの体協はまたどうなるのかね。

 新聞社の活気溢れる感じもとても楽しい。慌ただしいけどなんか…いいよね…字が汚くて外されるまーちゃん可哀想…気持ちはわかる…わたしも字汚い族だから…。

 ああ~薬師丸ひろ子ママじゃないですか。リリーさんもかっこいいなぁ。おや新元号制定の裏話。えええそんな、リークじゃないですか。本当なんだろうなこれも…。

 ああなんか光文って聞いたことあるな…ママの手相占い、どういうことだ。っていうか光文違うからそれ出したら死ぬよまーちゃん…大正が終わったのか。まーちゃん今28なのか…それで寿命30なんて云われたらショックだよね……でも救われた! そしてコースターの文字は忘れた!! なんだっけ、光文がリークされちゃったから昭和になったんだっけ。光文社ってこの光文から来てるのかな?

 おっお父ちゃんになってる! あらー煩い客だよまーちゃん。うわぁ最悪じゃないか。あっあかんことも思い出されてしまった。うっわ先に云われたよひどいな!! しかしサダヲさんが未來さんより年下設定なのえらいこっちゃな…父子だったのにな…?

 わー水協に素敵なプールができてる!! 良いカヲルさんだ…素晴らしい。そして体協大変なことに。水連と陸連と体協…難しくなってきましたな。忙しないのと暑苦しいのの2択…えっ是清邸に突撃しちゃってんのまーちゃん。強いな。

 体協何だかやけっぱちになっていますね…可児くん…治五郎先生の必死はわかるのですよ、火焔太鼓の孝蔵さんとまーちゃんが重なる……えっすごい……ほんとに出てくる。高橋是清を上手く丸め込ん…いやえっと…すごいな…? そしてまたサゲを盗られる孝蔵さん。ひどい! 早すぎる!!

 ああ、是清さんショーケンさんなんだったね…是清邸行ったなぁ去年。

 前半に輪をかけて1話があっという間に終わってしまった……テンポとスピード感ものすごいですな。はぁ面白かった…!!

モダンスイマーズ「ビューティフルワールド」@芸術劇場シアターイースト(6/22夜)

 良く目にするけどまだ観たことはなかったモダンスイマーズ、絶賛ツイートが気になったタイミングで追加公演のチケット発売情報を見かけたのでじゃあ行ってみるか~、と取ってみました。結論から云うと、行って良かった!! とても良かった!!! 何となくで取ったわたしえらい!!!

 前知識もあらすじも何もなしに行ったし初モダンスイマーズなので役者さんもひとりも存じ上げなかったけど、ただただ芝居の面白さに引き込まれた…脚本も演出も俳優も本当に良かった。テーマも展開も基本、重いというかしんどい寄りなんだけど、その中にも軽やかな笑いがあったり、美しい情景が描かれたり、しんどさの先の面白みがとてもカタルシスだったり、演劇の面白さってこういうのだよな~!!と改めて感じた作品でした。面白かったし、とても良かった。じんわり染み渡る良さが最後にひたひた寄せてきた…。

 四十を超えて引き籠りの夏彦は、実家の火事で焼け出され、親戚の家の離れに移り住むことになる。親戚家族は先代から受け継いだ家業の和菓子屋を潰し、今はカフェを営んでいる。その家の妻は、夫からモラハラを受け、娘にも小馬鹿にされ、宇多田ヒカルの歌の中に逃げ込むことで自身を慰めていた。世界に居場所のないふたりは出会い、身を寄せ合うようにひっそりと、離れで暮らし始める。中年の引き籠りが突然放り込まれた、ほぼ他人の家庭、他人の職場、他人の社会。不器用でいびつな「純愛」は、彼に、彼女に、その家族に周囲に、何をもたらすのか。

