ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「プルートゥ」2/10昼@森ノ宮ピロティホール(前楽)

 久しぶりの大阪遠征、ラスト2回のプルートゥ観劇に行ってきました。…本当にねぇ、未來さんの舞台がないとめったに遠出しないですねぇ。100ねこぶりの遠征でしたよ…。今年もいろんな場所に連れ出して頂きたいものです!
 大阪プルートゥは連日スタオベでアツい!!と風の便りに聞いておりましたが、何だか渋谷で観たのとは少しだけ印象というか手触りが違う、また新鮮なプルートゥになっていました。硬質なスタイリッシュさが少し角が取れて丸く、人間的になった、ような感じを受けて面白かった。あと遊びというか、余裕が生まれたような感じもしたなぁ。いろんな抑制というか、規制というか、規範というか、何か枷がひとつ外れて、感情や役それぞれの想いのようなもののうねりが、すごくダイレクトに表に出居ていた印象を強く受けました。よりプリミティブというか。
 コクーンに比べて舞台の面積が一回り狭くなったようで、ダンスの時とかプルートゥの取り回しとかにちょっとハラハラしたんですが、でもその分、凝縮された空間であったような気もします。何だかね、アットホームというか…土着的な空気をとても感じたのだけど、それは場所柄とかも関係あるのかな。
 そんなに細かくないけどいつものメモを。

