ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ぶらり宮島の旅

 もう一週間経ってしまいましたが、初広島、初宮島でとても楽しく美味しい旅だったので、旅の記録を残しておきます。記録ってほどのものでもないけど。旅のしおりを勝手に作って、どこで何を食べるとかフェリーの時間とかもちゃんと調べて、観光っぽさを満喫しましたよ(笑)。
 初日はまず広島で新幹線を降りて、駅ビルで友人と合流したところ、すでに駅ビルからソースと鉄板のほのかな良い香りが…(笑)。着いた早々お腹空いた! お好み焼き食べたい!!となりまして駅ビル2Fが一帯ぜぇんぶ、お好み焼き屋さんの暖簾が並んでいるフロアだったので、しょっぱなからまず広島風お好み焼きを食べることに。ガイドブックとか下調べとか皆無なので、もう、見かけたお店でいいんです(笑)。
 鉄板のジュージュー音とソースの匂いにお好み気分MAXですが、しかしここでわたしの目に飛び込んできたのは、鉄板の上に山盛りになっているキャベツともやし…そういえばわたしキャベツももやしも好きじゃないというかむしろ避けて生きてきた方の人間だった…。ひるむというよりは引く勢いで山盛りにされているキャベツともやしに、え…これ、わたしが食べていい食べ物じゃないんじゃない…?と後ずさりしつつ、でも広島来てお好み焼きを食べないという選択肢はない!! たとえ涙目でもやしを丸呑みにする羽目になっても!!と、良くわからない決意で挑みましたよ広島のお好み焼き!!

 中でも焼きそばという逃げ道があり、山芋を焼いたのがふんわり乗せてあるという助っ人も用意されている一品を選び、おたふくソースとマヨネーズで頂きます! うむ、美味しい! しかしキャベツともやしがなければもっと美味しい!! しかしそれじゃただの焼きそばの麺!! キャベツはともかくもやしの方が難易度が高いので、これはそばこれはそばと唱えながら*1薄い生地と山芋を頼りにがんばって涙目になりつつ何とか完食しました。がんばった…! しかしどうしていきなり自らこんな苦行に飛び込んだのわたし!!
 でも美味しかったです☆ 食べられて満足! これがきっかけでキャベツともやしを克服…することにはなりませんでしたが。せめてもやしさえなければ…ぐぬぬ
 全身からソースの匂いを漂わせながら、広電で宮島口へ向かいホテルへチェックイン。広電廿日市駅、こんな駅舎で可愛かったノスタルジックな気分になった…乗車券の発券機も可愛い〜。そして何だかけん玉推しな廿日市でした。

  

 電車の窓から海が見える度にテンションが上がる大人(笑)。だってー海だよーうみー!!*2そんなことをしていたらちょっとギリギリになってしまったので会場まではタクシーでびゅーんと向かって、1日目観劇終了。しおりによれば、マチネ後夕方だから小腹も空くだろうと、ここであなご飯を食べに行く予定になっていたのですが、いやいやお好み焼きが重い。というかお好み焼きの予定はそもそもなかった(笑)。とてもそんなあなご飯気分にはなれなかったので、じゃあ先にちょろっと宮島行ってみる?と広電で宮島口へ向かうと、見知ったお顔がいくつか(笑)駅にいらしたので、合流させて頂いて、ぷらぷらと宮島に渡ってみました。フェリーにちょろっとだけ乗る感覚、がもうね、ないのでね、面白くって。


 もう夕方近くなっていたので、厳島神社の拝観は時間が終わっていたのだけど、船着き場出たらもう鹿がいるし、ちょうど干潮まであと1時間くらいの頃で、鳥居の下まで歩いて行けました。
  

 海から見たら、あれー思ってたよりちっちゃいなーなんて思ったんですが、いやぁ真下から見上げたらでっかいねぇ! 根元の方はフジツボがびっしり付いていて、そのフジツボの隙間に一円玉とか五円玉とかがいっぱい挟んでありました(笑)。あと鳥居の足元にも小銭がたくさん。
 なかなか見られない光景だし、何より宮島の鳥居にまさか自分が来られる日が来るとは思ってもいなかったので、なかなか去りがたくはありましたが、如何せん寒い。とにかく寒い。足が攣りそうに冷える。日も落ちてきたし、寒いし、そろそろ戻りましょうということになりましてフェリーで本州に戻って、改めましてあなご飯です! ラストオーダー時間を電話で確認して、滑り込み最後のお客さんになれました。よかったー!
  

