ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

百万円と苦虫女 2回目鑑賞編

 で、舞台挨拶後に本編上映の、本編から先にちらりと。
 ↓の通り、小説読了後の本編2回目鑑賞でしたが、これがよかったよ! すっごく良かったよ!! しかも読み終えたばっかり*1ってのがさらに良かったよ忘れてないから(笑)。
 もうね、表情ひとつひとつ、セリフそれぞれ、その裏にどんな心情が流れていて、何をどう考えた結果のその言葉なのかが、全部手に取るようにわかるから、みんなの事情がわかるから、説得力というか、納得できるというか、…だよねー、ってなる。あと、前回はちょっと中島ショックが大きすぎて、中島とモリヤマミライの切り離しも上手くできず、ついでに鈴子と同調し過ぎるあまり途中から鈴子視点さえもすっ飛ばして完全に自分目線で中島に恋をするに至っておった所為で、鈴子の決断にすっかり置いてきぼりを喰わされ、ちょっとやだまだ行かないでよ鈴子、私はまだその町にいるわよ、とじたばたする始末で、散々な目に遭いましたが、2回目はもうちょっと…冷静に、映画として作品として、楽しめました(笑)。こ、これが普通の楽しみ方だろうよ…。あれ*2ちょっと普通じゃなかったよ私…。
 問いつめられた中島が何も云えない事情もわかったし、わかると「それは…」で口を閉ざす中島の気持ちも「…だよねぇ云えないんだもんねぇ…」と理解できるし、その結果の結末も、その先に踏み出す鈴子の一歩も、すんなり私の中に入って来られました。多分、本を読んで心情や思考経路を知ることによって、客観的に見られるようになったんだろうな(笑)。やっと、中島/モリヤマミライの切り離しにも、鈴子/自分の切り離しにも成功して、ちゃんとストーリーを楽しみつつ映画を見られるようになった、ということです。
 …なんで普通に映画見るのにこんなに苦労しなくちゃならないんだー!…と思うんですが、それは偏に、中島を演じてるのが未來さんだから、です。そこはもう、諦める(笑)。
 で、映画見ても、やはり一番の泣き所は、春夫の桃でした…あの桃たちをこんっっなに愛しい気持ちで見る日が来ようとは…。読んでから見るとね、あのビニール袋の中の桃たちが、本当に、どれも真っ赤で艶やかで綺麗で、その美しさに涙が出たわ…。

*1:読み終わったのは今日出かける直前

*2:初回