ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ゲキ×シネ「髑髏城の七人 Season鳥」観てきたよ&公開延長決定!

 初日の夜にバルト9で観てきました! 上映前にちょちょっと上まで*1行って、パネルとポスターも見てきたよ。もうこの時点で懐かしい…。

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 実はわたくしWOWOWの放送分も結局観られていないというか触れていないというか、迂闊に手を出すとあむないあむないと思っているうちにそのまま過ごしているような状態で、TBSのステアラ番組も鳥以降録画はしてあるけどほとんど見ていないし、なのでこの、バルト9の客席でスクリーンで観る今回が、2017年9月1日以来の鳥髑髏であり口説きソングでありその他すべてである、のです。緊張した…そりゃ緊張もするわ…。

 感想としては、やっぱり鳥髑髏最高!!!!!!!の一言に尽きる。し、ゲキシネありがとう!!!!!!を次に叫びたい。そりゃあいろいろ、云い出したらきりがないほどいろいろありますよ、ありますけど、とりあえずはそのふたつで。1幕体感5分だし(休憩入るの知らなかったからちょっとびっくりした。最近のゲキシネわりと休憩なくなってなかった?)、2幕開始時のあの緊張感めっちゃ思い出したし、回らないのが逆に新鮮だし、とりあえず観やすい!!!! 前の人の頭気にならないのすっごいストレスレスで良いですね!!!!! そんなところでゲキシネの良さを感じたくないですね!!!(笑)あのねー口説きのイントロ始まった瞬間にうわああああってなって涙ぶわあなったので、やっぱり何というかある種のトラウマというか、植え付けられてるんだなぁ…あの夏の、そしてあの場所の、高揚感とか熱とか空気とか暑さとか湿度とか一気に蘇って凄かった…。

 ゲキ×シネバージョンとして一番特徴的だと感じたのは、舞台の映像化ではないものとして作ってる感、です。公開前から、映像作品として再編集しているという話は聞いていたけれど、つまりどういうことなのかあんまりイメージできていなかったんだな。観てみて、なるほどこういうことか…となりました。可動スクリーンに照射されていた映像はほとんど、映像として収録されて、スクリーンが左右に開いたり閉じたりする部分はなるべく映さない、「劇場感」を覚えさせる要素はなるべく排されている、という印象。ゲキシネだけ観るとたぶん、ステアラの舞台機構は全然わかんないんじゃないかな~。それが狙いだろうとは思うので、その点では成功というか、狙い通りの出来になっていると思います。たまーにちょこっと、ドーナツ状の部分が回ってるのとかわかるけどね。あとは本当に…いわゆる、「劇場の臨場感を映画館で!」とは全く逆のコンセプトの基に創られた映像作品なんだなぁと。そっか、「劇場の臨場感を映画館で!」はライビュがあるしね。ライビュとの差別化を狙った結果とも考えられる…。そういう意味ではその通りに出来上がっていると思います。劇場で収録された映像を元に作り上げた映像作品、としての完成度はとても高いのでは。どっちがいいのかは…どっちがいいかなぁ(笑)。どっちも欲しいなぁ、これはこれで良いけど、劇場で上演したものがそのまま収録された映像も欲しいなぁ。あっそっちはWOWOW放送版があるのか。どのくらいどうなってるのか、もう解禁していいよね…観よう。

 あとは、音が良い。映画館の音響設備が良いのもあるし、ラインで音録ってるから細かい、劇場じゃ聞こえなかったような小声や物音までいろいろ聞こえるのが面白かった! 地球儀の回る音とか(笑)。荒武者隊や女子衆のガヤとかよく聞こえるんだよね。口説きのお歌は公演途中から天魔王様のマイクが変わって*2、収録はきっと変更後でしょうね。というか収録に向けて変更したんだろうな。それでもハンドマイクの生駒の声の方が入ってくる感はあるんだけど。カナコさんの声が異常に通るんだけど(笑)。…いや、収録ってライビュの日か…じゃあ7月末だね。そっかライビュで観てる回か。そっかそっか。何かピンと来てなかった(笑)。

