ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

キサラギ

 新宿に行かなくてはならない用事ができ、ふとカレンダーを見たら水曜日だったので、ついでにレイトショーのキサラギを観て来ました。よかった、終わっちゃう前に観られた!
 この期に及んで今更感に目眩を禁じ得ませんが、この手の映画にネタバレは野暮ってもんですよね! とにかく、一瞬も気を逸らされることなく2時間、がっちり観て楽しみました。面白い、文句なしに面白い! シナリオの巧妙さとキャスティングの妙に、現場の雰囲気・テンションが噛み合って倍率ドン☆ですよ。笑いと緊迫が絶妙に絡み合い、緊張感と狙い澄ましたような「抜き」の波状攻撃に欠伸も出ない2時間。先の読めない展開と、散りばめられたピースが音を立てて綺麗に填まっていくミステリ的快感、繋がった瞬間のアハ体験的スッキリ感、を存分に堪能致しました。しかもちょっぴり切ない。
 …普通の人が普通に見ても、この辺りの感想は共感頂けるかと思いますが、わたくし含めこの界隈の方には…何というか。普通に楽しく観られた方とはまた少し違う切なさ、痛々しさ、ある種の胸苦しさ、なんかも…ね。ぶっちゃけ、他人事とは思えませんよ特に家元さん*1! いや、わたくしには家元氏ほどの…何だ、欠片すら…皆無だからな…。色々、胸に痛く、意図されていないだろう箇所で目頭が熱くなったり致しました(笑)。冒頭のお宝自慢とか…何かもう、ね(笑)。キモいの一言じゃ片付けられませんよ全然。すいませんね。
 ラスト、清々しく踊る彼らのPPPHが眩しいです。何か、すごかったけど! 色々すごかったけどミキちゃん! 目が離せなかった!
 終わり方の感じも、個人的に好きな雰囲気で。気になるなぁ何だろうアレ! どんな論が展開されるのかなぁ。

*1:小栗くん