ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

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 すごく面白かった! 特にヘド=エヴァの方…すごく、なるほど、というか、目からうろこというか、タイトルが斬新すぎて一瞬えっ!?ってなってしまったんだけど、読んでみたらとても収まり良く入ってきました。なーるほどねー!
 ちょうど日曜の観劇後、友達と、Midnight Radioの時のヘドはヘドなのかトミーなのか?を話していて、わたしは「壁を越える」=客席へ飛び込む、のはヘドでなくちゃならないと思っているので、あれはヘドだと思ってたんですが、その辺が気になって手元にあったシアガのミッチェルさん未來さん対談を読み返したところで。その中でも、あのシーンをどう考えるか、の話をされていて、ミッチェルさんが喩えに上げたイギー・ポップ*1のライブのこととかを改めて読んでなるほどね、と、間違ってはいないけど、もっと…もっと壁が消えてるのか、と。
 と思っていたところで、このエヴァ説ですよ。暴走したら止められないとかは、あー…(笑)、て感じですが、でもあれでああなってても冷静なところは冷静に見てたりするのが凄いとも思いますが。割とやっちまったりすることもあるだろうとも思いますけど。柵折ったり。
 全ての境界線を破壊した中心で、「私は私」と叫ぶ。壁って、舞台と客席とか、男と女とか、壁の中と外とか、国籍とか信仰とか、もっと云うとヘドウィグとトミーとか、までは思い至ったけど、エヴァが出てきてイギーの「I'm You!」を読んじゃうと、もっと…人間の個としての、他と我を隔てる壁、とか、自他を区別する意識の壁、とか、細胞膜、とかそういうレベルでの壁まで壊してるのか!と…つまり渋谷O-eastはあの瞬間、細胞レベルで他者と融合するひとつのL.C.L.の海だったのね!と、今すごく新鮮な衝撃に打ちふるえているのであります。渋谷円山町補完計画。そんなにエヴァ詳しくないんだけどさ。
 裸で咆哮するヘドの姿は確かに、暴走した初号機っぽいところもあるけど、あの神々しさはエヴァというより巨大レイ? みんなを迎えに来る人智を超えた存在? でも男でも女でもないヘドだもの、むしろリリスじゃないかしら。アダムと融合するイヴではない、もうひとつの存在的な。エヴァンゲリオンに於けるリリスがどんな存在だったか忘れたけど。イメージですイメージ。
 でもまだ神話にはならないでください。巨人役とかエヴァ役とか巨大レイ役もやらないでください。

*1:好きだあああ