  • お席は中頃の上手寄りくらい。初めて来たけど、段差がしっかりついていてなかなか見やすいですねピロティ。トイレの評判は良くないけど*1
  • お食事シーン、おからサラダみたいなボウルが復活していた。あれほんと何だろう…おからじゃないだろうけど。
  • 久しぶりに見たアトムというかトビオはやっぱりとっても可愛らしかったです…トビオの時は声が若干幼い。
  • ゲジヒトさんにシャツを着せる大植さんが、華麗に2回転ターンを決めていらして面白かった…2回回ったよ…。
  • 「うわぁ…かっこいい」わりと普通に云ってたな。小さくも大きくもなく。
  • 何だか、アトムっていうか未來さんニュートラルに近い感じがしました。堅さが消えて、自然体な感じ。「少年っぽさ」にこだわらなくなった感じも。
  • 声のトーンも一段下がって、落ち着いているというか、大人びた印象。年相応、とまでは流石にいかないけど(笑)。
  • ウランちゃん登場時のきらきらきらーん☆の時に、ウランちゃんの頭上にハートマークが3つ飛んだ! マニピュレイターさんやるぅ!
  • 追いかけっこはとてもがんばって逃げて最後にジャンプもしていた。力で敵わなくても力以外で敵うよアトム…すばやさとか。
  • わたしもアトムのこめかみつんつんしたい*2
  • あっそういえば大阪までの間に原作漫画を読破したのですが、お茶の水博士が研究所で持ってるバインダーに挟まっている犬のロボットみたいな絵は、犬型の警備ロボットの設計図だったんですね! 原作に出て来てた!
  • うなじの産毛が伸びている。
  • PC前のお兄ちゃん久しぶりに見てもやっぱり可愛い。「ロボットに感情~? どーしたのぉーきゅーにー」ぶにっと。
  • アトムがちょっと大人っぽくなって、ウランがより幼くなっているようで、お兄ちゃんもよりお兄ちゃんらしく見えます。
  • ウランを叱るシーンの怒り方が、渋谷より怒ってる感じがした。渋谷はたしなめる感じだったような。「あぶないんだ!」ってほっぺぷくっとしてたよアトム。
  • 異常を来した花畑の男の方にウランを向かせるアトム、ウランが「こぉぉんなにすごい絵を」ってジャンプしたタイミングでくるっと男の方を向かせててバレエのようでした。
  • プルートゥの意識に乗っ取られると背景に黒が広がって、サハドの意識に戻ると白になって、でも最終的にその白の真ん中に角が出現する。
  • 竜巻前の、電磁波で苦しむアトムがとても苦しそうだった。すごくのたうちまわってて可哀想になる…。
  • ブラウのセリフはやっぱり「指一本動かせない」なんですね。何か大阪でちょっと変わったって聞いたんだけどその時だけだったのかな。だいぶ自在に動いてますよね腕一本は。
  • 大阪のブラウは何だか酔っ払いみたいで面白い(笑)。地下牢の賢者から地下道の酔っ払いにジョブチェンジしているようです。
  • とりあえず、「そいつとチップ交換したらまずいことになる!」度が上がっているのは確か。
  • 再訪したゲジヒトからチップの交換を持ちかけられ「どうした? この前はあんなに…」って云うブラウの声がとても可愛らしくてどうした?って思った。
  • ブラウの声色が本当に自由で面白い。「アトムが殺されたから?」とか、すっごいヘンテコな声で云っていて、絶対ゲジヒトをおちょくってる。
  • アリちゃんの花売りがアグレッシブになっていた!「みすたー! 花! 花、買ってよー!!」
  • お祈りの人はお水飲みながら出てきて絨毯屋で立ち話、そのままハケた。
  • でも二回目の「花…買ってよ?」はとても可愛らしいですアリちゃん。
  • 下手でテーブルと椅子を片づけているのはお守り売ってるひとでお祈りのひとじゃありません。
  • Dr.ルーズベルトもやりたい放題ですね! 「あ!! げ!! て!! る!! んだ気をつけてね~」ためがいちいち伸びた(笑)。
  • 地下施設に侵入するゲジヒトさんの後ろで流れる音楽が不穏でかっこいいなぁといつも思います。
  • ゲジヒトが撃たれた瞬間、口元を手で覆うヘレナ。画面を見ているようなんだけど、何かリアルタイムでわかるシステムとかなのかな。それともニュース速報とか…?
  • ヘレナの「重たくて、ぐちゃぐちゃで…」ってところが、渋谷で観ていたときはけっこう、嫌悪感を表に出した云い方と表情をしていたのだけど、今日観たら本当に、ただただ困惑しているような感じで、より「感情」を知らずにいたロボットのようでで、こっちの方がいいなー。
  • 泣くんです、と天馬博士に云われて、「な、く?」と繰り返すところも、泣く?じゃなくて、初めてその単語を耳にしたみたいな繰り返し方で。思いも寄らなかった感じがして…そこからの泣きがとても…良かったです…。
