ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ケーキとか和菓子とか

 土曜日、かねてより誘われていた美味しくてデザインが可愛い和菓子屋さんにお茶をしに行きました。予想以上に寒かった…(笑)。
 駅で待ち合わせててくてく歩きながら、頭の中も舌の感じもあんこ感満載で、さぁ和菓子よ来い! ほうじ茶で迎え撃つぜ!的和菓子迎撃体勢万全でいたら、友達が突然足を止めました。「どうしたの?」「…ごめん、間違えた。この道は可愛くて美味しそうなケーキ屋さんに行く道だった…!」えええええ。私のこの口いっぱいに広がるだけ広がっている和菓子感の行き場は一体。でもせっかくだから、その可愛くて美味しそうなケーキ屋さんにそのまま向かってみました。何とか頭と舌を洋菓子モードに切り替えながら。
 それがこちら。


 「Cacahouete Paris」カカオエット、というお店。さっそくクリスマスモード気味です。可愛いの! パッと見も内装もケーキもみんな可愛いのー!

 壮観なのです。いちごが並んでるー! すんごく小さい店舗で、イートインスペースはカウンター数席のみ、なんだけど、ダークな色調の大人っぽい内装と、ガラスケースの中の色とりどりなケーキたちの対比が素敵。開店すぐくらいに行ったので、ほぼ全種類のケーキが揃っていて、店員さんがその全てをひとつずつ丁寧に説明して下さり、しかし説明されればされるほどどれもこれも美味しそうで決められず(笑)。かなり悩みながら、パティシエの魔法がかかってる不思議なクレームブリュレ・フレーズと、あといちごとバニラが半分こになってるドゥミ・フレーズというケーキを友達とシェアすることに。
 

 このね、クレームブリュレがね。グラスの中で、底にはいちごの濃厚ジュレがあるんですが、その上が中空になってて、その上にブリュレが浮いてるんです。宙に。すげぇ不思議なのです。どうして浮いてるのかは、パティシエの魔法だそうです(笑)。実際に食べたら謎は解明できたのですが、できたからといってすごいことには変わりない! むしろ、わかったらより一層すげー!! ブリュレ部分に、赤いゼリーで水玉模様が作ってあるのもとても可愛いです。はぁもう目に可愛く舌に美味しい、たまらないな!
 ドゥミ・フレーズも、バニラの甘さといちごの濃厚甘酸っぱさがとても素敵でした…タルト台がほんとにさっくさくというかむしろカリッカリで! 他にもいっぱい美味しそうなのがあって、っていうか全部美味しそうで…北海道をイメージして作った白いミルクたっぷりなやつとか、濃厚チョコものたちとか、くまちゃんの形の可愛い何か*1とか、洋なしとりんごのすり下ろしコンポートとか、洋なしとキャラメル・サレの何とかとか、ミルフィーユとか、さっくさくタルトものとか、あとマンゴーと抹茶のケーキとか…あああ全部食べたい、端から全部一口ずつ食べていきたい。
 季節ものとか、限定品とか、かなり頻繁にラインナップが変わるようなので、こんなお店近くにあったら通って破産で私ぶっくぶくだわーと思いました。それ困る。
 で、次こそ和菓子とほうじ茶!と思ったのですが、てくてく歩いてる途中に、ふと目に入ったミントグリーンの壁が可愛いお店っぽい建物。いや遠目に見たら店なのか民家なのかわからなかったので。近寄ったらどうやらお店らしいんですが、何屋さんなのかよくわからないのですよ。雑貨屋さん? カフェ? とりあえず可愛いぞ、と怪しく覗き回っていたら、お店の人が「どうぞー」と中に入れてくれました(笑)。すみません不審者で。中は、半分がコッペパンにペーストとかジャムとかを挟んでくれるスタンド、半分がアクセサリーや洋服なんかを置いているお店、になっていました。福岡ブランド?のお洋服が多いそうで、あんまり東京では見かけない、でも可愛らしくて手触りの良いワンピースなどがありました。可愛かったなぁお値段はあんまり可愛くなかったけど!
 探したらサイトがありました。
http://www.nill.co.jp/cafe.htm

