始まるということは終わるということで、わかっているんだけど寂しいのも仕方ない。まだヨーロッパツアーも大阪公演もあるし、ほんとのお別れじゃないんだけどね。
東京で最後の1回と、ヨーロッパと大阪と、アトムがよく飛べるようにお祈りしつつ迎えた朝でした。千秋楽だから、みたいな特別なことは特になく、いつも通り、きっちりと、繊細に正確に、丁寧に、でもとても情感の込められた、とても良い公演だったなぁ。
いつものを。
- トビオなアトム可愛い。こんなに可愛い子をあんなにしょんぼりさせるなんて天馬博士ひどい。
- なに?がはひ?ってなるし、すっごく美味しい!はふっごくおいひい!になるし美味しそうだし可愛いし。
- なのに博士の言葉にもぐもぐがだんだん止まって、フォーク持ったまま固まってしまうの…そこに浴びせられる「お前は失敗作だ」…ひどいよぅ。
- ヘレナのマニピュレイト時の湯浅さん、1本三つ編みになってるー。
- 今朝の部長は低音でダンディだった。マッチョ感低め。
- 未來さんがアトムに見えるのもすごいけど、大東くんがゲジヒトに見えるのもすごいと思う。全然大東くんじゃない。ゲジヒトの年相応にちゃんと見える。
- っていうのはわたしの大東くんイメージが金閣寺だからかなぁ。だいぶ経ってるのはわかってる…でもあの学ランキラキラ美青年が…ってなってしまう。
- てくてく歩いてくるアトム可愛い。し、カタツムリの正面で足を止めてから軽く首をかしげた。めっちゃ可愛いーーー。かわゆさ増し増しーーー。
- 可愛いは作れるって思ったけどイノセントも作れる。
- ゲジヒトに声をかけられて、顔こしこしして下向いちゃった。まん丸くなってた。かんわゆい。知らない人と口を利いてはいけませんって博士に云われてるのかな。
- だからサーカス時代のアトムを……。
- データアクセス顔が好きでなぁ。胸に手を当てて目を伏せる美人。
- そして現場には、謎の竜巻が!!の、ここだけやけに芝居がかった感じがかっこいいんだ。んなぞのたぁつまきが!!
- ウラン乱入に大きなため息とやれやれ顔。可愛い~。
- 「帰って宿題でもやってろよ!」「やったもん!!」「なにやったんだよー!!」うっ…可愛いが弾けている…爆発する…。
- ゲジヒトさんと追いかけっこは「わ! わ! わ! わ! わ! やめてくださいゲジヒトさんに力でかなうわけ…」はい可愛い~。
- 「あたし送るわ!」ってゲジヒトにくっついてくウランを見てまたやれやれ顔になるお兄ちゃん。可愛い。
- 手の振り方がねーまたねー可愛いが作られてるよねー。
- お茶の水博士の研究所で、「ランケという人物をご存知ですか?」って云いながらマニピュレイターさんの頭に手を乗せたアトム。パネルの縁を触った延長かな(笑)。
- 大植研究員のクロスキータイプは今日も健在でした。
- お茶の水博士に第39次中央アジア戦争の話を聞きながら、パネルに触れていくアトムの手が綺麗。綺麗というか、物語性を感じる。手に。
- ほんとこぶしコツンぱっは何なの。わたしもお茶出ししてやりたい。
- 運ばれてくる時のマネキンめいた硬質さと、動き出してからの可愛らしさが飽和状態のアトムのギャップがね。最高ですね。
- 「そんな複雑な感情はロボットには必要ないからね」って云いながら誰よりも豊かな表情するロボットたちの逆説的さよ。
- ウランの「すごーーい!!」の漫画的表現可愛い。踵で立って目玉が飛び出るやつ。
- ウランは感情を感知するけど自分自身が感情を持っているわけではなくて、でも泣いちゃうんだよね。その涙は何なんだろう。
- アトムがお兄ちゃんしてるのほんと可愛い。ウラン探してやれやれ顔して、「でーもーじゃーない!!」って。
- でもじゃない時のマニピュレイターが面白い、って後で聞いたけどもう観られない…大阪でがんばる…。
- 花畑の男を抱き起して、顔にかかった髪を避けてあげてからそっと降ろすアトムが優しかった…。
- 竜巻。アトム壊れちゃう!!って哀しいのと、単純に目の前の光景がただただ美しいのと、お腹…と、千々に乱れてしまう。
- 白いアトムはお墓の上に立たなくても彫像のよう。
- ちょっと研究員さん手術中のアトムの上で喧嘩しないでくださいよ。精密機械なんだから埃とか入ったらどうするんですか。
