初日の幕が開きましたー幕ないけど! 7年ぶりのきゅうかくうしお、7年という年月に目眩がしてしまうのだけど、同じく7年ぶりのVACANTは行ってみれば変わらぬ佇まいで、そうそうこんなだった! トイレはこんなだった!!と急激に懐かしく思い出されるのでした。
7年前は、階段側が謂わば正面の配置で、広い壁をスクリーンのようにしたり、向かって左手には秘密基地みたいな楽器の巣があったり、輪っか型の照明があったり、タップ用の丸い小さいお盆みたいなステージみたいなものがあったり、そしてそれらをぐるっと取り囲むようにいろんな椅子やソファやベンチや何やらが置いてあったり、上手下手両側に雛壇が組んであったり、したのを思い出しましたが、今回はとてもシンプルに、階段上がった正面半分がステージ(同じ床だけど)、反対側に客席、という完全な対面型の配置で、客席も前2列が座布団席でその後ろに小さいスツール、その後ろに雛壇、とオーソドックスな小劇場タイプになっていました。座布団がちょっと面白くて、背もたれがあるアウトドア用品みたいなものでした。がお尻痛かった…(笑)。パンツかロングスカートじゃないと困る感じでした、念のため。
初回は当日券も出せないくらいのぎりぎりパツパツとのことで、あと電源の関係で空調があんまり使えない?とか云っていたような…そんなに暑くも寒くもなかったけど、昼間だと暑いのかもしれない。調節できる服装の方がいいのかもしれない。です。上演時間は1時間ちょっとかな、初回は開演が10分くらい押したような気がする。途中入場が難しそうなので、遅刻厳禁です、と自分にも云い聞かせておく(笑)。
そして7年ぶりのきゅうかくうしお公演は、前回がものすごく、生々しいほどの生のイメージに満ちていたのと対照的に、端々に死のイメージが見え隠れする印象でした。でも螺旋で球を描くのなら、生の次に死が来るのは当然だし、その先がまた生に繋がるのだし、そういう循環なのかな、とも思えるのでそんなに不思議ではない…かな…。いやまだそんな年じゃなくない!?とはとても思うのだけどね!?
あととても感じたのは、呼吸する、立つ、歩く、話す、ことと、踊ることが、シームレスに繋がっていて、どれも同じ一続きの営みなのだなぁと、そういうふたつの身体があるのだなぁと、何かそんなことを。踊るって、それまでとそこからで空気が突然がらっと色を変える力というか、影響力のようなものがあると思うのだけど、今日観たふたりの踊りは、その場の空気感を切り替えることなく、今まで話していたのと何も変わらないまま踊り始める、今まで踊っていたそのままで話し始める、そういう感じが何だかとても新鮮で心地よかった、ような気がする。踊り始めた瞬間に場の空気が切り替わる、その場を統べ掌握し自在に操る感、ももちろん大好きなんだけど(笑)。
もうひとつ思ったのは、うん、未來さん大きくなったな!!ですね(笑)。もうね、同じ場所で同じ相手と並ぶから、前回の光景も重なるし、対比もあって、如実に…分厚くなって…。コンタクトの迫力もこれが7年の差か…!!と思うものすごい迫力と力強さでした。7年前は真っ白くて金髪ふわふわで薄っぺらかったんだなぁ…コンタクトも何というか、辻本さんにリードされている感がすごかったというか、自在に振り回してもらってる感じだったもんなぁ。今回はね、格闘のようでした。ずっと締め技の掛け合いみたいな。迫力と濃密さがまるで違った! これがコンタクトか…。
物販は、Tシャツ2種各3500円とステッカー300円でした。Tシャツは白地に幾何学モチーフプリントと、クリーム色にひらがなで「きゅうかくうしお」って書いてあるのと。ステッカーはよく見えなかったけど黄色くて丸かったような気がします。何買おうかな~。
ネタバレ含むちょこっと畳みます。
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