ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

2018年8月23日:また近づいてるんだ

 今年は台風多いですね…あまりひどくならずに過ぎてくれますように…あともう来ないでいいです…。

 一度涼しさを味わってしまってからの猛暑はとてもつらい。

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「Is it worth to save us?」関連

 10月末からKAATで上演される「Is it worth to save us?」について、伊藤郁女さんのインタビューがあがっています。とても! とても興味深い!!

spice.eplus.jp


 前にも女性的云々のお話は出ていて、そうかーむしろ性別超越的だと思うけどーなんて思ったのですが、今回新たに出てきた「人形性」はすっごくわかる!! 首をぶんぶんと縦に振ってしまう!! あんなに「生きてる」のに、ふとした瞬間に無機的な存在になるというか…よく未來さんを観ていて「硬質」とか「作り物めいた」とか云っちゃうんだけど、そういうことかな、とか…違うかな。「アイドルだから」って新鮮(笑)で何だかすごく嬉しくなってしまう。何ていうか、こういう言葉を(わたしが)「うひひ!」って聞ける今の幸せをかみしめるような(笑)。

 自分を宇宙人だと思い込んでいた伊藤さんと、逃げる未來さん。未來さんに関して逃げる、ってキーワードを意識したことなかったんだけど、そう云われてみると…どうなんだろう(笑)。回避の逃げるじゃなくて、脱兎のごとくその場からいなくなる方の逃げるとか、現状を突き破って別のステージへ無理やりにでも変えるとか、そういう意味での「逃げる」な印象が、今しています。えええそんなものたちをベースに、テキストは三島由紀夫で、どんな作品になるんだろう。

 伊藤さんの夢の話もなかなか衝撃的で…話を聞くだけでは完全に悪夢に思えるけど、その夢を見ている時の伊藤さんはそれを悪夢と感じているんだろうか。衝撃ではあるけれどいやでも悪夢だよな…。死を考えることによって生が輝く、ようなことはとても親しみやすい考え方です。メメント・モリ

阿佐ヶ谷スパイダース「MAKOTO」@吉祥寺シアター(8/10夜)

 お盆前に吉祥寺シアターで阿佐スパを観てきました。劇団員が大幅に増えて、新生という感じの久しぶり阿佐スパです。いつぶりかなと調べたら、2010年の「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」が前回だったので*1…8年ぶり…葛河思潮社は2014年に「背信」を観たのが最後のようだ。久しぶりだ。

 「アンチクロックワイズ~」の頃の阿佐スパは、とても迷宮のような、本のページをバラバラに切り離してランダムに拾い上げた紙片を読むような、不思議な作品になっていて、云ってしまえば難解なんだけど、その何とも云えずわかりそうでわからない感じがわたしは嫌いじゃないというか面白いというか、だったのですが、今回の「MAKOTO」はあの頃に比べるととてもストーリー性があったし登場人物もキャラクター性があって、昔の*2阿佐スパっぽさも感じられる雰囲気でした。でも、だからといって最近(でもないけど)の、つかみどころのない茫洋としたファンタジックな空気がないというわけではなく。その、わりとリアルな現代の東京の池袋の隅っこ辺り、から、ファンタジーやオカルトやSFがシームレスで混ざり込んでくる感じが面白かったです。夜を疾走する狼タクシーの一場、あのめくるめく感じと高揚感、涙が出るほど素敵だった…!

 医療ミスで妻を亡くした売れない漫画家の、失意と再生の物語、と云ってしまうけれど、そこに不可思議な夢みたいなものが混ざり込んできたり、妻の執刀医の自宅に乗り込んだり、亡くした妻の代わりを調達(?)したり、賠償金目当てに訴訟を起こさせようとする親族が来たり、いろいろなことが起こるのです。そして自称漫画家で今は交通整理のバイトをしている男は、妻の遺品を処分するごとに強大な謎の力を発揮するようになる。飼い犬の花子と一緒に、かつて妻と散歩した道を歩く男、彼に寄り添うはなこが愛しい。暴走する中年男的な、かつての阿佐スパっぽい勢いを感じつつも、不思議な、不条理とも云えるようなものが混じり込み、幻想的で物悲しい寂寥感が通奏低音のように常に鳴り響く。狼のタクシーの遠吠えに呼応する狛犬たち、渋谷の街の光の明滅、タキオン粒子の奔流、爆発。あの日投げたボールの行方、追いかける花子の遠吠え、ノスタルジーの苦み。長編漫画の結末はいかに。可笑しくて悲しくて、美しくて不思議な、朝から次の朝への、駆け抜ける夜の、物語だった。