 あっそうかライビュと比べるとどこがマチネでどこがソワレかわかるな…クんロダイの魚拓と贋鉄斎ルームはマチネだったけど上半期輝け!最優秀鉄騎兵は噛んでないからソワレ。あれっでもソワレだと39回なのに今日で29回目って云っちゃったんだったね…(笑)。口説きは天魔王様があモーリも、の前にヒデヨs…ってなってたからソワレ。捨天一騎打ちはマチネいろいろ*3あったんだったね…じゃあソワレかな。「この鎧がそんな刀に!」のところどうなってたか*4、もっかい確認しに行きたい(笑)。観てる時はふわああああってなっててそれどころじゃなかったから…。太夫もラストでちゃんとあの子たちの遺髪持ってたからソワレだ。1幕マチネメインで2幕ソワレメインって感じなのかな…ってそういうのはWOWOW放送の時点でやることですね。観てないからこうなるんだよ…。

 ライビュでどこがアップだったとか何が映ってなかったとかも当時のメモを見ればわかるんですが、いちいち比較してもアレなので(笑)、ゲキシネ版のみ観た感想と印象だと、全体的に文句はありません全体的には!! 細かくはまぁいろいろあるけど…でも欲しいアップはストーリー的に重要な部分は(思わず強調)ほぼ逃さずあったし、ライビュになかった部分もいろいろ補完されていたし、わたしは満足です。天魔王ウォッチャー的に重要な部分は決してストーリー的に重要とは限らないのでそこは大人になる。但し!! 天蘭コケがないのは!! 何故!!! ライビュでもマチソワともに映ってなかったし、どうやらWOWOWでもなかったっぽいので…えっもしかして撮れてなかったんですか? まさかそんな?? あの稀代の名シーンをカメラが捉えてなかった?? 捉えてたカメラが1台もなかった?? そんなばかな~あり得ないでしょ~なんで入れないんですか。劇場生観劇特典ですか。そんな特典いやだよぅ~。そしてこのゲキ×シネがごまんえんの髑髏箱に納められるので、つまり天蘭コケはもう映像には残らない、と……いうことですね……? 特典映像に最後の望みをかけることもできるけど期待できないな…ほんとに撮影自体できてなかった疑惑を捨てられない。

 でも、特に口説きでは、わたしの好きだった表情がほとんど収められていたし、まぁおそらくこの2年でだーいぶ記憶が剥落していったので、今の脳みそに対してはこれで充分満足、という感じです。2年前だったらどうだかわからないけど(笑)。御伽衆可愛がるのとか、荒武者隊の口パクとか、死体つつきとかは本筋が別で進行している最中なので仕方ない。ライビュで映ってなかった、部下にセリフ取られて残念なのもちゃんと! めちゃくちゃしっかり!! 押さえられてるし!! あれーがんてっちゃん?も可愛いし!! 贋鉄斎ルームで「がんてっちゃん」云われてなかったから、突然何を云い出すんだこの人?感がすごいのは仕方ない(笑)。っていうかマチネであのフリがない回のみを観劇していたら、生で観てもこうなるんですね。なるほど…リピーターにはわからぬよ…。わんわんもちゃんとわんわんで大変良かったです。入ってなくて残念だったのは、天魔王さま全部…じゃなくて、えーと1幕で狸穴さんの銃に撃たれて斜めにイルカみたいにジャンプする天魔王さまかな…あそこ面白かったのにな…。あと生駒とのいちゃこらが全般的に見えなかったのも残念。最初のお手手つないでくらいは背景に写り込んでいたけど。でもまぁ天守の間での天魔ラップ*5で仲良しはきっと伝わってると…信じている…。

 ゲキシネ演出として仕方ないとはいえちょっと…!だったのは、スクリーンの開閉を徹底して映さなかったおかげで、余韻がないどころかぶった切られていた…贋鉄斎ルームの最後に捨之介が走って戻ってきて大丈夫だー!やるのとか、「そんなことより先にやるべきことがある」って云われた後の天魔王全カットとか、スクリーンを映さないことによって受ける被害がだいぶ大きいな、と。地図を書き換えねばならんの最後は手のアップだったから…でも余韻…。ラストの沙霧が「もう、決めたんだ!」でかっこよく終わるのはまぁかっこいいんだけど、何でその後の捨之介追いかけるのがないのか、とか。あそこ何でぶった切られてるんだろう…いや、かっこいいんだけど。

