ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

トゥーランドット@赤坂ACTシアター

 アカサカサカスアオサカサカスキサカサカスキテクダサカス、と唱えながら行ってきました初サカス。あれですね、もっと大型の商業施設というか、ミッドタウンとかヒルズとかああいうお店いっぱい!的なものを想像していたのですが、そーでもなかったですね。…あれ、すっごく一部しか見てないのかなもしかして(笑)。でも、先日のオールスター感謝祭で見た場所でした(笑)。どうせお昼時は混み混みだろうから、開店ちょっと前くらいに着くようにしたんだけど、お店開く前からけっこうな人出で…早めに行って正解だったな。見る見るうちにTBSショップの前に列が出来て、開店したら入場制限で、えええ並んで何買うの!? 並んでもマストバイな何かすごいサムシングが売ってるの!? 買った方がいいの並んだ方がいいの!?とすんごく気になったり(笑)。
 どんなお店があるのか、大して下調べもしていなかったのですが、ガレット屋さんがあるようだ、ということでガレットを食べに行きました。各店ガレット食べ比べる勢いです(笑)*1
http://www.breizhcafe.jp/index.html

 食べ比べ、とか思ったら、あれなんですね青山の「ル・ブルターニュ」系列のお店なんですね。でも、今まで食べたガレットと比べると、ガレット自体に塩味が効いてて、美味しかったです。卵とハムのガレットと、デザートはもちろん(笑)キャラメル・サレを頂きました。…他にも食べてみたいとは思うんだけどさー、塩キャラメルと云われるとどうしても逆らえないんだよねー…。結局、いつでもどこでも塩キャラメル食べることになってます(笑)。同じお店にもう一回行ったら違うのも食べてみようと…思うかなどうかな…好きなものをいつも食べ続ける方なんだよな…。

 

 キャラメルが光っちゃって真っ白になった(笑)。
 窓際のお席で食べてたのですが、窓の外ではりんご売り…じゃなくてTBSショップの列が、伸びたり途切れたりでとてもキニナル。何がそんなにマスチェキなの。その袋の中には何が入っているの。どうしてそんなに買うの、開店直後じゃないとダメなの。気になりながらもガレット2枚食べ尽くし、ごちそうさましてから早速、列が消えた隙を見てTBSショップに入ってみます。……黒いブタのグッズがあった。あ、ルーキーズのコラボTシャツとかもあった。あとはアナウンサーの顔写真がいっぱい並んだクッキーみたいなのとか…要するにお土産屋さんなのね。赤坂サカスに行ってきましたクッキー、みたいなものね。ぴったんこカンカンのカエルぬいぐるみとか、ブランチ&ランチのぬいぐるみとか、東京フレンドパーク2のたわしとか*2、へー…でも買わないしいらないし並ばないよねー、と眺めていましたらば、ふと視線の先にはハードカバー本を持った見知ったお顔のポップが。…あ、みらい。と思わず呟く。「被取締役新入社員」のハケグチくん缶バッチとメモ帳が、ひっそりと売られていました(笑)。あー…でも、放送終了したスペシャル番組のグッズでもまだ置いてくれてるんだねぇ、とちょっと嬉しくもなったり*3。結局、混雑の謎は解けぬままでした…どうしてアレで並ぶんだろうか…やっぱお土産用なのかな…。
 で、色々ありましたが(笑)*4トゥーランドット。最初のうちは、いや豪華なのはわかるけど、これといって特に…ユッキ以外にはそんっっっなに期待していなかったのですが、番宣やら特番やら始まって、舞台の様子やら何やらを目にするにつれて、だんだん楽しみになっては来ていたのです。がでもワックワク☆ ちょうたのしみー!!って程でも、なかった…のですが。
 いや面白かった、かっこよかった、派手で豪華で絢爛でダイナミックででも隅々まで行き届く繊細さで、しかも生オケで〜! また席が大変よろしくて申し訳なくなるほどの良席で*5、一応持ってきたオペラグラスも出番ナシで済みました。
 東京は今日が千秋楽ですが、これから地方公演もあるので、畳んでおきますね。
 
 
 
