ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「冒険者たち〜The Gamba 9〜」@サンシャイン劇場(6/7夜)

 モンさんにお誘い頂きまして行ってきました! 初日にちょっとトラブルがあったようですが、わたしが行った2日目には対処済みでした。その点は特にストレス感じることなく楽しめましたよ、っていうか知らなかったら気づかないだろうなー。
 町ネズミのガンバと仲間たち、9匹のネズミが、仲間を守る為に白いイタチのノロイ一族と戦う、という有名なお話を原作にしたミュージカルです。わたしは幼少時にアニメをちらっと見た覚えが。とにかくノロイ様が怖いことは知っている。タイトルロールのガンバ役は上山竜司くん、モンさんイチオシの俳優さんです。どこかで見たような気がしてたんだけど、調べてみたらアレだゾンビミュージカルだ! (さっさと死ぬ)イケメン役だった! 他に若手では仮面ライダーフォーゼに出ていた土屋シオンくん、元某Jr.の山下翔央くん、なんかが見覚えあるお顔でしたが、中でも! 辻本祐樹くん! 10年ぶりに見た*1!! ウォーターボーイズの軽音部ボーカル辻くん!! 源ちゃんと一緒に夏の妖精なのさーって、シンクローがしたいのさー♪って歌ってた、辻くん!! が、何かやたらクール系イケメンネズミ役で…10年の時の流れを感じましたわ…でも背高くて顔小さくてスタイルよくてカッコ良かったです。大人になった!!
 と、メインどころは若手を揃えていますが、要所要所に重鎮というかベテラン実力派さんを配置して、きっちりとした作りになっているのが印象的でした。若手だけでパワフルだけどフワフワしてしまいがちなところに、ポイントとしてがっちり重しを乗せて、重しのおかげで若手たちが思いっきり暴れられる環境というか。全体のバランスがすごく良くできていて、若手の勢いを殺すことなく締めるべき手綱は締めるという、緩急が見事だなぁと思いましたよ。安心して観ていられるから、物語にちゃんと入り込めるのね。大人も子供も楽しめる、ってよく聞く煽りだけど、これぞその通り、って感じで、いいオトナですが予想以上に楽しめました。ノロイ様のデモニッシュな魅力といったらもう…! 出てくるたびに何故か笑ってしまうのだけど(笑)、でもタマランですよ今さん! あの歌声とシルエットと噴煙の匂いはセットになって忘れられない…。坂元さんのヨイショもカッコ良かったです。あと歌い出したらびっくりしたマンプクの金澤さんね! 歌上手といえば紅一点の皆本麻帆ちゃんもすごく良かった…ロキホラ出てたのかー。
 若手くんたちはこれまた、キレッキレのダンスとか、迸る情熱(笑)とか、エアリアルとか、それぞれに見どころたっぷりで、その辺の層に対するサービス的なものも抜かりなく。というかそういう舞台なのかなーと思ってたら思ってた以上にそういう感じじゃなくてちゃんと楽しめたよっていうのがわたしの感想なのですが(笑)。でもやっぱり翔央くんのダンスは群舞の中でもいちいちこう…おおぅじゃにーずっぽいぞ!なキラキラが指先の辺りからこぼれてたし、シオンくんの可愛さはあざとい程でも悔しいけどやっぱ可愛い(笑)し、クールカッコイイ辻本くんとのコンビとかほんっとあざといでも良い!!ってなるし、大山くんはまた大変良いキャラクターで、期待されているものを期待通りに見せてくれる感。そして若手チームとベテラン組の間の架け橋的存在なのが座長の上山くん、という感じでしょうか。別に対立項ってわけじゃ全然ないのだけど、でも上山くんを中心に据えることによって、非常にバランス良く成立しているというか。やじろべえの芯的なポジションで、彼が真ん中に立つと舞台が締まるのね。のびのびとした動きとくるっくる変わる表情がチャーミングな、これはついて行きたくなるガンバでした。歌声も伸びやかで気持ち良かった!
 1幕の終盤、ガンバたちに対する島ネズミの言葉が、福島を思い起こさずにはいられなくて、少しうぐぐ、となりました。どっちの想いもわかるからね、苦しくなるよね。現実はミュージカルのようにはいかないし、災厄はイタチのように退治することはできないけど、じゃあどうしたら、を考えることは諦めたくないとか、そんなことを思いました…。2幕始まったらもう、それについては思い至らなかったけどね。
 開演前から客席ではネズミさんたちの歓迎パフォーマンスがあったり、アフタートークも楽しくて、終始ニコニコわりと爆笑たまにじんわり、の素敵な時間を過ごさせて頂きました。辻本くんがいろいろヤラカシた回だったしね(笑)。自発的に観に行くタイプのお芝居ではないけど、誘って頂けて良かったです。モンさんありがとうございましたー!

*1:生では多分初めてですが