ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「談ス」初日開幕!

 青山円形劇場に談ス組ついに降臨! どんなことになるのか、何なのか、全然予想もつかなかったし想像することも早々に放棄したけど、うん! 楽しかった! 全然予想はしてなかったけど、それにしたってこんなに笑うとは思ってなかった(笑)。上演時間中の7割くらいは笑ってました…面白かったー! そして観終わってとっても体力的に疲れました…観てるだけなのに息が切れそうになるのが不思議。生の肉体とそれを動かすエネルギーを目の当たりにして、その発散に当てられるみたいな消耗のし方でした。観るにも体力いるね談ス!
 レポとかできたら…とちょっとは思っていたのですが、言葉でどうこう説明とか、するのは無理ですこれ。序盤、何気ない動作が、何となくの身体コミュニケーションが、言葉以前の声で交わす会話が、徐々にコンタクト・インプロビゼーションと化していくのが面白い。身体/動きでの連想ゲームみたいな連なり方で、どんどん変化していくから、観ている間は流れとしては自然に観ているんだけど、後で思い返そうとすると…難しいし説明もできないや(笑)。ただ、「コンテンポラリーダンス」って聞いて想像する抽象的で小難しそうなイメージ(笑)とは、かけ離れてて、抽象的でありながらでも妙に具体的具象的で、おっかしくって、面白いのね。とても楽しいコンテンポラリーでした。
 が、終盤はわたしの受けた印象はなかなか…けっこうピリピリした空気に変わって行って、それがまた好みでもあったんだけど。音と空気と光景がとても緊張感あって、その不穏さがとても好きです。
 ええと、ネタバレは一番下に置いておくので、物販で「談ス」オリジナルTシャツを販売していました。サイズはMとLで3000円、チャコールグレーでVネック、柔らかい手触りでちょっと丈が長めな感じ。左胸にポイント柄が、背中側の裾に談スのシルエットが入ってました。…を、満島ひかりちゃんが何故か販売お手伝いしてらっしゃいました終演後(笑)。


 パンフレットはチラシの束と一緒にもらえるので、受け取った方がいいと思います!
 あっあと、けっこう粉塵というか…粉コナが舞い散る感じなので、ハウスダストとか粉塵とかアレルギーや喉が弱い方はマスクあった方がいいかと思います。

 終演後に置いてあったヒトたち。
 以下ちょっとネタバレです。


 チョークを人に見立てて、チョークの並べ方と同じフォーメーションを作っていくパッセージ? フレーズ?*1が前半に繰り返されるから、チョーク=人、って印象を強く刷り込まれて、その結果ラストに向かって、チョークが引っ掻き回され砕けてぐちゃぐちゃになった舞台上がだんだん廃墟みたいに、破壊し尽くされた跡みたいに見えて、その中で残ったチョークを必死に立てていくのが、そんな破壊の中でも生にしがみつきなんとか生きようとする人みたいに見えて、ぎゅうっとなってしまった。狭義的には空爆とか戦争の痕にも、広義的には人間が生きる世界/地上そのものにも、見えてしまった。その中でそれでも、折れて欠けたチョークを立たせる姿が、何だか苦しく感じたのでした…チョークを立てる平原さんと、それに構わずずっと踊っている大植さんと未來さんの対比も…重く響く低音も含めてすごく好きな感じなんだけど、無情さというかある種の残酷さみたいなものも感じて、でもそこがすごく良かった。です。
 あとももちゃんがね! ももちゃんのお父さんもね!! すっごく面白かったです…それ云ったら勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいいのもね!! ああ面白かったーお腹痛そうだったー!!

*1:って音楽用語だけどダンスだとなんていうんだろう