 とにかく凄かった! アーメイさんは歌手だし、当然って感じですごく歌も上手で、ちょっとセリフはやはり大変そうだったけど、でも歌はもう安心して聞き惚れていられるんですが、岸谷五朗さんがまた上手で! すいません全然歌われるイメージがなかったもので、あまりの美声にびっくりしました。え、地球ゴージャスって歌うんですか? とにかく、金網をよじ登ったり片手でぶら下がったり飛び降りたりしながらも全く揺らがない歌声に驚きました…かっこいい〜。中村獅童さんは、ちょうど先日まで見ていた「つかじの無我」のゲストだった時が、めちゃくちゃ可愛らしい人だったので…そっちの印象が強かったのですが、さすがワン将軍はそんな可愛らしキャラのカケラもなく。低音で迫力ある歌声でした…また立ち姿がかっこいいんだ…ちなみにガッコの先輩なんだ(笑)。あと予想外だったのは安倍なつみちゃん! あんまりこちらも、元モー娘。というイメージしかなくて期待も全然していなかったのに、力強くも可愛らしい歌声で、舞台上での立ち振る舞いも遜色なく、ひたむきにカラフを思う少女を演じきっておられました。正直侮ってましたごめんなさい、すごくヨカッタよ! しかも恐ろしく顔が小さいよ!! 早乙女太一君と舞台降りて客席の前で歌ったりやりとりしたりするシーン、かなり近くで見られたのですが、いや恐ろしいほどに小顔。やっぱ可愛いわ…バンビちゃんみたいだわ…。そして噂の早乙女太一くん。TVのインタビューでも、まだ照れの方が勝ってしまう初々しさで、そりゃ踊りは凄いけど声出して芝居して大丈夫なの?と思わなくもなかったのですが、…すみません。こりゃー人気も出るわ。今回謝ってばかりですが私が色々侮りすぎていたのでいいだけ謝らせて頂きます。いやーすごい、妖艶、でも清冽、しかし魔性。舞っていない時でも動作というか所作が美しい! 声も切ない感じで、振り絞るような声なのにちゃんと通って、瑞々しい色気と、背負った悲哀の大きさに老成してしまったような「奇妙な生き物」感が自然に溢れていました。はぁ〜いいねぇ美形は、ってずっと云ってましたが(笑)、美形なだけじゃここまで来られないってことですよねー。凄かった。ほんと、若いのに、若さだけじゃなくて妙な老成感というか、達観した感じというか、風格というか、何なんだろうねアレ。とにかく強烈な存在感でした。
 で、強烈な存在感と云えばもう、ねぇ(笑)。いやー我らがぐね哉さんは相変わらずのぐねりっぷりで強烈キュートでラブリーでした。どうなってるのその関節はー。素っ頓狂な表情も魅力的で、なっちファンにも早乙女ファンにも獅童さんファンにも絶対、強烈な印象を残したと覆います。何なのあの可愛らしいメイクは一体ー。おもしろすぎるー。そして似合いすぎるー。飄々としてちゃっかりしていて、それでいてどうしても憎めない、北村有起哉の魅力全開でした。人を食った表情と子供みたいな笑顔、でもその笑顔の下できちんと強かな計算をしてる感じ、がね、たまらない。結局トゥーランドットの手なんか引いて逃げたりして、ちゃっかり新しい国の偉い所に納まったりして、出世したらヘンテコキュートメイクなくなってたりして、あーあー美味しい所取りだわ! とても伸び伸びと、文字通り伸び伸びと、いろんな関節伸ばして楽しんで演じているだろう笑顔を見ていると、自然とこちらもニヤニヤしてしまう。そんなハッピーなユッキでした。何だあの大きい子犬は。
 カーテンコールがまた、面白くて。なっちファンの男性諸氏の野太い歓声も面白くて(笑)。新鮮だーこういうのー。飛び交う「なっちー!」コールに、「これに紛れてならユッキーコールも出来そうだよね」と笑っておりました(笑)。なっちのウチワ持参の男性がいて、それに気づいたなっちがにっこりしてたのが印象的。わーアイドルだー*6。で、お辞儀してからハケる時、ゆっきが太一くんの手をつかんで行かせてあげなかったり、仕方なくお辞儀して戻ろうとした太一くんの行く手をゆっきが身体張って阻んだり、面白いったらない! 意地悪だーあの大きい子犬は可愛い笑顔で意地悪だー。困ってる太一くんがまた、さっきまでの妖艶悲哀っぷりとは大違いの可愛らしい初々しさで…いいねぇ(笑)。ゆっきの半分くらいの歳だもんねぇ…そりゃ可愛いよなぁ。アーメイさんと獅童さんも仲良くしてて、楽しそうでした。獅童さんがなっちウチワの彼の方にぐわーっと寄ってったり(笑)。ストーリーもいっぱい人が死ぬけど最後は大団円のハッピーエンドで、その絢爛豪華なラストシーンは正に「祝祭音楽劇」でした。眩いばかりだった…! 赤の華やかな使い方がとても印象的で…そう、それまでブルー基調の舞台だったから余計にね。
