ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「3人いる!」@リトルモア地下(夜)

 すごいものを見てしまった…!
 東京デスロックが2006年に上演した、萩尾望都「11人いる!」にインスパイアされた3人芝居を、飴屋法水演出で再演、という…何ともソソられる(笑)ものを観てきました、よ…。会場のリトルモア地下、名前はよく見かけますが、初めて行きました。雛壇と桟敷2列、床とフラットに続く舞台、良い濃密空間でした。ムロ式.1を見たシアター・ブラッツに近い感じ。整理番号が一桁で若かったので、雛壇の一番前に座りました。
 開場時間が15分くらい押したのですが、スタッフさんが「毎日が初日なので」と説明していて…そうなんです。この「3人いる!」、12日間の公演期間で、36人の出演者が、3人1チームになって日替わりで演じるという…ものすごい。贅沢。毎日、違う「3人いる!」が演じられるの…そりゃ毎日初日だわ…稽古とかどうしたんだろうか。
 キャストは見てもあんまりわからないし、と特に気にせず、日にちだけで適当に取りました。
 ら。はからずも個人的大当たりだった! わぁ!! すごい偶然! 前回の「転校生」で、すんごい可愛い〜と目が釘付けだった静岡の女子高生、紅林大空*1ちゃんが出ていました…くればやし…! また会えるとは思ってなかったよ〜! 開始後しばらくは、普通(?)に話していて、髪も白に近い金髪にロン毛エクステで、気付かなかったんですが(笑)、途中で…可愛いくればやし声がして…あと仕草とか…うわぁ絶対そうだ、と確信。え、ていうことは、今後もまた会える可能性アリですか? ですよね飴屋さん??
 あとのふたりは伊集院もと子・宮本聡、伊集院もと子ちゃんも可愛かったなぁちっちゃくてふわふわしてて! 可憐だった…宮本さんは…ズルい(笑)。ズルいけど、絶妙でした。
 お話は、…これは説明したら野暮ってもんですよね(笑)。でも、日替わりで演出もきっと違っているので、8/2のチーム3バージョン、見てきたものを。
 舞台は女の子の部屋、部屋中にぬいぐるみとオモチャがぶちまけられていて、真ん中にデスクと椅子、ライトがひとつ。デスクの端には懐かしのシルバニアン・ファミリー*2がズラリと家族で並んでいる。部屋の片隅には冷蔵庫、スタンドランプ。デスクに向かう女の子がひとり、携帯電話で誰かと話している。相手は近くに住む妹らしい。暇だからお茶でも飲もうよ。でも誘いは断られたようで、電話を切ってため息。そこへ現れるもうひとりの女の子。突然の闖入者に驚く女の子、でも現れた方も「あなた誰? 何でいるの、ここあたしの部屋なんだけど!」…そんな始まりでした…すごかった、ここからグイグイ引き込まれて、ぎゅーっと意識を引っ張られたまま、あっという間に1時間の上演終了。
 最初は少女たちと一緒に、え、何? 何で? どうなってんの?と疑問符を飛ばし、からくり*3がわかってからは、なるほど!というアハ体験(笑)と、その状況の演じ方、3人という最小限の演者を最大限に、最も効果的に使い、自在に演じて見せる手腕に感嘆するばかり、です。でも耳から細いマドラー突っ込まれて脳ミソ撹拌されてるみたいな、軽い混乱はずっとあって…フル回転で必死に着いていった感(笑)。すごかった…すんごく面白かった。
 これが毎日、日替わりキャストでやられてるんだから、そりゃ他の日も見てみたくなるってもんですよね(笑)。ハイ、見る前から日替わりって聞いてたので、もう1日取ってます(笑)。次回の3人はどんな3人なのか…楽しみだ!
 【追記】でも、萩尾望都「11人いる!」*4とは全然違うお話でしたよ。

*1:と書いてくればやしはるか

*2:ぬいぐるみとリカちゃん人形の中間的な玩具。直立二足の動物で着せ替えやドールハウス遊びをする

*3:というか

*4:フロルベリチェリ・フロルが好き。ご多分に漏れず/笑