ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

談ス・シリーズ第3弾「凸 し 凹 る」@町田市民ホール(5/19)

 「凸し凹る」町田公演観てきました。町田初めて行った気がする…行く機会なかったのかなこれまで。中野の初日ぶり、と云ってもその間には松本公演1回挟んだきりなはずなんだけど、まぁまたずいぶんと変わっていましたね! この流動的な感じがまた、とても「凸し凹る」っぽいなと個人的には思うのだけど、まだツアー始まったばっかりで探り探りな時期だからなのか、それともこういう感じでずっと続いていくのか、はわかりません。どうなんだろう。しっくり来るパターンが見つかったら固まっていくんだろうか。

 町田市民ホール、会場が大きくて、舞台の奥行きもあって、ちょっと距離感というか「舞台を観てる」感が強かったかな。肉薄するライブ感、みたいなのは薄くなってしまうのは仕方ない。でも子供の笑い声が響いたり、老若男女楽しんでる空気であったかかったです。

 終演後にロビーでアンケート記入していたら、大植さん登場で恒例?のサイン会になりまして、今日は無事サインゲットとなりました(笑)。辛口のアンケートお願いします、とか、2日空いて今日はなんだかふわっとしちゃった、と大植さんが云ってらしたけど、そっかーそっかなーふわっとしてたかなー。距離的な何というかもどかしさ、みたいなものはあったけど、あとはあんまり気にせず気づかず楽しく観たけどなぁ!

 物販、開演前にTシャツのネイビーが完売していて、終演後にはグレーも完売でした。1日あたりの販売数が少なめなのかな? パンフレットはPPコート紙表紙の方が人気だそうです(笑)。たしかに表紙っぽいもんな…トレペやわらかだもんな…。

 中野と違ったところなどメモを少し。

 

 

