ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ゴールデンウィークおでかけ記録

 今更ですがゴールデンウィーク後半に2泊で福島行ってきました。温泉! 実は、温泉目的で温泉地に旅行に行くのが初めてという日本人にあるまじき(笑)。基本的に腰が重い出不精なので、遠征以外の旅行にもまぁほとんど行かないよね…という感じですが、一念発起で行ってきました。あ、家族旅行というやつです。
 …と、旅の写真など貼ろうかと思っていたのですが、スマホ機種変→写真サイズ増大→フォトライフ(無料)容量上限、という状況で貼れません。モチベーションも下がるってもんです。気にしてなかったけどそりゃあそうよねガラケ時代の何倍になってるかって話よね。まぁ大した写真もないのだけれど。月が変わって上限リセットされたら、リサイズしてあげて貼るかもしれませんが忘れるかもしれません。別にいいよね他人の旅行写真なんて見せられてもフーンくらいのものだもんね…。
 えーと、昼前に福島駅に着いて、まず弟たちの新居にお招きに預かります。一戸建てに引っ越したとは聞いていたけどまさかのかわゆいアメリカンハウス調で…意外な可愛さだった…。妹ちゃんお手製カレーとアボカドサラダのランチを頂いて一休みしてから、初日は福島から単線の福島鉄道飯坂線に揺られて20分程にある飯坂温泉という近場の温泉に行きました。だってほら温泉旅行だし!
 飯坂温泉はとてもこぢんまりとした温泉街で、松尾芭蕉の記念碑なんかがあったりしましたが、うん、こぢんまりしてた! でもそのこじんまりかつ鄙びた雰囲気が良かった。とりあえずわたしは足湯に浸かれたので大満足です、しかも2箇所も! 旧堀切邸というお金持ちで偉い人のお屋敷*1にも足湯があって、けっこう混んでたけど隙を見て足を突っ込んできました。やばいねー足湯。ちょうきもちいい。うちで洗面器に足突っ込むのとは全然違うわ…。日帰り温泉なんかもあって、福島駅からすぐ近場で手軽に温泉の雰囲気を満喫できて面白かったです。また行きたい。源泉が48℃とかで(日によって違う)、でも埋めずにそのままお風呂にしてるそうで、何と云うかプロ向きですね。お風呂屋さん前には茹で上がったおじちゃんたちとかき氷屋さんがありました。なるほど合理的。古民家改造系お洒落カフェでお茶してから飯坂線で戻ってきました。この電車がねぇまた風情があっていいんですよ。広電みたいな感じで、無人駅とか乗車券とか。窓の外に海は見えませんが、市街地からだんだん山の中に入っていく風景の移り変わりも美しくて。お勧めです(笑)。
 福島駅へ戻ってきてからは弟たちの工房探訪。相変わらず雑然としていながら何故だかとても居心地が良い(笑)。あ、その前に工房の隣にある神社にもお参りがてら行きました。これがまた立派な神社で、1000年くらいの歴史があるとかないとか。藤棚が満開になっていて仄かにいい香りがしましたよ。本殿の他にも力石が祀ってあったりして、撫でながらお願い事をすると叶うとか、神楽殿があって奉納舞が催されるとか。しかしこの神社、稲荷って名前なのにキツネの気配がなかったですよ…。
 工房でちょっと一息ついて、夜は中華料理屋さんで円卓囲んで来ました。これがまた美味しかった! 何食べても美味しかったけど特におこげが!!いつもの茶館とはまた違う方向の本格中華で大変美味しうございました。ほんとに胃が破裂するかと思うくらい食べた…苦しいしかしばらく口から出てこないくらい食べましたよ。この日は駅前のビジネスホテルに宿泊。新しくないけどメンテナンスが行き届いていて快適なホテルでした。
 2日目は朝からレンタカーでプリウスくん!を借りて、いよいよ温泉です。向かうは会津湯野上温泉! ゴールデンウィークだし、会津は今大河効果だから渋滞しちゃうかもねーなんて云いながら高速乗りましたがいやほぼノンストップでしたね。というかこの時期に会津なんて無茶だったかしらと思ったけど、悉く人の多そうな場所を避ける父上の手腕で助かりました。ほんとはちょっと寂しかったけどね…混んでるー!って云いながら鶴ヶ城とか見たかった気がしなくもない。渋滞動かないー!!って云いながら大内宿行ってみたかった(笑)。(しかし大内宿は蕎麦をネギ1本箸代わりにして食べるという恐ろしい風習がある場所とのことで、そんな集落に足踏み入れたらわたしきっと焼き肉屋にうっかり入ったドラキュラみたいになってしまうと思うので行かなくてよかったです。)
