ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

『100万回生きたねこ』魚の小骨10本目(1/18夜)

 昨日は一回お休み(?)して、東京公演折り返し地点、行ってきました。動きやせりふの言い回しなんかがちょこちょこと変わってるところもあり、ラストの演出も含めて、これからまだまだきっと変わっていくのだろうなと思わせる中間点です。
 今回は、今公演初めて、涙を流すことなく観終わりました。びっくりした! 今までと、大きく変わった要素も特に思い当たらないし、悪いところも気になることも特に感じなかったし、そういう意味でこれまでと違うことはなかったはずなんだけど、どうしてだろう。わたしの問題かしら、慣れた? 突然? 水曜日あんだけ目鼻から漏水しまくってたのに? ちょっと遠めの席だったせい?とも思ったけど、2階から観てても関係なくぼろぼろだったもんなぁ。何でだろう。とても、安らかな気持ちでラストシーンを迎えることができました。個人的には、このラストはハッピーエンドだと思っているので、間違いではないはず。良かったね、と薄く笑んで見送りました…。

  • 席はセンターブロック、中央通路のすぐ後ろ。さすが一番見やすいわ! 舞台中継の画面のような視界でした。床上のしっぽも奥もばっちり。
  • 本投げは2冊目をキャッチできずに見送って、4冊目をキャッチした直後に5冊目が飛んできて、4冊目を片手に抱えたまま次をキャッチ。忙しかった。最後の1冊はフェイントで投げずに下の棚に置く。
  • ねこにぐるぐる絡まる…絡める?毛糸、ぐるぐるしてから引っ張ったら、毛糸玉の方でもつれちゃってて1本に伸びない。塊のまま何となくぐいぐい引っ張って、ねこがじたじたして、ぐえ。
  • 王様のスカートから出てきたねこ、ボトルを並べながらちょこちょこ歩いてる間に、2回くらい抱えてる袋からボトルが落ちそうになって抱え直す。
  • ボトルの口に何か囁いて、ボトルの口を耳に当てる。耳位置ばっちりです。何云ってるのかなー何聞いてるのかなー。
  • 一昨日にも思ったけど、それにもまして、しっぽがぴっこんぴっこんしてませんか。しっぽの先の軌道が遠いというか。とても可愛いんですけど。
  • 棚の上で香箱座りしたねこの、つま先がずーっともじもじもじもじ動いてる。左右交互にクロスさせてもじもじ。
  • 兵士の羽はふーふーしてから折り曲げる。二人目も折り曲げる。にぐにっと曲げていた。
  • ベッドの下から出てきながらふわぁとあくびして『いやならやめりゃあいいのに…』あくびかわいいいい!!
  • 番犬を挑発するところはやっぱりベッドの縁に腰引っかけて脚組んで。やだかっこいい。
  • 「ほぉら!捕まえてみな!」がおぅら!ってなっててなかなかガラが悪い。
  • 小休止。扇子は白でした。反対側に何か描いてあるかどうかは見えなかったー。
  • 魚に研いでもらった爪を見て、おもむろに人差し指を1本まっすぐ立てて、その指で小骨?を取るねこちゃん。爪が尖ったからそれで歯に引っかかった小骨取れたんだよ、ていうのがわかりやすくなった…気がする。
  • 船乗りねこちゃんはバケツを船外に投げ出すのがどうしてそんなに乱暴なんだろう(笑)。
  • 「うるせーなこの…三段腹…」云い方が何か変わってた。弱々しい感じ? 船酔い?
  • 最初に差した傘をしまう時、収納場所にするっと入らなくて、途中まで差して上から手で柄をぶっ叩いて突っ込んだ(笑)。
  • 波間はあまりくるくるせずに、すいーっと消えていきました。
  • 耳から魚出てくるの、ねこ耳から探らずにあっさりと出した。
