ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「タンゴ」大阪大千秋楽(11/30)・改

 改めまして。
 ラス1だから!といった感慨も特になく、ごくごくふつーな感じで迎えてしまった最終公演でした。日帰り旅行の1公演のみ観劇、という忙しなさもその一因だったのかなー。いつもはもうちょっと…いや、そうでもないか(笑)。いつも、感慨ない~とか云いながら楽観てるのか。
 そんなふつーな感じで観初めてしまった千秋楽、始まってみればやはり、楽だからこその熱さやお遊びもあり、でも決して浮き足立ちすぎたりはせず、抑制の効いたテンションと演者側が楽しんでやっている空気が心地よく面白い、素敵なラス1でした。特に1幕は、何かもう抱腹絶倒というか…いやぁ初日の時点では、このお芝居をここまで笑って観るようになるとは予想していなかったなぁ。ニヤニヤはすごくしてたけど、大笑いになるとは…予想外の進化を遂げて(笑)。でも、そもそも喜劇として作ると最初っから宣言されていたし、目論見通りの進化ってことですよね。また、大阪の客席が熱くて…え、そこでも笑うの!?とびっくりしたところもありましたが(笑)、お客さんのテンションが舞台上に反映されて、相互作用でどんどん面白くなっていった気がします。ほんと、楽しい楽だった…! 未來さん死んじゃう役で、ここまで楽しい!で終わるのは珍しいなぁ…メタマクは楽しかったけど泣き所も多かったもんなぁ。わたし、タンゴに関しては、一度も一滴も涙出ませんでしたよ。って、そういう方けっこう多いんじゃないかな、違うかな。ひたすらいろんな意味でニヤッニヤしながら観ていた舞台だったなぁ…お友達がすぐ前の席にいたのですが、2幕でちらりとその子の顔が*1視界に入ったら、やっぱり超ニヤッニヤしてた(笑)。うん。そうなる。わたしもそんな顔で観てたはずだ。
 では最後のタンゴメモ、ざらりと行きます。長いから畳みます。

 

  • 噂には聞いていましたが、これが大阪バージョンの舞台かー。確かに、アクリル製のコの字型の外側壁セットがなくて、直接布を吊るしてある。あれ上まで引き上げて止めておくのはなかなか大変ですよね。ブラーヴァの天井は、コクーンに比べると低そうだったので、天井高の問題もあったのかも。布で覆われた舞台は何だか遊牧民のテントみたいで、それはそれで雰囲気あって素敵だった。もしくは繭みたいで…こっちがコクーンだよ(笑)。
  • ポーカー中のおばあさんの台詞をきっかけに内側の布が落とされ、帰宅したアルトゥルの「出ていけ!」に合わせて、長塚さんがアクリル壁をばしばし!と叩くのを合図に壁が上がる、という流れだったのが、アルトゥルの出ていけ!まで布は下げられたまま、出ていけ!の後に長塚さんが舞台の床を叩くと吊るされていた布が落ちる、という流れになっていました。ので、アルトゥルさん登場シーンは見えなかった。
  • 席は、前3列を潰して張り出しを作り、特設Sは張り出しの左右部分に設定されていました。4列が実質の最前列だった。わたしは5列目上手からの観劇でした。上手側の張り出し頂点がすぐそばな感じで、良い視界だった!
