ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「談ス」凱旋公演@PARCO劇場

 主に風邪とカフェインの事情で、取り急ぎ初日*1と中日*2を観ての全体的な印象だけ置いておきます。各回のメモは後日! 昨晩ほぼ寝(られ)ずに行ったから、寝落ちはしなかったけどかなりヘロヘロなのですトホホ…。
 個人的な印象ですが、動きが変わった!とか、そこの演技プラン(?)そんな風になったの!?みたいな部分も多々ありつつ、一番鮮烈に感じたのはコントラストがより明確に、強く際だったな、というところです。オモシロとシリアス、動と静…っていう対立項じゃないな、どっちも動いてはいるから、動の静と騒って感じか。とか、ぷっクスクスあははと笑うシーンと、ぐぐっと息を詰めて引き込まれる瞬間の対比がよりくっきりした気がする。その要因のひとつなのか、それとも正しくその所為でそう感じるようになったのかはわからないけれど、おそらく無関係ではないはずなのが、平原さんの立ち位置というかスタンスの変化だと思うのね。ラストの重い低音が響く中でのコンタクト、以前の印象では3人ともフラットなスタンスというか、チョークを立てて、そこで動くからチョークが倒れて、また立てて、という、建設と破壊に対して無作為というか、特に明確な意思があって立ててる/壊している風ではなかったのが、今回の談スでは平原さんだけ明確に、建設に対する破壊の意思を強く出して動いているように見えた。確かにあのコンタクトって、平原/未來か平原/大植か、で、片方のペアが成立している間に残りのひとりがチョークを立てている、って構図だから、平原さんはチョークを立てない…んだよね。前からそうだった、とは思うんだけどちょっとそこに注目して観ていなかったから朧気なんだよな…たぶん…。その、「チョークを立てない」けど特に破壊衝動もない、くらいだった平原さんのスタンスが、今回はわりと明確に破壊の側に傾いて見えたのです。立てられたチョークをなぎ払うようなコンタクトや、相手の身体に対する接し方、大植さんが差し出すチョークを振り払うのが一番それを感じた瞬間かな。平原さんの得体の知れない怖さや邪悪さ、負の思念を背負った感じ、が、前からもあったんだけどより顕著に剥き出したような。ももちゃんとか2の意地とか、オモシロパートでのイメージとの落差が激しい分、ずん、と重く感じられて、談スの持つ陰の部分の影がより深くなったように見えました。それで影が濃くなった分、コントラストがくっきりして感じたのかなー。わたしは悪い方の平原さん好きです。
 あとあと、大植さんのタンクトップに描かれた顔を喋らせる未來さんの声音が…一体どういうことなのアレは。タンクトップの顔をぐいーんと引っ張り回しながら、何か子犬か子猫がキュンキュン甘えるような鳴き声?がするぞ…?と思ったら未來さんが鳴いてたー。そのままその、可愛らしい幼子のような、もしくはよく見るマイケルの物真似する人ってそんな感じにやるよね的な、とにかく高くて甘ったるくてくっそ可愛い声色で、I know, I want to be...coooow!!って床に描かれたCOWの絵に突進しようとしたり、OK, I change my mind,って今度はHUMANに飛び込もうとしたり、最終的に、ボクもうこの循環の中にいるのは耐えられない!って円の外に飛び出そうとしたり(そして飛び出させられるのはもちろん大植さん)…何なのあの…タンクトップに描かれた顔。可愛すぎる。初回でなんじゃそりゃ!?!?ってなって、何かの気まぐれかしらと思ったけど、ソワレもやったからきっと楽もやると信じてる…誰あの可愛い子…。
 とっちらかってるけどとりあえず以上、初日と中日(?)でした! 眠くて頭働かない!!

*1:初回マチネね

*2:ソワレね