ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

早乙女太一新春公演「龍と牡丹2012」@銀河劇場(1/7夜)

 本年エンタメ初めは太一くんの新春公演でした。…が、新春早々大ポカやらかしまして、お友達の胃をひやひやさせてしまい…大変申し訳なく…わたくしまたもや遅刻で…太一公演とは相性よくないのかしら…しょぼん。何事もギリギリはよくないですね肝に銘じます。今年はもうこういうのはナシで!!
 1幕途中からの観劇になってしまいましたが、でも堪能したよ〜。前半はストーリー仕立ての舞…とダンスの融合というか中間というか、な感じで、何というか、…目と脳が慣れている(笑)。こういうのすごく…わかるよね、とお友達と目を見交わすような。太一くんは女形でがっつり魅せてくれましたが、ストレートな女形だけではなくちょっと捻った感じの扮装もあって、そっち系大好物としてはムハムハしましたエエ。銀髪おかっぱ女子達引き連れて、長い銀髪をルーズに結い上げた髪に白塗りのお顔は蜘蛛足イメージの仮面で半分覆われて、お着物だけど足はトレンカ、みたいな…ぐうぅ好きだ…。女性の持つ2面性を表現した…とのことですが、すみません変化前は遅刻の為観られませんでした…あああ。ばかばか。女郎蜘蛛イメージで狂おしくとてもかっこよかったです。あと聖性?の象徴として登場するあゆみちゃんがちっちゃくて銀髪でえらく可愛くてねぇ。
 最後はザッツ女形!な感じで、でもそうなると大きいんだよね太一くん…迫力あるよね…(笑)。充分美しいですけどね! あの帯と客用布団みたいな打掛であの裾捌きはほんと、さすがです。鳥でかかったなぁ(笑)。
 休憩を挟んで2幕は太一オンステージ!という感じで! 黒髪だったから一瞬、太一くんってわからなかったよ! 勇壮かつ華麗な大太鼓演奏に始まり、ドラム/パーカッションに近い小太鼓演奏でテンションがーっと上がってから、弟の友貴くんのソロダン*1を挟んで、袴姿の太一くんが静かに礼をするところから始まる…これが見たかったんだよ…影絵ですよ。影絵の前に、扇片手に踊る男舞がまたかっこよくってねぇ…キリリと弓を構えて引くところとか、あれ視線の延長線上にいると大変そうだなぁ(笑)。扇捌きも流石でした。が諸事情(?)によりひたすら袴ばっか見てた気がする…美しかったですよ…。そして扇から始まる影絵、波とか桜とか鳥とか綺麗だったなぁ。太一くんが扇を振るうと花が咲くんですよ。そんな花鳥風月的な雅やかな雰囲気が不穏に変わり、扇を太刀に持ち替えていよいよ始まるvs影。2011の動画も何度も観たけど、今年のもかっこよかったです。何か…あっけに取られてるうちに終わってしまったような…いっぱいおそってきていっぱい倒してたうん。ゲームバランスがおかしいシューティングゲームを華麗にクリアする名人、を見ているような気になった。そして最後が美しかったです…。
 ちょっと順番があやしいですが、次が友貴くんの槍舞?っていうの?だったかな…尺八生演奏で、弟くんはびずある系というか五稜郭の土方さんみたいなナポレオンロングコートでかっこよかったですよ。金髪を片側だけねじってピンで止めたようなアシンメトリーな髪形でそれも可愛かった!
 で、その次がタップかな。タップダンサーのSAROさんと太一くんでセッションしてたよ〜かっこよかったよ〜可愛かったよ〜。出てくる時も、SAROさんがカタンカタンとリズム刻みながら下手から上手の袖へ一旦入って、そのまま足音は途切れず、上手の袖から出てくるとSAROさんの後ろから太一くんが同じリズム刻みながらちょっと手がフレックスな感じで一緒に出てきたりして(笑)。掛け合いとかも楽しそうで笑顔こぼれてました。顔ばっか見てたわタップなのに(笑)。