  • 何か、冒頭からもう、東京公演とちょっと様子が違ってた(笑)。アルトゥルに出ていけと怒られたエーデックが、エウゲーニャに「だからやめときましょうって云ったじゃないですか~」とか云ってて、アルトゥルに見つかったら怒られることをわかっててやめようとはしてた、みたいな背景が見える感じ。東京では云ってなかったから、あんまり悪びれてないというか、悪いと思ってなさそうに見えてたんだけどエーデック。さすが世間を知っている男。
  • アルトゥル、おばあさんを棺桶台に寝かせる時に「思い出さしてあげますよ!」って(笑)。思い出させて、じゃないんだなやっぱり(笑) *2
  • アルトゥルさんの所属学部、医学部と哲学部ともう一個は何だろう?というのは結局明らかになりませんが、体育学部じゃないのーとか云って笑っていました。だってあんなに動きがキレッキレなんですもの(笑)。
  • 襟足がうっすら伸びているのが綺麗だった。いや、スキッ!!とキレーになってるのも大好きなんですが…ちょっとほら、人間味を感じるじゃないですか(笑)。ああ、生身の人間なのだな…と。だって人形みたいに綺麗だから少し心配になるんだもの。
  • もみあげはパーフェクトな美しさですが。
  • アルトゥルに内緒話するエウゲーニュシュも変わってた。エーデックを良く云う部分だけ聞こえるように云って、後はひそひそ話、だったのが、「エーデックは正直者だよ、教養はちょっと足りないところもあるけどねー?」って、エーデックに向かって話しかけるように云って、エーデックも応えてた。
  • 上手手前のテーブルセットに腰かけるアルトゥル。呆れたようなため息が聞こえる。
  • お盆にくっついてきた靴下に舌打ち、も聞こえる。
  • コーヒー攻防戦は、パパが取ったカップを取り返そうと咄嗟に手を伸ばすアルトゥル。でもひょい、と避けられた。
  • 「おじいさんが死んだのはいつでしたか!?」の周りに拍手はなし。
  • パンを奪おうとしたパパの手を、ガッと掴んで防御。取ろうとしたパンを戻させる(笑)。
  • タンホイザーの初日云々の辺りで、包みごとパンを持って大きいテーブルに移動するアルトゥル。自分の上着がかかっている椅子に座ると、そこでパンをもっくもっく食べる。パパがテーブル上でスローガン叫んでても、そ知らぬ顔でもっくもっく。
  • 「すすむんだー! すすんでー! いくんだーー!!」後のパパ、「あーきついー…」だって(笑)。おつかれさまです!
  • 何だか、今日のご両親は本当に、ダメな両親だなぁというのがすっごく全面に現れていて、こりゃーアルトゥルも我慢できなくなるだろうし、キレてあんなことになった挙げ句にああなるのもわかる、ダメな育て方されてるわ…と、とても思いました。そんなこと思ったの初めてだったから、ちょっと驚いた。
  • あと、お父さんとアルトゥルがすごくそっくりにも見えた。人の話はあんまり聞かずに自分の主張ばかり捲し立てて、都合悪くなると理論というか詭弁でのらりくらりと云い逃れて…アルトゥルに対するストーミルの話法と、アラに対するアルトゥルの話法がそっくりで、何て似た者親子だよ(笑)と思いました。
  • 自分のことを一番に考えているくせに、甘やかすことが愛情だと思っている親なんだなぁ。パパが今日はやたらと笑ってて、へらへらした感じが余計にダメパパっぽかったなぁ。
  • どこかでアルトゥルの頭撫でてましたねパパ。どこだっけ。それも何か、あー…って感じだった(笑)。
  • テーブルに座り、「反抗こそ価値があったんだよ」とかアルトゥルに云ってる最中、ママとエーデックとおばあさんがポーカーしようとテーブルを移動させる。アルトゥルと議論しながらテーブルに座ったまま運ばれていくパパ(笑)。ああ…こりゃあダメだ…(笑)。
  • 反抗こそが新しい時代を築く建設の土台になったとか我々は神殿の基礎を築いたとか云いながら、テーブルの上にスツールを乗せたり椅子を重ねて積んだりするパパ。しかもぐらぐらしている(笑)。いぶかしげにそれを見てるアルトゥルさん(笑)。
  • ここん家の遺伝子は叫ぶときは高いところに上がり、テーブルの上には椅子を乗せたくなるんだろうか。
  • 「ああ~アルトゥル~、おーい、一体何がほしいのかな~?」にっこにこのほっくほくに笑いながら云うパパ。ほんっと、ダメだわ。小さなアルトゥル坊やにしか見えてないしそうとしか扱ってない。
  • 反抗しろ!とアルトゥルに装備させるご両親。フロアランプを持たせたら、コードが途中で抜けて電気が消えた。
  • ランプシェードをかぶせながらパパ、「ほら! かぶれ!」
  • とにかくご両親のダメっぷりが甚だしいのでここでアルトゥルの「…もう、ダメだ…」が本当にダメだわねーって感じで…かわいそうになぁ(笑)。
  • 学校でもいい物笑いの種ですよ!とか云ってるのも、ああこの子本当に、学校で物笑いの種になってそうだわ…と、残念感が半端ない。
  • アラ登場で、ストーミルがおでこにキス。かわいいなぁ!
