ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」9/6夜

 カウントやめます…怖いから…。
 指定席からごちゃくせきのおきゃくさましてきました。しかしO-east、千鳥配置にしてくれなかったのはちょっとね…フラットな床に4列作るならせめて千鳥でお願いしたかったです。何とか見えるのが2列目までってきついわー。ZEPP公演は固定椅子になるのかな。劇場じゃないし、あんまり期待できないかな…(笑)。
 それはさておき、狂乱のスタンディングの一夜が明けて、いいかげん身体もぼろぼろだし、今日はちょっと離れて全体を観てみよう&今まで使わなかったオペラをちょこっと出してみようかな、という方向で観てきました。いやぁアップ拡大してもヘド姐様は美人でしたよ…まばたきのたびに重たいまつげがふぁさふぁさしててね…うっとり。
 しかし個人的な印象ですが、今回はちょっと、何というか、アゲたテンションが空回る感じというか…ありますよね、いろいろちょっとしっくり噛み合わない回って。そんな印象でした。ヘドはこれまでわたしが観た中ではほとんど、そういう、あっちょっと今日あぶなっかしい…ていう回がほぼ見当たらなかった*1から余計に、そう感じたのかもしれないけど。そりゃあもちろん、毎回安定して常にベストのものになるのが一番だけど、生身の人間がやることだもの、そんなのは無理な話だし、今回は特に、「生身」部分に依るものが大きいというか、毎回きっちり同じことをするのが良しとされる作品ではないから、そこはもう。そんな日もある。だからといって不満の残る回だったわけでは決してありませんので。ただ、観ていて心配になる感じが少し…あったので…あまり無茶して下さるな…。
 メモ後ほど追記します。いろいろ面白かった(笑)。

  • 登場は歯ガチガチ。あの健康そうでおっきな歯…好きだわ(笑)。
  • Tear Me Down中、後ろの壁に爆発の炎みたいな映像がずっと映し出されてたの、初めて気づきました(笑)。だめだ一点集中し過ぎていたわ(笑)。
  • 自己紹介、一回やってダメ出しするとナオキさんが「え〜?」みたいな顔してた(笑)。のにヘド姐様、「何よ。不服そうね。やるのよ」
  • 何かもうこの辺から若干テンションがオモシロかった(笑)。おちつけ…。
  • イツァークの一言は「ほら、こわくない」だったと思う。確か。
  • 一日に何人…の質問をふたりに訊く。ひとりめのお客さんがわかんない…と誤魔化す?と「…わかんない…じゃなくて。わかんないなりに何か云ってよ返しようがないじゃない」、ふたりめ「いちまん!」「一万組!? てことは2万人!? ちょっとそれ大変なことになっちゃうわよ!?」
  • みんなであたしを●●して!!から起き上がって「…いいわ…びんっびんキタわ…きょうしびんびんきたわ…」って後半聞こえたんですが云ってませんでしたか? 何いってんだこのひと、と思った(笑)。
  • 壊れかけのトクナガ的な。「なにもきこえない〜♪」に「キラキラ…してないから!」とばっと振り返ってじっとJUONくんを見つめるヘド姐。ちょっと間があって「…なにもきかせて、くれない〜♪」と続きを歌うJUONくんに、「来るならもっとガツンと来てよ! 止めにくいわよそのテンション!!」
  • The Origin of Love。ちょっと、声が出にくそうな感じがした。つやがないというか…お疲れ出る頃だもんね。
  • 途中でスタンドからマイク取ろうとしたら取れなくて、スタンドが倒れそうになって、足で踏んで留めた。ひやっとしたわー。
  • 「ハイ、たいせーちゃん続けて」
  • 跪いて云々のところでも、マイクスタンドが不安定で、身体の脇と腕で支えるようにしながら跪いていた。
  • Sugar Daddy、おやつの時間が下手だった! 手すりに乗り移ろうとして「どきなさい」「どきなさいよ」って云ってた(笑)。
  • 「あ、召されるぅ」「あ、おごそかに!」厳かに、が重々しいのがオカシイ。
  • そしてシュガーダディの背景が、お菓子の箱?みたいな可愛いモノがたくさん降ってくる映像になっててびっくり。は…初めて観た…(笑)。
  • しかしあのマイクがよくまるごと口の中に入ってどこにも触らずぶつからずに取り出せるよな…わたし顎外さないと入らないわ。
