ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「プルートゥ」@シアターコクーン(1/10夜)

 最初の休演日明け、行ってきました。今回は数少ない…本当に少ない…前方良席で、個人的にはベストな位置だったなぁ。後方もストレスなく観られるし全体や劇場の壁まで視界に入るので好きですが、前は前で…いいものよね…。
 休演日明けだけど特にばたついた印象も空回り感もなく、落ち着いたテンションでじっくり向き合う回だった印象です。ただ何となく、まだもっといけるはず…という感覚が拭えず…もっとこう、心臓ぎゅうっと握られるような息苦しい切なさとか、ひりひり切迫した感覚が、あったような…って思ったのだけど、それは受け手側というかわたしの問題かも知れない。とは云ってもまだ開幕5日目の5公演目だしね! 始まったばっかりだしね! どうしても、初演と地続きなイメージで観てしまうけど、そうはいかないよな。うん。
 いつものをちょろっと。

 

 

  • 天馬博士とトビオなアトムのお食事シーン。アトムの「なぁに?」がお口にご飯入ってるタイミングで「はぁひ?」みたいになってたの可愛かった…。
  • 天馬博士に「お前は、ちがう」ってゆっくり断言されて、良い子な笑顔からみるみるうちに表情が剥離していくの、すごい。ロボットだってちゃんと傷つくんだ。
  • 片腕のアブラー、これなら死んじゃうのもわかるな…ってなる重傷具合でつらい。どういう経緯で命を落とすのかわからないけど。
  • サハドのメモリーチップを引き抜いたアブラーの慟哭が胸に痛い。
  • 悪夢を見るゲジヒトにまとわりつくマニピュレイター。記憶が絡みつくみたいですごく情報がすんなり入ってくる見せ方だなぁ。
  • ニュースはドイツ語だね。デュッセルドルフだもんね。
  • ゲジヒトをマニピュレイトする大植さんの両手首にテーピングが。リフトもあるしパネルも動かすし大変だよな…。
  • ぐにょぐにょした音の間は時間の流れが止まっている、の感覚久しぶり(笑)。右ページの一番下から左ページの一番上に視線を移動させる間、とか、ページをめくる間、みたいな、実際に時間は流れているけど劇中の時間は止まっている、そんな「間」と思っています。
  • ユーロポールからの最初の通信、初っ端の「朝早くからすまない」で部長が甘噛み(笑)する。録音かもと思ってたけど生なんだな…!
  • 雨降り日本。靴の紐を結ぶ人が足を乗せる台にしているのが、カタツムリがいる台なのね。
  • 雨、って何なのかな、何かあるのかな。ゲジヒトとアトムが会う時の雨、ゲジヒトがヘレナに電話する時の雨、アトムがもう大丈夫になる時の雨。
  • レインコートの着痩せ効果すごい。痩せというか、小さく見える感じ。
  • 逃がしたカタツムリをしゃがんで眺めるアトムが、ゲジヒトに声をかけられ、答える前にこぶしでほっぺをこしこしするのめっちゃ可愛かった。今回のアトムは仕草がいちいち可愛い…。
  • というか、逆に云うと、仕草で補わないと子供に見えなくなってきている、のかな、とは思います。仕草と表情と声ですっごい若見えしてるけど、2幕の可愛い仕草や声を封じて表情が大人びたアトムはけっこう、ちゃんと大人に見えるから。
  • ネクターを飲むアトム、「おいしい」が全身に染みわたるみたいなマニピュレイト。いいなーこのシーン見るとネクター飲みたくなる(笑)。
  • 体育座りのつま先ぴこぴこするのも、体育座りで体を前後にゆするのも、ジュースの缶をゆらゆら回すのも、全部マニピュレイターがやっててすごい。わたしもアトムのつま先ぴこぴこさせたい。
  • すごいし、全部アトムを小さく子供らしく見せる効果があるんだよね。見事に可愛いんだよなー!
  • あっ缶ジュース消し手品わかった! 別に手品じゃないけど(笑)。でもアトムの手が手品みたいでかっこいいんだもん。
  • モリーチップ交換時の、胸に手を当てて目を伏せるアクセス顔が好きでなぁ。大人になったなぁ。
  • そういえばおととい、ってちゃんと云ってる。おとつい、じゃなくて(笑)*1
  • ウランに見つかって、うえーって顔するの可愛い。わかるよその気持ちお兄ちゃん!
