ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「変身」虫観察日記12日目/東京千秋楽

 東京公演千秋楽、おめでとうございました。ありがとうございました。カーテンコールでスタオベしながら、ああ、もしかしたら今、私、伝説の誕生に立ち会えているのかもしれない、と思いました。日本の*1演劇史に残るものを生で観ることができたのかもしれない。そのくらい、凄い舞台でした。
 本当にお疲れ様でした。少しの間、身体も気持ちも休めて、ダルマのご褒美もらって、これから始まる旅に備えて下さい。思いも寄らない出会いがある、けど友達になる間もなく通り過ぎることもない、良い旅を。ホテルの心配もいらない、凍えない旅を。どうか安全で安心な旅を。
 千秋楽にして、初めて観るグレゴールがたくさんでした。「いつもは…」のいつも、がどこにも設定できない、観る度に何かどこか違う、舞台でした。セリフの抑揚ひとつ、声音ひとつで印象ががらりと変わるのも、毎回新鮮で面白かった、毎回びっくりした。回を重ねるごとにどんどん、ますます自由度を増し自然になっていく虫の動きも、目が離せなかった。物語の結末は悲しいけれど、それ以上に「舞台」そのものを楽しめる、「演劇」の内包する無限の可能性にわくわくさせられる。そんな作品を、リアルタイムに体験でき生で観られる贅沢さと喜びを、いつも感じていました。
 この上なく贅沢な日々を、ありがとうございました。
 メモは明日にでも。

*1:いや、世界の?