 しかし、やはり何というか、太一くんのタップは打ち下ろすタップ、なんだよね。未來さんのは跳ね上がる方。これは日本舞踊と西洋のダンスの基本の違いであったり、邦楽の拍の取り方と洋楽の拍の取り方の違いであったり、いろんな身に沁み込んだモノの違いが現れてるんだろうなぁと思って、その差異もまた面白いのです。語ると長くなるけど、日本古来の拍の取り方って、上から落として叩いた手をその場に留める打ち方でカウントする感じなんですよね、ダウンビートって云われたけど合ってるのかどうかわからないけど。対して西洋の拍は、上から落として叩いて上へ戻す、で1カウントする感じ。…というのを、高校時代の授業か部活で説明されたのを思い出しました。この話は確かウィンナワルツの拍が取れない時に云われたような…なら部活かな…。ダウンビートで取るから重くなるんだ、って云われたような。あ、誤解ないように、太一くんのタップが重かったわけでは、全然、ありませんよ念のため。ただ重心の取り方というか置き方の基点が違う、印象を受けたので。それが目新しく感じた、ので。
 津軽三味線生演奏とコラボしたり、いろいろあったなぁ。掛け合いしてたなぁ。SAROさんのタップがまたかっこよくて楽しくて、たまにちょっとコミカルで、盛り上がらざるを得ない感じでした。そして太一くんのタップを見ながら半目になって誰かさんとやったらいいのに的なところへ飛んでいく意識(笑)。天蘭タップ無双でいいじゃない…ねぇ…。
 最後は紫色のヒラヒラしたジャケットパンツ衣装で、旗パフォーマンスの座長さん。これがまたびずあるってて…(笑)いやかっこいいんですけど! 旗捌きめっちゃかっこいいんですけど! でも衣装のびずあるっぷりがちょっと笑ってしまうの…わたしは袴が一番良かったです…。旗に続けてダンスもあってやっぱり何となく…知ってる匂いがするぞ、と思ってしまう(笑)。傾向はちょっと違うんだけどね、どうしてもね。で、ニマニマしてしまうのね(笑)。
 えーと、前回10月に観に行った劇団朱雀公演では、終演後に送り出しがあって、その分カテコはナシというか一度のお辞儀でそのまま終わり、みたいな流れだったんだけど、なにやら2012年は送り出しをやらないことになったようで、ありませんでした。が、前回にはなかったカテコが新感線様式な感じでありまして、こう劇団員さん出てきてずらっと並んで最後にばっと手を差し伸べるとセンター奥から太一くん登場、みたいなね。1回目はそれで終わって、2回目、送り出しないなら出てこられない理由もないでしょう的な気持ちです。2回目かな、掛かってる音楽のリズムにノリながらヒョコヒョコ上手から出てきて、そのまま下手の袖に入っちゃって、バックでまたセンターまで戻ってきたの(笑)。こ、これが噂に聞くホームではおちゃめさんな二代目ですか…ぶるぶる…。太一くんが可愛いと困るんですが! 後ろ向きにセンターに戻ってきながら、袖のみんなを呼び込む太一くん。あゆみちゃんがハンドマイクを持って出てきて太一くんに渡す*2と、二代目ご挨拶です。「今日はどうもありがとうございます…あっ、明けましておめでとうございます!」「あのー、今年もがんばりますので、皆さんまた観に来て下さい」みたいな感じ。あのー、って良く聞くよね太一くんご挨拶(笑)。何か、髑髏では見られなかったテンション高っぷりでいっちいち可愛くて困るったら。音楽に合わせてみんなでノリノリしてたり友貴くん超踊ってるし太一くんはお尻フリフリ…って、髑髏大阪カテコではめられた蘭兵衛さんのお尻フリフリダンスは太一さんデフォルトの動きだったのか、もしかして(笑)。いやとにかく可愛かった。ハケながら手振ってくれるし。
 で、追い出しアナウンスも入ったけど、やっぱり送り出しないなら出られるよね的に再度アンコール。けっこう粘ったら照明がもう一度明るくなって、上手袖から勢い良く走り出てきた太一くん、ステージのひな壇状になっているところを飛び降りたら勢い余って転んだー! かなり思いっきりこけちゃってました…が、照れ笑いしながら左腰の辺りをイテテとさするのもまた可愛らしくてぎゃあああ。だから困るうう。送り出しがないのはちょっと寂しいけど、去年観られたからいいことにして、カテコのきゃわゆい太一くんを堪能できるならその方がいいんじゃね?というあたりに落ち着きました。はぁかわゆかった…。
 新春早々良いものを観ました。今年もちょこちょこ観にいけたらいいな!
 

*1:は舞いというよりダンスだった

*2:時の特に目も合わせずにホイ、ハイ、と渡して受け取る感じが、何かすっごくリアル兄妹!!って感じでアワアワした