ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「リミット」後日談のつづき

 リミット公式サイトに、後日談のつづきがアップされています。第3話「ダークサイド」にかける遊川さんの、制作側の、思いが綴られていて…確かに、後半に進むにつれて、「作り手の思いが強くやや観念的になって」きていたとは思います。ストーリー性や整合性よりも、メッセージの方が強くなっていたとも思います。でも、そういうのをねじ伏せて突き通し、生々しいまでの人間ドラマとして成立させたのはやはり、役者の力量による部分も大きかった、のですよ。「ラストで愛について語るのならば、その前の地獄をきちんと演じたい」…未來さんの言葉とのことですが、正に。正しく。どん底でのたうち回り虚脱し切った姿を見せられたからこそ、そこからの這い上がりがカタルシスとなり、理屈ではない部分で説得されたというか…押し切られてしまったというか(笑)。ほんと、1クール欲しかったです。もっとじっくり、ねっちり、執拗なほどに描いて頂きたかった…セリフで説明されていた部分全部、映像で見せてもらいたかった…いや、それこそ見てるこっちも地獄のような3ヶ月になることウケアイですけどね(笑)。
 ARATAさんの撮影裏話(?)も…あの梅木の表情がそんな現場で生まれたのか、と思うと…余計鳥肌が立つ…。ほんと、ものすごい芝居対決でした。ARATAさん凄かった…と思い返すと、ますます黒川の超人っぷりやら、茉莉亜の心変わり*1の早さやら、がもったいなく…それもこれもきっと尺の所為…やっぱり1クール欲しかったなぁ…。
 あとは、放送時期の「諸般の事情」がちょっと気になりますが、まぁ…それは。色々あるんでしょうねきっと…。
 とにかくNHKさんには、あんなものすごい作品を、テレビという公共の電波に乗せる決断をして下さったことに、感謝します。

*1:って云わないか