- 天馬博士が間違う頭脳の話をしている時に現れるゲジヒト。ゲジヒトはそれを持っているってことなのかなー。わからないなー。
- アトムの彫像?、白い枠の中にあると、遺影のようにも、テレビ画面の中のようにも見える。各国での追悼の様子のようにも見える。
- そんな、「みんなに愛されたアトム」の像が歪み、赤く憎しみの色に染まっていく…。
- ウランに花束を渡す手。何も云わないけれど確かに何かを伝える手。
- ブラウとメモリーチップを交換したゲジヒトが床をのた打ち回り、それに襲い掛かるようにまとわりつくブラウのAIたち。すごく気持ち悪くて大好き。
- ゲジヒトがブラウのチップを覗き見て、デジャヴュを感じたのが、悪夢を見ている時のマニピュレイターとブラウのマニピュレイターに襲われた時が同じ形を取っているのに現れている、というか、視覚的にわかるのが良くできてるなぁって。
- 覚えているんだデジャヴュのように、って記憶を辿るゲジヒトの動きが微妙で好き。ちょっと不自然な動きをするの。
- ブラウの端っこに柄本さんがいるの、良いなぁって思います。1幕ラスト。
- 2幕。アブラーさんの課金が大盤振る舞いで、アリちゃんヤッターマヤッターマヤッターマイヤッターマイドアリー!って盛大にバグっていて可愛かったです。8枚くらいコイン投入してたよ(笑)。
- アリがいっぱいコイン入った缶を嬉しそうにチャリチャリ云わせてて可愛かった…。
- けどお祈りの人に取られてた…。
- お祈りの人は葡萄を1房持ってきてた。
- アリのクレカリーダー緑色に光るのね。ちゃんと使えるのかなあれ…スキミングとかされないかな…。
- アリ可愛くて健気でなぁ。ほんとゲジヒトさんちの子になって幸せになって欲しかった…左手に可愛いものをつけてあげたい…何がいいかな…ダイソンの掃除機とかかな…(可愛い…?)。
- 教授最後まで面白かったです。強くなりました!の身振りが大きい(笑)。
- 部長渋かっこいいー! 最後の「ゲジヒトぉ!!」がとても…かっこいいよね…アニメっぽいよね…。
- 地下のプルートゥが奥から一気に走り出てくる迫力がすごい。音もなく、って感じで。
- 部長もつらい立場ではあるよな…と思ってしまう。部長の一存で話していい内容でもないよな…。部長は部長なりにゲジヒトを守りたかったんだと思うのよ…組織の人間として…大人の判断として…むつかしいね…。
- って声が未來さんだと部長にも肩入れできる便利な機能だな。
- 「憎しみからは何も生まれない。わたしはもう、こりごりです…」ゲジヒトの泣きそうな笑みが苦しい。
- ロビタも可愛いよね……少しの間でもゲジヒトとヘレナの元で幸せに暮らせていたのかな…。
- 泣くヘレナに向かって天馬博士が声をかける、その声が震えるのがいつもぐぐっとなってしまう。ヘレナの泣きはもちろんなんだけどね…。本当は天馬博士も哀しいんだよね…。
- アトムを蘇らせるってことは、少なくとも天馬博士にとってはそれまでのアトムを失うことだから。
- 計算アトムの書き始めの膝の動きがすごい。何をどうしたらそうなるのかまったくわからない。
- 「来るな!!」の声が、まったくアトムの声ではなくて、つらい。そんな声出せるんだ…出せちゃうんだ…。
- 「ぼくを、怒らせない方がいいよ…」平坦な声、ガラス玉みたいな目。
- でもフード脱いだらてっぺんの髪が一房ぴょこんとしてて発芽かわゆいでした…。
- チェスシーン。「あなたに何がわかる」を静かに、「あなた方に!!」を激昂して云うアブラー。
- 叫びながらチェス板ごとぶん投げて、叫びながらハケていった。アブラーは自分がロボットだと告げられてそれを信じられたのかな…。
- パーカーのポケットに両手を突っ込んで、とぼとぼと歩くアトム。もうそれだけで可哀想~~!!!
- カタツムリに伸ばしかけて止まる手。マニピュレイターが引っ張ってるけどアトムの手が動かない、って感じに見える。
- 感情を手に入れたアトムに、世界はどんなカオスに見えるんだろう。どんな複雑で重たくってぐちゃぐちゃな世界に見えるんだろう。きっとそれはとても寒くて怖い。
- そんなことを思いながら観るようになったのでカタツムリで泣けるようになってしまいました。すぐ飛んできちゃうのに!
