ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

雑誌掲載 ユリイカ2017年10月号

 大根仁監督特集号のユリイカ、近場の本屋さん3軒で売り切れていて(元々入荷数が少ない分が売れてしまったよう)、結局アマゾンさんにお願いしました。やっと来たー読んだー!

 

 未來さんはp.60から6ページ、寄稿なのかと思っていたけど談話でした。インタビューまとめだったのね。「モテキ」について、オファーの経緯から引き受ける過程、撮影時や芝居について、あと「サブカル」論や「モテ」とは、みたいなことまでなかなか幅広く語られていて面白い。最後に大根さんに贈るメッセージ、これは…また是非何らかの形で…ねぇ! 今度はバディものとかがいいな~恋愛モノじゃなくて~(笑)。案の定というか残念ながらというか、ヘドウィグに関してはノータッチだったけど、何となくそんな気はしていた…というか、そこはむしろ触れないで欲しい感じなので個人的にはちょっとホッとしました…うっかり触れられると何か大変なことになるからわたしが…(笑)。

 未來さん記事以外も目を通したけど、岩崎太整さんのエッセイが面白かったなー。モテキの劇伴にそんなドラマや苦労が隠されていたとは…すごく大変そうだ…そしてオチの切れの良さ素敵です。おぐらりゅうじさんの記事の中の、松本莉緒ちゃんキャスティングの経緯もすごいなぁって。これは「モテ記」にもあったみたいだけど*1。北村匡平さんのカメラワークと満島ひかり長澤まさみ論も面白かったー、大根監督の手持ちカメラで女優さんを撮るエロスはほんとさすがだし、それがヘドウィグのスクリーンカメラにも惜しまず発揮されていて…エロかったよねあの舐めるようなカメラワーク…O-EASTの最前列でバー前で撮影している監督を眺めながら「これがあの…」って思ったものです。

 あとそういえば「週刊真木よう子」全部観てたなって思い出した。「魔女がアタシを」すっごい好きだったわ。

*1:あっあんまり覚えてない…

2017年9月25日:花鳥風月

 あっという間にもう月髑髏の製作発表だったそうで! わたしまだ月観てないのに…多分ライビュが先になるのに…早いね…。

 土日で楽しいお祝いみたいなお祭りみたいなパレードみたいな、に参加してきて、体はとってもお疲れだけど中身はなかなかふわふわです。幸せだなぁ。夢のようだなぁ。儚いなぁ。でも儚いからこそ精一杯余すところなく楽しまなくてはだなぁ。

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雑誌掲載予定 ユリイカ

 大根監督特集のユリイカに未來さんが寄稿しているとのことです。もうすぐ発売ね!

www.cinra.net

 

 どんな中身なのか楽しみ楽しみ。  

Eテレ「オドモTV」第2回

 リアルタイムでは見られなかったけどちゃんと録画で楽しみましたよオドモTV。ちゅっちゅるー。

 オドモのがたりがまさかの! 「みんみん」で!! バンドものはないなというわたくしの予想さっさとはずれるの巻(笑)。でも嬉しい~食い入るようにマエケンさん見つめながらベース弾く未來さんが映像で見られるの嬉しい~。「みんみん」の原稿が見られたのも嬉しかったです。こんなだったのか…最後の「ばた」が凄いね。ドラマチックだ…。

 コンパクトで見易いみんみんだけど、でもあの、アコギという名の殻を破って羽化するマエケンさんと、そこから鳴き始める最初の「みん!」までの息詰まるようなある種の格闘がとても…儚いラストまで一貫してのドラマだったので…そっかないのか…まぁないよな…(笑)。これは是非ともなむはむの本家みんみんを観て頂きたいわーってなってしまうのでした…。

 今週も間違いなく気持ち悪いダイトくん。やっぱり増えるのね気持ち悪い(笑)。

 オドモニュースは…これは大丈夫なの…首折れないの…どうしてそうなったの…(笑)。おもしろいなぁ有働さんは素敵だなぁ。

 オドモおどりは今回は尺長めで…子供の時点でこのダンスは完成されている気がするので難しいもんですね。イレブンプレイが踊るまでもなくちゃんとダンスになってるからなぁ。もっと…ちっちゃい子が適当にうごうごしてるのをピックアップしていく方が面白いとわたしは思います。だってもうひじりちゃんので完成してるダンスだもの。