 はい、こちらが【うえの】さんのあなご飯と白焼きになります。あなご飯食べるならココね!と教わったお店、無事クリアできましたよー!(笑)わさびと岩塩で頂く白焼きも旨みが凝縮されていて美味しかった! あなご飯もあっさりした食感で、けっこうボリュームあったけどあっさり完食でした。お腹いっぱいだったけど楽しくて、ちょこっとだけ頂いたお酒も美味しくて、素敵な夜になりました。
 2日目はマチネまで観光! 朝から観光!!とちょっと早起きして、8時半くらいには宮島に渡り、神社を参詣。昨日真下をくぐった鳥居を、神社の方から眺めます。やっぱりめちゃめちゃ寒いんだけど、澄んだ空気が気持ちいい。天気も良くて、すごく綺麗でした。赤い柱が並ぶ回廊とかはひゅはひゅするほど美しいわ…時間が早かったので、それほどお客さんも多すぎず、かなりじっくりのんびり楽しめました。雅楽の生演奏付きで神事が行われていて、笙と横笛と篳篥(ひちりき)と太鼓の音色が生で聞けたり。篳篥ってリード楽器なのねーチャルメラ的なもののようでした。演奏の合間に笙と篳篥を炭火で炙っているのが面白かった…何か温度管理とかが必要な楽器なのかしら。
  

 もう、こういう赤い構造物の写真ばっかりひたすら撮っていた。あとで見返すと同じようなのばっかりなパターンです。
 

 絵馬を奉納してみたりもしました。健康とご多幸を祈って。ふくふくとひなたぼっこする鹿さんも幸せそうな良いお天気。

 入口だけ山の方にも行ってみたりして、手近に見えたものすごく急な階段を登ってみたりして。上からの眺望は素敵でしたが、階段は恐ろしかったです…。
 そして早めのお昼は、これも調べておいた【牡蠣屋】さん!の、メニューには載ってないけどお客さんの半分以上がこれを頼むという牡蠣屋定食!
 

 焼き牡蠣に牡蠣のオイル漬けに牡蠣フライに牡蠣ご飯と牡蠣づくしが頂けるお得な定食でした。堪能した〜美味しかった〜! お店の構えもモダンな感じで素敵でした。食後は通りすがりの可愛いカフェであったかいカフェオレで一服して、揚げもみじまんじゅうもさすがにもう入らないから見送って、アーケード的なところで実演販売(?)していた、メッセージ入りの小さなしゃもじに名前を入れてくれるサービスを、へぇ〜可愛いねぇなんて眺めていたら、うっかり見つけてしまった「のんでも呑まれるな」しゃもじ(笑)。こっ、これは…(笑)、と思わず手が伸びてしまいましたごめんなさい。そしたら友達はさらにうっかりガチな方向に行ってしまって、ちょっとわたしネタに走ったのにずるいー(笑)。でもうん、これはこれで。むしろ神社に奉納してきたかったわ…。
 

 午後もいい時間になってきたので、そろそろ戻って千秋楽に向かいましょうかとフェリーに乗り、その前にお土産を。もみじまんじゅうならココね!と教わった、【おきな堂】さんでお土産のもみじまんじゅうと、出来たてのあったかいのをその場で頂きました。


 期間限定の、餡子にお餅が入ったもみじまんじゅう。ふわふわでしっとりでお餅とろん、で大変美味でした。ソフトクリームのもみじまんじゅうトッピングとかも気になったけど、寒さがそれを許さなかった…。
 千秋楽公演は前記の通り素晴らしく、涙と笑顔に満ち満ちており、そして終演後には広電で王様と同じ車両に乗り合わせてしまい申し訳ない気分になったりしつつ、広島駅へ戻り、最後に牡蠣雑炊と賀茂鶴ぺろっと頂いて、楽しい旅は終わりました。帰りの新幹線も、最初にパックで取ってたわたしの隣の席を友達が取り、その隣をRちゃんが取り、さらに隣をmさんが取り、何だか修学旅行みたいで楽しかった〜。だんだんお別れしていくのは寂しかったけど、でもいつもは見送るか見送られるかのどっちかなことが多いから、途中まででも一緒に帰れるのが面白かった!
 宮島、厳島は本当に、写真で見て憧れて、いつか行ってみたいなぁとは思うものの、縁もゆかりも特にない場所だし、何かない限りは旅行もあまりしない方なので、まぁきっと憧れつつ行かないで終わるのだろうな、とぼんやり思っていた、そんな場所でした。こんな機会なければきっと行かなかっただろうなぁ! 毎回、作品を通して、知らない世界や知らなかった気持ちや気づいたことなかった感情を見せてもらえるのだけど、現実世界(笑)というかリアルに、行ったことない場所に連れ出してくれるんだなぁ(笑)。またどこか、知らない素敵な場所に、引っぱりだしてもらえたら嬉しいです☆

番外編:とらねこちゃん宮島へ行く的な

 宮島観光していたら、友人のお手製バッグチャームのとらねこしっぽが何だかイイ感じだったので、周りに人がいないのを見計らって、ちょろりと置いて写真を撮ってみたところ、とらねこちゃんがかくれんぼしてそうな感じになったので…すみません。
 

 世界遺産で何やってるんだ。あの、朝早めで混んでなかったので許して下さい…。100万回の中の1回くらい、厳島神社のねこだったことがあってもいいんじゃないかしらね。ねこまんまもらって能舞台でお昼寝して、鹿と喧嘩して世界遺産の隅っこで爪研ぎして神主さんに怒られるの。死因は満潮時に火焼前から海に落ちて水死。
 お帰りは新幹線の網棚で寝て帰るのです。

 …いや、あくまでもバッグチャームの写メを撮っただけですよ?

*1:しかしもやしの嫌なところは麺みたいなフリして麺じゃないところだ

*2:海なし県民なもので