- ヘレナに、そういう記憶は残っていませんでした、ってアトムが告げるのを聞いて、ちょっと笑って満足そうに背を向けるゲジヒト。初演は上下で目を合わせてたよなぁなんて思い出したり。
- ホバリングするアトム大好きです…しばらくお別れだね…ヨーロッパでもいっぱい飛んでね…。
- ブラウの間(?)のノイズすごく好き。もっと聞きたい。
- そしてそこに入ると喉に触るアトムも好き。
- 心を手に入れた、憎しみを知ったアトムのことを「少し大人びた」って表現するブラウ…素敵だ…。
- ゲジヒトが腕を組むのに対し、アトムは寒そうにする、相似だけど対比が良いんだな…概念と実存の差かな…。ブラウの間寒そうだよね。
- 「ぼくは本当に、…本当に、止めたい」込められる静かで強い意志。多くを語らずとも結ばれる共犯関係。たまらん。
- 「ありがとう、力を貸してくれて。それから、」が少し揺らいで、「ごめんなさい」が柔らかくて。ここが揺れるのわたしの心臓直撃コースなのでやめて…といい…が入り混じって人間って複雑な顔になってしまう。
- 自分と一緒に罪を犯してほしいって頼むってすごいよね…しかもその先にあるのは死でね…何という関係性だよ…。
- この手が重なるのを観るのも最後か…って思うとほんと耐えられなかった。本当に美しくて、厳かで、暖かくて悲しくて大好きなシーン。
- 横たえられたブラウの顔にちらりと目をやってから、胸に当てていた手をそっと降ろして、その手のひらにもう一度手を重ねる。
- するりとシームレスに踊り出すのがまた…本当に綺麗で。奇跡のようだった。存在が。いっそ神々しくて。存在が美しい。
- ウランとAYUMIさんソロのシーンをどう受け取ればいいか、ずっと探しながら観てきたけど、ウランは「感情を感知する」機能はあるけどウラン自身は感情を持ってはいなくて、踊るAYUMIさんは「人間の感情」そのものの発露で、ウランはそれを感じ取り、見ることはできるけど、見ることしかできない、手は届かない 、のかなぁ、アトムは感情を手に入れたから、下段でみんな(人間たちだったよね)と一緒に踊れるのかなぁ、と、その辺に落ち着きました。
- 手を伸ばしても届かない、見えるのに、わかるのに触れられない。ウランにとって感情ってそういうものだったのかな、と思うと、それはそれでとても哀しい。精いっぱい感じとって、自分も踊ることはできるけど、でもそれはやっぱり、AIに制御された中での動きであって、アトムのように人間たちと一緒に踊ることはできないのかな、と。
- なので、上段でウランと一緒に踊っている人たちはマニピュレイターなのかなって思うんだけど覚えてないんだ…。
- 揺れに乗じて(?)スニーカーを脱ぐ競歩の大植さん、はつい見てしまう(笑)。
- 心って美しいけど美しいだけじゃなくて、ぐちゃぐちゃで醜い部分もたくさんあって。あの美しく踊るアトムと、憤怒の炎を揺らめかせるアトムが矛盾なく両立しているのが人間の心ってもので。だから余計に、アトムがそれを得てしまったのが、見ていてつらく感じる。ただ無垢なアトムがあれだけ可愛らしかったから余計に。
- 「君は憎しみの塊だけど、ぼくの方がもっと大きいよ」って小さなアトムが大きなプルートゥに向かって云い放つ。その声が無垢なままなのがまた哀しい…。
- 上手で大植さんにぐるんとされるリフトが好きです。リフトじゃないフライング。
- 角を片手に高く掲げて、一度目を伏せるアトム。覚悟を決めるようで、とても悲しくて綺麗だった。
- プルートゥの隣にアブラーがいるのがまたね…。
- そんな声で、そんな顔で、そんな言葉を口にして、ほしくないのよアトムには…。
- でも苛烈な怒りの炎を全身から揺らめかせるようなアトムは、それはとても美しくて、美しいけどとても悲しくて、ゲジヒトさん早く…って思ってしまう。早く彼を止めてあげて。
- 振り上げた手にゲジヒトが触れると、張り詰めていた糸が弛むように全身から力が抜けて、下ろした手の角を居心地悪そうに握り直す。恥じるように、悔いるように。
- 鼻をすんすんしながらサハドに語りかけて、目元を擦りながら「うまく云えないけど」ってちょっと笑う。なぁ、サハド、って呼び掛ける息が僅かに乱れる。喉が震える。
- そっと、倒れたプルートゥに手を触れて、撫でるアトム。もう少しここを観ていたい…のだけど、いよいよだ!になってしまうのでした…。
- ボラー戦、最初に軽く片手で触れてふわっと凹んだボラーが、ぶわっと一気にアトムに襲いかかって呑み込むのが毎回、すげーーってなってしまう。怖いけど格好良くて凄いんだ。
