ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「Te ZukA」2日目

 テヅカ2日目行ってきました! あの、徹夜明けに近いぐらいの勢いで寝不足MAXで、これ絶対途中で落ちるわ…とか思いながら、カフェイン注入などして挑みましたが、これが全然。全く。眠気のネの字も襲来しない2時間でした…! やっぱり面白いよテヅカ! 大好きだわ!
 オーチャードについたら、張り紙がしてありまして。カンパニー内唯一の女性ダンサーであるギュロさんが、怪我の為本日の公演に出演しない旨。かなり重要なポジションだったので、どうするんだろう、と心配もしつつだったので余計に眠くならなかったのかな。
 昨日の初日は8列目どセンターで、これもかなり堪能できる席だったと思ったんだけど、今日20列付近から観てびっくりしました。いろいろ…目に入ってなかった…近すぎて(笑)。全体が視界に納まりきらないのね! 今日やっと全体像をつかめた気がします。せっかくユニゾンで全員踊ってるのにユニゾンなのに気づけなくて、今日観てぶわわっと鳥肌立ったりしましたよ…20列以降おすすめですよ段差もあって見やすいし…。いや前方は前方で近くていいんだけどさ…。
 初回ではないので、どうなるのかわからないドキドキやわくわくは軽減して、少し眠たく感じるところも出てくるかな、と思っていたのですが、全然、今日もドキワクでした(笑)。昨日涙が出て自分でもびっくりしたブラックジャックピノコのシーン、やっぱり今日も…というか今日の方がぶわっと…何でだろう。ほんとにわからない。でも何か…うん、やっぱり要素の全部が好きなシーン、なんだろうなぁ。引きで全体を観たら、バクテリアは数が増えたらいっせいに光り出す、て説明のところで、それまでばらばらだったり小さいグループごとに動いていたダンサーたちが、全員でユニゾンの動きになって、うわああああ…!て鳥肌立った。昨日はたぶん近すぎて、全体像を見られていなかったんじゃないかと…ほんとにめっちゃかっこよかったし綺麗だったし、やっぱり音がすごく好きだし、BJとピノコの語りも何だか胸が躍るようで…大好きです…。
 ギュロさんがいないことで変わった部分はあったけど、それによってパワーダウンした印象や、違和感や、そういうのは一切ありませんでした。昨日と違うところ気づいたのは後でまとめてメモっておきます。未來さんはナレーションの抑揚や声のトーンを昨日よりくっきり変えてきた印象。低いところはすごく抑えた低い声で話してた。アドリブ的な日替わりとかは特にないみたいです。座り方とかは自由みたいだけどね。
 ラストの「朧月夜」、胸が苦しくて仕方ない。アトムが向かっていった太陽が、そのまま世界を染める不吉な赤になって、その赤く染まった世界の中で、汚れを落とそうと身体をこする人間たち。そして汚れを落とすことは出来ず、アトムが脇を歩くと、ばたりと倒れて動かなくなる。ガスマスクを付けたひとり以外、全員倒れる。誰もいない、暗い世界をひとり歩くアトム、オルゴールが奏でる歪んだ「鉄腕アトム」の歌、やがて動力が切れたのか、足を止めがくりと前に体を倒し動かなくなる…。↓でも書いたけどほんと、つらい。今日は、「汚れ」が放射能汚染である、のはそうだと思うんだけど、それだけじゃなく、根本的に人間が持っている悪の部分とか、汚いものとか、そういうところから根付いてる汚れ、からパートが始まっているように見えた*1。人が必ず持っている汚い部分が、アトムが動くためには必ず出る放射性廃棄物、と重なってるのかな、とか…。
 
