ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

シティボーイズ「仕事の前にシンナーを吸うな、」@よみうり大手町ホール(6/12夜)

 MIXじゃないシティボーイズは初めてかもしれない。MIXどうしたんだろう、この前のがFinalだったからもうやらないのかな。今回は、新作コントLIVEという形でした。何が違うのかなーと思いつつ初日に行ってきましたが、うん、上演時間が短いのとゲストがコントやるくらいしか違いがわからなかった(笑)。

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 タイトルがもうね、シティボーイズですね!って感じで、どんな中身だよ!って感じですが、薬物中毒者の更生施設が主な舞台の…全体的におくすり多め(笑)な感じの…いつもの通りでした…。おじいちゃんたち*1が元気にギリッギリの阿呆なことやっていて、それを見て大笑いしたり、やらかしちゃってるのに拍手したり、とても幸せな1時間でした。ゲストのライスのコントも面白かった! きたろうさんは相変わらずてきとーなタイミングでてきとーなアドリブを挟んで「それいるか!?」とか大竹さんに怒られてへらへらしていたし、大竹さんはいつも割とツッコミ疲れてへろへろになっているイメージだけど今回はボケつつ少しツッコミつつくらいで、体当たりのジャムおじさんもあり(笑)、なのに一番の大やらかしをされて膝に手突いてがっくりしていたのが本当に…好き(笑)。斉木さんはいつも通りのキメッキメでした。何をキメているのかは黙っておく。3人が、施設の患者だったり職員だったり退院した元患者の友人だったり、をシームレスに入れ替わりつつ演じて繋がっていく…コント何本だったんだろう、全部で1本なんだけど、細かく3パートくらいはあったんじゃないかな。カーテンを開けると窓の外に大仏の顔があったり、フリスクが降り注いだり*2 *3 *4 *5、ピンチハンガー(洗濯物干す四角い枠に洗濯バサミいっぱいぶらさがってるやつね)に鳩サブレーを干したり、いろいろ…いろいろおかしかったです…大竹さんが、鳩サブレー干しながら「何をしているんですか?」てきたろうさんに訊かれて「フリスクを干しています」って答えて、きたろうさんもみんなも「???」ってなったのすごかった。「???」からのくずおれる大竹まこと、拍手&爆笑に包まれる会場。直前にフリスク降り注いだ所為で大竹さんの頭の中がフリスクでいっぱいになってしまったようです。「お前ら察しろよ!!」って怒られる客席(笑)。セリフとちりで拍手が起きるのはシティボーイズだとお馴染みな感じだけど、普通ないよな芝居じゃ。

 アフタートーク(っていうのかなあれ)込みで1時間くらいの短い時間でしたが、シティボーイズらしさを堪能できました。おじいちゃんたちの体力的なこともあるし、これくらいの小品でいいので、これからも継続的にライブやってほしいなぁ。これくらい、なんて云っても充分大変そうだけど、そこを何とか!(笑)

*1:昔は「初老の男たち」だったのに!

*2:本物のフリスクが大量に降った

*3:終演後、アンケート回収の御案内と共にフリスク回収のご案内アナウンスもあった

*4:退出時の受付にアンケート回収ボックスに並んでフリスク回収缶もあった

*5:係の人が大真面目に「フリスクこちらで回収しております」って声かけしていて吹いた

2017年6月10日:どんな

 どんな姿の天魔王様なのでしょうかねー!! 

 

 素敵なお姿期待しております。

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土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」第四回

 今週は小松原様早々にご登場で…おひたし美味しそうですね…。そして今週はいろんなことが起きていろんなことが見えてきた回で。ふきちゃんはそうだよねーって先週からそんな感じだったけど、のえちゃんが…!とか、つる屋が…!!とか、采女宗馬出たな!とか…今後つる屋はどうなるのかな…10両で立て直せるのかな…。

 御寮さんの、料理は料理人の器量次第~みたいな場面は極楽太夫のセリフを思い出してしまった…。話と関係ないけど、つる屋のシーンは鶯やチチチチッて可愛い鳥の声がいっぱい聞こえるのに、登龍楼のお台所はカラスの声がしてるの、何か…そんな…(笑)。場所柄ですか…? ふきちゃんはどうなるんだろう、弟とは離れ離れになっちゃうのか…。蕗ご飯も美味しそうでした。蕗の煮たの美味しいよねー味沁み沁みでねーお弁当に入ってるの好きです。ふきちゃんがいると澪ちゃんがお姉さんに見えるねぇ。

