ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「100万回生きたねこ」大千秋楽ひとまず

 終わりました…終わってしまいました。これでやっと、とらねこちゃんがまた繰り返し生きなくても良くなるんだから、おつかれさまでした、ありがとう、って笑顔で見届けることができるかな、とか思っていましたが、うん、無理だった! たくさん泣いて、泣きながらでも幸せで、この可愛い耳もしっぽもしましまも靴下も手袋も背中の釦もおひげもぜんぶぜんぶ見納めだと思うと悲しくて、それ以上に愛しくて、ぐちゃぐちゃになってしまった(笑)。お別れはほんとに悲しいけど、でもとてもとても幸せな大楽でした。
 最後、2回目のカーテンコールの前に、下手袖からオルガンが引っ張り出されてて、楽隊さんたちがみんな楽器を持って出てきていて、未來さんは「あれ? 3回目ちゃうんかったっけ?」なんて笑っていたけど、石井さんがささっと上手袖からカスタネットを持ってきてくれて未來さんに渡して、またくりかえすをみんなで歌ってくれました。一緒に歌いたかったから、すごく嬉しかった! けど泣けちゃって全然声出なくて口パクみたいになってたよ残念!! 未來さんはひらり、とステージの上に上がって草原の花たちを飛び越え、楽隊さんたちがいる下手の方に行ってそこで歌っていました。ひかりちゃんも上がって、ひかりちゃんは上手に立って、歌いながらカテコハケ際の時みたいに見合って、ねこちゃんファイティングポーズみたいなのしたり…未來さんはカスタネットのゴムがうまく指にかかってなかったのかな? カカカカカッて連打する前に何かわちゃわちゃっとしてたり(笑)。みんなの声と音が、響きの良いホールに満ちて、本当に素敵な瞬間だった…。
 本編ももちろん、楽しくて、身が引きちぎられるように痛くて、でも心の中は満たされる、素晴らしい100万回でした。2幕途中で赤い毛糸がポケットから落ちちゃって、最後の1回が毛糸なし回になったけど、正直観てる最中は、あー毛糸出ないのかーとも思わないというか気づかないくらいの、完全な世界が舞台と客席を覆い尽くしていた大楽公演でしたよ。ほんと、毛糸のことなんか頭もよぎらなかった(笑)。
 広島公演2回分、改めてメモは上げます。今日はとりあえず、ねこを枕に(な気持ちで)眠りたい…!
 いつもいつも、毎回云ってるけど、毎回そう思うから仕方ないのだけど、今回もまた、いろんな素敵な、綺麗な、キラキラしたものや想いや思い出や出会いをたくさん、勝手に(笑)、受け取った日々でした。だったよね。キラキラ綺麗なものたちを目にするだけで、少しくらい自分もキラキラを取り込めるんじゃないかとか思ってしまうくらい。キラキラできるかどうか、は自分次第で、観ただけじゃダメなんだけどね。せっかくたくさん受け止めたんだもの、キラキラさせないとね。しろねこちゃんと出会ったとらねこちゃんの生ほど、キラキラできるかどうかはわからないけど、わたしはわたしの分をわたしとして生きるしかないのだから、ワンインチ抱えつつ(笑)、顎出さないで、歩いていきますよ。あんなに大股には歩けないけどね!
 わたしも、みんなも、とらねこちゃんのこと大好きだったよ。大好きだよ。知ってるよね。
 おつかれさま、ありがとう、ばいばい。少しはお休みして、次の生をまた見せて下さい。歩くあなたの背中を、後ろに刻まれる足跡を、楽しみにしているひとがたくさん、いるのよ。