ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

バロックって「歪んだ真珠」って意味なのよね

 実家にご飯を食べさせてもらいに行っていたら弟が帰ってきたので、久しぶりに姉弟交流を持ってみました。仲イイですよウチ。ベタベタはしないけどね(笑)*1 *2。で、何か知らんが弟が買ってきたボウイーさんのシリアスムーンライトなDVDとか、コールドプレイのDVDとかを見ていたのですが、いやぁシリアスムーンライトのDVDは史上稀に見るヒドさでしたよ。つかあれブートじゃないか? ミキシングおかしい、ボーカル聞こえない。観客の声拾いすぎ。耳を澄まさないと何の曲かわからないよーでも戦メリ時のボウイーさんはイヤな感じの植民地支配階級西洋人っぽくてそれはそれで大変ステキでした。コールドプレイは曲はいいけどライブDVDはちょっと眠くなった。ライブパフォーマンスを見て楽しむ人たちと、曲を聴いて楽しむ人たちは、多少違うんだなー…と思ったり。どっちがいいとか悪いとかじゃなくね。
 で、そのDVDたちはべつにどうでもよくて、いや雑記なんてほぼ全て基本的にどうでもいいから雑記なんだけど、要するに独り言なんだけど、そのDVDを止めた時にテレビで流れていたのがバロック楽器のアンサンブルでね。ヴィヴァルディの四季なんてベタなものをやっていて、何かぱっと見てどう考えても弓の持ち方が妙ちくりん*3だったので、ええ何コレーと食いついて見ていたのです。楽器屋の弟*4が「あーこれバロックじゃね?」とか云うので、あーそうかと思ってよく見たら楽器に顎あて*5ないのも混ざってて、そしたらテロップが「ヴェニスバロック・オーケストラ」と出て、ああやっぱり。という話でした。だから何なんだ。
 いや、そのね。所謂普通のヴァイオリンと、バロックヴァイオリンとは、構造から奏法から目的(?)までかなり違うもんだなぁと改めて面白かったのです。「肩と顎で挟まない」バロックは、左手で完全にネックを支え持って弾くのね。普通のは完全に肩と顎でホールドして、左手は添えるだけで握らない持たない。で、バロック時代の曲であるヴィヴァルディのなんかは、弾いてみるとこう、1フレーズが1ポジションで弾ききれるようになってたり、もしくは1フレーズごとに左手が1ポジずつ下がってきたり、なんつーかこう、急激なポジション移動とか、激しい音の飛躍がないのですね。当然っちゃ当然なんだけど。理論的に大変弾きやすい。で、これは何故かというと、その時代の主流楽器であるところのバロックヴァイオリンが、肩と顎で支えずに左手でネックを握って弾く、そこに理由があるんだなーと。握ってるからあんまりこう、突然ポジションびよーんと高くなったりとか激しいことさせると、楽器が落ちちゃう。だから、握ってても楽に弾ける、じわじわと下降ポジションとか、1フレーズ1ポジとか、そういう作りになってるんだなぁ、とぼんやり思ったのです。
 というか、逆に*6、その制約から開放する為に、肩と顎でホールドする姿勢とか、ホールドしやすいように顎あてが出来たりとか、求められる演奏に対応して楽器が変わっていったんじゃないかなぁとかね。こんな曲できたよ!→こんなん弾けねぇよ!→じゃあ楽器こうしたら?みたいなね。何が「ね。」なのかよくわかんないけどね。
 そんなこんなを「夏」とか聴きつつ眺めながら思ったのでした。あと弦が生ガット*7 *8 *9 *10なのが面白かった。どんな音出てどんな弾き心地なのかなぁ。聞くところによると流石に羊の腸なので切れたら食えるとか(笑)。あとネコが囓るとか…マジ?*11 *12
 で、つまり何が云いたかったかと云うと、誰かここまで読んだ人いるかなぁ私自分でもきっと読み直さないなぁ。チョキン、パチン、ストン。以上。
ヴィヴァルディ:四季

*1:やっぱ皆川家はちょっとオカシイと思う

*2:いや皆川姉がね

*3:通常のホールド場所より随分上の方を摘んでいた

*4:私より全然詳しい

*5:首で挟む時に顎を乗っけるお皿みたいなパーツ

*6:あっ

*7:えーと…羊の腸剥き出し状態

*8:通常使うのは羊の腸に金属線を巻き付けたもの

*9:わたくしはお値段お手軽なナイロンガットを使用しますが

*10:羊の腸の代わりにナイロンなの

*11:調べてみたら生ガットって大変なんだねぇ! 梅雨時には2〜4日に1本切れるって!

*12:いやそれ多分プロの演奏家さんだろうけどね…