- 「かも知れません。でも、やれる限りやってみますよ」って自ら飛んでいくアトムの、自信に満ちた表情が、ただただかっこよくて、あの可愛らしい子はどこ行ったんだ…ってなる。頼もしいんだけど、でも死ぬ気だよね…。
- サハドを追ってきたアトムのオレンジ色のトップスがとてもめくり上がっていて…いろいろ見えてしまったごめんね…。
- プルートゥの右腕にかっ攫われるように助けられるアトムすごく良いです。その右腕はアトムがさっきもぎ取ったやつ、っていうのも。アトムのサハドを呼ぶ声も、それが遠くなっていくのも。
- 「なぜあいつらだけ許される…なぜあいつらだけ生きていられる!?!?」アブラーの叫びが悲痛で。彼もまた、息子を愛する父親だったのにね…。
- サハドの「父さん」って呼び掛けは、この物語に出てくるすべての父親への、息子たちからの呼び掛けなのだな、なんてことをぼんやりと思いました。アブラーに向けたサハドの、天馬博士に向けたトビオの、お茶の水博士に向けたアトムの、ゲジヒトに向けたロビタの、「父さん」。
- 教授の元に残されたチューリップはどうなるのかな。もう、地面に植えられることはないであろう枯れないチューリップ。プルートゥと共に枯れてしまうのかな、サハドが連れて行くからな…。
- ブラウに足が生えた(?)のは本当に、再演の嬉しいポイントです個人的に。ブラウの足好き…あの足と云えるのかどうか微妙なずるりとした足っぽいもの好き…。
- くるくるっととても良く回転しました。くまちゃんの首。
- アトムの跳ね髪かわゆい…最後までかわゆい…くちゃくちゃになってるのかわゆい…。
- 瓦礫の中から見つけだしたプルートゥの角を、両手で大事そうに抱きしめてから、そっと墓標を立てる。
- 憎しみがなくなる日は来ますか、と博士に問うアトムを観ながら、こんな子にそんなこと云われたら何としてでも応えなくちゃ、という気持ちになってしまうのです。それが人間の、人間としての責任じゃないかと。こんな子に二度とあんなことさせないようにしなくちゃいけない、人間がんばらなくちゃ、って。ねぇ。
- 去りがたく墓標を振り返るアトムを、見送りがたく見送るラスト。降り注ぐ雪のような花びらのような、オーロラが出てるから雪ではないのかな、とにかく、舞台上に残された最後の1コマが、静かな余韻を響かせて終わりました。
- カテコ。何か、虚脱してしまってあんまり覚えてないのですが、最初出てきて太鳳ちゃんと顔を見合わせてちょっと笑ってた、ような。
- タッチとかおふざけとかない、ほんとにきちんといつも通り、なカテコで、終わったけど終わってない、けど終わっちゃった、いつもの地方公演前の東京楽ともまた少し違うような、不思議な感じがしたなー。
- ウランとAYUMIさんのソロのことをずっと考えていたので、太鳳ちゃんとAYUMIさんが手をつないで出てきた時に、うっウラン…良かったね…ってなりながら、太鳳ちゃんはちゃんとAYUMIさんに手が届くもんね…!!ってなって何か変な涙がどばーってなりました。
- いつもの3回に追加してプラス2回でした。最後、青いパーカーを脱ぎかけで出てくるアトム(笑)。着替えようとしてた!
- 出てくるときにダンサーさんにわき腹突っつかれた? か何かで、ちょっとキャハッてなってて可愛かった…。
- みんなで手を繋いで万歳お辞儀してたけど、太鳳ちゃんちっちゃくて…未來さんと手繋いだら未來さん上まで手あげられてなかった(笑)。
- よい笑顔で拍手して、ハケながらすれ違うダンサーさんひとりずつに手を向けて、自分の後ろのダンサーさんにも手を向けて、大きくひらっとバイバイして、おしまいでした。
とても、素敵な千秋楽でした。これからまた、海外ツアーに大阪公演と、旅は続いていくので、あまりこれで終わり!っていう喪失感のようなものはまだないんだけど、でも東京からアトムが飛び立ってしまったんだな…っていう、薄らぼんやりとした寂しさみたいなものは少しあります。でももうちょっと、また会えるから、次に会う物語が、アトムが、一体どんな風に変化しているのか、成長しているのか、大きくなったりはしないのか、楽しみに待っています。もうちょっと暖かくなった頃に会えるね! アトムはロボットだから花粉症にもならないね!!(笑)
そして、終演後にお茶してからO-EASTの方を通って帰ったら、O-WESTの方でTHE冠のライブがあるようで、冠くんがこんな近くで…!!ってなりましたとさ。