  • ゲジヒトに「ゼロニウム合金製だー!」って飛びつくウランに、あっ…て制止の手を出しかけて動ききれないアトム。まるで人間じゃないか…可愛い…。
  • 座って頬杖ついた左手でほっぺをぽりぽりする、そのぽりぽりもマニピュレイトされていた。どういうプログラミングなんだろうそのぽりぽりは…可愛い…。
  • 人間って複雑な顔してるじゃない、こーーおおんな!って変顔するウラン可愛い。やっとちゃんと変顔見られた!
  • ゲジヒトとアトムの追いかけっこはこの先エスカレートを期待します。よ。
  • データを消去しようとして、ゲジヒトの「記憶」に触れるアトム。「ゲジヒトさん、あなたは、なんてことを…!」って、なんてことを、って初演あったっけ。なかったような。
  • 研究所で、犬型パトカーを開発しているお茶の水博士。ほんとあの、バインダーのイラストが犬型の車両であることをオペラで読み取った初演が懐かしいです(笑)。
  • アトム、「ランケさんとはどこでお知り合いになりましたか?」の辺りでちょっとつっかかってた。ちょっと。
  • 飲み物を運んできたロボットと、こぶしこつんしてパッと開くの可愛い。何の挨拶なの可愛い…。
  • お茶の水博士とテーブルで話すシーンのマニピュレイトは全般的に好きです。考え込んでるのとか指ぱたぱたしてるのとか四重のセキュリティとか全部好きーかっこいいし良くできてるし仕組みがわかる感じがするしそれでいてアトムは可愛い。
  • アトム可愛いしか云わない人になっているけど1幕は仕方ないよね。2幕は大人になっちゃうからね、1幕のうちに存分に可愛がっておくんだよ。
  • テーブルでボラー調査団の説明をするお茶の水博士が、キーボードを叩くような仕草をしていたのも目新しかった。
  • Dr.ルーズベルトと大統領のパワーバランスが立ち位置に現れてるのは今回も踏襲されていて良かった。あれ好き。
  • 今回のウランちゃんは「やだ、なんかワケあり?」で嬉しそうじゃないのね(笑)。永作ウランのちょっと下世話な嬉しそうな「ワケあり?」も好きでした…土屋ウランは心配してるよね。
  • ウランのマニピュレイト時に湯浅永麻さんが長い髪をツインテールにしてるのも可愛い。
  • エネルギーパックを探してあげる直前の、コンソール前に運ばれてくるアトムの人形っぽさというかマネキンっぽさがすごい。
  • 「ロボットに感情? どーしたのきゅーにー?」って、誰よりも感情豊かに表情くるくる変えながら話すロボット。でもそのすべてはきっちりプログラムに制御されてるんだよなぁ。
  • …っていう二重、三重の構造を一発で視覚的に理解させるのすごい。
  • 検索で見つけたエネルギーパック在庫のデータを、手渡しするようにウランに渡すアトム。面白い。
  • 花畑の男が描いたお花畑の絵を見たウラン、「すごーーい!!」って云う時にマニピュレイターがウランツインテールをばさばさっとさせてリュックも後ろにびよーんとさせて、漫画でびっくりした時の表現をそのまま作り出してるの、おお!ってなった。
  • お花畑の絵を見てウランが踊る時と、ブラウに「これが…心…」って云われた後にアトムとウランが踊る時の曲が同じメロディなんだよね。やっぱりこう、心の在り処、みたいな曲でダンスなんだろうなって…。
  • 「だって私、涙が出てるもん…」って花畑の男にもたれるウランの目が、キラキラしてた。
  • ウランを探しに来たアトム、「でーもーじゃーないっ!」て人差し指振りながら云うのほんと可愛い。お兄ちゃん可愛い。
  • 花畑の男に異常な電磁波が認められ、絵の後ろからプルートゥの片腕が覗く。あの演出良いね…ぞくぞくするね…。
  • 前方席は! 竜巻が! 煙い! そういえばそうだった!!