 
 ギュロさん不在で変更になったところのうち、わたしが気づけたものを中心にメモっておく。すんごい眠いので日本語が怪しいですが(笑)。

  • 1幕、まず冒頭、下手の書道家席には書道家しかいない。彼が手回しオルゴールも回していました。が回し方が…ギュロさんは一定のスピードでちゃんと曲として聞こえる回し方になってたけど、今日の「鉄腕アトム」はちょっと…面白かった(笑)。手回しオルゴールて一定の速度で回すの大変なんだよね。
  • 上から垂れ下がった帯状の紙?に、筆で般若心経を光で書いていくところ、上手側の色即是空空即是色〜って書く方を未來さんが担当。昨日は上手からごろんとぬるんと出てきて踊る方だったけど、ぬるんと出てきた時に後ろ手に何か隠し持ってるぞ?と思ったら筆だった。
  • ギュロさんのフランス語ナレーションに日本語ナレーションが重なるところ、が日本語ナレーションだけになってた。
  • 冒頭の「セ・ジャ・ク・テ・ヅ・カ*2」て繰り返すところの女声、初日はフランス語っぽく聞こえたけど今日は日本語っぽく聞こえたからこれもギュロさんだったのかなーと。
  • お習字は「む」担当の未來さん、今日は朱印を押すのも未來さんでした。
  • 書家の先生に身体に字書かれてたギュロさん、今日は結城役の彼だけ耳なし芳一みたいに背中に字を書かれていた。
  • 火の鳥のシーンで、輪廻転生とか仏教的思想に関するフランス語ナレーション時、日本語が同時に流れたはずなんだけど、今日はフランス語だけでした。うん、わかんないね!
  • 昨日はあんまり気づかなかったけど、未來さん前髪の左寄りの辺りちょっとだけ金髪になってますよね。他は茶色〜黒なのに。メッシュっぽい。
  • 1幕ではそのくらいの感じ。でも今リハ映像見ると、BJシーンでもいたし、そういえば赤っぽいドレスっぽいの着ておられましたよね…唯一の女性ダンサーさんだったのに…!
  • しかし問題は2幕ですよね…!
  • 人間昆虫記とかどうなるんだろう一体、と思っていたら、結城役の彼が! 出ずっぱりで! ほとんどのギュロさんパートを彼が担っておりましたよすげええええ!! しかも違和感ないーー!!
  • 奇子パート以降、出ずっぱりでした彼。大変だよ…。
  • 奇子のところでスモーク焚いてた。昨日あったっけ?
  • 奇子の紙帯に囲まれるところ、途中でギュロさんに入れ替わって、そこからタマエとマサトのパドドゥになってたけど、入れ替わらずに何か…紙帯に囲まれて帯が風車みたいに畳まれたりしてた…。
  • でそのままヅラだけなくして、ソロで踊る。バクテリアの固有言語と共通言語の話を未來さんが語ってて、昨日はそこで二人が踊るから、バクテリア同士のコミュニケーションの図にも見えてたんだけど、今日はひとりなのでそこはちょっとぴんと来なかったなー。
  • 昨日は、ふたりを引き裂くBJ、だったけど、今日はマサトひとりなのでマサトを苛んでいました。喉首掴んだりして。
  • マグマ大使登場してBJを攻撃、からのPerfumeっぽいの(笑)。昨日は衣装チェンジして黒いミニドレスみたいなのにサングラスでセンターに立ってた結城役の彼、今日は衣装チェンジ間に合わないみたいで、羽織った白い着物の裾をミニにたくし上げてのパフュームっぽいの、でした。両脇は黒い衣装だった。
  • そのまま彼で人間昆虫記もやるよ…何か、凄いシーンになっていた…倒錯的過ぎるというか…でもかっこよかった妖艶でしたすげええええ…。
  • 刀を片手に武道家が現れて退治され…されないか(笑)。されないところ、は、ギュロさんは垂れ下がったスクリーンの陰に隠れて挑発したり、してたけど、結城の彼はあらあらまぁまぁ、みたいなあんまり堪えていない感じでハケていって、剣バトルは武道家さんのソロになった。
  • で、アリの群れが金剛経になり羽虫の群になってそれの最後に「火の鳥」って字が残って、その向こうから手塚キャラクター大集合&手塚先生登場。という流れだった。
  • 読み手さんが手塚先生に近づこうとするのを全力で止めるキャラクターたち。昨日はヒョウタンツギ的未來さんはスクリーンの影に半分隠れるみたいにして座って、特に動きもなかったけど、今日は立ち上がってスクリーン陰から前に進み出て、読み手さんを止める側になった! ギュロさんパートを未來さんがやっていました。何か…ギュロさん背高かったから、未來さんちっちゃいなぁ!て感じに(笑)。
  • 手塚先生が倒れた後のアトムがね、可哀想だったね…泣きじゃくるみたいにしててさ…。
  • それで特攻からのアレだもんなアトムほんと可哀想。
  • 筆で自分の身体に墨を引いていく踊り、もギュロさんから結城の彼に変更。ほんと彼ひとりでほぼギュロさんパートを補ってました。すごい。
  • 男性ダンサーとパドドゥ的に、汚れを拭われたりするのも彼のまま。そのままラストまで…でラストは彼だけガスマスク着用で倒れない。
  • 最後のオルゴールは昨日誰が回してたんだろう、今日は手塚先生だった。手塚先生は書道家さん?でいいのかな? ですよね?
  • カテコ、昨日より盛り上がった感じがしました。スタオベちらほらから、最終的にかなり立ってたし。未來さんが、結城の彼と手を繋いだ時、ぎゅうっと握ってその手をぶんぶんってして、すっごい笑顔だったのが印象的です。彼本人も笑顔でたくさんお辞儀してた。いっぱい拍手させて頂きました! 本当に凄かったもの!
  • 相変わらず少林寺組の宙返りすげえええ。高いいいい。びっくりするわ!
  • あんまり覚えてない感じだけど2日目はこんなところで。ギュロさん、張り紙に「本日の公演には怪我の為出演いたしません」て書いてあったけど、明日以降はどうなのでしょうか。無理してほしくはないけれど、でも…やっぱり、フルメンバーで観たいのも確かで…。酷くありませんように!

*1:筆で描いた線/汚れを落とそうとしてるのから始まる

*2:って聞こえる