 有働さんのそれはずるい。あと1回とかほんともったいないしきっといっぱい投稿も集まるだろうからほんと2期待ってますよー! レギュラー化待ってますよー! ちゅっちゅるー。

 個人的にちゅっちゅるー、で終わった直後の子供のブレス音が好きです。はひゅってなりかかるの。あそこ消さないでおいてくれたのすごく良い……。

 

2017年9月20日:そろそろじわじわ

 鳥髑髏が終わってからずーっと腑抜けていますが、そろそろ…なぁ。再起動しないとなぁ。できそうな気がしなくもなくなってきましたよ。

 鳥ロス激しいかなーと思っていたのだけど、ヘドの時みたいに泣き暮らす*1わけでもなく、ただただぼんやり特に何もする気も起きず、過ごしているので、もしかしたらこれはロスというよりは燃え尽き症候群の方なのかな…確かにある意味燃え尽きてますからねちょきんとか。でもそろそろ、他にある楽しいこともやっと楽しみになってきたし、うん。じわじわもぞもぞ動いていきます。

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*1:

CeBIT 2017バックステージレポート #3

 WIREDに連載されているCeBITのバックステージレポート、第3回がアップされました。月曜日に。

wired.jp


 ウェアラブル生体センサーで筋電をリアルタイムで音や光に変換するとか、何かもう読んでいるだけでワクワクしてしまうんですが(笑)、音も光も未來さんの動きによって生み出されている…って思うとすごく…興奮しませんか。わたしはする。筋電位センサーが手を曲げようとすると実際に曲がる前に反応して音が出てしまう、とか、そうだよねだから義手とかに使うんだもんね…。いろいろ難しそうで大変そうだけど、裏側を覗くとますます面白そうだなぁ。制作過程から2時間番組くらいで密着してくれたら面白そうだったのに!

「百鬼オペラ 羅生門」9/14夜@シアターコクーン

 行ってきました。開幕前からグッズの情報を眺めては、相変わらず可愛い~おしゃれ~何か欲しい~となっていたけど、まぁ実際に舞台を観たら舞台が一番可愛くて素敵で、ほしいのはグッズではないこの舞台上の情景そのものだ…ってなってしまってグッズスルーしてしまった。後からじわじわと豆皿とかほしくなってきたけど、うん、あの美しい情景を瞼の裏に焼き付けてあるからいい…。昼夜とWOWOWのカメラが入っていたので、どこかでいつか映像化されるといいなぁ!

 開演前のプロセニアムの装飾から、ああもうインバル&アヴシャロム!!ってなって、始まる前からあの世界が、舞台側から客席の方にひたひたと波打ち際みたいに浸食し始めている感じで…開演前アナウンスもいつもので…ああこれだよこれ…。そして幕が開いた瞬間のときめきといったら。開いた瞬間あっこれ好き…ってなったのでした…権頭真由さんと青葉市子さんの双子っぷり最高…。

 ストーリー的には芥川龍之介の「羅生門」を縦糸に、「蜘蛛の糸」「鼻」「藪の中」が織り込まれて、見たことのないテクスチャーの作品になっていました。各作品の世界観を「羅生門」で大きく括った、というか。さらに、「芥川龍之介」という着物を丁寧に解きほぐして「インバル&アヴシャロム」という糸でパッチワークして、素敵なドレスに仕立て直したような。ちゃんと芥川、でもおしゃれなドレスになってる感じ…可愛かった…美しかった…グロテスクも奇妙も沈鬱も非情も全て美しかった…。

