ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」9/15昼・夜@Zepp Namba

 やっとこの日が来たー!!な大阪ヘド2日目、音楽の泉に飛び込んできました! 長かったよーすごーく久しぶりな気分になっちゃったよー(笑)。
 渋谷楽から、ギターがJUONくんからセイヤさんに変わって、他にもいくつか変更点がありました。会場の規模も変わったしスタンディングエリアもなくなったし、いろいろ、あれ?! そうなったのか!なところとか、勝手が違うよねー、なこととかもありましたが、とりあえずヘドウィグ姐様とイツァークとアングリーインチの面々は、相変わらずです!! 相変わらず素敵で相変わらずキュートで相変わらずせつなくて相変わらず悲しくて、でも相変わらず凛と屹立してた。いろいろ変わってるところは新鮮に、でも真ん中に通ってるものはそのままに、びんっびんキテた(笑)。ちょっと、マチネは若干、イき切れなかった感じが残ったのだけど、その分を取り返すが如くソワレは素晴らしかったです。オーディエンスのノリってやっぱり、大きいんだなーと改めて実感させられた。お昼だしね、マチネのお客さんはちょっと静かだったよね(笑)。
 全席座席指定になって、でも昨日の初日は結局最後までスタンディングになってたとのことだったので、今日はどうなるのかなーと思っていましたが、マチネはTear Me Down後の自己紹介の流れで、「こっちから特に指示は出さないから、空気読んで立ったり座ったりしていいのよ」と姐さんからお達しがあり、そこでいったん着席したものの、やはり次に立つタイミングって難しいもんですよね。シュガーダディ立たないの?!みたいなことに(笑)。アングリーインチは自然に立てたけど、お色直し後からラストまでの流れで、ミッドナイトレディオとか立ちたくてウズウズしたんだけど結局立てず…。そしたら壁で客席降りがなかったんですよ…確かにそういう感じになりづらかったのは、うん。手は挙げたんだけどね…降りないの初めてだったし、あそこで「境界線」を越えるヘドウィグ、というのが壁を越える象徴みたいに思ってたから、ちょっと…かなり…ショックというか。壁越えなかった!!って思ってしまった…。その点ソワレは、着席指示がお色直し後まで出なかった(笑)のもあって、迷いなく立てたし、ミッドナイトレディオの手を挙げるタイミングで立てたので、何というか…達成感というか(笑)。でも、昼の悔しさ(?)があった分、手を挙げるタイミングで周りがみんな立った光景が感動的でした。一体感大事!!
 気づいた変更点を中心にざっくりとメモを。

