「なむはむだはむ」@東京芸術劇場シアターウエスト(3/9夜)
ラストスパートです。ここに来て新たな演目、というか楽曲が追加され、それがまた衝撃の問題作(笑)で…とても緊張感に満ちた1曲、でした…。
セトリとメモは下に。
本日のセトリ。新作が追加されています。
- 下手奥から話しながら出てくる3人。なむはむだはむの解釈話。
- 衣装は未來さんがベージュシャツ+紫Tシャツにアスコットタイ、グリーンシャカパンにカマーバンド。お団子は上下でした。岩井さんはグレー系トップスから赤襟、紺ズボン。前野さんは茶系V切り替えシャツにサスペンダー、青ズボン。
- なむはむのムはンじゃないか説。なんはんだはん、と読んで南半→南半球?とか。じゃあダハンは何?ってなって、南とか北とかどころじゃなく遠い、月とかのことじゃないか、とか。ダ半球。
- じゃあ100年後っていうのは、南半球から月のダ半球を望む100光年みたいな距離なのか、とか。
- 読み上げはたどたどしい方でした。かっこうわきの方。
- 一通り聞いて岩井さん「ちょっと最後の情報量多くない!?」
- うちきかっこうわきの謎。内気か、小浮気のor説とか。内気の中にちょっとした浮気者が潜んでいる6才。
- ナムハムダハムのハはてにをはのハで、waと読むんじゃないか説。なむは、むだは、む。むって何?とか(笑)。
- ナムワムダワムと繰り返し「ワム!が2回も出てくる」とか。そこからジョージ・マイケルが内気で小浮気者だったのかという話に(笑)。小浮気はわかるけど内気かなぁってジョージマイケル内気説に首をひねる岩井さん、売れてるからああだけど実は内気だったんじゃないの、とか云ってる未來さん。
- ワム!にコマゴマって歌ある?とかワム!で盛り上がる。クリスマスの準備に必要なものを母に買ってこいと云われたんじゃないか、とか(笑)。
- 執拗にクリスマスネタしか出てこない未來さんに、ラストクリスマス以外にもワム!は歌ってるから(笑)って岩井さんが云っていた。ワム!=ラストクリスマス、なのは仕方ない…(笑)。
- ラスクリ…うっ頭が…。
- 前野さんは「ワムとハム?」とか云っていた。
- ナムはムダハムとか。ナムさんってインドの人っぽいねとか。ナムさんは無駄はム??とか。
- 云っているうちに床の蓋がガタン!とずれて固まる3人。未來さんが「びっくりした…」って云っていた。
- 岩井さんが蓋を持ち上げる。中からっぽく響く「おじいさんがいないかぞく」、立ち尽くして聞く3人。やがて未來さんと前野さんが吸い込まれるように穴へ消え、岩井さんは穴の中を覗き込むようにしていた。
- から「おじいさんのさんぽ」は岩井さんスタートで。出たり入ったりのドタバタするやつ。元気なおじいさん未來さんとか。
- 豚の豚肉(オス)、を何か腰を落としてガニマタで爪先立って「ぶー」とか云いながら表現する未來さん。
- そして30センチのジャンプを飛んで死ぬ3人。倒れてから少しすると、手足がびくん、と動き出す。
- 徐々に起き上がる動きがゾンビっぽくてちょっと好きです。岩井さんと前野さんが穴に消えて、未來さんひとりになると、操り人形の糸がたるんでるみたいに見える動きを。たるんでる? 切れて…はいないんだけど力が抜けているように見える感じの…むずかしい。
- 岩井さんと前野さん穴から出てきて「ガイコツ」。顔を手であまり隠さず、表情がガイコツというか…あんまりガイコツにならないでね…*1。
- そういえばEテレのガイコツっぽくしていたお顔は衝撃映像だった…ほっぺたべこーっと凹ますやつ…そんなしなくても充分こけてるから…。
- ホームランボールが命中するところで、世にも美しい…あれは何ですか、側転じゃないけどそういう回転を。片手ずつ突いて両足着地、かな?
