ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

親族代表「渋々」@シアター・モリエール(12/19昼)

 土曜日のマチネを観てきました。栗尾こと野間口徹さん参加ユニット・親族代表、10周年記念LIVEと銘打たれた「渋々」、10周年だけどわたくしは初親族です。だって栗尾に惚れたんですもの〜。
 ショートコントとオムニバス芝居の中間、くらいの小品が8本、時間にして90分ほどのライブでした。ゲスト作家陣が豪華で、ブルースカイさんやらケラさん、イケテツさんという…ピチチの福原さんまでは何とかわかるけど、川尻さんはすみません存じ上げません…でも面白かった! どれも色が違ってて、違う色だけど全部いい色!
 さすがに10周年なだけあって、若さと勢いで突っ走る的な笑いではなく、わりと落ち着いた、手ぇ叩いて爆笑というよりはクスクスッとじわじわっとオカシくさせる、オトナな雰囲気の笑いでした。3人の個性がそれぞれ、かなりの色違い加減でバランスいいので、初めて観てもキャラクター分けが明確でわかりやすいのも親切(?)でした。シュールでちょっとどっかがヘンな作品群を、ミニマムなセットと衣装で演じるのも、この手の舞台を観る楽しみで、開始してしばらくの間「今どういう状況で誰と誰がどういう関係性なの?」と探り探り観る感じがたまらないんだ(笑)。
 野間口さんの気持ちもわかる「キャンプ」、まさかの展開な「息子」、とてもイケテツっぽい「少子化さん」等、どれも面白いんですが、やはり印象的だったのは「kusakari」…だって本当にだんだんクサカリに見えてくるんだもの…(笑)。わたしが観たマチネでは、珍しいハプニングがあったのですが、野間口さんがブログで悔しがってらっしゃるのですが、そりゃ悔しいだろうとももちろん思うのですが、でも観てる方はやっぱりオモシロかったんですよ。そういうのを楽しみにして観に行く、というのは違うんですが、違うんですけど、ある意味ナマの醍醐味でもあるわけで…すんなりスマートに通るのが一番だし、作品としての面白さとハプニングの面白さは別物なんですけどね。でもちゃんとわかったし大丈夫なんだけどなぁ、面白かったけどなぁ。そしてクサカリだったんだけどなぁ。
 ハプニングのインパクトで「kusakari*1」が印象強くなってしまってますが、「だから」の野間口さんなんかもうたまらなかったし*2、「We Are The World」なんてもう全然コントじゃないっていうかあれは演劇ですよ。すごい面白かった、可笑しいじゃなくて面白かった。場面のつなげ方とかすげーって思ったし、野間口さん*3のピンサロ嬢なんて女装もメイクも一切なしのそのまんま野間口さんなのに、仕草と言葉遣いと雰囲気だけで…堕ちた女の悲哀と色気が物凄くて…可愛かったです。セクシーでした。ベッタベタなピンクのすけすけネグリジェとか着てそうだった*4。面白かったなぁ良く出来てたなぁ。
 しかしインパクトで云ってしまえば、前説の竹井さんが…凄かった。アレの無駄な高クオリティも凄かった。アレ一番お金かかってそうですよね…すごい精巧だったもの。目が青いアレ。でも肩にいるアレはちょっと地球外生物っぽかったです(笑)。ていうか竹井さんがちきゅうがいせいbエヘンオホン。でもメッセージは何よりも伝わったと思います! わたし直前に確かめてたけどもう一回確かめたもの!
 とても面白く楽しませて頂いたので、次回があればぜひまた観に行きたいです。やはり野間口さんには何か奇妙な色気があると確信しました。色っぽいですよねあの人。イヤミな役もちょいキモ系?な役も可愛い役も純朴な役も、得体の知れない役も、するりとぴたりとハマるけど、そのどれもに何かしら裏がありそうなミステリアスな雰囲気が伴っていて…不安定な色気があるんだ。…わたしどうやら、「不安定」なところに惹かれがちなようです(笑)。そもそも未來さんもお顔がふあゲフンゲフン。もう安定したもんね!
 喪服で行ってみたので、お香典返し頂きました。飾ってありますが、何だかちょっと…不吉っぽくもある(笑)。

*1:さっきから何度か「kusanagi」って打ってる私

*2:トカゲ! 「でぃす」語尾! ガニマタ! 首輪!

*3:ばっかですいません

*4:野間口さんが、じゃなくてピンサロ嬢がね