9/15マチソワ

  • とりあえず渋谷公演との一番の違いは、ギターがJUONくんからセイヤさんに変わったことです。で、それに伴い、初っぱなの登場時のギター第一声いや第一音、が違う音に! 来るだろうと思ってた音と違う音が来たから、一瞬びっくりしてしまった(笑)。
  • 特にマチネで、Wickedヘドウィグのテンポがゆっくりになったなーと思いました。が、その後の衝撃に比べたらそんなの何でもない(笑)。
  • 一番の変化は、The Long Griftのアレンジ! 渋谷ではJUONくんがアコギ弾き語り状態で歌ってて、わりとアコースティックな雰囲気にイツァークのおもちゃの鉄琴がニュアンス加えてたけど、大阪ではまずナオキさんのベースから入って、キジマックスさんのエレキで伴奏のめっちゃジャジーな雰囲気に。セイヤさんのヴォーカルがまたちょっと枯れ気味の渋さで、JUONくんとは違う色味なので、セイヤさんヴォーカルにはこっちのオトナな雰囲気が良く似合ってたと思います。イツァークも鉄琴じゃなくてタンバリンでリズム参加、まりこちゃんの歌い方も若干違ってたように感じる。
  • アングリーインチのラストの方でスクリーンに映し出されるトミーの映像に、ちょっと乱れた白いタイポで「6インチから5インチ消え」とかの歌詞が被さってた。
  • トミーとヘドが泉の中で融合するシーン、神秘的な音が流れるところで、スクリーンに青とオレンジの光が映し出されて、それが混ざり合うみたいな映像エフェクトが追加されてた。
  • セットの瓦礫、下手のヘド姐さん定位置は赤いベルベットの布が掛けてあって、金銀の綺麗なもので飾り付けてあって、上手のイツァーク定位置な瓦礫はチェック柄とかのぼろ布みたいなものが掛かってて、ヘドとイツァークの何というか、格差というか、ヘドのイツァークの扱いがちょっと見えたというか…そっか…と思った…。
  • あと、これは今回見て、ってわけでもないんですが、原作に於けるヘド→イツァークの抑圧であるところのドラァグの禁止、が、今回の作品では何になっているんだろうと考えてたんだけど、歌うことを禁じられているのかな、と思いました。歌って、喝采を浴びることを禁じられてるのかな、と。ヘドは執拗に、イツァークが拍手を浴びることを避けようとしてるし、歌おうとするイツァークをマイクを奪って止めるし、お色直しの繋ぎにしか歌わせないし、それも拍手は浴びさせないようにしてる、気がする。
  • …っていうのは、今回イツァーク役を後藤まりこが演じるにあたり、何を奪うのが彼女にとって一番の抑圧になるのか、を逆に考えた結果なのではないか、とか。ある種のアテガキなんじゃないかしら、と思ったの。イツァークが無性である、て時点でドラァグかどうかは無意味だもんね…。
  • ソワレは下手最前列だったのですが、下手にもお立ち台階段あったからちょっと楽しかったんだけど、後で聞いたらマチネには下手お立ち台なかったそうです。なかったのか!! マチソワ間でできたのか!!
  • マチネ日替わりは、はっ!と気づくと手足を縛られていて、取調室みたいなところに閉じこめられていて、誰か来る…何人もの男たちがわたしを取り囲んで…これは!! 探偵ナイトスクープの探偵団!! わたしを探ろうとしているのね!! という感じ。バンドメンバーのお顔見てるのも楽しいですよここ(笑)。
  • 「別に、円広志になりたいわけじゃないのよ(笑)」って云ってたので、「ハートスランプ二人ぼっち」はそこで封じられました(笑)。
  • たしかこの時、セイヤさんの番で、セイヤさんギター弾かずに突然歌い出して吹いた(笑)。はっなーさーない、はっなーしたくない、って歌ってて、「もう、離さないで下さいわたしを(笑)」っていってました。
  • ルーサーは田中邦衛だったと思います。姐様吹き出しちゃってたよ(笑)。「微妙な物まねやめてよ! 何云ってるのかわかんないし!」
  • 左腿の高い位置と右腿の低めの位置に虫さされ痕が。美味しいのね…しかしホットパンツで見える絶対領域的部分を虫に刺されるって、どういう状況ですかね(笑)。予想できそうな気もしますけどね!
  • ソワレ日替わりは、シンプルに探偵ナイトスクープの探偵団としてレ○プして下さい。いや、シンプルですけど…。
  • アングリーインチのメンバーそれぞれを、探偵ナイトスクープのメンバーに例えて紹介してました。ナオキさんをアングリーインチの越前屋俵太!とか、バンマスのタイセーさんをアングリーインチのキダタロー、とか。
  • そして最後にわたくし、局長のヘドウィグです!だって(笑)
  • ベースのナオキさんがカトチャのちょっとだけよ~のタブーのフレーズを弾いてたんだけど、わかんなかったねヘド姐さん…(笑)。
  • でもファンキーなゴリゴリした感じでかっこよくなっちゃって、超ファンキーな探偵団だったわね!てご満悦でした。かっこよかったわー。
  • 何か、こえだちゃん突っつかないで!!とかも云ってた。
  • ルーサーは誰だかわからなくて姐様も吹き出して「えっ…誰…?」ってなってました。すかさず「だめだこりゃ!」ってセイヤさん。いかりやさんですね!
  • だからナオキさんのベースがカトチャになったのかしら、って。
  • マチネはマイウェイで椅子渡りのしのししてくれました。お手伝いできて何よりです!
  • ソワレのマイウェイ、「ふと、佇み佇み、わたしは、振り返る」ってたたずみ2回云ってて吹いた(笑)。何だったんだいったい…とりあえず機嫌は良かったんだろうと思う。
  • マイウェイ後、下手でお水を口に含んで、霧吹き…と思いきや口開けてどぼーっと水をたれ流す(笑)。舞台下に水たまり出来てましたが!! その後そこで何が起きたかはご想像通りですがー!!
  • あとソワレの頭の方で、世界遺産級の風俗街な飛田新地の話をした流れで「いやらしいわよねぇあたしもあそこで座ってようかしら」って云ってこのひとなにいってるの…?と隣*1と顔を見合わせました…なにいってんの姐様…売れっ子になるに決まってるじゃない…。
  • あとどこだったかな、下手の瓦礫に座ってお水取る時かな? 見たことないアングルで姐様の後ろ姿~ヒップラインを拝んで大変美味しうございました。綺麗なんだよねー…。
  • 開演前は綺麗なロゴだったタイトルが、終演後に映し出されるとぐちゃぐちゃに汚されてて、何か、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」という作品自体の壁も壊してったみたいだなぁ、と思いました。

*1:偶然お友達でした