  • 開演前アナウンスは町田バージョンで! 西の渋谷こと町田、とか、西の歌舞伎町こと町田、とか、西の登戸こと町田、とか云ってた(笑)。西の登戸ってローカル過ぎて(笑)。
  • お願いは108つじゃなかった。
  • えんすつ、の甘噛みからの訛り風、が最終的に舌っ足らずで終わった。ちょっと可愛かった。
  • 袖幕がない舞台で袖がよく見える…とてもよく見えた…。
  • 下手から未來さん登場、センター奥出背を向けてじわり、と蠢き出す。何か、背中かゆそうだった。背中とか腰とかお尻とか。
  • んー、とかあー、とか声もいっぱい出てた。ソロの時間長くなってたような気が。
  • 一頻り動いてから、ばたりとうつ伏せに倒れ込んで静止。下手から大植さんがスキップで現れてバレエポーズ。エアなアントルシャ? ロワイヤル?とか、エアなすごいピルエットとか。
  • 上手から平原さんがテーブルを頭上に掲げて登場。
  • 大植さんにYESかNOかの判定を下す平原さん。だーいたいNOなんだけど(笑)。手のひらの向きとか、体はYESだけど顔はNOとか、笑顔はYESで「ゴリラ、NO!」とか。
  • 起き上がってまたかゆそうから始まるムーヴメントの未來さん、YES/NO談議中に片手を突っ込む。
  • んにゃああああ、と粘らせつつ片手を離そうとするけど離せない、のターン、YES/NOに対するんにゃー、なのか!とパンフ読んでわかった(笑)。
  • 大きなかぶ的に引っ張られてでも放されて反動でべちょっと両手を突く。突いた瞬間に「ああ…!」ってため息が聞こえた客席でした(笑)。
  • 全身テコの原理で手離させようとするの面白い。反動で思いっきりべちょっとするのも。
  • からの粘るかと思いきやぶちん!と千切れるアレの意外さも面白い。おお!って反応が嬉しくなる(笑)。
  • 立ち尽くす3人に、いつかの煙草の話の未來さん音声がかぶさる。いつのだろう。だんだん両手からアレが垂れ落ちていく。
  • 両手からアレを垂らしながら綺麗なポーズを作る未來さん、同じポーズになる平原さん、こっちにないよ!?って平原さんの手の下をスカスカする大植さん。
  • 適当に手のアレをまとめてテーブルに置いてから、大植さんをべちん!と挟むように叩いて始まるコンタクト。
  • 頭で倒立の未來さんの両足を平原さんが抱えてその平原さんの身体を大植さんが引っ張って未來さんのバランスが大変なことになる、みたいなのの時、未來さんが逆立ちを支える頭を差しながら「ここだけだから俺!」って云ってたのが、大変だなぁって思いました。
  • 粘土コーナーは銀閣寺→カエルくん→金のパックからのセクシーなアンダーウェア(後ろ向いてお尻で何かやろうとする未來さん、「やらなくていい!」と止める平原さん)→太陽の塔(粘度高くてぐにゃんてなる、のを平原さんが「こう(ぴしっと)だったけどこう(ぐにゃん)なった」と再現)→濡れた雑巾。
  • 捏ねて大きくした大植さんの頭とか膝とかをパン!!と割る平原さん。パン!のエコーがポンとかペンとかピチョンとかスンとかトゥンとか変だった(笑)。
  • コンタクト、というかポーズを取る大植さんを支える未來さん、みたいな感じ。自立しない彫刻を支えるような。を、激写する平原さん。ローアングラー(笑)。
  • 大植さんが離れて、やめて下さいみたいな未來さんをずっと激写したり隠し撮りしたり自撮り棒で自撮りしたりする平原さん。二人の間をボールボーイ大植さんが横切っていく。
  • シャラポワサーブ、今日はネットがすごく遠いのかそれとも球速が遅いのか、「ネッ!!」までずいぶんタイムラグがあったりした。
  • そのうち平原さんがネットに巻かれ始めた(笑)。これなかったよ初日!
  • おじいちゃんみたいな大植さんをヨーシヨシヨシってごしごしする未來さん。大植さんがいなくなってもごしごしし続ける。
  • 未來さんはごしごしし続けていて、平原さんは「カモン!!」とか色々云いながら大植さんを呼び、大植さんは平原さんにくっ付くんだけど微妙にそうじゃないっぽくて、NO!!!とか云われたり、当たりだと「BINGOOO!!!」だったり。何がビンゴなんだろう。
  • ひとりテーブルの上のアレをこねこねする未來さん、に絡まる平原さん。引っ張り合いみたいなコンタクトになる。
  • 大植さんはひとりでメカニカルな動き、そこに加わる未來さんと平原さん、3人でカシャンカシャン云いながら変形合体みたいな動きに。これ好きなんです(笑)。
  • カニカルからパワー系コンタクトへ。たまに入るキメポーズみたいなのが面白いよね。
  • 平原さんが転がってはみ出ちゃう!ってなるのもここだったっけ。
  • 未來さんが床の上のアレを畳んでまとめて転がして、ってするのと同じように大植さんが平原さんを畳んだりまとめたり転がしたり圧縮したりする。畳む! 転がす! 圧縮する! 伸ばす! おとしめられる!とか云いながら。伸ばされたりおとしめられたり(?)する平原さん。伸ばす!ってジャケットを脱がされる。
  • 伸ばしたアレがぶちんと千切れると、それを適当に丸めてぽい、と床に並べる未來さん。
  • 平原さんソロ、大植さんは上手側の奥で存在を消していたかな。
  • 平原さんのソロがまた全然違ってた! 誰かが俺を呼んでいる…その声は30代後半…とか云ってた。体が動かない、動くところを探すんだ、左足の親指、小さい…だがここからだ…とか。左足の親指から動き出す。でも全身が動かなくて自分の身体じゃないみたいだとか、機械にのっとられたとか、なんかそういう感じの…そして相変わらず動きは凄いんだ…。
  • 何だっけ、のびのびる、って名前がくりかえし登場していた。
  • だんだん一体化していく身体とのびのびる氏。大地! 空! 俺! あの子!と千切って並べてる未來さんを指す。
  • 「俺!」って平原さんが云った時に子供の笑い声が響いて、平原さんが「…ありがとう(笑)」って云ってた(笑)。