 そんな渋滞何それどこの話?なドライブの途中ではブリティッシュヒルズとかいう中世イギリスの町並みを再現した云々な英国っぽいところに立ち寄ってみたり。立ち寄ったけど特に何もしなかったり。ほんとに立ち寄るだけって一体!! 紅茶とスコーンくらい食べたかったさ!!*2まぁいいや温泉がメインだし…。途中で謎の手打ちそばを食べたりしつつ、午後早めの時間に湯野上温泉郷に到着しました。湯野上温泉駅が、かやぶき屋根の駅舎でちょっと有名らしいのですね。途中、立ち寄って、駅舎の趣を楽しんだり、駅の中で頂ける甘酒を試してみたり*3、お土産屋で父上が爆発していたり、駅舎の隣にある足湯にまた浸かってきたり、しました。もう足湯大好きだ!
 そんなわけでお宿に到着。他のお客さんだれも着いてなかった(笑)。ここまで来ちゃったら後はもう他にすることないよお風呂以外。ってことで明るいうちから温泉! 初露天風呂!! 貸し切り状態だったので文字通り人目を憚らず堪能して参りました…いやぁ露天風呂っていいものなんですねぇ! 気持ち良かったー景色は良いし天気は良いし*4、鴬の声なんか聞こえてね。たまらんね。しかしお湯が熱めで長くは入っていられない初心者なのであった…。
 適当に茹で上がって、でも夕飯までにはまだ時間があるし、周辺散策に出かけました。周辺といっても何があるわけでもないらしく、でも小径をてくてく歩くだけで風情があって良い感じですよ。渓谷に小さな吊り橋がかかっていたり、渓谷の鉄橋を渡る電車が眺められたり、小さな足湯スポット(またか!)があったり。しかし小さくて石のうさぎ像がいたりして見た目可愛いのに湯温は全く可愛くないのであった(笑)。浸せなかったよ熱くて!
 てくてくして少しでもお腹を空かせる努力をしてから、いざ夕飯です。お宿のクチコミなど見てもお食事が美味しい!!って書いてあったから、楽しみにして挑んだんだけど、これがまた美味しかったですよ…岩魚の唐揚げの餡かけなんてぱりんぱりんで噛みしめると旨みがじんわり広がるし、馬刺し超美味しかったし、白米がやたら美味しかったし、お澄ましがめちゃくちゃ上品で美味しかったし、サラダにかかってたドレッシングもすごく美味しかったし、全部美味しかった。美味しかったしか云えない残念味覚と表現力が申し訳ないが美味しかったんだもの仕方ない。口に入れるたびに「うっわこれ美味しい」って云ってたような気がする(笑)。お料理全てに、温泉水を使っているそうで*5、それもあるのかどうなのか。とにかく美味しうございました…前日に引き続き口を開けば「くるしい」しか出ない夜。
 食後はまた隙を見て(笑)お風呂に行き、夜の露天風呂に浸かりながら北斗七星を数えるという贅沢を味わいました。いやぁいいよ温泉。星綺麗だったなぁまた行きたいなぁ。お風呂の後は何故か恒例のトランプ大会になり、七並べからのババヌキ5回戦みたいな感じでした。そこそこ勝った。そして弟が妹ちゃんの手のひらの上をコロッコロと転がされている様を見て、ここん家は安泰だわと思ったのでした。
 翌朝はやたら朝の早いお年寄…えっと、両親に引きずられて6時台に起床、顔洗うのがめんどくさいので朝風呂キメて、早朝の鴬の声をふわふわしながら聞いたりしてから朝食。昨日の今日でお腹空かないけど朝のお味噌汁も美味しかったです…恐ろしい。朝食後はラウンジで「温泉コーヒー」なるものを頂いたりしましたよ。文字通り温泉で淹れたコーヒーでしたよ。何だか味がまろやかな気がしましたよ。美味しかった!
 名残惜しくも宿を出て、やっぱり大内宿は渋滞だろうということで避けて(あとネギだし)、「塔のへつり」なる観光ポイントに行ってみることに。長い時間を経て川が岩壁を削って出来た景勝地でございます。岩肌が層になっていて、曲線と相まって綺麗でした。吊り橋がかかってるんだけどけっこう揺れるのと、「一度に30人以上渡らないでください」みたいな注意が書いてあって面白かったです。気にせず渡ってたけどね(笑)。へつりとは、所謂トラバースのことのようで、出っ張った岩肌に沿って細く歩けるようになっていたらしいのですが、その通路状に張り出していた部分が震災で崩落したそうで、途中までしか行けないようになってしまいました。行けたとしてもけっこう怖そうだったけどね…。お土産屋さんで揚げたての栗まんじゅう食べましたおいしかったです。看板が出てたけど実際売っていたのかどうかは謎なとち餅も、もちゃもちゃ好きとしては食べてみたかったなぁ。何だか妖怪ポスト(@鬼太郎)的佇まいの駅も眺めてから、福島市方面へ戻りました。安達太良インターで休憩してパン買ったり牛タン飯食べたりしました。なぜ安達太良で牛タンなのかはともかくな。食べたかったんだよ。