  • 数式前、びくん!とかかとがまず蠢いて、左の肘の辺りが操り糸で吊り上げられるように浮き上がり、全身を波が通り過ぎるみたいな前運動があってから書き始める。
  • アトムの怒りがストレートで、鮮烈で、お茶の水博士じゃなくても怖いくらい。
  • カタツムリジャンプはワイヤーアクションみたいな、唐突にぶわっと浮き上がるからびっくりする。音しないし!
  • ヘレナに会いに行くアトム。「ロボットは、嘘をつけませんから」って云って、少し笑った。その笑顔がちょっと寂しそうなのがまた、ね…。
  • アトムと会ったブラウがなんだかテンション高かった。「僕はロボットだから、大きくなったりはしません」「なぁるほど」からゲジヒト見つけて「ふっふー!」って嬉しそうに笑ってた。
  • アトムの「この憎しみの連鎖は、どこかで止まらなくちゃならない」が、とても断固とした口調で…この辺りの台詞がすごく、気持ちが露わになっていてビリビリしました。渋谷ではわりと、抑制効かせて抑え気味に、静かに発していたので…同じ台詞なのに印象が変わって、言葉とそこに込められた想いの輪郭がくっきり際立って見えたような。
  • そこからの「心」、が。そうなんだよ感情なんて知らなければ、心なんて持たなければ、汚いものもどろどろぐちゃぐちゃも、知らないままでいられるんだよ。心って醜いものもたくさん含んでいて、憎しみとか怒りとか嫉妬とか、ない方がきっと楽なものがたくさん混ざっていて、でもそれを発露させるのも制御するのもまた「心」で、そういう汚いものを抱えながら、抱えた上でそれをどうするか、こそが「心」の在り方なんだよ、なんてことを、とても短い間にぶわーっと思ったのでした。
  • 踊り出すアトム。ちょっと舞台が狭そうでどきどきしてしまった…。
  • AYUMIさんソロ、からのウランとの対峙で、泣けてしまった…ここで涙出たの初めてで自分でもびっくりした(笑)。自分の感情、激情と向き合う。これも「心」?
  • プルートゥ戦。「君は憎しみの塊だけど、僕の憎しみの方がもっと大きいよ」と静かに云うアトムの立ち姿が美しい。静かだけど、全身から怒りが噴出してる。
  • 舞台の狭さをどうしても窮屈に感じてしまう…プルートゥ動かすの、コクーン以上に大変だろうなぁ!
  • アトムの怒りが、もう全然静かじゃなくて、奔流みたいに吹き出ていて、そこまでの激しい怒りから、何がその手を止めさせたのか、あの瞬間に彼の中で何が起きていたのか、何だかちょっと改めて混乱というか、わからなくなってしまった…。ゲジヒトの記憶、かなぁ。
  • ゲジヒトの手が肩に触れた瞬間、そっと目を伏せたアトム。
  • 「なぁ。なぁ、サハド…」呼び掛けながら、そっと触れて、顔を伏せてぎゅう、と握った。関節が白くなるくらいぎゅう、っと。
  • 「いよいよだ…」って上げた顔で、目がキラキラしていて。切り換えるのがちょっと大変そうに思えるくらい。
  • ボラー戦。原作読んだらボラーがとっても…ボラーでした…なるほど…*3
  • Dr.ルーズベルト最後まで楽しそうで。「けいさんが~、外れたみたいだ!」
  • ブラウがセンターから大統領を襲っていた。舞台狭いからなのか、アクシデントなのか。
  • お茶の水博士がお腹突き出して走るの、好きです(笑)。
  • ボロボロで頭もっしゃもしゃのアトムの、眩しそうに天を見上げる白い顔の、視線の先に何があるのか考えながら、横顔を見るのが好き。少しだけ名残惜しそうにプルートゥに留まってから離れる指先も好き。
  • なので余韻をじんわりと味わいたいのですが、拍手流石に早いね!(笑)
  • カテコは5回くらいかな。3回目くらいでスタオベになりました。何か、口尖らせてツーンとしたお顔してた未來さん(笑)。
  • 最後は笑顔で出てきて、自分でも拍手しながら、片手を軽く上げて下手へハケる。
  • と、上手にハケるダンサーさんが両手を後ろにフレックスで突き出して飛行機みたいもしくはアラレちゃんみたいにしてるのを、すれ違った松重さんが真似してた! 松重さん可愛い!
  • と、そんな松重さんに続いてハケる未來さんもそれをちょっとだけ真似してた!! 可愛い!!

 最後の最後に松重さんと未來さんが可愛くてうわあああってなってしまいましたが(笑)、大阪プルートゥなかなかいろんな点が鮮烈で、とても面白く新鮮でした。そんなに、変化の余地もないくらいきっちり完成されてる舞台だと思っていたけど、まだまだ変えていけるんですねー! アトムというか未來だった感もありますがそれも悪くないです。
 あ、素敵だったのが、ロビーに並んでいたお花の中で、吉見さん宛にファンの方?から来てるっぽいものが、チューリップ1輪をメインにしたアレンジで、くまちゃんも付いてて、すごい可愛い上に完璧でしたよ。あれは感動した…センスいいなぁ。

*1:なので行かなかった…

*2:寝言

*3:今頃!