- 何かそういうの小学校の体育でやったような気もしなくもないんだけど何一つできなかったしできるようになりたいという気もなかったので記憶が本当に薄い。三点倒立で首折れて死ぬかと思った記憶はある。
- 身体は海に、頭は八百屋に、の歌のアレンジがまた違う風味だった。ギターをカッティングみたいな音でずっと鳴らしていて、足踏み鳴らしたり、かっこ良かった。
- 床上をゆっくり背中で這う未來さんがとても綺麗だった。
- 八百屋に向かうガイコツが這いながら岩井さんに近づき両足首を掴むと、岩井さんが倒れてガイコツがその足元に立ち上がり、実体と影、みたいになる。影の岩井さんとガイコツが互いに手を差し伸べあったり。
- 心臓が足りないガイコツの、腕~手~指の動きが本当に綺麗だった…語るような指先だった…。
- ポーキーのところで人差し指を立ててゆるゆるうごうごさせていてそれがポーキーなの?かな?ってなった。前野さんは「ポーキー!」って鳴いていたけどくっつけなかった。
- ちょうえつ100万年!で岩井さんが崩れ落ち、未來さんは2本指で宙を歩くようにしていた。
- 何か、今回のガイコツは立ち姿がとても印象に残っている。ポッキー取られるところも、すっと立ったまま、袖まくりを直していた…。そして前野さんと岩井さんが激痛と笑顔を熱演していた…。
- からの「左腕はバットにしました」で突然、堰を切るように激しく動きだす。左腕とてもまくっていたのはバットの為だろうか…。
- 内臓くーださい、のところでお腹の動きというかうねりがすごくて、内臓ほんとどうなってるの入ってないのと思いました。
- ホーームラン、と虚空に響く岩井さんの声、良いなぁ。
- 骨カスになるところも、岩井さんが崩れて未來さんは立ち尽くしている感じだった。面白い。
- 倒れた岩井さんが歌うおかえりの歌、未來さんは最初動かず、徐々に身体を緩ませるように前屈姿勢になり、ゆっくりと崩れるように、砂の山が風に吹かれて消えていくように、床に沈む。
- サメに喰われました。ぶぉん!!は膝をゆるく曲げて縮んだ感じ、からすっと立ったり、床でまっすぐ伸びたり。そのまま穴に消える。
- 照明が暗くなり、真ん中の穴から前野さんがマイクスタンド(ボトムあり)を引っ張り出してセッティング。からの完全暗転、イントロというか音が一旦全て消えて、前野さんにオレンジ色のスポットがあたり、でも無音のまま。バンドブースでは楽器を構えて前野さんを見つめる未來さんと岩井さん。
- 前野さんは岩井さん未來さんと向き合うようにマイクスタンドの前に立ち、膝を軽く曲げて腰を捻り、両手を横に斜めに伸ばして、指先を力を込めるようにゆっくりと折り曲げていく。な、何だこの…息を呑んで見つめる静寂のひと時は一体…(笑)。
- 息詰まる緊張感を破るように前野さんが「みん!」とマイクに向かって云うのと同時に、バンド勢がジャン!と1音。そしてまた無音、ゆっくりと蠢く前野さん、食い入るように見つめる岩井さん未來さん、たっぷりと間を取ってから「みんみん!」ジャジャン!と今度は2音。
- 岩井さんと未來さんがお口半開きでじいっと前野さんの動向を注視しているのがちょっと面白かったです。タイミングの見極め大事。
- みん、の数がひとつずつ増えながら、6回みんみんみんみんみんみん!までやったかな。途中で前野さんが、つかれた、死ぬかもしれないからいっぱい鳴こう、と歌っていて、あっもしかしてミンミンしているのは蝉…?と思い当たりました。あんなに鳴くの大変そうだと…大変そうな蝉生だなぁ。
- コーラスも「みんみん~」って歌ってた(笑)。
- マイクスタンドから離れて仰向けに倒れ、手足を浮かせてウゴウゴさせる前野さん。やがてその動きが止まる。…しんじゃった…ちょっとザムザの最期を思い出してしまった…。
- でもさばさばと片づけるバンドメンバーの人々。マイクスタンドを穴に片づけて、紙を手にする未來さん。前野さんはひっくり返ったまま、岩井さんに「嫌いな食べ物ありますか?」と。形状を身体で表現させる。
- 「敢えて何かは聞かないでおこう(笑)」とか云いながら。岩井さんは両手を頭上に尖がらせてから、片手をぶらんぶらんと振り子のように振ってまた頭上にふぁっ!と戻す動き。
- そしてひっくり返ってる前野さんに「マエケンは?」と普通に聞くと、普通に起きてきて「嫌いっていうか、食えないの牡蠣」って(笑)。未來さん、「こんだけ(岩井さんのを)聞かないでおいたのに云うな!(笑)」
- 前野さん、牡蠣の形状を全身で表現する。それを見た未來さん「だいぶ身体が雄弁になってるな」みんみん効果かな!