  • アングリーインチ後、トランクがぶちまけられるところで、降ってきたオレンジ×黒のマラボーショールが天井に引っ掛かっちゃった。高い所にぶら下がってたから気にはならなかったけど。
  • Wig in a Box。やっぱり喉が…ちょっと苦しそうだった…。
  • マイクスタンドが見当たらなくて、ママからもらったウィッグを掛けられなくて、しばらく手に持って歌ってたけど、途中でぽい、と飽きたみたいに投げ捨てた。マイクスタンドはその後イツァークが見つけ出して来て、赤いお帽子かけたりしてました。
  • どこかで下手に歩き出したらすぐそばにマイクスタンドが立ってて、マイクスタンドに絡まって「あン! あぶない!」とか可愛い声出してたこともあった。マイクスタンドに嫌われた回。
  • JUONくんパートで激しくなったところの最後、やっぱり聞きとれないのねん。「ぜんぶ、あなたのためよ」みたいなの。
  • 日替わりメンバー紹介。「じゃあね…みんな、アベ●ジャーズとしてあたしを××してください!」「わかる? アベ●ジャーズ。アメコミのヒーローがいっぱい出てくるやつ」どんなだよ…(笑)。
  • ドラムスのサンタさんを指名して「じゃあねぇ、超人ハ○クになったつもりで犯してみて! やだ壊れちゃう!」嬉しそうです姐さん…。
  • でもポールに絡みながらセクシーに踊る姐様はほんっとセクシーだった…。
  • 太整さんの番の時に、壮大な音を出すと、「これはアレね、アレ持ってる神様のやつね! ソー!」
  • ナオキさんがごりごりのチョッパーベース叩きだすと「あっサミュエル・L・ジャク△ン!」役名じゃないのか…。
  • で、JUONくんがギュギュギュギュギュ、とギターを鳴らすと「…この子アベ●ジャーズ知らないわね(笑)」だって。
  • でもセッションはとてもかっこよかったですいつもながら。ヘド姐さまは「アベ●ジャーズが! 突き上げてくる!!」とかとても楽しそうでした。
  • 何かこの辺でセリフがわやわやになったような、ここじゃなかったっけ。
  • 「金曜日の夜から金曜日の夕方まで」が「金曜日の夕方から金曜日の夜中まで」になってたような気がするけど気のせいかもしれないのでもし気のせいだったらヘド姐様ごめんなさい。
  • 「お稚児さん」のイントネーションが休演日明けくらいから変わってる。おちごさん?って全部上昇形だったのが、チにアクセントつくようになってた。どうでもいいですね。
  • お色直しに行こうとして下手の瓦礫につまづいてよろける姐様。だいじょうぶですか…。
  • お色直し中のRundom Number Generation。まりこちゃんも喉だいぶ辛そうでした…がんばれ!
  • そういえば日曜日?にネイルに羽根が付いてる?って云ったけど、付いてるというか付着してる状態だったようですね。ほどけた髪の中から、同じ色の羽根が落ちてきたので。
  • トミーに触られる姐様がどんどんセクシーになっていく…。
  • The Long Griftのハモリほんとたまらないんです。
  • イツァークにキスされてから突き飛ばされるの、上手の瓦礫の上から転げ落ちなかった。瓦礫の上に仰向けに倒れ込んでそのままだった。
  • 「こんなに神に身を焼かれたのに、灰にもなれないなんて、中途半端な神様よねぇ…」すっごくシニカルに、鼻で笑いながら云ってて、痛かった。倒れ込んで掠れ声で云うほうがまだ何か…つらいのは同じだけど…。
  • Lament。美人なんだここ…まつげないけど…。
  • Exquisite Corpseの暴れっぷりが何かもう凄過ぎて。下手のイツァークに絡みつく前にウィッグ飛んじゃって、でも凄かった…壮絶だった…のたうちまわる獣みたいだった…。
  • 指定席からだと、イツァークが蝋燭に火をともすの、下手すると全然見えなくて、…今なんの間?って感じになる。今回は見えてたけど、初日がそうでした…だから千鳥だいじ…。
  • トミーのWicked Little Town。冒頭のセリフ部分がちょっと、下げ切れてない感じがしてハラハラした。
  • でも盛り上がるところはすごく、解き放たれる感じがして良かった…ロングハイトーンはちょっと危なかったけどよく耐えた!
