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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「VESSEL」犬島公演

 月の光と精錬所の煙突に見守られながらの「VESSEL」、堪能してきました。
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 すごく…凄かったです。京都で観た時は、目の前に異界が広がっていく感じがしたけれど、犬島のVESSELは自分が異界に飛ばされたような。眼球の向こうに異界が開ける、のではなくて、自分のいる、いたはずの世界が異界に変わってしまうような。これが野外、そして犬島という場所の持つ力、なのかな。とても美しくてグロテスクで奇妙でユーモラスで恐ろしい世界に、いつの間にか迷い込んでいた60分でした。

 京都と比べて、配置や動き、展開のしかたや組み合い方、なんかがちょこちょこ変わっていたと思います。一番印象に残っている変更点は、ラスト近くで白い…もちゃもちゃ(笑)を両手で掬って頭から被る場面で、その顔面を覆い隠すように別のダンサーさんの身体が頭上に? 乗っかってるの? かな?? 人ひとりかぶってるみたいな…その身体で顔が正面から見えなくなっていて、ああ顔を出さないように、より見えないようにしたのかな、と思いました。もちゃもちゃをたっぷり被って顔が隠れてから、ゆらりと立ち上がり、もちゃもちゃの池にゆっくりと、左右に身体を振りながら沈んでいく…のは京都と同じ。もちゃもちゃが京都より少し硬めだったかな、掬った時にたくさん持ててた。あと、流石に野外では無理なんだろうけど、泡の雲は発生しませんでした。でも黒々と冴えた水面に、鏡のように映り込む異形のものたちの姿は、それはそれは美しくて気持ち悪くて素敵だったなぁ…。悪夢なんだけど美しい、みたいな。

 終演後にはレセプション? 交流会?が設けられて、帰りの船の時間(3便に分かれて宝伝港まで送り届けてもらえました)までワインやソフトドリンクが振る舞われてご歓談タイムに。何だか面白かった(笑)。終演後の客席に座って、月と白い器のステージを眺めていたり、不思議なひとときを過ごしてしまった…。どうにも、思い出しても現実感が薄いなぁ、つい数時間前のはずなのに。

 ちょっと頭がもう動いてなくて、ちゃんと日本語が作文できない感じなので、とりあえず投げておきます…思い出したら付け足す…ちょっと無理したけど来て良かった本当に良かった犬島…。