  • 竜巻ダンスの後方、というか壁の後ろで、赤く照らされてうねるプルートゥの手が、長崎の龍踊みたいだなって。音もちょっとそんな雰囲気あるし。
  • 逆立ちになるアトムの足が、角ですよね…。
  • ブラウが壁倒して現れるの今回もあった! やっぱり不穏で最高にかっこいいですブラウ1589。
  • ブラウはロボットとして初めて「憎しみ」を理解した。ブラウに何があったのか…浦沢さんの原作にもそこは描かれていなかったような…。
  • ブラウにメモリーチップを交換しようと持ちかけられ、一瞬迷うように首の後ろに手をやりかけるゲジヒトが、その手をはっと止めて懐から写真を取り出す。あの、誘惑に逆らえない一瞬の迷いの感じ、すごく…良いなって…。
  • 二度目の悪夢から目覚めたゲジヒトとヘレナのシーン、原作は今回の方だったような…どうだったかな…漫画確認してみますね…。
  • ほぼ全変更してるけど違和感とか、えっそんな話だったの!?感がなかったから…どうかな…。
  • 純白のアトム綺麗だなぁって思ってしまうんだけど、白いのは「死んでる」ロボットなんだよね…。
  • ロボットの「死」ってどう定義されてるんだろう。メモリーチップさえ生きていればボディは交換してデータ引き継げるんだろうけど、何かこう、法的に決まってるんだろうなぁ。
  • モリーチップにあるデータと、チップを抜いている間も「アトム」「ゲジヒト」「ブラウ」としての「人格」を保っていられる、その辺の構造はどうなっているのかしら。人格部分は本体メモリにあるのかなーOSみたいに。そこが破壊されると「死」になるのかな…そこはメモリーチップで引き継げない部分なのかな…って……。
  • でもサハドのメモリーチップを入れられたプルートゥはその辺も引き継いでるんだよね…むつかし。
  • 手術中に逆さになるアトムのお顔が可愛らしい。大変な時にすみません…。
  • AEDみたいな何か、バンッ!てした後にアトムの膝がだらん、となるのも…好き、といったらアレだけど…お口あがあがするのも…好き…。
  • 「ぼくはアトムを、みんなを殺したやつを、絶対に許さない」ってゲジヒトのセリフは、後から何度か出てくるよね。目覚めたアトムが云いかけたり、プルートゥに向かって云い放ったり。
  • 手術の後半で医者(?)がアトムの顔の前で、両手でカタツムリ作って見せたり、じゃんけん?してたり、何をしているんだろう…そのあと諦めたように下がって一列に並ぶの…。見せて意識が戻らないかやってみた感じで…。
  • トビオのお墓の前にキャンドルが供えられていた。7日に観た時にはなかったなー。
  • 天馬博士が「アトムを憎しみさえ知った怪物として蘇らせた」って云う後ろで、彫像?がぐにゃりと歪むように顔と形を変える。あの像はアトムなのか、墓地にある像なのか、わからないのだけど、アトムでもいいよな…。
  • 「一度死んだ人間は、二度と生き返らない」で赤く染まる歪んだ彫像。「赤」が象徴的に使われているよね。怒りとか憎しみとか憤怒とか恐怖とかそういうもので繰り返し赤が出てくるなって。
  • ブラウとメモリーチップを交換したゲジヒトに、ブラウのマニピュレイターたちが絡みつくのすごい好き…ブラウのデータに襲い掛かられる感じ…。
  • 2幕! 水晶玉で占いしてるのはやっぱり太鳳ちゃんぽいなー。
  • 大道芸のひとは帽子が惜しかった。
  • 初日・2日目とオペラでお祈りのひとチェックに余念がなくて見落としていたけど、アリが「邪魔なんだよ!」って突き飛ばされて転んじゃうのね…それで戦争で壊れてからバランス悪くて、なのね…可哀想だよう…。
  • お祈りのひとの動線は変わらず、絨毯売りのひとの肩に手を回したり何かしゃべったりしてから、アリの頭をぽんぽん撫でてお金くすねてた。
  • ゲジヒトがアブラーにサハドの写真を見せる時、アリものぞき込んで見てるんだよね。可愛い。
  • この国を花でいっぱいにする、って話の最中に、白いチューリップがステージキワに植えられていき、最後にアブラーがアリの花束から1本取って真ん中に赤いチューリップを植える。それを植えるのがアブラーなのがまた、ね…。
  • Dr.ルーズベルトと大統領2回目、はまだほぼ同じ高さ。くまちゃんがまだ本性を現していない…。
  • でも目が赤く光るくまちゃんは最高にヤバいです。うふふふふ。
  • 教授好きだなぁ! アブラーと同じ人とは思えないなぁ! だんだんオモシロになっていきそうだなぁ教授(笑)。
  • アトムと部長が同じ人とも思えないけどね!!
