「なむはむだはむ」@東京芸術劇場シアターウエスト(3/11夜)
続けて前楽です。遠征組の友人が当日券に並ぶというので並んでみましたが*1なかなかの行列で…階段に座布団席まで出ていました。あと立ち見も!
夜もお子様いたのに、マチネのような大運動会にならないの不思議ね…ああなる日とならない日の違いはどこなんだろう。
ソワレの客席もまた豪華で…はいりさんとかしょうこさんとかこうえんくんとかいらっしゃっていました。
セトリとメモは下へ。
本日のセトリ。お話を作るワークショップコーナーがカオスなことになりました。どうなるかと思った…(笑)。
- 運動会も始まらず、静かな開演前。岩井さんが下手奥から、「凄い静かですけど大丈夫ですか…」って云いながらひとりで出てきた。
- ワークショップ的なのからスタート。子どものお客さんから募ると、虫歯が抜けてバイキンがうじゃうじゃ出てきて、おっ何か聞いたことある話だぞ?(笑)と思ったら、次のお子さんが、「次の歯が生えてきた」と…そうね、とても良いわね。
- 子どもたちに、レントゲン撮ってみるとすっごいからぜひ撮ってみてください、という岩井さん。ねーあれ自分がその時は全然知らなかったけど見たらものすごいことになってたのね…驚くよね…。
- 虫歯になってバイキンがうじゃうじゃ出てきて歯医者にいって、レントゲンを撮ったら綺麗な歯になった、とか。岩井さん、「レントゲンってそういうもんじゃないよ!!」(笑)
- 虫歯が治ってチョコを食べたら食べた人がチョコになって爆発して死んじゃった。大変なことになったぞ…!
- 死なないでもうちょっと続けよう、と岩井さん。ほんとに死なせるんだね子どもたち…。
- 爆発しそうになって外に逃げて車にひかれて死なないで、山に行ってクマに出会ってそのクマに殺された。岩井さん死亡。
- 穴から未來さん登場、山でクマに食べられないで探検しよう! 探検してどうなった?って云う未來さんに客席の子どもさんが挙手する。
- 今まで一度も子どもを指したことがなかった未來さんですが、何だろうね、目が合っちゃったのかな(笑)。「じゃあ…一応、聞いてみよっか」って子どもさんの話を聞くことに。
- したら大変なことになった!!(笑)
- 探検したら鹿がいて草を食べて草がどんどん生えて鹿の角が飛んでいって宇宙までいって宇宙船をキャッチして地球に戻ってきた、そうです。わーお(笑)。
- 未來さんまとめてくれてありがとう…そして「まぁ…しんでるかな…」と倒れる。
- 前野さん登場、全然ついていけないんだけど!って(笑)そりゃそうだ大変なことになってるからね!
- 衣装は岩井さんが赤い襟を出したグレー系トップスに紺のズボン。未來さんがベージュのシャツに紫Tを重ねてアスコットタイ、グリーンのシャカパンにカマーバンド。前野さんが茶系V切り替えシャツにサスペンダーに青ズボン。未來さんは上下お団子でした。
- 地球に戻って死なないで、チョコだったのがガムになって、べたべたになって死なないで、他に動物たちが出てきて歌を歌ってそれを聞いたら死んだ。
- キャンプファイヤーが爆発、スナイパー、車にはねられて、川でおぼれて、チョコレートが太陽で溶けて、寿命、落とし穴、どんどん死ぬ3人。
- 岩井さんと前野さんが穴に消えて未來さんだけ死に続ける。そのまま「ろうじんとハムスター」、大きな桃の未來さんからスタート。
- 若い老人、で腰がそっくりかえった老人になる未來さん(笑)。
- 面白いのを見て3人とも死ぬ。岩井さんが立ち上がって「おじいさんがいないかぞく」が流れる。前野さんも立って、未來さんだけ死んでる。
- 岩井さんと前野さんが穴に消えて未來さんだけになる。ごろん!と一瞬で腹這いから仰向けに、仰向けから腹這いに、「転がる」んじゃなくて…何だろう、一瞬で入れ換わる感じ。それを見て子どものお客さんがキャキャッと笑っていました。ごろん!ってするたびにキャキャッて。可愛い。
- 「ガイコツ」、顔は隠さず、指先がすごく雄弁に語るガイコツだった。
- ホームランボール命中で倒れる時すごく美しく倒れた。
- 身体は海に、頭は八百屋に、の歌、ギターがカッティングみたいな音でかっこいい。
- ガイコツは床上でうねうねと綺麗に蠢いて、立ち上がり人差し指が先行してそれについて行くみたいな動きを。
- ポーキーの時に何か小さく走るようなマイムっぽい動きをしていた。
- 前野さんのギター、高い方の弦が1本切れてた。なしでも弾けるのすごいな…。