  • 床に寝そべって、何か手に付いたのかな? 床に何かあった? 左手を気にしていたアラ。
  • 舞台の端に座って、両足をぶらぶらぱたぱたさせるアラがめっちゃ可愛い。
  • 綺麗だよ、君。とアルトゥルに云われて爆笑するアラの、爆笑っぷりがすごかった。
  • それで!? それで!?攻撃は、アルトゥルに抱きつくように腕を回して、ぐいんぐいん振り回してた。ここでコチコチになりながらわざとぐいんぐいんされるアルトゥルというか未來さんも可愛いんだ。
  • 実験演劇はよぼよぼじゃないアダム。そして冒頭から笑いが起きる。まだイヴになってないのに!(笑)
  • イヴに華麗に変身(笑)するパパに、アルトゥル咳払い。
  • うん、千秋楽だもんね…もう布とか、いいよね…。
  • アクションとパーセプションの一致の瞬間云々とおじさんに説明するストーミルがキレかかっていた(笑)。
  • 出ていけ!とアルトゥルに怒られて不満そうなパパが、ママに「あなたは芸術のことしか考えないんじゃなかったの?」と云われて、「そうだ…芸術だ…現代芸術だ…」とうっとりなるところ、のパパが本当にもうこりゃダメだ!感満載で、これに育てられちゃアルトゥルも可哀想だわ。
  • 追い出されるエーデック、「いいですとも!」で棺桶台の上に座っているアラに一瞬駆け寄る振り。アルトゥルが慌てるのを面白がってる。
  • でもアルトゥルのここの、「これから君に説明するのさ。…なにも、かもね」はやたらめったらセクシーでエエ男で困る。基本残念な子なのに。
  • ノイバウテン転換。の最中に、下手の穴にエーデックが入った(笑)。張り出し部分は舞台裏とか袖とかとは繋がっていないんですねー。穴から登場するには穴から入ってスタンバイするしかないのか。大変だ。
  • スタッフさんも何人か、穴から出てきました。冒頭で椅子やテーブルを次々出さなくちゃいけないもんね。あの張り出しの下にはきっと、オペラ座の地下みたいな地下空間が広がっていて、下でも快適なスタンバイができるんじゃないかと思います(笑)。
  • 転換中。長塚さんがスツールを1脚、センターの手前際に置いて、その上に赤い薔薇を乗せていった。アルトゥルがその薔薇を手に取り、スツールに座って明るくなる。
  • アラの登場は下手側の奥から。歩いてきた。
  • 「あんたとあたしがどんなに思いきったことをして見せても」でアルトゥルの両肩に手を置くアラ。こあくま!!
  • 薔薇を片手に足を突き出して見せるアラ。全開です!! 惜しげもないです!! しかも「気に入らないの?」って組み替えた時に…みえた…すいません…。
  • 足攻撃にタジタジなアルトゥル、「たのむから、ちょっと…その足をひっこめてくれないか」ってしどろもどろなの(笑)。
  • なのにあっという間に取り繕ってかっこ良くなっちゃって。「いつものわたしの魅力も、どうも僕には効き目がない?」って、すっごい意地悪な云い方してた。
  • 怒って出ていこうとするアラを引き留めて「行くな行くな行くな! 違う違う違う!」違うの?(笑)
  • 自己犠牲らしいアレ。顔をぐいっと近づけて、キスに持ち込もうとした! ギリギリでアラが手を突っ張って回避!
  • ここいっつも、抱き寄せるのか押し倒すのか決めかねてるようでオカシイ。
  • で、押し倒したら、アラの後頭部が床にごちんしたよ…痛そうだったよ…。
  • そして穴の縁ぎりぎりでやってたから、それもうアルトゥルの位置から穴の中のエーデック見えてるよね?と思ってしまった(笑)。
  • でも自己犠牲に必死なので気づかない。アラがエーデックのタバコの煙で噎せてたよ。
  • そして時間差でわたしのところにも煙が。けむいよーえーでっくー!!
  • アラの痛がり方が大袈裟になってる。でももっとやっていいと思うわ!!