 下弦髑髏城ぶりの中村まことさんは、温和な柔らかさと紙一重のヤバさが匂い立つようで流石でした。けっこうハチャメチャなことになってたけどそれもまことさんならあるかも、と思わされる説得力と声の良さ。同じく下弦髑髏の渡京さんだった伊達暁さん、は、素敵だった(笑)。女装がひどいんだけどそのひどさを含めてとても良いやつだった(笑)。あと濃厚だったな…! 白衣も似合ってた。中山祐一朗さんの女装は…汚いだけだった(笑)。今まで男臭い印象の阿佐スパだったけど、新メンバー加入で女性陣が強化されて、またみんな素敵で! ちすんさんめっちゃ綺麗でセクシーで声も可愛くて足も綺麗でほわわーってなってしまった…李千鶴さんもかっこよかったなぁ。木村美月さんは健康的な美少女って感じでお父さん長塚さんもたじたじでしたね。志甫真弓子さんもちょっとつかみどころのないお母さん不思議でした。そして「半神」ですごく素敵なマリアだった藤間爽子ちゃんが…やっぱりめっちゃ可愛かった…わっしゃわしゃしたいよ…遠吠えが哀しげでとても良かったです。声も立ち姿も綺麗だなぁ。

 ラストの演出が、観ている時はちょっとピンとこなかったんだけど、あとで思い返してみて、あの駆け抜ける夢みたいな朝から次の朝までの出来事は、それ自体が彼の初めての「長編漫画」だったのかもしれない、と思いました。大団円だったね!!

 そして、終演後のバックステージツアーも参加してきました。すんごい楽しかった! 舞台監督の福澤さんと長塚圭史さんのアテンドで、さっきまで見上げていた向こう側の世界に靴脱いでお邪魔するの、すごい経験だった…精巧な写真プリントの床がまさか起毛の絨毯だったとは、セットの写真プリントも布地だったとは! 舞台は幅は見えていたのでなるほどってサイズ感だったけど、奥行きというかセット裏が本当に狭くて、こんな小さなスペースでいろいろやってたの!?ってびっくりした。窓の開口部もけっこう、思ったよりプリミティブというか…開いてて塞いでるだけなんだね…さっき観たばかりの小道具なんかも置き場が決められてきちんとそこに収納されていて、不思議な感じでした。こんな雑然とした感じなのにさっきまであんな熱量の世界が立ち現われていたんだな…。質疑もラフな感じに行われて、美術があの形に決まるまでの過程や長塚さんのいつもの感じ(笑)も聞けました。写真プリント面白かったし「写真」て何か特別なノスタルジーを纏っているものだよな…。

 吉祥寺シアターの舞台から見る客席の眺めも感慨深かったです。こんな風に見えてるんだ…思ってたより客席の顔って良く見えるんだな…。立つ方は大きめのホールしか知らないので新鮮な距離感でした。面白かった! プレトークは間に合わなかったけど機会があったらぜひ参加してみたいです。次の阿佐スパ公演とかで。

 開演前も終演後もロビーとか物販に皆さん普通にいらしててとても落ち着かなかった…どうしても何かそそくさと通り過ぎてしまう…。

*1:※うそ。2011年7月の「荒野に立つ」も行ってたよ!

*2:って云い方が合っているのかわからないけど

談ス・シリーズ第3弾「凸 し 凹 る」関連

 久々の「凸し凹る」!

 昨日気づいたのですが、未來さんバースデーの8月20日に談ス・シリーズのFacebookが久しぶりに更新されていて、オフィシャルフォトグラファーMさん撮影の未來さん特集がアップされています。わー…今となってはすでに懐かしい…。

 懐かしくて嬉しいバースデープレゼント(?)でした。もらってしまった(笑)。「その1」なんてあると、2とか3も期待してしまう…しています…!

2018年8月20日:今年もこの日がやってきた!!

 6年前に福岡で、「この9年間、1日たりとも、まったく考えない日はなかった」なんて話をしたことを思い出すのだけど、その後6年経ってもやっぱり同じ状況で、まったく考えない日がない年月が延びていくばかりです。15年って!!(笑)まさかこんなに長い間、ずっと好きでい続けるとは、あーんまり、思っていなかったんじゃないかなぁ15年前は。しょうがないよね、見るたびに惚れ直してるんだもんね、興味が尽きることがないんだもんね、次々新しくてわくわくするものが出てくるんだもんね。

