ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「THE LAST FIVE YEARS」@シアターコクーン

 お誘い頂いて観てきました!*1 すごく色々観ている気分が勝手にしていたのだけど、考えてみたら多分、初・生ヤマコーさんです。どうにも親しみが沸いてしまうのだなー、やっぱBTだからかなー。お相手は村川絵梨さん…すみません存じ上げず…綺麗な方でしたよ…。
 男と女が出逢って結婚して別れるまでの5年間、を歌で紡ぐ1時間半、でした。出逢った頃のスイートさから幸せな結婚生活、やがてすれ違い始め、不信が募り溝が深まり、ピリオドを打つ…小説家と女優、共に夢を抱き、夢を追い、成功と挫折、それぞれの苦悩を抱える二人の心情を、ポップで耳触りのいい楽曲で歌い上げる。ミュージカルとはまた違う、面白い感触の舞台でした。いやぁ山本さん上手いよ〜素敵だよ〜知ってたけどさ〜。声量もトーンも自由自在、声色を変えて三役もお手のもので! モテモテなのも仕方ないと思わせられる色男っぷりでした(笑)。別れを決意するナンバーでは、目を真っ赤にして、涙を拭いつつ、でも声はぶれなくて…切なかった…。
 村川さんは初日だからか、初めのうちはちょっと固さが残っている印象で、でも舞台が進むにつれて声の伸びもよくなっていました。1曲目、ピッチがどうにも上がりきらなくて、楽器演奏*2とちょっと合わなかったのが気になったけど、これも時間と共に解消していきました。ヤマコーさんとデュエットは良かったなぁ!
 で、「一組のカップルの出逢いから別れまでの5年間」を描いているんですが、描き方にちょっと仕掛けがありまして。予習皆無で観てしまったので、「…ん? …あれ? …なの? …かな?」みたいな、ぼんやり首傾げつつの観劇になってしまいまして(笑)。終演後に仕組みを教えてもらって、ああ! なるほど!と…やっと合点がいったという。わー、仕組みわかったらそれ頭に入れてもっかい観たいや! 何とな〜く、多分そうだよな、くらいで観てしまって、ちょっともったいなかったです。でもそのパズルは観ながらは組み立てられないわ…。その演出のせいで、出逢った頃のふたりの初々しさ、ハッピーな感じと、5年後の別れの寂寥感がくっきりと際立ったように思いました。対比でよけいに切ないわ…。
 初日だし、カテコも4回?くらい?ありました。ヤマコーさんが村川さんに拍手を促した後、「僕にも!」みたいに親指を自分に向けてたの、可愛かったなぁ(笑)。
 とにかく、登場人物がふたりだけ、で1時間半の間ほぼ歌いっぱなし、という、濃密さで…実際の時間より長く感じたな。というのは冗長とかダレるとかって意味ではなくて、1時間半に込められる情報量や、時の移り変わり、ふたりの心情の変化など、がぎっしり密だから、それだけ意味の詰まった1時間半だった、ということだと思います。面白かった、曲も素敵だった! セットはシンプルだけど映像を上手く使っていて、ラストなんかすごく綺麗で華やかで、それも余計に切なさUPでした…。
 劇場で売っているオリジナルグッズも可愛かったです、数字の5と時計のチャームとか! 普通にかわゆい!

*1:Yさんありがとうございました!

*2:ピアノやバイオリンの生演奏が入るの!贅沢!