終わりまして一息つきまして。色んなことが色々起こって、ふわあああ！とアガることも、えええええ…！？とサガることも、どうなっちゃうの！？！？とワクワクすることも、まさか…！？な斬新なことも、ほんとに色々が一気にあったので、ピークがこう…平均的に均されて、逆に何も残っていないような錯覚に陥っています(笑)。いやぁなんかすんごくジェットコースターな夢を見ちゃったぞ、みたいな。アレもコレも夢じゃないんだなぁ不思議だなぁ(笑)。
開演時刻を過ぎてもなかなか始まらなくて、どうしたのかねーとか云ってる間に、ふと、自分の席から最前列までを逆に数えてみたら、何度やっても1列目がなくって、2列目が最前列になっていて、でもオークションとかに1列目が出品されていたのも見かけたし、どういうことだろうね？なんて云っていたら、どうやら開演時間が遅れてるのはその所為だったようで…舞台拡張するので潰した客席分のチケットが、販売されていたようです。そんなこと、起きるんだね…。どのような措置が取られたのか、詳しくは知りませんが、開演時間が45分ほど遅れました。初日開演前で普通にテンションMAXで緊張しまくりだったのに、違う意味でもドッキドキしちゃったよ…悪い方に…。
そんなトラブルがあって大幅に遅れたので、芝居に影響ないといいんだけど、と心配もしましたが、うん、無用だった！ すごく、見たことのないドクロ、見たことのない天魔王、見たことのない百人斬りが、観られました。いろいろ斬新だったわ…捨之介と天魔王を二役に分けたのは大成功だと思います。捨・天・蘭の三人の関係性やバランス、キャラクターが三人三様にくっきり際立って、その三人のドラマとしてすごく上手く成立していたように感じました。何だろう、ほんとに、ワカドクロ正しく！というか、その時代の三人の若者の青春ドラマというか。青春ドラマって言い方はちょっとアレだけど(笑)、でもあの時代を生きる若者の、青春のある形ではあると思うので！ これまでのドクロとは全然違う、面白いものになっていましたよ！ もちろん、ここから変わっていく点も多いにあるはずなので、その伸びしろも含めてこれから先も楽しみです。荒削りで、円熟とは対局な、本当にフレッシュで瑞々しい髑髏城でした。
ネタバレなしでふんわり感想ですが、ええと、とりあえず幕間のお手洗いからは必ず開演前に席へお戻り下さい。非常に大事な点です！
あとはバレ系感想を。
- やっぱり天魔王さまはマスク有りだった！ マスク大事だった！
- 歌まったくありませんでした、BGM以外は無界の女たちとかもなし、沙霧もなし。歌詞の記載もなし。
- でも踊った！ 踊ったっていうか舞い討つというか！ 何その仕込み扇子！！ 敦盛ごちそうさまでした！！！！
- 天魔王さまが踊ってる…という驚きも新鮮な(笑)。
- しかし天魔王さまエキセントリックなキャラだった(笑)。エキセントリックっていうか…時にきよち、時にクアトロさま、そして時に見たことないモリヤマミライで…どういうテンションの人なのか、若干戸惑う(笑)。とりあえず、信長好きすぎることはわかった。
- 赤マントにギラギラした服*1の天魔王さまかっこいいんですが、頭のてっぺんに生えてる盆栽は何ですかね？ ちょっとそれ剪定しちゃいけませんかね？ いや信長好きなのはわかる、わかるが。
- 好きっていうか、なりたかったんだろうね。
- 天魔王さまがマント翻すたびに、ガビシャーン！！と効果音が鳴るのがオモシロかった。いや、かっこいいんだけど。
- 甲冑に頼りすぎてはいけません。普通に強いのに、まったく避けようとしない(笑)。面白い殺陣になってるよ！
- 生身の殺陣はとても華麗でしたその分。対蘭兵衛戦とか眼福。
- とりあえずまず最大の見所は2幕冒頭の敦盛扇子ダンスバトルなので、幕間のトイレは速やかにすませるの絶対です！
- 捨之介は立ち姿美しく、飄々としたキャラクターもルックス・声にぴったりで、素敵な捨さまでした。が殺陣はね…仕方ないよね…スピード感とか安定感とかは、がんばれ。
- 捨様スタイル良すぎるので、天魔王の鎧は着られないよね、て思ってたら…ねー(笑)。
- そして甲冑姿の小栗くんの美しさに眩暈。あの、申し訳ないですが、悔しいけど、かっこよかったんだよ甲冑捨様…天魔王の甲冑姿より…。甲冑好きとしてはほんとタマランのです。
- カッチ兵庫の安心感がすごかった。出てくるとホッとしたわ…あれかな、じゅんさんの兵庫にすごく近い感じがして、「知ってる」安心感だったのかな。天魔王も捨之介も蘭兵衛も、観たことない感じだったから。
- そして聖子さん・粟根さん・右近さん・サンボさん・メタルさんによし子カナ子エマさとみ嬢sの劇団員の安心感。いつもの感じ、知ってる空気がホッとします…。