 わたしには高く飛ぶことも遠く飛ぶことも早く跳ぶこともできないけれど、高みから見下ろす景色も、遠いどこかの森の音も、風を切る空気の圧も、あなたを通して体験することができる。わたしひとりじゃ知ることの出来ない世界を、そこに通じる扉を、少しだけ開けたままにしてその向こうに進んでくれるから、えっ今度は何なの!?ってわくわくしながら、たまにおっかなびっくり、少しだけ開かれた扉の向こうを覗いて見ることができる。手を伸ばしてみたり、そおっと足を踏み入れたりしてみることだって、できる(かもしれない)。そんなところに扉があったの、って驚くようなところだって、開けてみせてくれるから、思いもよらない、想像もしていなかった景色にめぐり合ったりもできてしまう。

 あなたを追いかけると、そういうことばかりで、本当に、楽しいのです。色数の少ないわたしのキャンバスが、うっかりカラフルになったり、そんな色あったっけ!?って色が突然ぶちまけられたり、とんでもない色が混ざり合ったり、するのです。次はどんな知らない景色を見せてもらえるのか、楽しみでなりません。「SONAR」まだひと月ちょっと先か~待ち遠しいなぁ!

 お誕生日おめでとうございます。どうか健康に、想いのままに。あなたとあなたの愛するすべてのものが健やかでありますように。健やかなら大抵のことはきっと、うまくいく。

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15回目のHappy Birthday!

 初めてお祝いをしたのが2004年の8月20日だったので、今年で15回目のおめでとうの日です。いっぱいお祝いしたなぁいっぱい食べたなぁ(笑)。

 今年も、都合の合った有志3名でイブお祝いしてきました。今年は椿山荘ル・ジャルダンの3段皿です。お誕生日プレートお願いしておいたら、ロウソクまで立ってきたよ!

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 アイスティーでおめでとう乾杯してから、最近の動向やら近況やらオススメやらお悩みやら、多岐に渡る話題を延々とだらっだら、美味しいお茶と美味しいものを摘まみつつしてきましたよ。久々に会うお友達もいたしなかなか有意義な1日でした。アフタヌーンティーって大体、最終的にお腹苦しくて死にそうになりながらスコーンと戦う、みたいな展開になることが多いのですが*1、椿山荘のは何か、何もかもちょうど良かった…量も甘味と塩気のバランスもちょうど良くて、最後まで美味しいままで完走できた…素晴らしい。ちょうど、マンゴーフェアが始まったばかりくらいだったけど、甘味もセイボリーもとても美味しかったです。美味しいチャーシュー的な肉が乗ってるカナッペ的なもの美味しかった…何だっけ豚バラのコンフィだったっけ…でもあれはやたら美味しいチャーシューの味だった…。紅茶も美味しかったなぁフレイバーティーのハニーレモンみたいなのとても良い香りだった。あれほしい。ティトゥーリアというところのらしい。探してみよう。

 もちろん三段皿のみで宴が終わるはずはなく、老舗和菓子屋さんの麗しいかき氷をジェンガの如く切り崩し、雪崩を起こしつつも冷たい美味しいとひんやりを味わい、温かいお茶で生き返り、さらにもう一軒シャンソンの流れる麗しいカフェでガチ酸っぱいレモンジュース(ガムシロップでお好みの甘さにできる)を堪能し耳下腺をきゅんきゅんさせ、すっかり日も落ち切った頃にお開きとなったのでした。カフェの中が美味しそうなケーキの焼ける匂いで満ちていて、胃はもう全然無理なんだけど美味しそうでとてもつらかった(笑)。いつかリベンジしたいなぁ!

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 毎年、お誕生日おめでとうにかこつけて楽しく美味しく過ごさせて頂いている1日ですが、そんな時間を共に過ごせる相手に出会うきっかけも未來さんがくれたものだし、離れた場所にもそんなお友達がたくさんいて、何かの時に集まったり、会えたり、会えなくても何らかの繋がりがあったり、するのがとても、不思議な感じなのだけど豊かで、どちらかというと人とのつながりが希薄なわたしのような者にも、そんな豊かな関係性を築かせてもらえて、ありがたいなぁ幸せだなぁと思うのでした。いつも、舞台の上やスクリーンの向こうや画面の中で、その背中越し肩越しに様々な見たことのないものを見せてもらって、味わったことのないものを味わわせてもらっているけれど、そういう作品ではない部分でも、いろいろなきっかけを作ってもらっていたり、結んでもらっていたり繋いでもらっていたり、して、今のわたしは成り立っていることを、改めて感じる15回目のお誕生祝いなのでした。ほんと、一生モノのいろんなものをね、未來さんを通して手に入れているよね。素敵なセンス・オブ・ワンダーを体験させてもらえるだけで充分ありがたくて幸せなのに、それ以外にもいろいろ、本当にいろいろ、(時には勝手に)頂いてるの、感謝しかないです。幸せ者だなぁわたし。

*1:わたしは