  • 「外套みたいに脱ぎ捨てて、どこにでも気軽にひょいと預けられたら…!」て云うアラの語調が激しい。東京の最後の方でも激しく云ってたな。
  • この辺のアラがいちいち表情豊かで、可愛いけど小憎たらしくて、でも可愛くて、こりゃアルトゥルたとえ結婚しても大変だぞ。
  • 「ちょうど油が乗ってきたところで、話の腰、折るんだもーん!」跳び跳ねながら云った(笑)。
  • 適当な社会の規範なしに女性に男性が選べるかどうか、の冒頭で、アラにスツールの座面を叩いて「座って」って云うんもは、うん、ちょっとかっこよかった。
  • ※★★※何か一ヶ所台詞がわやくちゃになってたような…どこだっけ※★★※
  • 花束の代わりに薔薇を片手に…そのままちゃんとプロポーズ出来てたらなぁ。
  • 「花嫁衣装は白いのを着るのね!」「雪のように真っ白なのをね!」うふふって笑い合っててめちゃくちゃ可愛かったここ…。
  • 絶対的有利にコトを進める説明、冒頭の「せいぜい意味のわからぬことをもぐもぐもぐもぐ呟くのが関の山さ!」のところが、んーもんーもんーもんーも呟くのが、になってて…吹いた(笑)。どうした何があった(笑)。
  • この会話がどうしたって云ってる時のアラもほんっと可愛い。にっこにこのキラッキラ笑顔で、時おりアルトゥルの顔を振り向くみたいに見上げてさ…。
  • パパのラストパンツはクリスマスグリーン×白ゴムでした。モミノキ色だった!
  • 「お父さんはね、女房を寝取られたんですよ…」静かに宣告。鬼だな!
  • 「開けてごらんなさい、ここの戸を!」云われる前からめそめそ泣いちゃってるパパさん(笑)。本当にダメ度アップしてんなー!
  • でも、青菜に塩のパパさん呼ばわりに「ああ行くとも! 行ってみせる! 止めるな!」止めるな、はいつもなかったような。
  • これ持ってお行き前の綱引きが凄かった(笑)。ああいうことしてコードは本当に大丈夫なのかほんと心配。腰を落として全体重をコードに乗せて引っ張る(ように見える)アルトゥルさん。
  • ああわかったよ、お前と云う人間がな!でアルトゥルを突き飛ばすパパ。椅子とかいっぱいあってコードはまだ首にかかったままで危なかった。
  • お前がほしかったのは悲劇なのだな!とか糾弾され、「え?」「ひげき…?」と小さく云いながらうろたえるアルトゥルさんが滅法おかしい。今日はスツールで防御していて、それじゃ全然弾除けにならないよーと思った(笑)。
  • 「ほんの…」と云いかけて重厚を向けられ、「ええっ…と、(とスツールを盾にし)冗談ですよ!」
  • アルトゥルを椅子に座らせ、ランプのコンセントをゆっくりと差し直すパパ。ランプが点いたら客席から拍手が起きた(笑)。
  • 尋問がまた近いです。近いっていうか椅子の位置が舞台際なので、アルトゥルの膝の間に入らないと前に回れないというか(笑)。
  • 今回もぐるぐる巻きの抵抗が激しかった。何度も巻かれて外してってやってた。アルトゥルのセーターの袖が肘の辺りまでまくれ上がってた。
  • 結局、首からふたつランプをぶら下げられ、ぐるぐるにされるアルトゥル。とても…かわいそうでした…(笑)。
  • 「憐れむべきエゴイスト!」とアルトゥルを詰りながら、脱いだパジャマの上着でアルトゥルをはたこうとするパパ。ひょいっと避けてぐるぐる巻きコードを振り払うアルトゥル。
  • 「そばに寄りなさい…」はやっぱり寄る前から近くて*3、顔見て足元見て、ちびっとだけ寄る。と、パパもじわっと寄って、もう耳元に囁くような状態に(笑)。顔くっつきそうになってたよ(笑)。
  • 「少し考えさせてください」と椅子に座ったアルトゥルが、イーッて顔してた。ぎゅっと目をつぶって歯をむき出しにするみたいな。
  • 父子理性ハグ、激しくてアルトゥルが片足を立ててふん張ってた(笑)。
  • 手を繋いでママの部屋へ向かう父子。「あのお父さん、もうひとつだけ…お願いが、」と呼び止めるアルトゥルにお父さん、何だ?って感じに左右のランプを手で持ってアルトゥルに向ける(笑)。「こういった類いの…」ってアルトゥルがちょっと吹いてたよ!