 福島市内に戻って来て、もう一ヶ所立ち寄ってみたのは「浄土平」という…何だろう。活火山で湿地帯でカルデラなところ…。くわしくはこの辺をご覧下さい。磐梯吾妻スカイラインなる道路をぶっ飛ばして登るわけですが、雪が! 雪が全然残ってて!! 冬の間は封鎖されたりするみたいでした。すげー豪雪地帯ー(なのかどうかは知らない)。浄土平の駐車場には雪かき後の雪山がまだあって、子供たちがソリで遊んだりしていました。楽しそうだった…。で、カルデラ山の何て云うんだ、凹みの縁を歩けるコースがありまして、そこに登って来たわけですが、風が強くて怖いったらない(笑)。凹みと云っても巨大というか広大で、高度が高い上に火山ガス出てるからか草もあまり生えておらず、むき出しの赤茶の山肌というか荒い砂みたいな足元で、ロープは一応張ってあるけど大した柵もないすり鉢状の窪みが…落ちたら死ぬ感はんぱない(笑)。風冷たくて寒いし目もよく開けていられないので、縁を歩くのは断念して(ほんと怖い)、のぼった! よし、降りる!というコースでした…。天文台があって天体観測では有名なようです、そっちも見てみたいなぁ。
 市街地に戻って、2日間お世話になったプリウスくん(静か!ほんとに静か!)とお別れする前にありがとうねとガソリン満タンしに行ったら、「1200円です」と…は…!? 走行距離300km越えてますが、は!? やだハイブリッドすごーいさすがはプリウスくんー声が未來なだけあるー(違う)(プリウスは喋ってない)。こりゃー12フィニッシュの納車まで1ヶ月待ちにもなるわ、といろいろ納得して返却してきましたよ。比較対象がランドクルーザー様だからな…あいつはいろいろ大食い過ぎだ…。
 プリウスくんを返してからは再び工房で帰りの新幹線まで少しのんびりしてから、最近改装して綺麗になった福島駅ビルの中でお土産をちょこっと買ったりして、3日間の福島滞在を終えました。お土産は柏屋さんの檸檬(れも)が好きなのだけど、今回は三万石さんのエキソンパイ! 三万石といえばままどおるですが、ままどおるも好きだけどエキソンパイの方がもっと好きです*6。エキソンパイはしっとりパイ生地にバター多めの白あんが包んでありますよ。で、エキソンパイを買ったらオマケというかお試し用にままどおるも1個付けてくれました。こういうの嬉しいねぇ! ままどおるも大好きですよモチロン!
 そんなこんなで新幹線で帰って来たわけですが、福島駅ホームでつばさとやまびこが連結している場面を見られました。こういうの好き…鼻先がぱかっと開いてゆっくり近づいてくの…動画撮ってほくほく乗車して帰路につきましたよ。久々にゴールデンウィークゴールデンウィークらしい旅行をしたなぁ。温泉も観光もご飯も楽しかったけど、何より弟妹の元気な顔が嬉しかったしほっとした。やっぱり、常にどこかで、心配の雲はかかっているからね…。福島は、特に何かを感じるほどの何もなく、ただちょっと歩道のタイルに段差ができていたり、無人のビルがあったりするくらいで、小学校の校庭では野球部が練習してるし、観光地は人がいっぱいだし、以前との違いを覚える瞬間はほとんどありませんでした。ただ、気づくと、公園や学校の砂場にブルーシートがかけてあるとか、観光地のちょっと奥まった場所にソーラーパネル乗っけた線量表示機が出来ていたり、して、そういうものが目に入った瞬間に、ああ、とちょっとだけ息が詰まる気がした、のも事実。変わらぬ日常や風景と、絶対的に変わってしまったものとの、折り合いはまだ付けられませんが、とりあえず、ふたりが元気で良かった。それしか云えない。
 また行くね。

*1:なんという酷さよ…

*2:我が家のかぞくりょこうにはよく起こる事例

*3:甘かった…

*4:しかしこれって焼けるよね…

*5:湯野上の温泉水は飲めるのです

*6:ひどいこといった