 コッペパンがめちゃくちゃ美味しそうだったのですが、今ケーキを1個半食べてきたところで、これから和菓子とお茶を頂きに行く最中の我々。ここでコッペパンの誘惑に負ける訳にはいかんのです。ので、小腹がすいたらまた来よう、とお店を出ます。とりあえず当初の目的を完遂しなくてはなりませんので。
 で、訪れた当初の目的がこちら。


-HIGASHIYA
 「HIGASHIYA SABO」というお店です。入りにくーい入口! でも恐れずに突き進め!
 中はそんなこともなく、古民家のような天井の梁剥き出しの2階で、昼懐石(美味しそうだったー!)やお茶やお菓子が楽しめます。次は懐石食べたいなぁ。次なんてあるかどうか知らないが。ここで頂いたのは、「玉子焼」とわらび餅、念願のほうじ茶(笑)です。

 寒風に凍えた手にほうじ茶が温かい。あとスタイリッシュなトイレの手洗い場が軽くミステリーでした(笑)。がんばって解いた!
 わらび餅はぷるっぷるのぷにっぷにで、とろんとしてて、あんこも上品な甘さで。そしてこの、玉子焼。名称は玉子焼ですが、カテゴリーとしては羊羹の並びにいたような気がします。

 すんっごく美味しい、お寿司屋さんの玉子焼きを、味はそのままに羊羹にしたような感じ。ほんのりした甘さと、薄いダシのしょっぱさが、こっくりした舌触りのペーストの中から立ち昇る…(笑)。美味しいです。とても。お茶にもお酒にも、みたいなことが書いてありましたが、お酒にも合うんだろうな! ちびちび食べてしまいましたが、何か、ごつっと頬張ってみたい気もしました(笑)。美味しかったー。ほうじ茶も3煎まで淹れてくれるので、かなりのんびりしてしまいました。友達が食べたおしるこもすごい美味しそうだったー。いーい葛使ってるんだろうなーという感じの汁が全然甘くなくて、お餅がちょっとしょっぱくて、え、不思議じゃない?と思ってたら、お餅が実は豆大福だった…! 中にあんこが入ってて、それが溶けて初めて甘さが出てくるのです。で、塩気の効いた大福の餅部分が絶妙でね…とても素敵でした。目から鱗がたくさんはげた(笑)。
 食べ終わって、のんびりもし終わって、じゃあそろそろ、とお会計をすませて、1階のテイクアウトコーナー*2を覗いていたら、何となく見覚えがあるパッケージが目に入りまして。…あれーこれ私知ってる、この箱もらったことがある、細い渋い色合いの水引がかかってて…ああ! 弟の結婚式の引き出物! ほうじ茶といちじくの羊羹がセットになってた!! わぁこんな素敵ショップの美味しいお菓子だったんだ…いや箱とか可愛いなぁとは思ったの覚えてるんだけど…。何かちょっと嬉しくなりました。
 お店を出て、またてくてくと歩き、でも考えてみたら、しるこ食べた友人はともかく、私は小さい和菓子とお茶しか食べてません。けっこう歩いてます。てきめんに小腹が空きました。ええ、ここでコッペパンですよ! 食べたいですよ! しかもちょっと口が甘いから、しょっぱいものが欲しいんですよ!!
 さっきのコッペパン屋さんにもう一度行って、レバーペースト挟んだのと、胡桃のペーストを挟んだものを、半分ずつにしてもらいました。お行儀悪く食べ歩き。これがまた美味しいんだ! ふっかふかのぱりぱりに焼いたコッペパンに、バターと香ばしい胡桃と蜂蜜の甘さがとてもマッチしてね。さらにレバーが…非常に美味しい。しょっぱいの美味しい。何か食べてばかりですがいいんです。その為に来たのです。コッペパン美味しかったなぁ。寒い時に寒い中であったかいものを食べるのはてきめんに美味しさUPですね。
 で、あとはえっと…ぶらぶらたくさん歩きました。可愛い店をのぞいたり、すれ違う可愛い犬に熱い視線を送ったり。最後はケンタッキーでだらだらしてましたが(笑)。また食べたのか!

*1:何だったっけか

*2:っていうか…