 舞台の使い方もすごく面白くて、私もっとACTシアターって、大阪厚生年金くらい大きいのかと勝手に思ってたんですが、舞台面積は思ったよりこぢんまりとした、演劇にちょうどイイ広さでだったんですが、その決して広大ではない舞台上に、もの凄い人数*7の群衆が入り乱れて、階段状のセットが左右奥からいくつもせり出したり、途中まで入れ子状に畳まれたり、上に人が居るまま移動したり、組み合わさったり離れたり、とにかく凄い。複雑。これ、裏どうなってるんだろう…という感じです。またその階段がかーなりの高さで…怖いですよちょっと。よくゆっきはあの階段の上でぐねぐね笑っていられるなぁ! 吊りのセットもいくつもあって、具体的な背景っぽいものはあまりないのですが、アイアン系廃墟的セットの雰囲気がかっこよくて好きでした。微妙に照明が透けるのもステキだった。あと、左右開きの門状のセットで、舞台の一部だけを見せるようにして、左右の視界を隠すことによって奥行きを出すのとか、横長の舞台を縦長の画面に見せる感じとか、面白いなぁかっこいいなぁ、と。区切る場所を動かすことによって、場所の移動を感じさせる演出が新鮮でした。何か、すげーふわー、と口開けてる間に終わってしまった…。
 音楽もね! 生オケでね! 休憩時間にピット見に行ったら、思った以上に狭くて編成も小さくて、ヴァイオリンなんか6人くらいしかいなくて、もちろんピックアップで音拾ってたけど、うわーこれだけであんだけの音を作ってるのかー、とまたびっくり。木管なんか、一人で何本持ち替えてんの!?て感じで…サックスだけで数本、あと多分クラリネットと、一人で5本くらい担当してるようでした。私のいとこがオーケストラのフルート吹きなんですが、曲によってはピッコロ*8に持ち替えることがあって、そうすると「ピッコロ手当」みたいなのが給料に付くそうで、それを思い出して一体この人はどんだけ手当付くんだろう、とか思ったり…いや付かないですよね、うん。久石譲の楽曲は、ミュージカルというよりはオペラに近い重厚な雰囲気で、でもところどころに久石さんぽいフレーズが含まれてて、ステキでした。また生演奏で聞けるこの贅沢ったら! 最後、カーテンコール後にあれは…終曲になるのかな。オーケストラだけで演奏された曲の後に、オケに向かってスタオベがあって、それが何だかとっても感動しました(笑)。ピットからじゃ客席の様子は見えないだろうけど、ちゃんと伝わってるよ、ってオケにもわかってもらえていたらいいなぁ。
 あ、ひとつだけ、アレ?と思ったのは、殺陣のシーンで「シャキーン! ガキーン!!」な効果音がないのと、あと血しぶきゼロなところ…って、これはあの、新感線だの阿佐スパだのばっか見てる所為ですね! 一瞬、物足りない気分がして、…いや待てよ、と思いました(笑)。何か、血が出ないとやられたかどうか認識できない目になっているようです…イカンな。殺陣の効果音は途中から、自分で脳内で付けてました(笑)。ああでも少林寺の皆さんはすごかった、さすがの身のこなしだった! 飛びまくってた!!
 パンフは2500円で、何だかやたら豪華でした(笑)。自分では買わなかったけど、頼まれものがあったので、ついでにチラ見させて頂いてしまいました。衣装の端切れが封入してあったり、劇中曲の楽譜が付いてたり、面白いー。

*1:いやまだ3店舗目です。大したことない

*2:ちょういらない

*3:しても買いはしないんだ

*4:痛恨のミスもしましたがあまりにアレで思い出したくもないですよ

*5:Fさんいつもありがとうございますー!!

*6:う、羨ましいわけではないんだからねっ!

*7:に見えるんです

*8:フルートの高音が出るやつ。小さいフルートみたいなの