  • あの子、と未來さんを指すけど大植さんがするりと隣に来る。で単語と英単語、対立項列挙みたいなターンに。
  • 肺がyesで膀胱が暴行でboko-bokoだったり、長男!からの「and you?」「ひとりっこ。…何で笑う!?」とか「alone」「aloneって云うな!」とか。
  • へそ毛と陰毛、って云われて「ええええへそ毛!?」って天を仰ぐ未來さん、素敵な発音で「ギャランドゥ and hair around here」ってその辺を示しながら(笑)。ヒデキ追悼を感じた…。
  • 途中から既に滝のようなことになり始めていたテーブルの上のアレでした。中野に比べて色がちょっと銀色寄りな印象だった。
  • 曖昧と柔軟、自由と不自由、で大植さんもとろけ出す。今日は男と女がなかった。
  • とろけてた大植さんが「いや違う」とか云ってポーズを取って違う、ポールダンスみたいに踊って違う、って。中野はここ無音で誰も動かないまま滝のようにテーブルから流れ落ちるアレを見つめるタイムだったけど!
  • 違う、違うってしてる大植さんが暗闇に沈み、テーブルと傍らに座る未來さんが明るくなる。煙草の煙の境界の話、ちょっと短くなった。スウェーデンでの、この建物の前ではやめて下さい、とか、この建物からは5m離れて下さい、の細かいところがカットされてた。
  • どういう了見で誰が決めてるんですかね?と疑問を呈す未來さんに「そっすねー」と雑に介入してくる平原さん(笑)。そっすねーとか云いながら落ちたアレを救い上げる。からのよいしょ!スタート。
  • よいしょ! 財務省! 大蔵省! 大将! 中小! 企業! とか。おいやめろ!とか挟みつつ。
  • テーブルで平原さんと未來さんがよいしょしている間に、大植さんがどこからかライトを1基持ってきて、お能みたいな足運びで「いょおおおおお!」とか云いながらセンターに設置していった。
  • よいしょ!とまとめたアレを3人で持って龍踊みたいになったりしてからべちん!と落とす。それを囲んで3人でよいしょ!の阿波踊りみたいなのが始まる。初日は大植さんと平原さんが始めて、遅れて未來さんが加わってたけど、今日は最初から3人スタートの阿波踊りでした。
  • 途中で平原さんと未來さんがカッコイイ振りを始めて、大植さんだけ阿波踊りでアレの周りを回ってた。ちょっと儀式っぽさもある気もするこの辺。
  • よいしょ!の音声が流れるけど、本人たちも踊りながらずっとよいしょ!は続いていて、混沌とした雰囲気にもなる。何だろう、土着の謎な祭祀を観ているような。
  • 3人で振りになる。途中で未來さんが「ぃよぉおお!」とかも入れてた。
  • さっき大植さんが設置していったライトが正面の低い場所から3人を照らして、奥の壁に影が大きく踊って、すごいかっこよかった。ますます祭祀感。
  • ふたり対ひとり、ひとり対ふたり、三人、ひとりとひとりとひとり、フォーメーションというか関係性がめまぐるしく変わる。
  • で、冒頭のコンタクトに戻る。のに初めて気づいた。同じ形のことやってる! それで平原さんが「デジャヴュ感」って云ってるのね…。
  • そういえばべちん!と床に落とされたアレもいつの間にか最初と同じ位置で形に戻ってるのか…。
  • パワー系のコンタクトでぶん回される未來さんはとても良いなっていつも云うよ。予告。
  • おでこぐりぐり、スルーされる大植さんが可愛い可哀想。
  • 未來さんが大植さんを抱え上げて、平原さんが抜けてテーブルに移動、すると上からアレが垂れ落ちてくる。
  • からのコンタクト。平原さんの、対立項を挙げる声がクリアに響く。
  • 今日は何だか、ふたつの身体がすごく反発し合っているように見えた。対立するふたつの肉体、どちらも譲らない、力の拮抗。
  • 対立し反発し合っているんだけど接面はどんどん侵食されていって、ふたつが溶け合うことはないけど境界は曖昧になっていく。混ざらないけど癒着する。そのまま分離したまま溶け落ちて崩れる。ようなイメージだった。暗転。
  • そして明転、平原さんの〆トーク。わかりそうでわからない。町田って横浜と川崎とあともうひとつどこか政令都市に3つも接してるのに何で東京なの? 神奈川じゃないの?とか。アフリカの国境なんで直線だから、ここで分かれちゃうの!?ってびっくりするよね、とか。でも地球規模では線なんてわかんないとか。
  • 正解と不正解の境界線も変化する。以前は正解だったものがその後不正解に変わることもある。1+1が2にならないことに気づいたりもする。正解の枠組みは流動的。そんな感じの〆だった…と思う。だいたいそんなかんじ。
  • 中野に増してべっちょべちょのぬったぬただった未來さんと大植さんでした。髪とかに付いたのも綺麗になるのかなぁ。あと流して平気なんだろうか下水道的に…。
  • カテコは4回、上手側にハケるんだけどハケてなくてくるっとターンして戻ってくるのが面白かった(見えちゃった)。
  • 3回目で大植さんから、今日で3公演目だけど変わりすぎてちょっと大変になってるとか、まだチケットあるので拡散!!とか、テーブルのみ撮影OK、向こう側は忖度してね!とか(笑)。でも忖度だから写っちゃったら仕方ないよねとか(笑)。
  • ひとりで上手側でしゃべってた大植さんが、何か寂しいからそっち行っていい?って下手側に並んでた未來さんと平原さんの横にぴとっと並んでたのが可愛かったです。さみしんぼ!
  • 4回目は大植さんひとりで、みんなもうシャワー浴びてるから!って。ハーイ!(笑)

 今日は何て読もうかな。はんぱつしじゅようる、かな。日々定まることなく自在に自由に変形し変容していくこの作品、そのものがスライムみたいで面白いから、いっそ固まることなく毎日違ってればいいんじゃない?と思うのだけど、長く続くと難しいかな、どうなのかな。でも、少なくとも同じことが2回はないので、是非変容を楽しみたいです。

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