ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「マグダラなマリア」@サンシャイン劇場(5/28昼)

 モンさん(id:mon-chan)にお誘い頂きまして、『大人なお嬢様限定(!?)のエロティシズムと耽美にあふれたステージ』、体験して参りました。なかなかのプラチナチケットのようで、何も知らないモノが紛れ込んでしまって申し訳なく…でも楽しかったです! モンさんお誘い本当にありがとうございました!
マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア』

 『歌手であり、女優であり、ついでに高級娼婦でもある華麗な美女』マリア・マグダレーナさんの来日公演、です。なんです。なんですよー!(笑)舞台美術が丸尾末広さん、くらいしか、キャストその他で存じ上げているお名前がなかったのですが、何か面白そうだったのでお誘いに乗っからせて頂きました。ら、何か、面白かった! キッチュで華麗でちょっとお下品ででも素敵だった!
 いわゆるオールメイルというくくりになるお芝居で、そういえばオールメイルは歌舞伎以外では初めて観ましたよ。蜷川オールメイルシリーズ観たことないし。女形は篠井さんとかは観てますが、普通の若手男子が女役を演じるようなのは初めてだったなぁ。でも、最初一瞬、おぅ男じゃん、と思ったけど、その一瞬だけでしたねー。ちょい後方の席だったのもあるのか、全然違和感なく観てしまいました(笑)。いやきっと近くても可愛いんだよアレ。そりゃ腕とか肩とかいーい腕筋してたりガツッとしてたりはするんだけどね、骨太だったりね(笑)。でもキュートさで全然カヴァーできるできる。ストーリーはマリアさんの来日公演にラヴと陰謀が絡み合ってでも娼婦で…というベースに歌やダンスがふんだんに盛り込まれて、あっという間のエンターテインメントです。歌がねぇちゃんと歌えるというか上手いんですよね。びっくり。マリアさんのハバネラとかいやぁかっこよかったわぁ流石です。クラシックの名曲から愛の二重唱熱唱から*1、うわぁ狙ってんな(笑)な猫耳付けての黒猫のタンゴまで、身体張ってる。モンさんに伺ったところ、マリアさん来日公演はシリーズ化していて、今回は第一作目の再演とのことで、すでにシリーズとして固定ファンを掴んでいるのね。キャストはもちろん、お客さんのノリまで息ぴったりという感じで…おおぅ、となりました。いやぁ若い女子のパワーもすごいわ…キスシーンがちょろっとあったんだけど、リアルに女子の黄色い歓声(?)が上がって面白かった(笑)。どちらかというと、こう、息を呑んで固唾も呑んで固まってガン見、な側の人間なので…素直な反応が珍しく感じました。そうか若いお嬢さん方はこうなのか。おいちゃんべんきょうになったよ。キャアなんて声出ないけどな*2
 キャストさんはどなたも存じ上げてないまま観てしまったのですが、中でも一番素敵だったグレイスさんという、マリアさんの親友でブロンドボブヘアーのかっけー姐さんがいまして。終演後にお茶しながらモンさんのパンフを見せて頂いたら、略歴のところに「演劇企画集団THE・ガジラ『ゆらゆら』」と書いてありまして…ええええええ!? ガジラ!? の、ゆらゆら!?!? あの、ベニサンピットで生きた鯛さばいて市原悦子が香水振り撒いたものすんごい芝居!? に、グレイスさんが出てたの!?と…慌てて記憶を検索しましたがヒットせず。そりゃそうだ女装姿しか今回観てないんだもの素顔もわからないわ(笑)。後で検索してみたらわかりました。確かに、ひとり座組の中では一番若手な、綺麗な顔した俳優さんがいらしたわ。精神科医の助手だったわ。…ちょっと鯛と市原さんと若松さんのインパクトがアレ過ぎて*3、印象薄くなってしまうんだけど…でも、思い出しても写真見ても全然結びつかない(笑)。だってグレイス姐さんすんごい美人で気風が良くて理想のオカッパでカッコイイお姉さまだったんですもの。グフフ〜な笑いも素敵だったんですもの。津田健次郎さん。
 今年の秋に、新作公演でまた来日されるそうです。髑髏とかぶらなかったらまた行きたいです! グレイス姐さーん!

*1:通路に下りてむしろ座席に身を乗り出して熱唱だったわ!盛り上がったわ!

*2:デフォルトは低めの「うをぉ」です

*3:あと子供人形