ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「変身」虫観察日記7日目

 休演明けの水曜日、具合があんまりよくないんだー!でしたがドーピングで何とか回復、無事きちんと見通せました…。レッドブルは翼を授けてくれたよ!
 グレゴールはとても元気そうで、とても虫々しく、美しくて気持ち悪く哀しくて儚かった…。
 
 
 
 
☆この先ネタバレあり☆
 
 
 
 

  • グレタに最後のキスをして、そっと部屋に向かうグレゴールの、横たわる足の優美なこと。これが虫の脚になるなんて…!
  • グレゴールの頭位置が全体的に低くなった! 跳ね起き時の格好とか、端々でのポーズが、┏○┓こうなってる!
  • とかく動きはキレッキレな感じでした、グレゴール絶好調! 腕が指が美しいったらない…!
  • バグるグレゴール。もっともももっともももももっともももももっともも…(笑)。
  • 頂けません、ません、ま、せん……か。そっと云った、カッ!じゃなかった。
  • 部屋から這い出たグレゴール、進行方向にちょうど、真ん中の椅子があって、椅子の足を指先で探るようにさわさわカシカシ確かめていました…顔は明後日の方向向いて…やっぱりアレ*1で見てる…!
  • お母さん。…お母さん? お母さん! 反応しない母親に思わず3回声をかけるグレゴール。相変わらず…ここは良いホラー。
  • 食事後のグレゴールが、ベッド下ポーズを取りながら、両腕を羽根みたいに丸くして、ふーこふーこ上下させていました。満腹なお腹っぽく…初めて見た…。
  • クリスマス回想に入る所、グレゴール部屋の台座から床へ降り立つ姿が、何と云うか…絵画的な美しさと云うか…降り立つ瞬間をピカソの素描でコマ送りに写し取って残しておきたい。
  • 働きに出たいと申し出るグレタ、グレゴールが良くなるまでの間なら、と応える母に「それはいつになるやら!」と冷たく云う父、その言葉にガッカリ声を発するグレゴール、のはずが、父親のセリフの前にガッカリ声を出しちゃったグレゴール(笑)。お父さん一瞬びっくりして声詰まらせてたよ!
  • 父のセリフに被せて長く唸っていました。頑張った。
  • 「お前なんか嫌いだグレタ!」悲しみが怒りにすり換わったような、激しい口調でした。叩き付けるように云った…。
  • 虫捕食前後の腕の動きが本当に見とれる。けどその美しさ自然さは、「虫」としての自然さ…。
  • 銀行の小間使いとして働きに出る父に、グレゴールの部屋に入らないことを約束する母の、「ええ! …ええ。ええ」この、ええの3段活用(?)が素晴らしい。それぞれのええに違う感情が込められてるのがわかる。
  • リンゴを取ってくれ!のグレゴールの声音が、遣り場のない怒りに満ちているように低く響いて、悲しかった。
  • このシーン、この一家の閉塞感とか、行き場のなさとか、どうしようもなく追い詰められた感じをモロに食らわせられた…何か息苦しくて涙出た…。
  • グレゴールのうねるような動きは絶好調時に戻っていました! ぐねんぐねんだった、心配になるくらい。
  • 下宿人の長い長い登場シーン、におかまいなく首をきょろーんとさせ指をうごうごさせるグレゴール。
  • 「どんどんおやり」のところのセリフが!「もう誰も、僕の名前を口にしない」が、「もう…誰からも」ええっ!?「僕の口には、名前を呼ばれない」…っ、惜しい! 何か惜しかった!
  • グレタに「アレを始末して!」と云われ、部屋へ戻っていくグレゴールが、ずーっとグレタの顔を見ているように…見えました。最後に、振り返るように、お母さんを見たよ…。
  • 小さく、小さく身を縮めるグレゴールの死骸が、本当にまあるい蕾みたいに見える。次に朝日を浴びる時、手足は花弁になってるんだな…。
  • カテコ。上手にも下手にも、美しくも人形めいたあの動きで手を差し伸べる。こんなに美しいカーテンコール、見たことないよほんと!
  • 2回目に走って出てきた時、ちょっと行き過ぎそう?だった? おとと、って止まったように見えたから(笑)。
  • 良い笑顔が覗きました。上手ハケ際に立ち止まって綺麗なお辞儀。

 休演明け、小さなハプニングはありましたが、身体のキレや動きは絶好調な感じで何よりです! よく動く虫だった! 東京公演折り返して、残り1週間を切りましたが、このまま危なげなく走り抜けられますように!

*1:指先っつか触角っつか