ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

宿題覚書

 金曜日は池袋の芸劇中ホールで「転校生」観てきました。飴屋法水演出、平田オリザ脚本、静岡県の現役女子高生出演。メモは途中まで書いてる…すごく何というか、良かったのです。うん。
 土曜日はさい芸で「ムサシ」観てきました。ニナガワ演出、遅筆堂先生脚本、小栗・藤原・杏他ニナガワオールスター出演。これも良かった、面白かった! まさかの展開に2幕半ばからメキメキしてしまった(笑)。初小栗舞台でしたが、いやぁほんとに…端正な。顔立ちとかスタイルとか所作とか立ち居振舞いとか、はまぁもちろんですが、何だろう、在り方? 板上での立ち方? 存在感? 何かそういう、空気感みたいな、纏う空気が端正で清々しい感じでした。見ていて気持ちの良い。「カリギュラ」の、圧倒的なエネルギーの発散で眩しくてでも目が離せない!みたいな存在感ではなく、ええ若竹のような…テレビで見るよりずうっと素敵でしたよ…。
 で、今日はACTシアターで新感線「蜉蝣峠」観てきました。これは…良くも悪くもクドカンだなぁと。わたしクドカンのシモなアレコレは全然平気だしむしろ笑うし、そこで引いたり「あー…」ってなったりはしないんですが、しないんですけど、どうにも何だか…入り込まなかったなぁ。面白かったんだけど、ネタ部分では何度も大笑いしたし、あの方のアレ姿とか、地味な御三方のアレとか、ふるちんの美声(しびれた…!)とか、堪能したし、シリアスパートは立ち回りとか、怒涛のピカレスク展開とか、後味の良くない感じ*1とか、ラストとか、良かった…んだけど。どうしてかなー新感線観て「…長いな」と初めて思ってしまいました…。いのうえ歌舞伎じゃないじゃん!とか、下ネタがひどすぎる!とか、そういう点ではなく…何だろうなぁ。冗長過ぎる部分と展開早すぎる部分のバランスが良くないような…わかりませんが。だらだらしてとっ散らかし過ぎたのを大慌てで片付けた、みたいな? どうにも、散漫な印象が残ってしまいました…って、アレですが私の脳ミソが可哀想な感じのせいで色々理解しきれなかったからかも知れませんが! でももう1回観たい、とはあまり…もういいや(笑)。期待値が高過ぎたのかもなぁ…。

*1:これは誉め言葉