- ポーキー前野さんが久々に肋骨にくっつけられていた。前野さんの頭を抱えこんで、その肩に反らせた上体の重みを乗せるようにしてよっこらよっこら歩くの好きです(笑)。
- ちょうえつ100万年!で穴の中にすぽーんと入るガイコツ未來さん。岩井さんも穴の中へ。
- 暗転して「みんみん」、前野さんはギターを肩に掛けたままポーズしている。
- 無音で息を呑むようにして見つめる中、前野さんがギターのストラップを肩から落として中からくぐり出ようとする。足を抜こうとしてなかなか抜けなくて、床の上に転がって這い出る。
- ギターが怖いよー壊れないのか心配になる…。
- 前野さんの身体が、見ているうちにだんだん自由になっていくような気がする。みんみん。
- で、これ音を出す側のつもりで前野さんを注視しているとめっちゃ緊張しますね(笑)。オケで指揮者を見る気持ちで見ると。面白い。
- ひっくり返って死んじゃう前野さん、ベースを下ろして見に行く未來さん。爪先でつつくと前野さんが起き上がり、ギターを構え直す。弦はずっと切れたままだねー。
- 未來さん、マイクスタンドを穴に片づけてガイコツの続きスタート。
- ポッキー取られたガイコツの激痛! 赤ちゃんの笑顔! 激痛! 笑顔!!で傾斜を駆け上り滑り落ちる。笑顔で助走分戻って、激痛!で駆け上る。フェイントなかったな。
- 墓場に向かうガイコツは床上でぐねぐねしていた。
- ほねでなし、で穴に消えるガイコツ未來さん。岩井さんがホネカスになって崩れ落ちる。おかえりの歌は未來さん不在で、岩井さんがくずおれながら歌っていました。
- ちなみに身体はサメに喰われました。ぶおん!!で穴の中からまっすぐ飛び出してくる未來さん(笑)。びっくりするわ!!
- そのまま床上でぐねぐねごろごろしてから、ベース位置に着く。「金にぼし銀にぼし」久々な気がする!
- 前野さんは窓から顔を出して歌う。
- 北極で寒すぎて歯が全部抜けるのか…。
- 岩井さんがコーラスで「にぼしーー!!」って云うの好き(笑)。
- 曲後半に縦のロープが下りてくる。
- 金にぼし銀にぼしの最後に子どもの笑い声?のサンプリングとか入ってませんでした? 何かちょっと怖かったよ(笑)。
- 金にぼし! 銀にぼし! バンド!とか云っている前野さんを置いてロープを見上げる未來さんと岩井さん。
- 「下へまいっておりま~す」エレベーターガール…ガール…? 何か、しわくちゃな声でやったぞ。おばあちゃんみたいだぞ。
- 「上へまいっておりま~す」岩井さん、穴に入りながら「じゃあ下へまいってみますね」
- 沈む岩井さんにお辞儀をする未來さん(笑)。
- 何かずっとおばあちゃん声のままだった…。
- 「下へまいっておりま~す」って云ってる未來さんに、前野さんが何か云いたそうにうごうごしていると未來さん「タイミング伺わなくていいからね(笑)」って。
- 前野さんもおじいちゃんになってる。「何階ですか?」「何階がいいですか?」「あっ選んでいいの(笑)」みたいな何か変な会話が。
- 結局じゃあにぼし売り場…ってなって、「4階乾物売り場でございま~す」と案内するおばあちゃんエレガ未來さん。前野さん沈んでいく。
- と別の穴からロープの端っこと岩井さんが出てくる。それを見て「あー立派なにぼしで…」とか云い始める。「あっこれにぼしですか? ずいぶん長いですね」「リュウグウノツカイの干物でございます」お客さん岩井さんとおばあちゃん店員未來さん的な。
- めずらしいですねーとか立派ですねーとか何かいろいろ云いながら岩井さんが未來さんのおでこにロープを巻き始める。バーコードが何とか云いながら(笑)。
- 未來さんに巻きながら「こうやってバーコード読みとるんですよね」とか「値段確認しています」とか。すごいな。
- そこに前野さん現れる。「えっ今の誰!?」ってなる未來さん、「あのー、ここににぼしはありますか?」とか云ってる前野さん、前野さんに「宮本さん! ここ来ちゃダメですよ!」とか云ってる岩井さん。カオス。
- 「えっ誰宮本さんって!?」「ん? 漁師の宮本さんだよ」えっ誰ですか(笑)。なんとなーくいつもの(?)不倫三角関係になりそうでならないで不思議なロープ巻きでした。
- 「きこえてない」を前野さんが読み上げる間、ぐるぐる巻きになっていく未來さん。そのまま岩井さんと前野さんが穴に消えて、「きょうりゅうのえいがかん」。
- 穴は平気だったけどステージ際まで行っちゃっててちょっとひやひやしました。でも足で慎重に探ってクリア。流石。
- 客席のお子さんがノリノリで裏拍で手を叩いていて楽しそうだった。その年で裏を取るとは将来有望だな!(?)
