ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「ライクドロシー」@本多劇場(11/15夜)

 たぁんのしかった! かぁんわゆかった!! 何もかもキラッキラで可愛くて全てが金色の小さな額縁の中みたいだった!っていうかそうだった!
 鎖に繋がれた3人の囚人が脱獄したはいいけれど海でおぼれて、流れ着いた島で芸術家と人違いされ、ゲイジュツなんて何もできない!けど違うのがバレたら捕まっちゃうさぁどうする?という導入から、島を牛耳る市長とそれを取り巻く様々な…ドタバタな…コメディです。とにかくずーっと楽しくて笑っちゃって顔が痛いくらい。
 劇場内ですぐに目に入るセットからしてもう、うわぁこれ可愛い!ってなる感じでしたが…いやチラシの時点で可愛いの確定でしたよね。あの雰囲気そのままの世界観でした。セット可愛い! 衣装可愛い! まさみちゃん可愛い!! 一生くん可愛い!! 塚地さん可愛い片桐さん可愛い銀粉蝶さん…は銀粉蝶さんだ!! おとぎ話風な書き割りセットのイメージと、倉持さんのどことは限定できないどこかの国のお話がすごくぴったりで、ほんと楽しい夢みたいな時間でした…。衝撃的な展開とか、強く訴えかける社会的メッセージとかはないけれど、この小さな舞台上の世界がただ大好きで、おしまいに近づく空気になってくると何となく、終わってほしくなくて、この人たちがバタバタして困って笑ってるところをもっと見ていたくて、何かそんな、終わってしまうのが惜しい気持ちの涙が出てきましたよ。倉持さんの可愛い系はそういう泣き方をしてしまうことが多い気がする、鎌塚氏とか。
 まさみちゃんはとってもキュートで…意外性のあるキャラクターでした(笑)。でもまさみちゃんにぴったりだった…ああいう感じの女の子、たまに見かける気がするけど倉持さんお好きなのかな(笑)。お芝居で観たのは初めてだけど、安定してるし危なげないし舞台映えもするしまぁ可愛いこと! ももチラごちそうさまでした(笑)。一生くんも生で観るの初めてだと思うけど、いやぁ良い後頭部で…(笑)。テレビなんかで拝見すると、お顔の綺麗さと声の低さのギャップにいつも、軽く驚くのですが、舞台だとあんまり違和感*1ないのね。役的にも非常に可愛らしくかつ美味しいポジション(笑)で、魅力満喫させて頂きました。割とダークだったりニヒルだったりな役で見かけることが多い気がするので、こういうお馬鹿可愛い系は新鮮だったなぁ。そして後頭部たまらなん。片桐さんはああいうキャラクターをいかにもに見えさせるのお手のものというか流石というか。でもどこか憎めないのがね、可愛いのね。塚地さんも鉄板な感じで(笑)。塚地さんと一生くんのあれは鳥肌が立った…すごく良いシーンでした。でも、実際ああいう奇跡みたいな瞬間ってあるんだろうな、それが芸術なんだろうな、なんて思ったり。銀粉蝶さんは、観ていて何だかすごく、100ねこを思い出しました…いろいろと(笑)。ある意味全部持っていかれるのが銀粉蝶さんですよね! とてもかっこ良かったです! 吉川さんはねじの草太くんですね。まさみちゃんにいいようにされて可愛かった(笑)。川口さんは神経細そうな佇まいがとてもらしくて…でも後半、うん(笑)。そして竹口さん、多分初めてだと思うけど、強烈なキャラクターでおっかしかった! 容貌含めとても印象的でした…。
 2時間ほぼ笑いっぱなしで、最後にちょっと寂しくなって(終わるのがね)ほろっとして、終わった後はほんわりで、とても素敵な魔法にかけられた感じです。個人的には、倉持さんの「グリフォン」ちょっと思い出したりする部分も(笑)。BHD!!

*1:っていうのもおかしいな