  • ボイパ的なのにカスタネットが重なると、ん?と気づいてボイパ止めて、カスタネットの方を向いて、何だお前?って感じにじーっと見る。で、やめやめ、って一回止めて、改めて掛け合いスタート。もう何か原形を留めてないよね(笑)。すっごいことになってて面白かった!
  • 掛け合い止めてから、ちっちゃい指揮でさんはい!から楽隊演奏始まる、のが、珍しく入りが乱れた。ら、ねこちゃんがんんっ!?ってびっくりしたみたいに振り向いてた(笑)。持ち直して曲中、しかめっつらしてるけど、どうにも若干笑いを堪えてる感じのお顔だったよ(笑)。
  • サーカス、飛行機みたいなバランスがばっちりで、脚を支える助手さんのセリフがあまり苦しそうじゃなかった。良かった。
  • テント準備中に上手でごろごろしてるねこちゃんが何だかセクシーなお顔してて美人でしたごちそうさまです。
  • ねこ首のお顔もばっちり見えた! やっぱり可愛いわ薄くて。
  • 助手さん二人の消え方がすごく好き。素敵だ。手品のようだ。
  • 楽隊をクビにしてオルガンに演奏させて、退場する楽隊を蹴飛ばすの、まだハケる準備中にねこちゃんが蹴飛ばしに来ちゃって、がつがつ当てないように気遣うねこちゃん(笑)。蹴ってるけどごっつんごっつん云ってなかった(笑)。
  • おばあさんの家から降りるのはやはりカップを脇に置いてから。
  • 背中にお家背負った市松ジャケットの人、が、後ろの本棚から本を一冊手に取って開いていた。何か意味あるのかな。他に本を読む場面って女の子がベッドの下でと、どろぼうが一度開くのと、だけだよね。王様たちと、手品使いのシーンは本出てこないよね?
  • 何か、どうしても、本って象徴的な存在な気がするので、気になってしまう(笑)。
  • 毛糸を巻き終えて、あくびはしないでぱたり。
  • 今回も、「さっきまでげらげらわらってたくせに」「当の本人はちっとも泣いちゃいないのにな」まで倒れたまま云って、「ああ。悲しくなんかないからな」で起き上がる。あれ、休演日前までは、ぐえ、のあとすぐ起き上がってなかったっけ? 自信なくなってきた(笑)。
  • 繰り返す歌は、女の子とねこは一緒に歌ってはいるけど、場所的には別々というか、交わっていないというか、お互いを感じられていないよね。枠の中と外で別次元にいる。でも、一緒に歌ってるところが、女の子とねこの…何か特別なつながりというか、な部分なのかな、とか。
  • ただ、原作の絵本では、女の子はぜんぜん特別じゃなくて、他の飼い主たちと全くの同列として扱われているから、何となく、あまり女の子の存在だけを特別視もしたくない、という気持ちもあるんですわたしには(笑)。女の子が特別だからしろねことして生まれ変わった彼女とまた巡り会う、っていうのは、何か、ラブストーリー過ぎてちょっと…そゆの関係なくしろねことはくっついてほしい気もする。が運命的な云々も決して嫌いではありません。
  • でもおんなのこはねこだったことをかくしているしなぁ。
  • 2幕。テーブルダンスでもしっぽがぴょっこんぴょっこんしてて、ターンすると隣のねこさんにしっぽの先が当たりそうだった。
  • テーブルダンス中、スープポットの蓋が落ちた! ダンサーさんが振りの合間にさりげなーく拾って戻していました。そのさりげなさっぷりが素敵だった…。
  • 歌声、完璧ですね。ありゃあ、ハァン…ってなっちゃうよね。
  • 魚の退場が鉄板過ぎて。
  • しろねこに100万回死んだアピールするとらねこが、王様のねこだったこともあるんだぜ!と戦場での死に様を説明し始めるまで、平均台(?)の上に座って脚垂らしてるままの体勢だった。座ったまま、100万回だぜ、ってずっと云ってた。
