レアンドロ・エルリッヒ展「見ることのリアル」@森美術館(3/17)
ちょっと前になっちゃったけど、六本木ヒルズ内森美術館で開催中のレアンドロ・エルリッヒ展に行ってきましたよ。レアンドロ・エルリッヒは女木島で「不在の存在」という作品を観まして、仕組みというか仕掛けというかは単純なんだけど、単純な仕掛けを「普通そこまでやらないよね?」という規模でやるとうっかりびっくりする、みたいな作風が面白いなぁと思う作家さんです。金沢21世紀美術館のスイミング・プールが有名ですね。トリックアートみたいなノリで、体験型というか参加型で楽しめるアートもあるので、お子さんもたくさんいました。会期が4月半ばまでなのでだいぶ混んでたな…もっとさっさと行けばよかった…。春休みだしね…。
暗闇の水面に浮かぶ舟(に見えるけど)、とか、雲が国の形に浮かんでる!(ようにしか見えないのに)、とか、良く見れば仕組みがわかったり、展示の後に読める解説がネタばらしになっていたり、だよねー!とか、あっそういうことだったの!!っていうびっくりも面白い。し、知ってから改めて見るとなるほどなぁ良くできてるなぁってなるのも楽しい。あと、作られる情景が単純に好み! 好みです!! エルリッヒさん好きです!!
作家名/作品名:レアンドロ・エルリッヒ《反射する港》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています
作家名/作品名:レアンドロ・エルリッヒ《雲》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています
「試着室」という作品は昔遊園地の片隅にあったミラーハウスを思い出すし、ほんと仕掛けはそれだけなんだけど勝手に目が体が勘違いし始めて、なんてチョロいんだわたしの目と脳…。とても楽しいです。もちろん社会風刺も効いていて、ちゃんと作品ごとにメッセージ性もあるんだけど、つい楽しくて…アトラクション的に楽しんでしまう…。「部屋(監視)」というタイトルの映像作品インスタレーションがとても、何というか、わかる…けど嫌いじゃないこういうの…ってなってしまった(笑)。「教室」も最初、えっどういうこと??って一瞬わからなかったんだけど、やっぱり面白いんだ…なるほどなぁってなる。し、そういうイメージなんだ(笑)ともなった。「失われた庭」も、作品自体の情景がすでに美しいんだけど、さらに仕掛けが不思議で…なんで!?ってなりながらうろうろしてしまうし、「美容院」も、だからわかればほんと単純なことなんだけど!! でもそれをここまでやるのがすごいよ!!
ほとんどの作品が写真撮影可なので、まぁ所謂映えってやつですね。映えまくりですね。みんな大好き「建物」は大混雑でした(笑)。建物の外壁にぶら下がるやつね。あれねーやってみると難しくて、あんまりうまくそれっぽくできなかった…やってる人を見ていると、あのひと上手!とか、ああすればいいのかーとか思うんだけどね、なかなかできないこの、被写体慣れしていない非フォトジェニック民(笑)。いや、どうしたらどう見えるのかが全くわかっていないんだな…見られ方とか基本考えたことないからな。
11時くらいに現地に着いて、前売りチケットをチケットカウンターで引き換える*1まで15分程並んで、入場は特に待ち時間もなくスムーズでした。コインリターン式のロッカーがあるので荷物や上着は入れて身軽にいくのがおすすめです。入ってから出てくるまで2時間弱くらいだったかな。ミュージアムショップでは図録やグッズがあります。試着室のクリアファイル買っちゃった(笑)。
同じチケットで、展望ルームも入れるのでぐるっと見てきたのも面白かった! あの辺何??とかそんなところにそんなものがあったのかー!とかいろいろ云いながら東京の景色を眺めるのも悪くないです。天気が良かったので良い景色だったー。
そして美術館の後は同じフロアのラウンジでアフタヌーンティーを楽しんできたのだけど、ここは…もう行かないかな…白湯みたいなアールグレイ出されたの忘れないから……(笑)。もっとお手頃価格で美味しくてボリュームあって満足度高いところはいくらでもある…。
*1:これ面倒くさいシステムだよなー何のための前売りなのか謎…