 采女宗馬はつまりくびにした料理人に金を渡してつる屋に火をつけさせたってことですよね…そのためにくびにしたくらいの勢いですよね…ああもう松尾さん怖い(笑)。

 俵のおにぎり握ったことないなぁ美味しそう。そして旭太夫…ねーーー…やっぱりね…*1。太夫はどうして澪ちゃんのこと知ったんだろうか。

 そして最後に来ました小松原様のサービスシーン!(違う)地上波でこういうスーパーかっこいい役って初めてじゃないですか…映画は正義の味方とかあるけどさ…すっごいあの、大丈夫かな、大丈夫よね、ちゃんとかっこいいもんね! わたしもてぬぐいほしい。時計の間の小野寺…土圭の間か…なるほどグルメ納得…。源斉先生どうしてそんなシブいお顔で聞いてるの…まだ顔合わせたことないよね…?

 来週はまた美味しそうな…栗きんとんかな? 行方知れずの佐兵衛の話も展開ありそうで、綺麗なほうの小松原様(笑)はお餅伸ばしてるし、澪ちゃんとは良い雰囲気だし、これからも楽しみです。えっもう半分来ちゃったの…早いな…。

 澪ちゃんinシステムキッチンは蕗ご飯、ああ美味しそう~じゃこの当座煮も美味しそうですね…ご飯に混ぜておにぎりにしてください…。

*1:お狐さまと顔似てるよね

2017年6月9日:れもん檸檬レモン

 シトロン!! 瀬戸内!! シチリア!

 という謎のテンションでレモンが好きです。柑橘系の皮が好きです。柑橘系の皮が食べたくて仕方ない。

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NHKラジオ第一「すっぴん」辻本知彦さんインタビュー

 らじる★らじるで15日まで配信されています。たっぷり50分弱、いっぱい喋ってるー! 麒麟の川島さんがとても楽しくツッコミ入れていて面白かった!

www.nhk.or.jp

 きゅうかくうしおの話は最後の方にちょこっと、何と(?)ユニット名の由来が明かされた…!! うしおは予想通り(笑)だったけどきゅうかくはそうなのかーー!! なるほどーー!! かっくいいな! うしおは本当にそのまんまだったのね…それも6年前の話ね…(笑)。

 踊るししゃべるし石も積むし(笑)、って、まああああ来年もやってください是非!! 楽しみに待ってる!! 日程はお早めに出して下さいねっ!!

 辻本さんのこれまでのヒストリーや、シルク・ド・ソレイユに参加した時のこと、土屋太鳳さんに振り付けた話や紅白裏話、毒演会のことなどなど、独特の語りに引き込まれてあっという間に終わってしまった…面白かった! きゅうかく待ってます!!

演劇企画集団THE・ガジラ年間WS公演「ドグラ・マグラ」@SPACE雑遊(6/8夜)

 日にちが合わなかったりでちょっとご無沙汰になってしまったガジラ、今回は逃さず観てきました。夢野久作の小説「ドグラ・マグラ」を鐘下辰男がガジラに落とし込む、なんて観たいに決まってる、し、想像がつかないことこの上ない、し(笑)。ガジラの醍醐味は、極限状態に追い込まれた人間のギリギリの攻防戦を激しいセリフの応酬と容赦ないアクション、叩きつけるような転換時の音楽、等々と思っているのですが、その辺の要素と「ドグラ・マグラ」の茫洋とした、のらりくらりとして掴みどころのないストーリーや雰囲気と結びつかず、えっ一体どうなるの…?と…これは見て確かめるしかない…。

THE・ガジラ | stage event project group – THE GAZIRA

 開場して地下の劇場*1へ下りると、もうその時点で壁際には白い拘束衣姿の女が額から血を流してもたれ込んでいるし、壁の振り子時計はカチコチ鳴っているし、明かりがもれる地下からはか細く赤子の泣き声まで聞こえてくるし、最前列は物が飛んできたりや水がかかる場合がございますって注意アナウンスされるし、力いっぱいガジラじゃないかこれ。何の心配もなくいつものガジラの空気感で、よっしゃこれこれ!と無駄にテンション上がる。やがて入口の鉄の扉*2が閉められ、照明が絞られ、ぼんやりと小さい明かりに照らし出される血を流した女の顔、時計のカチコチという規則的な機械音が、徐々に大きく響いてくるような気がする静寂、その時間に耐えきれず客が咳払いや身じろぎを始めるギリギリの辺りで、梯子のような鉄の階段を下りてくる白衣の女性…何も始まっていないうちから緊張感ビッキビキに張り詰めきった空気で…最高でした。これでこそガジラ。