- 何か、大縄跳びになる前に未來さんが、ロープをぴしっ!と鞭のように一度打ったのが…何だったのアレ…。
- でもエビバディセイからのOK岩井さんカモン!で大縄跳びになる。
- 何かめっちゃ速かったんですけど。しかもリズムが一定じゃないし(笑)。bpm200くらいなんですけど!! 無理!!
- それでも入る岩井さん。勝ち目のない戦いに特攻する背中を見送るような気分…。
- もちろん飛べず、「OKワンモアタイ!」おーけーじゃないですよ全然。
- 入れない岩井さん、「壁に見えるよ~」って歌いながらも、もう一回!ってやる気を見せる。えらいなぁ。
- やっぱり飛べなくて(そりゃそうだ)「入れなかった…」「入れなかった…」って云い合う未來さんと岩井さん(笑)。
- 「入ってほしかった…」の未來さん、前野さんは「混ぜて欲しかった~」
- やっぱりしっとり終わる。裏声ずるい。
- 「長い毛」ここから。ロープを頭から外し、手繰り出して張り巡らせる未來さん。光が差す蓋から出ていく。
- 縦のロープが揺れて、前野さんが冬の日本海の歌を歌う。岩井さんバージョンも前野さんバージョンもどっちも良いんだよね。
- 「長い毛2」、海に出た毛、手がゆっくりとロープを掴み、登ってくる。
- 前野さんがピックで鉄骨を擦っていた。その音だったのかー!
- 平行線が印象的な動きでロープには触れない。斜めのロープと同じ角度で伸びる腕、足。
- くるんと床を転がり、縦のロープの脇に立つ。ロープに沿って、ギリギリ指先が触れない位置で、ゆっくりと手を上にあげていく。触れそうで触れない、触れられないみたいな指先の繊細な動きが本当に綺麗なんだ…。
- 上まで伸ばしきったら、正面を向いて突っ込むようにロープに身を預ける。
- 踏んでくぐって掴んでぶら下がる。
- 撓る身体が、たわむロープに受け止められる。反動と軋みが緊張感を高める。
- いらないよ、で床に落ちて、滑るように動き、立ち上がってゆっくりとロープをまたぎ、窓に向かって歩き出す。
- 窓の岩井さんの手から紙を奪って捨て*2、連れ出す。何だろうこの逃避行っぽさは一体…。
- そして始まるチークダンス。前野さんの歌がとても情熱的だった。ふたりの声は小さめだった。
- そっとささやくような「木~…」「毛~…」
- さっきまでものすごく繊細で美しいものを息を止めて見守っていたのにどうして数瞬の後にこうなっているのかちょっとよくわからないのですが、これはこれでとても良いものなので…うん。
- 岩井さんが低音で木~、って歌って未來さんは裏声で毛~って歌っていたり。バリエーションが増えている!