- 三五良かったなぁすっごく安心だったなぁ…っていうのも、知ってる人が出てきた！感なのかな。でもやっぱり素敵な三五でした！
- 沙霧も良かったです、元気よくて、捨之介や太夫に可愛がられてる感じがすごく出てた。小栗くんが頭なでなですんの良かったな〜きゅんきゅんした(笑)。これまでのドクロに比べて、沙霧と捨之介が兄妹みたいな感じに見えたな。可愛かった！
- 贋鉄斎がまさかそう来るとは思っていませんでした…2幕まで出てこないと思いこんでたからびっくりしたー。
- そして百人斬りがまさかの！！ そうなるのか！！！ 斬新な百人斬りになっていた…！ でも刀はいつか落としそうで怖いですよ！
- 蘭兵衛の殺陣はさすがの美しさだったなぁ。笛のところ美しかった…。でも、歴代蘭兵衛の中でも随一の、ガラの悪さというかオラオラ蘭兵衛でした(笑)。
- とにかく天魔王さまがオモシロいことになっておられて、わりと出てくる度に笑っちゃってた気がしますわたし…。どういうテンションなのか本当にわからないんだもの。頭はコロスケだし(笑)。
- …で、はじめてのチュウというわけですか。いやこれ私が云ったわけでは(笑)。
- 私の席からは見えなかったんですが（天魔王さまの後ろ頭で）、聞いたところによると、がっつりやってるそうです。そうか…はじめてのチュウ……。
- すんごい取り留めのない感想ですが、頭が働いていないのでスミマセン。
- しかし、あの、天魔王さま最期は、いいんですかアレで。そんなの有りかよ！？ってそれはこっちの台詞だー！！ せっかく喉元白く晒してるんだからそっちじゃだめなんですか捨様〜っていうかいのうえさーーん！！ あそこで笑いが起こるのは有りなんですか！？ わたしも笑っちゃったけどそんな笑いは求めてないーーー！
- …というのはとりあえずアンケートに書いておきました…せめて喉頸かっ切る方向に…お願いできないかな…。
- そこさえ何とかなったらほんと、いいんですが…惜しすぎる…ていうか残念すぎるあの最期…。
- えーと、他の厚みが増えた分仕方ないのですが、荒武者隊の死にっぷりが前ほど鮮烈でなかったのが、もったいない感じがします…がどこかが増えたらどこかは削るしかないもんね…。
- とにかく、初日初回でしかもトラブル込みという状態ですので、終わった後は虚脱するばかり…ぼんやりしてますスミマセン。
- えっとカテコは、時間押してたので2回かな？ 最初のお辞儀で深々と頭下げたら、長い黒髪がばっさーと前に流れ落ちてしまった天魔王さま。それ以降お辞儀が浅くなってしまった(笑)。ひとりでコクリと首だけお辞儀だったから、反省してるみたいにも見えた(笑)。
- 小栗くんからご挨拶がありました。座席トラブルと開演時間遅延の謝罪から。で、みんな取り返そうといろいろやったけど、こっちもいろいろ起きてしまった、って(笑)。太夫登場シーンのカッコツケ台詞で思いっきり噛んじゃった栄子ちゃんに振ったりして(笑)。栄子ちゃん「自分でもびっくりしたわ！」て云ってました。
- これから東京まで67回、がんばります！みたいなことを云っていて、そんなにあるのに半分も見られないのか…とちょっと暗澹たる気持ちになったり。
- そして粟根さんのお誕生日だったのでバスデカテコになりました。さとみちゃんがロウソクに火がともったケーキを運んできたんだけど、運ぶ途中で消えちゃって、天魔王さまが御自ら黒手袋に包まれたその片手を伸べて、チャッカマンで着け直してらっしゃいました。羽とか手袋とか焦げないか心配しちゃった(笑)。
- で、消えないようにロウソクを見守る天魔王さま。この辺から栄子ちゃんと楽しそうにしていました。それまでちょっとお顔が堅かった気がしたので、一安心。
- 前方に呼ばれて出てきた粟根さん、プレートを見てなにやら後方に呼びかけ。荒武者隊の一員さんも今日がお誕生日で、一緒にロウソク吹き消していました。
- 粟根さんから一言ご挨拶も有り。ただでさえ終演遅くなってるのに、私事でお時間取らせて頂いて申し訳ない、急ぐ方はどうぞご遠慮なくお帰り下さい、とお気遣い。日帰りのバスとか新幹線のひとは、けっこうカテコ前に席立ってました…仕方ないよね…。
そんなこんなで波乱含みの初日でした…。明日からのチケット問題がどうなるのか、まだわからないですが*2、芝居はここからどんどん変わっていくはずなので、その変化も楽しみたいです。初日だからか、照明のタイミングとか効果音のタイミングとかもけっこう、ん！？てなる箇所多かったので、その辺りのマッチングも今後磨かれていくといいな！ 期待しております！