- ちなみに岩井さんの嫌いなものはチーズですって。あっカットした形か! 最後のふぁっ!は匂いだそうです。
- チーズと牡蠣を体現したふたりを並べて、間に入ってつなげて4拍にする未來さん。チーズと牡蠣なんて美味しそうでしかないのに…。
- 岩井さんの足の間に突っ込まれる未來さんの頭、「頭ってこんなあったかくなるの!?」って何かびっくりしてたんだけどあったかかったんですね頭が…。
- 前野さんが嫌いな気持ちを増幅させるように周りを駆け巡る。
- 嫌いな理由を挙げていく。うさんくさい!とか匂い!とか3日寝込む!とか。
- 未來さんが「パクチー! あっ云っちゃった(笑)、じゃなくてクレヨンの味がする!」って云ってて、パクチーだめなんだーへーー!!ってなった。クレヨンの味(笑)。
- あと身体が受け付けないとか、好きって云ってるやつは個性派ぶりたいだけ!とか(笑)。岩井さんひどいなぁ! チーズ美味しいよ! パクチーはすっごい好きってほどでもないけど…。食べられはするけど…。
- で、そんなやつ(個性派ぶりたいだけなやつ)はこうだ、的に穴にコロで岩井さんを落とす。
- 穴から出てきた岩井さんが前野さんを立たせて、前野さんは「3日は寝込むんだよ!」「好きとか嫌いとかじゃねぇんだよ!!」と怒り、そんな感じで「にじいろのうま」。
- これがねぇ。チーズと牡蠣だったのにちゃんと馬に見えたりするのがねぇ。不思議なんだよねぇ。
- そしてスーパーダンスタイム! 大好き! ただただ好きをかみしめながら3人を眺める時間…。未來さん「マジか」とか云いながら踊ってた。
- ダンス最中にロープが下りてきて、それに気づいた未來さんと岩井さんが踊るのをやめてロープを眺め、気づかずに踊り続ける前野さん、はいつも通りだけど、今日は音終わりに合わせて前野さんがすごいキメをかましていた。
- 「上へまいりま~す」をやる未來さん。岩井さんは「下へまいってみます」とか云いながら穴の中へゆっくりと沈んでいく。前野さんはしばらくロープを眺めてからやっぱり穴の中へ。未來さんひとりで「上へまいっておりま~す」と少し続けてから、別の穴からロープの先を持って出てきた岩井さんに向かって「こんなん持ってきたらあかんて!」
- 岩井さん、ロープの先で自分の頬をぴしぴししながら「意外とこれがいいんだって」とか(笑)。
- 「他の人に見られたらどないすんの」「一回まきまきしてみればわかるよ」とか云いながら未來さんの顔にロープを巻き始める岩井さん、あかんやめての未來さん。に、前野さんが「ちょっとー!!」とか声をかける。
- 「どないすんの岩井さん、聞こえてる?」「名前を呼ぶなよ(笑)」とか。ぐるぐるしていく未來さん。岩井さん、「俺のことだけ考えてればいいから」って良く云ってるよね(笑)。
- からの前野さん読み上げで「きこえてない」、未來さんは自分で巻き取っていく。読み上げ終えて、岩井さんも前野さんも何も云わずに穴の中へ消える。
- ロープを手探りで掴んで、足音が重く響いて、「きょうりゅうのえいがかん」。穴が危なかった瞬間があってひやっとしたけど上手くやり過ごしてた…。
- めっちゃ甘くて良い声響かせながら、ちゃくちゃくとロープをほどいていく未來さん。その先に待つのは…大縄跳び…。
- 「エビバディセイ! 岩井さんカモン!!」でぐるんぐるん回すけどめっちゃ速い! それ無理な速さ!!
- それでも入る努力はする岩井さん。「入れるよぉ!」と無責任な応援を飛ばす前野さんと未來さん。入ろうとしてびしっとロープ当たって「耳が取れるよー」って云ってた…痛そうだった…。
- 入って1回飛んで拍手起こるけど未來さんの判定は厳しい(笑)。「入れなかった…入れてなかった…」岩井さん、えーって不本意そうな顔してたよ(笑)。
- 前野さん「混ぜてほしかった…」ってその場でぴょこん。
- しっとりめに終わる…けど前野さんのギターは鳴り続け、そのまま「長い毛」に入る。ロープを顔から外す未來さん。頬骨の辺りが赤くなってた。
- 張り巡らされていくロープの、未來さんが持ってない部分が生き物みたいに動いていて、面白くてそっちを見てしまった。
- 蓋がパタリと開いて、黄色い光に包まれながらその向こうへ消えていく未來さん。
- 縦のロープがびくびくと跳ね、岩井さんが窓から顔を出し、「長い毛2」。冬の日本海の歌は岩井さんが枯れた声で歌う。
- 沈んでしまう毛、ゆっくりとロープを登ってくる腕。
- 縦のロープと平行に立ち、だんだんと身体が揺れる。海の底で揺らぐ海草みたいな。
- 隙間を縫うように、ロープに触れず動く。制約が美しさを生むこともあると思うのです。
- 前野さんが鉄パイプを袖で擦って音を出していた。微かな金属製の摩擦音、緊張感と少しの不穏さ。
- 片足で立つ姿の美しさとか、平行に仕切られた空間の中でそれに沿うように、またはそれに交差するように伸びる身体や手足のラインとか。
- 木と毛の歌が始まる。縦のロープの脇にまっすぐ立ち、ロープと平行に真上に片手を伸ばし、その腕から横のロープに一気に身体を投げ出す。たわんで受け止めるロープの軋みが張り詰めた空気を一度に動かす。
- 背中を預け、完全に浮いたり。仰向いて反ったお顔が美しかった。
- いらないよ、のところでロープを放し床へ落ちる。ゆっくりと歩いて窓の岩井さんを迎えに行き、手を引いてエスコート。何かこの…この辺の落差が…たまらんのよ…(笑)。
- 手を繋いでふたりで前野さんを見上げ、ゆっくりと抱擁。ギターと歌以外にも音が増えてる…ような。ポコポコした水音みたいなのとか。前からあったのかな?