  • しろねこに「あなたは? 何回生きたの?」って云われてじたじたするとらねこ、立ち上がってばたばたしてたら端っこ過ぎたらしく、おととってなってた。きをつけてね!
  • 傍にいるお許しが出てから躊躇いがちに近づくとらねこ、しろねこに背中向けて両足を前に伸ばして座って、そのつま先をぴこぴこ動かす。
  • しろねこを台から抱き下ろすところからいきなりオトコマエさんになるんですよね…何それずるい隠してたな…。
  • ねずみ頂きます、鼻先をつかみ損ねて3回くらい掴むとらねこさん(笑)。しろねこのみごと!が「みごっ…っ、と!」ってなってた(笑)。
  • 反復されるふたりの動きが、1日や1年や季節の巡りを表しているようにも見える。巡る時の流れが見えるような。
  • きぼう、うた、の辺りで抱き合う時、しろねこのかかとが上がってるのが何だかたまらなく好きです。かわいい。
  • 花を見つけた、しろねこが入り損ねて、見つけたから入った。
  • 明日もいい天気になるな、としろねこに向かって話しかけ、反応がないのをいぶかしむように顔を覗き込んで、肩をゆすり、動かないのが信じられない感じにまたゆさぶって、やっと事態がわかってそれでも信じたくなくて、ゆすりながら顔をしろねこの体に伏せて泣き出す。
  • 思い出すと涙出そうになるんだけど、観てる間は何だか、そんなに悲しまないでよ、幸せだったじゃない今まで、って気持ちになっていた。しろねこも幸せだよ、とらねこもでしょ、って。
  • ゆっくりと寄り添って、膝の辺りをしっかりと握りしめる。
  • 鳥の声がたくさんするのに、どんどん暗くなっていくのが、いい天気の明日をひとりで待つことをやめたとらねこの寂寥のようで…一緒がいいんだもんね。
  • しろねこの丸い背中に身を沿わせて、赤い毛糸がしろねこの身体を渡るようにして落ちる。ゆっくりとひとつ息を吐いて、そっとページを閉じるように動かなくなるとらねこ。
  • 寄り添って動かないふたりを、100万の夢の住人たちが静かに囲む。弔いというよりは労いのような歌に囲まれて、とらねこの身体が力をなくす。
  • いつも、とらねこの最期の瞬間を見落としているので、せっかく目周りが乾いているこの良い機会にしっかり見ておいた…見届けたわ…。
  • カテコ! 出てきて真ん中で、顔見合わせてにっこりするふたり。こっちまで笑顔になっちゃうよ!
  • 未來さんのお辞儀は高速というか、ぶん!*1ぶん!*2って…勢いがいいですよね(笑)。
  • ひかりちゃん、ちゃんと残ってお辞儀した(笑)。
  • 走ってきてふたりで、ついーっと滑って真ん中で止まる。いつも未來さんがひかりちゃんをフォローできるように身構えてるのが可愛い。へいきだよ!って感じに笑うひかりちゃんも可愛い。
  • カテコの時の音楽もすごく好きなんだなー。サントラほしいなー。
  • 最後、ハケ際の上下で、ふたりでお辞儀する時、ひかりちゃんが何だか、ねこというよりはファイティングポーズみたいなポーズをして、未來さんがえっなにそれ?!(笑)みたいに笑ってたのが滅法可愛らしかったです。どっちもかわいい!!

 何で泣かなかったのかなーと考えていたんですが、よくわからないのですが、何となく、少し俯瞰というか、高いところからの目線*3で観ていたかもな、とは思いました。けっこう、ねこや女の子と同じ高さで今まで観てきていたから、全体を引きで観た所為かな?と。これからどうなるか、わたしの反応も含めて、楽しみです。

*1:頭下げる

*2:頭上げる

*3:位置的なことでも上から目線ということでもなく!