 正直、中年引き籠りにもモラハラ親父にも空気読めない奥さんにも柄悪チャラ店員にも思わせぶり確信犯バイトにも誰にも共感できなくて、うわぁこいつら全員ダメじゃん…とどちらかというと嫌悪感スタートだったのですが、そしてその嫌悪感に近いものは別に結局氷解したりもしなかったのですが、それでも全員それぞれに少しずつ、ああ、わかるなぁそれ……と思える部分がでてきて、結局誰が悪いとか、何が原因とか、わからなくて、ただ何というか…そうなっちゃったんだな、なっちゃったものは仕方ないな、という受け入れ方をするしかなくて。誰でも一度は抱いたことがある、何でこうなっちゃったのかなぁ、っていうぼんやりとした後悔というかコンナハズジャナカッタ感を、それぞれの裡に抱きながら、居心地の悪さを見ないようにして生きている人たちを観るのは、なかなかにこちらの居心地も悪かったです。褒めてます。こんな酷くないもん、と、でも似たようなものだな…の狭間で細くなっているような気がした…。

 特に1幕はしんどいシーンが多くて、ちょっと観ているのがつらいんだけど、2幕からまたぐいぐい話が転がっていって、とてもリアルな先にあるどうなっちゃうのこれ!?という(ある意味)超展開で凄かったです。しんどいの臨界点を突破した先にあるカオスの面白さ。それまでしんどかった分、その爆発力が高くて大変なことになった…(笑)。くだらなくてつまらなくて面倒くさいけど、ちょっと面白いこともあるこの世界、でも、人と関わらないと、関係性を築かないと、その面白い世界の輪にも入ることはできないんだな…と、カオスの輪から少し外れて傍観している夏彦を観ながら思いました。でもあのカオスに巻き込まれるのは正直、めんどくさい(笑)。わたしも夏彦の隣でどうなんのこれーってワクワクしたい方だからなぁ。

 夏彦と衣子さんの関係は結局、どちらも「そのまま」でいる為のお互いだったんだろうな。自分が少しも変わることなくそのままの状態で在ることを、受け入れてくれるお互い、だったんだろう。だから、ほんの少しの変化が夏彦に訪れると、そのズレに衣子さんは敏感に反応してああなってしまうんだろう。夏彦が「嫌いじゃない、だってもともと好きじゃなかった」って云うのはそういうことだろうなって…衣子さんも別に「好き」じゃなかったんだと思うよ…ただ、その時の自分がそのままの自分で在れる場所が、互いの元にしか見出せなかった、そういう関係性…だろうなぁ…。

 めちゃくちゃしんどいんだけど、でもめちゃくちゃ笑ったのはもう、ひとえに高倉さんのおかげですよね。ほんとあの…一番まともかと思いきや…お前…(笑)。globeの時点でん??とは思ったけどね!! いやでも最高でした。あのカオス本当に…演劇でしか味わえない滋味だった…状況は悪くなる一方だけど面白かったからいい。

 自転車が効果的で、逃げるのも、二人乗りも、桜も海も、綺麗だったり恐怖だったり悲哀だったり、その時々の疾走が絵になる。夏彦の、衣子さんの、みんなの、新しく生まれてくる甥っ子か姪っ子の、先に少しでも美しい世界が広がることを願うばかりです。ほんと、くだらないしつまんないし面倒くさいけど、でもちょっと気に入ってるから、まだここで生きてるんだよね、世界。

 終演後には蓬莱さんの創作朗読落語のオマケ付きでした。劇団20周年とのことで(それも知らずに行ってた)おめでとうございました。夫婦宇宙旅行という落語の背景に、劇団20年の軌跡が映し出されるのも歴史を感じて面白かったです。落語と関係ないところで笑ってしまった。

www.modernswimmers.com

大河ドラマ「いだてん」第24話

 本当につらいけど神回だった先週から一週間、今週もいだてんです。えっ第一部終了なんですか? 早かったなぁもう半年か…。

 瓦礫の中にふらりと現れる孝蔵、ひらりと崩れ落ちた屋根の上に飛び乗ると、そこで話し始める、というオープニングがもう早速胸が詰まる。体協も大変なことになったしそれどころじゃなくなるよね…いやでも耐火金庫すごいな。余震もまだ続くし怖いよね…。

 罹災者の為のバラックを競技場に、と東京市長を訪ねる治五郎先生。増野さんと四三さんはシマちゃんを探し続ける。ああ、小梅ちゃんも無事だったのね良かった~。女は強い、本当だ。