  • 部長の声やってるからコックローチマンにはいませんね。
  • 壁を倒して姿を現すプルートゥ、めちゃくちゃかっこよくて怖い。前の列にちょっとイカツめなお兄さんが座ってたけど、プルートゥ最初に出てきた時におおお…って小さく声出ててわたしが後ろでだろぅ?顔してました。
  • ゲジヒトが銃口を向けるのは上段のサハドで、サハドはハンズアップしてた。
  • 記録にはないはずの、人を殺した記憶、子供を殺された記憶。ゲジヒトの苦悩と哀しみがダイレクトに伝わってくる。大東ゲジヒトすごく良いです…感情が染み込んでくる…。
  • 辞職宣言の後に、ゲジヒトとヘレナの回想シーンが挟まるのね。ロビタのあんよは上手も可愛い…。
  • 花束を買うゲジヒトはおまけしてもらってるのかな? 花屋の店員さんと何か笑顔で話して、ありがとう、って云ってた。
  • ゲジヒトを撃つ時のアリは目が赤く光ってるのね…。
  • クラスター砲の付け方がすごい雑で、紐でくくりつけたみたいな雑さで、使い捨て感すごくて…悲しい…。
  • もしアリが暗殺目的ではなく、ただ出会っただけだったら、もしかしたらゲジヒトとヘレナの子供になれたかもしれないよね、と思うとまた一段とつらさが増しますね。
  • ゲジヒトが撃たれた時のヘレナは、何か厭な予感がしているように、両腕を自分で抱きしめていた。
  • アブラーがアリを拾い上げて、ステージキワの瓦礫の上に投げ置くのつらい……。
  • モリーチップが、人間が魂と呼ぶもの、なのか…。あれ交換するときに抜いても平気なのとか、交換できるのとか、何かいろいろきちんと設定を知りたい。そういうの気になってしまう質でな…。
  • 太鳳ちゃんのヘレナの、「重たくって、グチャグチャで、」のグチャグチャの云い方が強くて好きです。
  • 天馬博士の「最初は真似でも、そのうち本物になる」って言葉、実はアトム/トビオもそうだったんじゃないかなって……だんだん、そうなっていってたんじゃないかなって。でも、だからこそ天馬博士はそれに耐えられなかったのかもしれないなって。アトムが「本物のトビオ」になっていくのに耐えられなかったんじゃないかなって…。アトムが「本物のトビオ」になってしまったら、本当の死んでしまったトビオはなかったことになってしまうような…。
  • 「アトムで2度目なんです、息子を亡くすのは」このセリフの天馬博士、声が震えるのがつらくて…でも天馬博士がアトムのことを息子と云ってくれるのは嬉しい…。
  • アトム-天馬博士、アブラー-サハド、ゲジヒト-ロビタ。それぞれ悲しい父と子だな…。
  • 蘇ったアトムの何も見ていないような目、体の芯がすぅっと冷えていくような目。
  • 数式書き始め、最初の3つくらいほんとに書いてないですか。すぐ消える水のマーカーなのかなって思う…どうかな…あんまり軌跡が手と合ってるから…。
  • 「来るな!!」のアトムがもうね、アトムの顔していないんだよね…あれ誰なんだろうって思う。
  • みんなを殺したプルートゥを、ぼくは…って、ゲジヒトと同じ言葉を云いかけるアトム。これが「憎しみ」の発露、「許さない」。
  • この時またすごく…いい表情なんだ…いいっていうかつらいっていうか怖いっていうか…怖い…。
  • チェスシーン、アブラーの眉毛がくいっと動くのかっこいい。眉筋発達しているひと羨ましい。
  • カタツムリ再び。あの、何も見ていない目で、機械的にただ記憶…記録?と同じ動きをなぞる感じがね。でもそれがきっかけでアトムとしての自我を取り戻すというか、回路がつながるというか「我に返る」の、そういうものなんだろうな…。
  • 自分のじゃない記憶のデータに支配されていたのが、アトムの領域にアクセスがつながった感じ?