 あとはねースロー演出はもう諦めてたからあんまりダメージ食らわなかったよ。どうせ口説きとか殺陣とかスローにされるんでしょハイハイ、って最初からそのつもりだったからね…その分、殺陣はそんなに気にならなかったかも知れない。口説きはね…うん……特典に全景入れてくれないかな……。あと、開始して最初のスローが太夫の脱ぎだったので、えっそこなの(笑)ってなりました。黄泉の笛に太夫が重なるのは、わかるけど…わかるんだけど…!!ととてもモダモダした(笑)。でも、歩み去る蘭兵衛さんを追いかけようとして足を止める太夫、のスローは良かったですね。情緒ですね。うーん情緒ぶった切られてるところも増し増しにされるところもどっちもあるんだな…だからといって差し引きゼロにはならないんだけどね!! 百人斬りは、あんまりよくわからなかった…チームプレイの良さが写ってなかったなって…何かいろいろしていることはわかる、けどどうなんだろう。何をやっているのか初見の方に伝わってるだろうか…不安になる…。

 …と、文句を云い出したら本当にきりがないのですが、比較対象が劇場で生鑑賞時なのでそんなの当然でしょうがない。観たいものを観ていたのに比べたらねぇ、そりゃいろいろありますわ。じゃあ、劇場鑑賞に比べて良かった点は?と訊かれたら、アップの美しさ!! 音も綺麗だけどお顔が!!! 前方からオペラで観ても充分美しかったけど、やっぱりスクリーンで大写しになっているお顔はね…圧倒的美…開聞時の伏せ目天魔王さまアップがないのが残念…でも2幕のポニ天魔さまほんとうにお美しくてそのお美しさを充分に堪能できるからゲキシネ感謝です。ありがとうありがとう。あとはゲキシネならではの斬新なカメラワーク及び構図、画角。沙霧に詰られるままに目を閉じて受け入れる捨之介の表情なんてライビュで初めて見られたものだし、顔を背けた天魔王舐め差し出した盃舐めの蘭兵衛、なんてものすごい構図もライビュカメラ様々だし、おしゃべり殿の面ちゃんもちゃんとアップにしてくれるし、大魔神は確かライビュで映らなかったんだけど今回しっかり入れてくれてるし*6、やっぱり感謝だ。欲を云うなら、夢見酒差し出して顔を背ける天魔王のすんごい興味なさそうなお顔もちょっとアップで観たかったな…とか、チラ映りしていたので片鱗は拝めたけど軸回転天魔王さまももうちょっと観たかったな、とか…あああきりがない。その辺は脳内HDDに残っているのを再生しますね…いっぱいみたもんね…。玉座でBGMのボーカル口パクするのはもっと後半にやり始めたんだったよねーあれ面白すぎた。何だったんだあれ。メタ。

 鳥髑髏そのものの感想が全然ないんだけど、それはもうあの夏に全部やったから…あとはスルメの足をしゃぶり尽くすような楽しみ方しかできないんだ(笑)。とりあえず、ゲキ×シネありがとうありがとう。圧倒的感謝。残してもらえることのありがたみを噛み締めるのみです…あとゲキ×シネで初めて鳥髑髏、もしくは髑髏城の七人に触れる人がたくさんいるだろうし、いるといいな! 楽しんで頂けてるといいな! 大丈夫だよね!!

 …って云っている間に、ゲキ×シネ公開延長のニュースが! やったー!!

gxcblog.exblog.jp

*1:上映されるシアターのある階とは別のフロアにありました

*2:わたしが観た中では7/29からちょっと大きくなってた

*3:斬鎧剣先に折れるとか突然の贋鉄斎登場とか

*4:ソワレだと「この私がそんな刀に!」になってた

*5:まだこの頃か…懐かしい

*6:これ考えるとやっぱり天蘭コケは撮れてなかったんじゃ…あったら入れてくれるはずじゃないか…