 熊本に戻る四三さん、えっ4年ぶり…? そんなにほったらかしだったの…すごいね…? シマちゃんは見つからないのかなぁ。ここまで引っ張るなら逆に見つかるんじゃないかと希望を持ってしまうよ。

 お兄ちゃんお義母さんもお久しぶりです。そして被災地を離れるとなんというか…他人事みたいに遠くなってしまうの、そうなんだよね。再会を喜ぶ家族に、なぁし帰って来た、と問う幾江さん。うん…そうなんだけど…でも…いやでもほんとほったらかし過ぎなのは返す言葉もないのでね四三さん。…ってこれまたすぐ東京帰るやつだな! ああ、みんな…優しい。そうか韋駄天ってそんな神様なんだ。ご馳走、本当だ! 逆らわずして勝つ。だって天災に立ち向かったって、人間が勝てるわけない。地震を利用して、最終的に勝つ。熊本からの救援物資、すごいね。

 頭がさっぱりした(笑)四三さん、本物の韋駄天になるのね。きっとこれも史実なんだこの半年で学んだ。この大河、嘘みたいなエピソードこそ本当にあったやつなんだ。地図で見ると皇居だけ綺麗に無傷なんだねすごいな…お堀あるからなのかな…。

 女生徒たちのがんばりも清々しい。あっ孝ちゃん…は相変わらずで。出ていく孝ちゃんにおりんさん何を渡そうとしてたんだろう? ああ、崩れた寄席で舞台作って営業してるよ…すごい。避難所での震災落語、こんな時だからこそ笑い飛ばさないとだよね。復興節も、風のように現れてまた走り去る韋駄天も。

 ああなんか、クドカンの思いが詰まってるね、清さんの言葉に。あー今週もいっぱい泣かされる。もういいよわかってるし諦めてるから泣く。

 四三さんが見たシマちゃんの姿…これは…。そういうこと…だよね…いや、だとは思っていたけど、さ…。

 治五郎先生はやっぱり治五郎先生で。それどころじゃない、っていうのが常識的に考えて真っ当な感覚だろうけど、治五郎先生が真っ当な感覚なんて似合いませんね。そこに四三先生が加わればもう。こんな時だからこそ。個人的には運動会って嬉しくないイベントだったけど(笑)。

 外苑バラック自治会長が清さんだったの。そうだよねそれどころじゃないってなるのも当然だよね…でもやるんですね。いいよいいよ…それどころじゃないけどやっちゃおう。あっ五りんくんにバトンタッチ。わーあにこ!! あにこ久しぶり!! 元気そうで良かった…。 復興運動会、40種目もやったの。すごいな…大運動会だ。あっ二階堂先生のかつらが…!

 そこへ現れたのは岡山の人見絹枝嬢。えっ日本新記録保持者になってる! シマ先生…は、ね…。シマちゃんのお手紙、素敵だ。シマちゃんの思いは受け継がれてここにあるよ。

 増野さんがひとつ、飲み込めなかったものを飲み込んだ瞬間。それはきっと、諦めとは違うものなはず。

 復興寄席も盛況で何よりだよ。そしてラスト…わーん三島天狗お変わりなく!! ストックホルムから12年、いろんなことがあったね、ずっと走ってきたね。走馬灯だよ…うわああ孝ちゃんmeets四三さん…何度もすれ違ってきた二人がここで、またすれ違って今度は足を止め目を見交わし言葉を交わす…うわああああ。第一部終わってしまったあああああ。今週もまぁ大体泣いてましたね…良かった…とても良かった…ありがとう大河……新章も楽しみです。孝ちゃん出るのかな…? 予告にいたような気はするけど…??

2019年6月21日:最近観たものを

 さぼってしまった…風邪がしんどかったという言い訳です。観てきたよメモだけでも。

 もう談ス組は絶賛シンガポールでしょうか。いいなぁ~観たいなぁ~~チャゲアスじゃなくてシャングリラな談ス観たかったなぁ~~!!

 本日のエントリーはこちら。

 

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