ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

Eテレ「100分 de 名著」

 始まりましたね! 第一回「汚れつちまつた悲しみに…」全編朗読、だけかと思ったら他にも! 番組の時間は短いし、その中でも朗読パートはさらに短いのだけど、充分堪能できる密度の濃さというか…陰影が美しい暗めの画面の中で、光に縁取られる輪郭の美しさや睫毛の長さ、抑えた低めの、しっとりとした重さと湿度を感じさせる声、「少年時」の最後の一節を手元の本から目を上げて、視線を虚空に泳がせ、何かを見据えるようにしながら口ずさむ様…ええと、最高ですね。これがあと3回もあるなんて…何たる僥倖…。

 中原中也といえば「サーカス」とか「汚れつちまつた悲しみに…」、とタイトルとあれでしょ?くらいの内容はすぐ出てくるけど、そういえば詩人本人の生涯や、作品の背景なんかはほとんど知らないので、その辺りをきちんと知れる良い機会にもなります。次回も楽しみ!

 公式サイトに未來さんのコメントも掲載されています。字を目で追うのと、声に出して朗読するのは全く違う、と。そうだろうなぁと思いつつ、そういえば詩を朗読する機会なんて学生時代からこっちなかったな、なんて。あまり口に出して何かを読むこと、なくなりましたよね。でもこんな鼻声じゃあいろいろ申し訳ないからな…またの機会にしような…。

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