 「ドグラ・マグラ」はあらすじを説明しようにも何とも云えなくてwikipediaでさえもあらすじの説明を放棄しているというとても面倒くさい小説ですが*3青空文庫に全文収録されているのでご興味ある方はどうぞ(夢野久作 ドグラ・マグラ)。そしてガジラ版ドグラ・マグラは、蓋を開けてみたら力いっぱいガジラで、まごう方なきドグラ・マグラだったのでした。鐘下演出のドグラ・マグラはこうなるのか…という驚きと、ガジラらしさで埋め尽くされた、でも納得のドグラ・マグラで…本質はそのまんま舞台化されていてびっくりした…ものすごい重量感と充足感でした。

 今回の公演も、過去のワークショップ公演で拝見した女優さんが何人か出てらして、ガジラのWS公演での女優陣の何というかパワフルというか底の見えない感じというかは流石だし、大好きです。今回は配役を男女逆転させて、主要な男性役を女性キャストが、女性役を男性キャストが演じていたけれど、個人的にはとてもしっくりだった。ガジラの女優さんたちのパワフルさは、モヨ子や千世子、八代子には似合わない気がする。彼女たちが演じる「私」や正木、若林、あと住職は尼僧のようだったけど、どれも苛烈でかっこよくて美しくて哀れで素敵だった。男性陣は女性陣の存在感が凄くて、どうしても薄味に感じてしまうのだけど、看守は流石の存在感だったしアンポンタン・ポカン氏は大健闘だと思う…モヨ子さんもなんか凄かったな…。薄味さが逆に、千世子や八代子には似合っていたようにさえ思えてしまう。あとオフィーリアちゃん(は女性が演じた女の子)が可愛かったです。彼女誰だろうと思ってたらそうかあの子か……。

 小説があまりに幻惑的で、量的にも多くて、読了してもさて筋…とは一体…??となってしまうポンコツ脳髄の持ち主ですが、今回2時間半にぎゅぎゅっと濃縮されたまさに「ドグラ・マグラのエッセンス」を見せてもらえて、小説を読んでいる時には感じたことのなかった相似や、見えたことのなかった入れ子構造が浮き彫りになっていったのも面白かった。「最初から誰もいなかった」の衝撃やああーやっぱりーの感じとか、演劇的カタストロフを感じられてぞくぞくしました。大好き…。小説のメタ的構造も、上手いこと劇場に展開した感じで、その先の落としどころも何というか、欲しかったものがぴたりとはまる快感というか…そうそうそれだ!!ってラストで、活字で感じていたものを五感で体感させてもらえて、完全暗転に響く絶叫を聞きながら満面の笑みになってしまった(笑)。大好きだ!!

 人を殺し、その肉体が朽ちていく様子を絵に描き続ける狂気と、人を狂わせ、その人格が朽ちていく様子を記録し続ける狂気、呉一郎のそれと正木や若林のそれはどちらも同じ狂気で、結局この話にマトモはひとりもいないんだ、という…そして「私」は永遠に、その日を繰り返し夢に見てはまた目覚めるのだろう、と…メビウスの輪のような、互いの尾を食い合う2匹の蛇のような、そんな終わらない悪夢が、これからも繰り返されていく予感に満ちた終わりで、とても…原作通りだしある意味原作以上に素敵だった…。呉一郎ってクレイジーから付けたのかな…。

 嘔吐はなかったけど口に含んだ水を顔にぶっかける、なんかはあったし、コップはガンガン飛ぶし水が入ってても飛ぶし水飛沫は飛ぶし、女優さんはさくっと脱ぐし、ガジラらしさも堪能致しました。やっぱりガジラは観なきゃいけない…ちょっと無理してでも行くべきだ…。

*1:といってもワンフロアの壁沿いに椅子+雛段設置

*2:これがまたねー!良いねー!

*3:わたしは3回くらい読了はしているけど説明できないし覚えてない