 どうしても、「100ねこに比べて」を頭に付けて云ってしまいがちなんだけど、比較対象がどうしてもそこになってしまうから仕方ない。100ねこに比べて、ダンスと芝居が担当別に分かれて行われている印象で、ねこみたいな渾然一体感はそんなになかった…のは当然と云えば当然か。でも多襄丸のコートを真砂とふたりで着たり脱いだりするのとか、タンゴとワルツの違い? 使い分け? とか、面白かったです。いかにもインバル的な動きは、人間じゃない存在を際立たせる感じで効果的だったし。あと、ねこより一層、ミュージシャンも演者に近くなっていた、というか、舞台上に居る間に魅せるというか。正直、釘づけのシーンがいろいろ…いろいろあった…ほんと権頭さんと青葉さんが最高過ぎて出てくると目を奪われてしまう…好みにジャストフィット過ぎた。歌声がまた天使の歌声のようにも、あの世からの呼び声のようにも、異界への誘いのようにも聞こえて、あの声に導かれたらあの世界にも容易に行けてしまいそうな説得力がありました。心洗われるような不気味というか。荒城の月、美しかったなぁ。

 どのシーンもセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていて本当に夢のようだったんだけど、特に好みだったのは「蜘蛛の糸」の場のひかりちゃん登場時……天女だった。女神さまだった。ほんと神々しくて美しくてこの世のものではない感じで…前方席だったので首痛い系だったけど、もうちょっと引きで全体を観てみたかったなぁ。美しかっただろうなぁ。

 あとは2幕冒頭!! もうずっと永遠に観ていたかったあのランプのシーン…の権頭さんと青葉さん……まさに妖精、もしくは妖怪めいていてほんと綺麗だった、大好き。あのシーンも首痛い系だったのでやっぱり引きで見てみたい。映像を早く…。あとどこかでミュージシャン全員が横一列に並んでアコーディオン演奏していたところ、も音も相まって印象的だなぁ。それ以外も全部、鳥もトランクもキノコも小松さんも市場も全部、ほんと、素敵だった…。

 舞台では久しぶりに観た満島ひかりちゃんは、(ねこの頃に比べて、ってやっぱり云ってしまうんだけど)身体表現がのびやかになった、ダイナミックにのびのび動いてる感じが観ていてとても心地よかったです。モンド・グロッソのPVを見て、何か解き放たれた感じがしたんだけど、小さな指先の動き一つにも説得力が備わってとても惹きつけられる。元々ダンスはできたんだろうけど、表現方法として武器にできている、「備わった」感がすごくしました。歌声も繊細さはそのままに、力強さや堂々とした雰囲気もあって。無垢さと強かさ、神性と俗性が矛盾せずに一つの身体と魂の裡に在る感じがさすがというか、彼女ならではの存在感というか。あとお顔の小ささ美しさね…最初にお顔見えた時、マネキンかと思ったよあんまり小さくて綺麗だから…。相変わらず折れそうな細さで心配になってしまうけど、あのか細い背中がまた…とても良いのですね…。

 柄本佑くんもとても良かった、多襄丸とてもセクシーだったし下人?は可愛かったし。トランクとかランプとか、小道具も流石インバル&アヴシャロムな可愛さで、いちいちぎゅんっとなってしまうね。動きも歌も巧さで見せるというよりは朴訥な感じだけど、その素朴な雰囲気が、観てる側もおそるおそる一緒にあの世界に入っていくのに、ちょうどいい先導役になっている気がしました。

 亡者なダンサーたちの青緑に薄く光る身体も、不穏で悪夢のようで美しかったし、田口さんが出てくるとちょっとほっとするし、小松さんはとてもキュートで大好きだし、銀粉蝶さんの歌声の迫力と重さはずしっとたまらなかったし、吉沢亮くんはまぁ綺麗なお顔で! 2幕の独白の見せ場はとても引き込まれました。もうちょっと観たかった感はあるな…?

 夢のような一瞬を異界につなげて、時間と空間をぐぐっと押し広げた中をさ迷い歩いて、ぐるりと回って元の夢の一瞬後に戻る、そんな作品でした。やっぱりとても好きだなぁ、衣装も音楽もセットも大好きな世界だった。この先ももっと観たいし、またあの世界の中にいる大好きなひとを観たくなってしまう(笑)。いつかまたそんな機会がありますように!