  • 電球をパジャマで隠して、射撃の腕は連帯一の前で「あちっ!」なパパ。熱がってるのを見ているアルトゥルのお顔が、黄色のベンチの顔というか…笑いをこらえて力入った冷たいお顔で…可愛かった。美人さんでした。しょっぱいお顔だった。
  • 水を飲みに行こうとするお父さんに「そんな暇ありませんよ!」「そうか?」「そうですよ!!」会話してんのがおかしかった(笑)。
  • ピストル争奪中に、パパのパジャマのウエストからピストルが落ちた! 床のピストルを奪おうとすfるアルトゥル、必死にガードするパパ。ついに拾ったパパが、もとのパジャマのウエストにしまい直すけど、いつもより深く入っちゃって銃把が出てない(笑)。じたばた戦いながら、ちょうどいいくらいにグリップをはみ出させるパパ(笑)。
  • 争奪戦の最中、パパの手がアルトゥルの頭にぺちん!とクリーンヒット。あーっ!てちょっと悔しそうな、ほんとに当てたな!?みたいな顔してアルトゥルもぶち返そうとして空振り(笑)。猫パンチ的な感じだったけど、でも未來さんのアレは当たったら痛いだろう。
  • ぶち返そうとするアルトゥルの手が当たらないうちに「聞きなさい!」で直立。
  • アラを探し回るアルトゥル、今回は台所の中に首だけ突っ込んでました。台所から首だけ覗かせたのとは逆バージョンだ(笑)。
  • どこにもいないんだ!って戻ってきて、いらいらと椅子に座るアルトゥルさんが美しかったです。ほんと、アルトゥルは美しいなぁ…。
  • アラに結婚を迫るアルトゥル、「承知してくれるよね!」って、両手を握りながら云ってた。それ断れる人はおそらくなっかなかいないと思いまーす。
  • おばあさんに祝福を迫るアルトゥル。ものすごい勢いで床を転げ周り抵抗するおばあさんを、無理矢理押さえつけてました。そっちも自己犠牲ですか!
  • 椅子に座らせるのも一苦労で、座ってからも何かそっくり返ってるおばあさん。の、みぞおちに手刀入れて折り目を付けるみたいにして、ふたつ折りにするアルトゥルさん(笑)。
  • 片手はつないだまま、並んでおばあさんの前に跪くアルトゥルとアラ。おばあさんの祝福を見てうええぇ…って顔になるアルトゥル、目ん玉ひんむいてガン見のアラ(笑)。かわいそうだけど可愛い(笑)。
  • おばあさんの祝福。体重を頭で受けて、ぴしっと腱が浮き出るアルトゥルの首筋が綺麗です。アラは片足をピーンッ!と突き出して支えてた(笑)。
  • お待ちかね、エーデックさんの今日の祝辞は「えー、結婚するやつは馬鹿者である。しかし結婚しないやつはもっと馬鹿」までしっかり待ってから、満を持しての「だいどころへいけ!!」…アルトゥルさん笑ってますがな! 声震えてますがな!!
  • エーデックと、笑っちゃってたアルトゥルに爆笑して、大笑いのうちに1幕は終了しました…客電ついても笑ってたわ…。
  • 2幕。そういえばストーミルのピアスがいつもキラキラしててかっこいいなぁと思っていました。僕。
  • 今日のカメラはシャッター早かった。あれいつもどうやってたんだろう、なっかなかシャッター切れなくて、え、どうなってんだよ?ってストーミルが不審がると落ちる、パターンもあったし。
  • 花嫁姿のアラほんっとかわゆい! かわゆい!! 椅子に座りに来るから近い!! かわゆい!!