  • 我に返ったら途端に寄る辺ない、心細げな風情で、小さくなる。自分で自分が怖いんだよね。
  • カタツムリに手を伸ばし、手のひらに乗せ、それを逃がすアトムの手が、ずっと小さく震えていて、座って縮こまるアトムも震えてて、ちっちゃくて怯えた仔犬みたいで、お茶の水博士にぎゅっとされるのがまた小さくて、抱えられるように歩き去るのもまた小さくて……帰るところがあってよかったね…。
  • ウランに出会った時のプルートゥ/サハドもあんなだったんだよね…。
  • 次にはもう颯爽と飛んでくるんだけどね!
  • 上段の白いゲジヒトと、下段のアトムが同じ動きをするのほんと好きです…アトムの中にゲジヒトがいるの…。声がユニゾンになるところも良い…。
  • ホバリング見るたびにすげーー!!ってなってしまう…とても良い…何がそんなにツボなのかよくわからないけどあの足裏からジェット噴射してる感じたまらない。
  • 何というか、1幕では仕草や声のトーンで子供らしさが出来上がっていたけど、目覚めてからはその辺が消えて、そうすると大人に見えるんだよね。「大人びた」じゃなくて。子供の外見に大人びた表情のちぐはぐさとか悲しさとか、じゃなく、「大人」だなぁって…そこは3年の時間の大きさを感じる。初演は子供に見えてたもんなぁ…それもすごいよな…。
  • しょうがないよな大人なんだし。むしろ1幕が子供に見える方がすごい。
  • Dr.ルーズベルトアレキサンダー大統領の位置関係、大統領が一段下に下がってきている。まだ本性(?)は表していないけど、だいぶ化けの皮がはがれてきている。
  • ブラウに会いに行くアトム。ここでもゲジヒトと動きがシンクロするのがとても好きです。でもゲジヒトは腕を組むけどアトムは両腕を抱きしめるようにするんだよね…可愛い…。
  • ブラウに「少し大人びたようだ」って云われるの、ロボットだから外見上は変化していないはずなんだけど、ゲジヒトの「心」を持ち中身が変化した、その差異をブラウは「大人びた」と云った、感じかな。表情も変わるしね。
  • 今回あの、ブラウが立つ…というか浮き上がるというか、動き回るのがとても…胸熱です…かっこいい…浮遊している…好き…。
  • バリケードをどかしてあげるアトムかっこいい。
  • 差し伸べられるブラウの手に、手のひらを合わせるの、すごく良いです。その手をそっと胸に当てるのも…このシーン本当に大好き…。
  • ブラウをそっと置いてから踊り出すアトムのあの、芝居と踊り、動作と踊りのシームレスさ。継ぎ目なく一連の場として繋がっていくの、総合芸術ってこういうものだな…とかぼんやり思ってしまった。
  • あと相変わらず踊っている時のお顔が最高に美人。
  • たゆたうような笛の調べが豊かで美しい。心を持ったロボットたちがふわりと舞う。両腕を前に、何かをかき抱くように2回する振りとか、やわらかくて好き。
  • ブラウが浮遊するように下手へ移動するのを、いってらっしゃーいと見送る。
  • 完全に大統領を下に見下ろすDr.ルーズベルト。階段みたいに積み上げたパネルの上からくまちゃんを見上げる大統領が、地震でその足場が崩れて地に落ちる。
  • 空から舞い降りるアトム。ジェットの皆さんがんばって! アトムをよろしくお願いします!! 綺麗に飛ばせてあげて!!
  • 真ん中から迫りくるように現れるプルートゥ、迫力がすごい。前方だとリアルに見上げるから怖い。
  • 空中戦の割合が増えているように感じるんだけど実際どうなんだろう。ふわっ…って飛ぶんだよねすごい…。
  • 上手でリフトで立ち上がる…んじゃなくて空中で浮いてるの、がんばれ…!!ってなる。う、上も下もがんばれ…! アトムもジェットもがんばれ!!