- 「なにやってんの」「俺も混ぜてよ」の前野さん、クで混ざる。
- でも岩井さんに「黙ってて!」って云われて「そりゃないよ~」って。
- めげずにクを続ける前野さん、キ~、ク~、って。ケが笑って入れない(笑)。
- からの「マジ黙ってろ!!」キレる毛に前野さん「ちょっと強いねそれ」傷ついてる(笑)。
- そして最後はしっとり木と毛で終わる…。
- 唐突に終了して猛スピードでロープを回収する未來さん、勢いに阻まれて降りてこられない前野さん。岩井さんが「クの人降りてきてー」って云っていた(笑)。
- 未來さんが「クって何ですか」って訊くと前野さんが「悔しいでしょうのク」、岩井さんが「苦悩のクでしょ(笑)」とか云って、それを聞いた未來さん「わー間に入ってほしくないよそんなの(笑)」そうね。
- 弦が切れたままのギターを交換して、くじ引き。紙を引いて岩井さん「あっ」前野さんも「うわっ」…どうしたどうした。
- 役割分担は未來さんが言葉、岩井さんが音、前野さんが体に。
- まずここでやろう、と前野さんと岩井さんが向き合って、前野さんが何となく踊ると岩井さんがギターで音を付ける。何か、腕を巻き巻きさせて踊っている前野さん。
- 唐突に未來さんが、場末のバーに音楽かけるとそれに合わせて踊る人形があって、としゃべり出す(笑)。バス停のバー?とか場末のバー!とかわちゃわちゃしている3人。
- そのバーで飲んだくれた次の日に気が付いたら家にその人形があって、クマなんだけど明るいところで見ると明らかに何か憑いてるようにしか見えない顔してて、知り合いの人にお払いしてもらったら本当に顔が変わった、という話をいきなりする未來さん。踊る前野さんを見ていてそれを思い出したそうです(笑)。わかる気はする。
- うごうご踊る前野さんが違う動きををしたら「お払いした後?」とか(笑)。
- 前野さんの動きを眺めながら未來さんが読み上げスタート。タイトルは「ふじみのとのさま」
- むかしむかしある村にひどい殿様がいました、でひどい殿様になる前野さん、何か「ぐへぁ~」とかひどいっぽい声を出すのに未來さん、「音で説明しちゃだめ!」とダメ出し。
- 殿様を倒そうと村人が作戦を立て、ばくだんめしを殿様に届けるけど、バカな村人は殿様に「ばくだんめしをどうぞ」と云ってしまってばれてしまう、というお話。
- 未來さん、岩井さんに「それでは聞いて下さい、ばくだんめしをどうぞの歌」と無茶振りを。
- 岩井さんがんばる。今でも後悔しているさ、何であんなに正直にばくだんめしをどうぞなんて云ってしまったのか、でも母さんが云ったんだ、うそをついてはいけないって、みたいな歌を弾き語る岩井さん。
- バカな住人~、とかコーラスを入れる未來さん(笑)。
- 歌は一段落でお話に戻る。ばくだんめしを差し出された殿様は、「ばくだんめしか。ひさしぶりじゃのう」と爆弾を吐き出しながら食べてしまう。村人は次にどくめしを持って行くけど、殿様は「どくめしはうま(い?)ときいておるがそうとううま(い?)じゃろう」と云う。馬??
- それを体で表現しなくてはならない前野さん、相当手こずる。馬になっていた(笑)。毒の要素どこ??とか云われて、ぐへぇって毒っぽい馬になったり。
- 住民はどんなうわさだ!と思ったが結局殿様は死にませんでした。前野さんも死にませんでした。
- そして村人は、殿様が大事にしていた本?に傷を付ける。
- ここで何かがんばっている前野さんを後ろから眺めながら、「そうじゃない」風に黙って静かに首を横に振る未來さんが、鬼演出家のようでとても…容赦なかった(笑)。前野さんが何していたかは覚えていない。
- 「それでは聞いて下さい、本に傷を付けた、本の内容の歌」また未來さんが無茶振った!
- 岩井さんがまたがんばる。「わしが大事にしていた本~」未來さんがコーラスに入る「その内容は~?」
- うまじゃろうの話の本だったそうです。未來さん「わ~お」って云った(笑)。
- どくめしのレシピの本だったそうです。
- 未來さんがめっちゃスキャット入れて無駄に格好良かった。
- 結局殿様は怒りのあまり自分の体をふたつに裂いて、殿様は分裂してひどさ2倍!
- という終わりだった…(笑)。すごい話じゃった…。
- そのまま終演したのじゃった…。
とても楽しくてずっと笑っていた回でした。が、終演後に聞いたところ、途中から未來さんの手のひらに絆創膏が貼ってあって、でもロープ掴んだりしている間に剥がれて、それがロープにくっ付いていたそうで*3、びっくりしましたよ。何も気づかなかった…擦りむいて血が滲んでたくらいだったそうですが、まぁそういうこともあるよね。木と毛で岩井さんの衣装に付かないか心配されていたようです(笑)。