もういい大人なのに、まだまだ初体験がたくさんあります。できれば知らないまま終わりたかったような初体験もたくさん…（笑）。
つわけで、昨日の朝の歯磨き後に感じた前歯の激痛が、本日ますます激化しまして。うがい時だけだったのがだんだん、食事の最中や会話の最中、吸った息が歯に当たった時、などなど頻繁になってきまして。もうね、その度にぐねぐねしてしまう程の痛みなのですよ。って、虫歯が痛くなるのが人生初だったので、この痛みがもう大ショックですよ。ふんっっっごい痛いんだねー虫歯って…。まさかこの歳になって、虫歯の痛みで涙目になるとは思いませんでした。なりました。面白いね、虫歯の痛みは下向いて耐える痛みじゃなくて、顎が上がる痛みだね。背中が反る痛みだね。初めて知ったわ。知りたくもなかったけどな。
で、こりゃちょっともう耐えられん、と急遽会社から一番近い歯医者に電話で予約を入れて、仕事の間を何とか耐え忍び、口を開くと風が触って痛いから口を閉じて、お茶もぬるいのにして、なるべく歯に触らないように飲んで、終業後にぶるっぶるしながら行ってきました…歯医者キライなんだ…。
問診で状況を説明して、ざっと口腔内を診てもらって、レントゲン撮ったり歯叩かれたり*1、してから、治療方針の説明がありました。…やっぱり、神経抜かないとだめなようです…説明受けながらどんどん顔色が悪くなっていくのがわかったわ…。神経抜くとかもう言葉だけで充分痛いじゃないですか。だって神経だよ！？ 直接触ったりしちゃいけないものだよ！？ それを抜くってどっからどうやってよちょっと！？ あまりにも私が意気消沈しておる所為か、先生がやたら優しく「大丈夫ですよ」とか「裏側からやるから見た目もぜんぜんわかりませんよ」とか「痛くないですよ」とか気遣って下さいました…すいません小学校低学年レベルの耐性しかないんです歯医者…。もう、最後の最後まで「いたいですか？ いたいですよね？」と涙目でびくびくしていましたよ。助手さんにも「段階踏んで麻酔かけていくから大丈夫ですよ」となだめすかされ…手間のかかる大人でごめんなさい…でも歯医者の痛いのって怖いんだも…。
そんでひっさびさの本格歯科麻酔をかけられまして*2 *3 *4 *5、っていうかまず凄いね、麻酔注射の前に注射用の麻酔なんかするのね。抜歯の時そんなのあったっけ、なかったような気がするわ。…よく耐えたなぁ当時…。で、麻酔の注射？ なのかな？ それすらも定かでないくらいのものを2本打たれて、効いてくるまで少し待って、体感で唇が3倍以上にふくらんだ頃*6に処置開始。ハンドタオル揉みしだきながら倒れる椅子に身を預けるワタクシ。もう泣きそうですよ思い出しても。
でもね。痛くなかったの。全然。そりゃ削られたら頭蓋骨までごりごり響くし、絶対的に気分良くはないんだけど、覚悟していたちくっずきーーん！！みたいなのはおろか、もう何ともないの。痛くないの。びっくりなの。上前歯の裏側を少し削って穴を開けて、そこから神経を抜いて、空になった神経の通っていた空洞を洗浄して薬を詰めて、穴を塞いでひとまず終わり、という工程（？）でしたが、削る時はキュイイイインゴリゴリゴリで顔歪むし、神経抜き最中は何か穴の中に細ーいヤスリ突っ込まれてごりごり歯の中削られてる感じだし、そんなに削ったら歯がなくなっちゃうよう〜！って感覚だし、どうにも気持ちは良くないんだけど、でもどの工程最中でも痛みはないの。ほぼ無痛。一番痛かったのが麻酔注射のチクッ、ってどういうことー！？ 私のこの全身ガッチガチな緊張の持っていき場所は！？
30分もかからず全部が終わって、後には全身疲労とぶよぶよに痺れた唇〜鼻、そして口腔内にじわりと広がる薬の苦み、それだけでした…もうあの、身がよじれるようなずっきいいいん！！はないんだって！ すごーい！ 歯医者いたくなーい！！ ちょっと、今回ので歯科治療に対する恐怖心が薄くなった気がします。そうか今まで行ってた近所の歯医者は痛い歯医者だったんだ…（笑）。
あとはお盆明けにもう一度行って穴の中を洗浄*7して、多分それで終わりになるだろう、とのことです。あれほどの痛さだったのに、ものの30分でさっぱりしてしまって、しかも処置が痛くないなんて、…医学って日進月歩なのね、と…思いましたとさ。あと歯は大切にしよう。どうやっても磨きにくいエリカっ歯で、前々から「これは危ないから気をつけて磨いて」って云われてて、自分でも気をつけていたつもりだったんだけど…それでもなる時はなるのですね。歯間ブラシもデンタルフロスも通らないくらいキッツキツなのが悪いんだ…。
っと、だいぶ麻酔が取れてきたぞ。唇1.5倍くらいの感覚になってきたぞ。お腹が空いたぞ。
