ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「鎌塚氏、すくい上げる」@本多劇場(8/17夜)

 観てきたメモだけでも…!
 前作「鎌塚氏、ほうり投げる」が、もうすっごく素敵で好きでじんわりしちゃって、その続編が満島ひかりちゃん出演で上演と聞いたらそりゃ行くよね!!というわけで行ってきました。今回も、うん、すっごく好きだった…! 可愛かった楽しかったきゅんきゅんした!! お話とかキャラクターはもちろんだけど、執事モノなので当然出てくるメイドさんのクラシカルな出で立ちもきゅんきゅんですよ…ほんっと可愛かった。それだけでも4割方目が満足した(笑)。いやお話がちゃんと面白くて素敵なのは云わずもがななんですよ!! しかし市川実和子ちゃんの楚々とした立ち居振る舞いの正統派メイドさんも、ひかりちゃんの破天荒変化球メイドさん*1も、もれなく可愛いんだもん…ロングスカートの裾からちらりと覗くドロワーズのレースとか、カチューシャと襟と袖にお揃いの白×黒テーピングとか、たっぷりとした蹴回しのワンピースにエプロンとかワンストラップシューズとかとかとかもう。仕方ない可愛い。
 豪華客船で催される由利松家子息と花房家令嬢のお見合いを柱に、お見合いを嫌がるお嬢様とそのメイド、根は善人なんだけど…なぼっちゃんとその従者、に客船の船長や船員、由利松家のお騒がせ親戚貴族も入り混じってのドタバタコメディ、基本ずーっと笑ってるけど要所でじんわりさせてくれる。そのじんわりが、笑いと地続きというか、同じ流れで笑いながらじわりとしてしまうというか、いやじわりとしないひともいると思うんだけどわたしのじわりツボはイイ具合に圧されてじわりとしてしまうというか。さぁここで泣け!という展開ではまったくないから、ツボが違うひとには何で!?って思われるだろうじわりなんだけど、「ほうり投げる」もそういうじわりだったので、今回もそこは外れてないなぁと。そんなじわりのツボ圧し具合が本当に、気持ち良いのです。大好きだ鎌塚氏。
 もちろんアカシさんの完璧執事っぷりは今回も健在で、三宅さんの身体能力全開っぷりも健在で。アカシさん、「ごもっともでございます」で全ての感情を表現できるんじゃないかしら(笑)。「月刊執事」も絶賛刊行中のようでなによりだし、前作ヒロインのアイドルメイド・ケシキさんもお元気で御活躍の御様子で…ケシキさんのグラビア見てみたいなぁ!(笑) お嬢様とメイドコンビは、またお嬢様が無敵で…たまらぬ。ひかりちゃんのじゃじゃ馬お嬢様ほんとたまらぬ。特に入れ換わってからほんとたまらぬ。何やっても可愛いしどんな傍若無人でも可愛い。むしろメイドの格好なのに傍若無人なのが可愛い。ひかりちゃんの魅力爆発の役でしたほんっと可愛かった…。実和子ちゃんも高女子力女子に説得力のある清楚な雰囲気で素敵でした…って云いながらついつい、NHK祝女」ユリ&マキの影がちらついてちょっと笑ってしまうのだけど(笑) *2
 こっそりメイドと入れ替わっているお嬢様を相手に、それがお嬢様だとは知らず、執事の幸せはお仕えしている御主人に対して、その御主人に仕えていることを誇りに思えること、もしそう思えない御主人だったら、それは御主人を恨むのではなく自分のめぐり合わせを恨む、とアカシさんが話す場面の、それを聞いているひかりちゃんの何とも云えない表情と、その後に自分のメイドに取る態度、がたまらならく可愛くて、じんわりしてしまいました。そこで!?って感じですがそこです。意地っ張りお嬢様の意地と矜持が、不器用さと入り混じって何ともいたいけな…可愛らしく…こういうの書く倉持さんって…!って思ってしまうわ怖い(笑)。
 ひかりちゃんと云えば圧巻のオンステージもありまして。わたしが見た日はだいぶ、声がつらそうになってたんだけど、それでもしっかりオンステージで発破かけて頂きました! たまらんわ!! 嫌でも盛り上がるわ!! アカシさんと渾身の…も素晴らしかったです。ああいうのドリフであったよな昔(笑)。お腹かかえて笑ったよ!
 あと、六角さんがすっごく良いスパイスになっていました。素敵だったわ〜船長との曰くはちょっと、てんこ盛りすぎ?とも思わなくもなかったけど。でも六角さん出てくるととっても安心&期待感上がって…楽しかったなぁ。
 ラストのカタストロフが、「ほうり投げる」ほど鮮やかには感じられなかったのは、もしかしたら最前列だったからかしらと…そこは残念なところで。セットの上の方での場面だったので、完全に見上げる形になってあんまりちゃんと見えなかった…その他のシーンは迫力たっぷりに楽しめたからいいんだけどね。引きで見たらすごく綺麗だったりして…(笑)。なので、あんまり見えない状態で勝手に、オチを先に予想というか、アカシさんががんばってる対象をソレだとは思っていなくて…てっきり、オチの方をがんばって○○ってるんだとばかり…おおう残念だ…。そこんとこ忘れてれば完璧だったのになぁ。これはわたしが残念な問題なので仕方ないです。個人的に、ひかりちゃんが甲板にぺたんと座って手の甲で口元を拭いながら云う「さっきちょっともどしちゃったの…」が最高潮に可愛かったです。名シーンだ。
 というわけでわたしが勝手に残念なことにした以外は、今回も素敵にキュートな作品だったので、是非このままシリーズ化して頂きたいと思いました。観ている間、本当に幸せな気分になれる貴重な作品だもの。もっと三宅さんの大活躍見たいよー! 可愛いメイドさんも見たいよー!

*1:というか…

*2:だってケシキさんともさかさんだったし