  • でも不機嫌。「こんな白髪の、お年寄りが!!」怒号です。怒鳴り付けた。
  • エーデックやっちまいな!の後のアラの様子がいつもと違う感じがした。「したくを…お続けなさいってことよ…」が何だかしょんぼりしてるみたいに聞こえた。
  • コルセット持ってストーミルを追いかけるエウゲーニュシュを見るアラの顔が、とっても…いやーな顔してた。うんざり顔だった。
  • アラにヴェール!って呼ばれる前、台所で蛇口捻って手と顔を洗っているエーデック(笑)。
  • そこへ新郎ご入場。酔っぱらってる?様子を身を乗り出して見るアラ。
  • 新郎、早速高いびき。
  • お父さんダイヴ、またたっかく飛んだなー! あの勢いですっ飛んでくる息子を受け止めなくちゃいけないパパも大変だ…。
  • よっぱアルトゥル、「ぼかぁあわれなけーしきしゅぎしゃに、すぎまへ~ん」女装クアトロさまが壊れたところを思い出したわ。
  • 「もうパジャマにも戻れないんですよ」もべろんべろんに云ってた。
  • 爪先を中心にパパの肩に掴まってぐるぐる回りながら「えーっへっへっへっへっへっあっはっはっはっはっは」高笑いするアルトゥルさん。この辺の得体の知れない感じはきよしっぽい。
  • が、ここからの巻き返しがアルトゥルさんのすごいところです。
  • お父さんの新しい生活発言に、「古いのさえ今僕がもて余してるってのに、新しい生活とは! ちょっとばかり行きすぎですよーはっはっは」超笑ってる。すごく馬鹿にしている。
  • 「やー、おばあさんは隅におけない!」おでこぺちん、がなかった。
  • スーツのアルトゥルさんは襟足というかうなじのスッキリ具合がまたセーター時とは違って見えて良いです。いいなぁいい匂いがしそうだなぁ(笑)。
  • エーデックを呼びつけて、やたら胸筋をもみもみするアルトゥルさん。もみもみというか、寄せてるというか(笑)。ちょっとマーシャルの胸を成形する父ちゃん*4を思い出しましたよ…。
  • 身長差のせいもありますが、上目使いにエーデックを窺うように見るアルトゥルがめちゃくちゃ可愛い。掬い上げるように見るの。
  • さてアルトゥルさん始まりました。「そう、俺だとも!!」がめっちゃキラッキラしてて素敵です。そう、俺だとも!(キラキラ☆)って感じです。
  • お前たちは泥の中を、埃の中を這いずり回っているんだぞぉ?のぞぉ?がガラガラ声ででもかっこよかった。
  • 「俺はみんなの夢の結晶だ」を静かにまっすぐ云い放つ。こういう…そんな風にそれを云うんだ!?的驚きが毎回ほんとに新鮮で…楽しかったなぁ…。
  • 優越者の劣等者に対する反抗、でキラキラを盛大に飛び散らせていらっしゃった。キラッキラしておられた。
  • ほんっと良いテンションだった! 観てるこっちもアガルよね!!
  • 演説中に自在に動くアルトゥルの両手が、指揮者のように見えました。マエストロが自在にオーケストラを操るように、言葉のシンフォニーを奏でておられるのですね…! 中身からっぽだけどね!
  • 俺の! 胸三寸なんだよ!と云いながら上体を折り、胸元を叩く。うをおおテンションMAX!!
  • 「俺は、お前たちを殺せるんだ」は静かに云った。宣告した。かっこいいいいいい…!
  • 高みに聳えるアルトゥルが美しくて眩しくて! すぐに失墜することを知っているから、なおのこと短い絶頂の時が眩しくて!! ほんっと、刹那が彼を輝かせているわ…。
  • おじさんの言葉を、肘掛けに腰かけて膝を抱えて聞く体勢になってるの可愛い。
  • 「これでも俺がユートピアンで空想家で夢想家だとでも云うのかぃえええ~~?」最後ほぼたっかい奇声なんですが(笑)、でもこのテンションが、振り切っちゃってる感じが、潔くてかっこよくてたまらない~! エキセントリック最高~!