- 「木~」「毛~」めっちゃ良い声響かせる。前野さんが何やってんのーとか俺も混ぜてよーとかク~とか入ってくると岩井さんが「黙ってて!」って。
- でも「そりゃないよ~」って負けずにクを紛れ込ませ続ける前野さん。未來さんが「マジ黙ってろ!!」ってキレる(笑)。それでもクを続ける前野さんがんばってた…。
- 波の音が轟音になってぶつっと終わる。
- ロープ回収係の未來さん、わざと高速に手繰って前野さんの行く手を阻む(笑)。
- 岩井さんが紙の束とくじを持ってくる。日替わりだー!
- 前野さんが見ないで引いた1枚を伏せて床に置くけど、それを見て未來さんが「イヤな予感がする(笑)」って云っていた。
- 役割分担は未來さんが言葉、前野さんが身体、岩井さんが音。テキストの紙を見て「おっ!」って意外そうな声をあげていました。
- 読み始める前に踊り出す前野さん、岩井さんがギターで音を付けるけど、それを途中で止めさせて無音で前野さんに踊らせる未來さん。何だったんだ(笑)。
- 「なし太郎とばかずきん」おっ2回目。だったんだけど、前回と話が違ってたぞ。
- おばあさんがお腹大きくなって小さな赤ちゃんを生んでなし太郎と名付けて、までは同じだけどなし太郎が2才で死んじゃっておばあさんも悲しくて死んじゃう、って…あれ? 前回はなし太郎を残しておばあさんが死んじゃってなし太郎はお腹が空いてムカデ食べてあと我慢して明日はいいことあるはず的な眠りについたら翌朝食べ物がいっぱいあって安心して生きていった、だった…のに……。
- ばかずきんおばあちゃんを演じる前野さん、1万才って聞いてすっごい前傾姿勢で歩いてるのを岩井さんが「これ1周してこうなってるからね!」って云ってたの可笑しかった。
- お腹が大きくなるおばあさん、ロープをシャツの中に入れようとする前野さんを未來さんが「あっロープ使わなくて大丈夫」って止めた。ちょくちょくハードルあげてくるよね(笑)。
- サスペンダーを引っぱって大きなお腹を表わし、それをバチン!と弾いてなし太郎誕生。
- 早々にふたりとも死んでしまって、未來さん「それでは聞いて下さい。なし太郎とばかずきんの歌」
- 何か…せつない歌で始まった…岩井さんがなし太郎に、あの世でも仲良くしようね、とか…前野さんがなし太郎的に、おばあさんは俺を生んだ時1万才、とか歌って、そしたら岩井さんが「そう~それはとても超越的な経験だった~」とか答えて、そこから「超高齢出産~!」の掛け合いに。未來さんも混ざってどんどんノリノリになってしく超高齢出産。
- まだまだいけるよ超高齢出産!とか、4人も5人もいけるよ超高齢出産!とかひっどいことになってひとしきり盛り上がってから、ちょっとバラードっぽくなって「それでも…あんたはかけがえのない…唯一の…なし太郎さ…」って岩井おばあさんが。
- それになし太郎前野さんが何か応えようとすると、岩井さん「続けようとするの悪い癖だよ!」って(笑)。そうだーこれ以上広げると収拾つかなくなるよー!! それでもいいけどー!!
- そしてまた、えっと…どうするの…?っぽく3人顔を見合わせて、じんわり…と整列して、終わりました(笑)。また!! そういう終わり方に!! いいけど!!! 面白いからいいんだけど!!
最後が爆笑で終わったので、笑いの印象がとても強いのだけど、だからといってそれだけではないんですよね。かなり笑ったけどね! しかしワム!から新曲披露から超高齢出産までいろいろあった回でした…楽しかった…。
*1:頬肉的な意味で