  • 折り取ったプルートゥの角を、捧げるように持つアトムの表情が冷たくて無慈悲で、強い感情を持った時の方が表情が抜け落ちるのが、何というか、皮肉というか、そういうものなんだよな…。
  • プルートゥの腕をもいで、空中で高く掲げ持つアトム。がっごいいい!!ってなるのと、そんな顔のあなたは見たくないんだ…ってなるのと、忙しい。
  • 「殺意」だよなぁ明らかに。憎しみ、許さない。ガワがアトムな分余計に怖い。
  • 振り上げたアトムの手にゲジヒトが触れる。「違う、サハド。きみは、サハドだ…」憑き物が落ちたように、ってロボットに使う言葉じゃないけど、すぅっと顔が変わるの。
  • ステージキワの瓦礫に花畑が映されるの、良いなぁ。
  • ボラー戦。いよいよだ!ってパーカー脱ぐアトムは懐かしさを感じる…そうだったね…ここの音楽めっちゃアガるよね…。
  • 爆発まであと5分、間に合わない時間じゃない!の辺りでマイクがボラーに呑み込まれたっぽくてちょっとノイズ入ったりしてひやっとしたけど大事なくて良かったです。
  • 無茶だと云われて「やれるだけ、やってみますよ」って返すアトムの不敵さが痺れる…自信たっぷり感…。
  • でも実際、サハド(とプルートゥの手)に助けられなかったら、アトムは起爆装置を止めてボラーと相討ちになってた…よね…。端からそのつもりの「やれるだけやってみますよ」だよね…。
  • サハドとアブラーのシーンで、ボラーの内側(ってことでいいのかな??)の白い壁にぼんやりと人の顔みたいなのがいくつも浮かんでいて怖かった。心霊写真みたいな感じで、苦しげな顔の影が浮かぶの。
  • アブラーは、アブラーもただ、息子を心から愛していただけなんだよな。憎しみの裏側にあるのは愛なんだよな…。
  • ブラウ、アブラー、サハド、ゲジヒト、アトム。憎しみを、心を得たロボットがこの後増えたら、あの世界はどうなるんだろう、と思ったけど、現存するのはアトムだけになるんだよな…アトムが特別で、他にはないもの、になっていくんだろうか(ウランはまたちょっと違うのかなって)。
  • ブラウのその後も気になる。あとブラウを逃がした件でアトムにお咎めないかどうかも…。
  • 大統領とDr.ルーズベルトの元へ現れるブラウ、足が…足があるの感動する…ブラウの足…好き…。
  • 今日のくまちゃん、首がすごいくるくるくるっと回転して跳んだ。ちょっと面白かった(笑)。
  • 瓦礫の中でプルートゥを探すアトム。角を見つけてそっと握りしめ、墓標を立てる。
  • 膝を抱えて座り、墓標を見上げるアトムが小さく見える。お茶の水博士に、「憎しみがなくなる日は来ますか?」と問うアトムのまっすぐな目は、「人間」に向けられたものだよな。
  • 「まるで人間みたい」を求めて開発されたロボットが、「お手本」で「目指すべきもの」である人間がまだ克服できていない問題に直面し、悲しみ戸惑い、答えを求める。何かね、申し訳なくなるね。作っておいてそんなところで躓かせてごめんってなってしまう…。
  • でも答えが出ないのが「心」だからなぁ。
  • ラストシーンの美しさは染み入る、染み込ませたい美しさ。なので拍手はゆっくりします。
  • カテコでお顔が硬かった気が。笑顔がなかった…。
  • 太鳳ちゃんがにっこにこで手振ったりするのは微笑ましくて可愛いなぁってなります。お辞儀が初々しいのも…初々しい…。
  • そういえばカテコにくまちゃんいないね。わりと雑に扱われるくまちゃん好きでした(笑)。

 以上! とても良かった、けど、もっといけるはず、とも思ってしまうこの…欲しがりですいません…。

*1:初演の最初の頃はおとついって云ってたのを思い出すのです