  • 「エーデック! 俺の天使、死神の陰気な使わしめ、こっちに来~い♪」ええ、語尾に音符が見えましたよ。滅法楽しそうでしたよ。手にいれた権力を行使するのが楽しくてたまらないんだな。
  • この薄汚い地球のカスめが!は半笑いで、すんごい馬鹿にしきって云ってました。カァスめが!って。
  • エーデックを下男呼ばわりされ、「下男ではない!!」とキレるアルトゥルさん、椅子の上で足をがんがん踏み鳴らしてた。かっこよかった。まだ。
  • ここから最高潮まで…凄かった…天に向かい手を伸ばす姿が…そしてそのまま一気に突き落とされるのが…転落まで含んだ一連で、最高です。
  • アラの告白に「え、なんだって?」打ってかわってすんごい普通の声で云うのが…あーあ、アルトゥル劇場終わっちゃった、て感じで…寂しいですよ…。
  • ママの膝にすがって泣くのがまた、気分が悪いと妻を呼びつける父親にそっくりで。倒れたふりしてる父親と、じたばたしながら泣いてる息子に囲まれて、そりゃエレオノーラもキレるわな…とも思った。
  • そしてアラに理由を迫る。「それこそ、ちーっぽけな…」て後ずさりしながら、腕を掴んでいるアルトゥルの手を剥がそうとするアラ。本当にちょっと痛そうだった。
  • 世界は悪だ!愚劣だ!で闇に包まれるセカイ。闇の深さがコクーンの方が深かったような印象です。奥行きの差かなぁ。
  • ピストルを探すアルトゥルさん、「えーっとピストル、ピストルしらない?」…あーあ…終わっちゃった…。
  • エーデックの「愛しているのに、相手はあくび」がね。ぞーっとしたわ。アラ、出てくるたびにあくびしてたもんね。アルトゥルだって、アラが待ち望んでいた婚礼の場に現れたと思ったら高いびきだし。愛しているのに相手はあくび、のお互いだったのだなぁと。
  • 最悪の結末を迎えて初めて、アルトゥルの愛を手にいれたことを確信するアラ。でも、それすらも「あれを恋愛感情と呼べるとするなら」と曖昧にされてしまう。でも、そう云ったのはストーミルで…ストーミルの云うことなんてアルトゥルの詭弁と同じくらい意味のない言葉で…わからない。
  • どうでもいいですが、アラの「死んだわ…」で客席に笑いが起きたのはびっくりしましたよさすがに…。
  • アルトゥルの亡骸に向かい、まるで他人事のような言葉を投げ掛けるストーミルを見て、初めて腹が立ちました。この子をこんな風にしたのはあんた達だろう、って。今まで思ったことなかったんだけど。
  • そして残された人たちが、エーデックの支配下に入り生きていくのを、ざまみろと思った。アルトゥルはイチ抜けして良かったねぇ、と。
  • アルトゥルの上着を着たエーデックが、ズボンをずり上げた(笑)わーそれやめてー無条件で笑っちゃうからー!
  • 用のない身体の退場。きっちり3カウントで立ち上がるのが美しい…。
  • が、そこでも笑いが…ちょ、大阪…。
  • 最後のガラスは、それはもう見事に、粉々に、美しく、砕け散りました。綺麗だった…硬いあまり砕けやすい、結晶だもんねアルトゥル。ダイヤモンドでも、場所さえ見極めれば、ハンマーの一撃で砕け散る。結晶ってそういうものです。

 最後のタンゴが爆音で鳴り響き、狂乱の裡に静けさが戻り、そして客電がついてアナウンスが流れる。いつもと同じ終わり方でした。ほの暗い空っぽの舞台上に、ぽつんと取り残された空っぽの玉座、アルトゥルの無惨に砕け散った夢の跡を眺めながら、おつかれさまでした、と…何度がんばってみても、やっぱりダメだったねぇと…でも、ネジの時みたいな絶望的な悲しみではなくて、やっぱりどこかで、笑顔になってしまう、そんな不思議な終わりでした。がんばったのにねぇ残念だったねぇ! ちょーっといろいろ、足りなかったもんねぇ! 惜しかったんだけどなー!!
 演劇の可能性と、森山未來の可能性、どちらもまだまだ計り知れないぞ…と思わせてくれた作品でした。見たことのないお芝居、見たことのない未來さん! もう、椅子の上でキラッキラなアルトゥルを見ることはできないけれど、でも台詞のひとつひとつ、目にした表情、耳にした声、全部…とは云えないけれど、まだたくさん残っています。何よりも、それを耳目にできたことが何という幸せだろう、と…そんな風に思える舞台でした。
 心配なこともあったけど、それすらもプラスに転化して、さらに高みを目指す…アルトゥルみたいにすぐ崩れるようなもろい足場じゃなくてね、どんなに叫んでも暴れても揺らぐことのない、立派な神殿を建てる為の基礎を、しっかり築くことのできた経験だったのではないかと思います。本当に、この「タンゴ」に未來さんが出会えて、長塚さんと作り上げることができて、最高の共演者の皆さんと一緒に、それをわたしが目にすることができて、よかった。ありがとうございました。おつかれさまでした。映像でいいから、アルトゥルにまた会えたらいいなぁ!

*1:角度的にちょうど見えたの

*2:メタマクの「父上!その男の処刑、私にやらして下さい!」参照

*3:パパが充分に近づいてから云うのが、吉田さん確信犯です

*4:@メタマク