  • 階段下で転ぶヘド姐さん、という設定(?)にとてもときめく。
  • Midnight Radioはね、すごく良かったです。苦しそうとか出しづらそうとか全然感じず。オペラで歌ってる時のお顔ちょっと見てたんだけど、目がね。イイね。どこ見てるかわかんない目してる。すごくイイ。
  • ダイブけっこう長いこと漂ってたような。すごく綺麗にステージに戻った、そのまま立ち上がれるくらいに。
  • やっぱりあの、イツァークが先にいなくなって、ヘドウィグはひとりで背を向けて階段登って、消えて行きました。こうなったのね。わかった。
  • これはこれで、イツァークがきっかけを与えてはくれたけど、結局は自分の足で歩いてく、決意表明みたいに見えて、うん。
  • 確かに白いイツァークに導かれて消えていくと、ちょっと…死にオチ?みたいに見えるのもわかるんだ…終演後にそう云ってた方もいたし。宝塚では男女が手を取り合って光に向かって歩いて行くと、幸福な死、という定型があるらしいですし。しぬ話とは欠片も思って観ていなかったので、云われてびっくりしたけど、確かにねぇエンジェルもエドガーも光に向かって歩み去っていったしねぇ…。
  • なので、自らの足でこの世界を歩き出したヘドウィグの背中は、儚いよりも力強く見えたのでした。
  • アンコール。何か…出てきて「アンコールありがとうございます」とかマイウェイ曲紹介とかも一切ナシで、低めに、でもわりときちんと歌って、「心の、決めた…まーいうぇーい」のまいうぇいもシドっぽくない普通の声で歌って、何か…えっと…ご機嫌斜めですか…?
  • と思ったら、階段のほぼてっぺん近くから飛び降りた!!! 着地の勢いでひっくりかえってそのまま、寝転がったまましばらく歌ってた!!! やめてよ怖いよー!!!
  • この時に生え際の辺りからちょっと出血してたとか、そんな話も小耳に挟みまして…ほんと、あの、暴れていいから、怪我だけは気をつけて…ください…。
  • ハチャメチャに暴れてたなぁ。やけくそか!?ってくらいの暴れっぷりだったなぁ。でも上手でナオキくん?とヘドバンしてたのは可愛かったなぁ。
  • また上から2段目くらいの高さから飛び降りたり。
  • まりこちゃんが脇の通路を駆け抜けた。あとお客さんのキャップかぶって踊ってて可愛かったー!!
  • 終わってもちょっと、憑きモノが落ち切らないような顔してました…でもマイクをそっと下手の瓦礫の上に置く手は優しかった。
  • あっ、ハケ際に下手の瓦礫前に置いておいてる酒瓶に入ったお水を含んで、きれいに霧吹きしていった! ふるちんみたいだった(笑)。
  • ダブルアンコールもなし。うん、なくていいですお疲れ様です…全部ぶちまけてったもんね…。

 何となく、鬱屈をぶつけるようなマイウェイに見えたのは、わたしの主観ですが。そういうのも込みで「ヘドウィグ〜」という作品なのだと思います。あんな舞台、安定してなんてやってられないよなぁ。というか、安定感なんて求めてないよね。燃え尽きるような刹那的な魂の爆発と爆縮だもんな…。そしてそれを毎日、下手したら1日2回も、続けてることに改めて、軽く血の引く思いがする。
 とにかく、怪我のないよう。気をつける、なんてことも頭から吹っ飛んでっちゃうような瞬間の連続だけど、それでも、なるべくは、怪我のないよう。

*1:おかしなテンションの日はあったけど(笑)